素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

恥ずかしながら「とり」違い

2022年10月29日 | 日記
 秋日和なので買い物で車を使うのはもったいないと思い、自転車ででかけた。行きは下りが多く快適だが帰りはその逆。4つほどの上り坂がボディーブローのようにきいてくる。最後のひと坂はすっかり秋色に。自転車のスピードだからこそ見える景色もあると改めて思った。車では毎日走っているが前後左右の安全ばかりに注意がいきがちで景色を楽しむ余裕がない。枯れ葉の上を走る音が心地よい。坂を半分ほど上がった法面にイチョウがスクッと立っている。
  

 思わず自転車を停めて見上げた。27日(木)のNHK「ニュースホット関西」で恒例となった坂下さんのクイズのことが思い出された。クイズは4択問題で「鶏冠木」とはどの木か?というもの。選択肢は①カエデ ②イチョウ ➂クヌギ ④ケヤキであった。

 即座に私は「イチョウだろう」と自信満々に声に出した。「ほんとう?」といぶかる妻に「短歌にあったやん、金色の小さき《とり》の形してイチョウ散るなり・・・だからいちょうやで」とドヤ顔で答えた。2分後に正解がわかった。
 「変だと思ってた。やっぱりとさかの赤やで」と妻。「あの《とり》は鳥で鶏やなかったのと違う?」とダメを押された。

金色の ちひさき鳥の かたちして 銀杏ちるなり 夕日の岡に
」大好きな歌でとんだ「とり」違えをしてしまったとイチョウの木を見上げながら思い出し笑い。


ちなみに環境教育授業用のプレートの解説、イチョウは次のような改定案にした。
「生きている化石」と呼ばれる木です。約2億年前に生まれ、氷河期を生き抜いて今でも道沿い、公園、寺、神社などに多く植えられています。実のギンナンも料理に利用されてます。火災に強いという特性があります。
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