空気は冷たかったが、朝から青空が広がり太陽が顔を出す。やれやれといった感じで、どの家でも布団を干している。天気とは裏腹に昨日あたりから歯が痛み出した。自由に噛むことができないというのはストレスとなる。朝一番に診察をしてもらう。歯には問題なく歯茎が炎症を起こしているみたいだ。薬を飲んで様子をみることになった。いつ行っても歯の治療は嫌なものである。何をされているか皆目わからず、前ぶれもなく神経にさわられた時の痛さはたまらない。無防備の極みである。気をまぎらわすために歯医者に向かう道すがらに撮った雪ダルマの写真で“フォト575”のまねごとをして、句を頭の中でひねった。
はしゃぐ声 なごり残して 二日たつ 

