素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

リュウキンカ

2024年01月16日 | 日記
 鉢植えを並べた棚で、リュウキンカの蕾を見つけた。花の少ない時期なので玄関の中の棚に移した。朝方は蕾だと思っていたが、陽が上がるにつれて開き出し、午後にはツヤツヤの黄色い花がしっかり開いた。
 漢字では「立金花」と書くようだが、ピシッと伸びた茎と光沢のある花の色から付けられたのだと納得。

 片づけの方は順調に進んでいて、部屋の本棚もCDなどを整理したのでゆとりが生まれた。そこで、使われなくなった飾り棚を利用して多肉植物3鉢を置くことにした。自分の部屋に植物を入れるのは初めてのこと。何となく雰囲気が変わる。1日1カ所、1月25日をめどに片づけていこうと思っている。
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小正月

2024年01月15日 | 日記
 元日に年神様をお迎えする行事を「大正月」と言い、それに対して農作物の豊作や家族の健康を願う正月行事のこと「小正月」を言う。毎年1月15日が小正月。旧暦を使っていた昔は、満月から満月までを1か月としていたので1日が新月で15日が満月となる。1月15日は1月最初の満月の日にあたり、めでたい日としていて元服などの儀式が行なわれていた。成人の日がもともと1月15日になった理由もそこにある。

 本来、このあたりから本格的に始動するのだが、今年はこの2週間の間にいろいろな出来事が起こり「まだ半分なんやな」というのが実感。ざっと拾い出してみると、令和6年能登半島地震に始まり、日航機と海保機の羽田空港での衝突事故、その間に各界で活躍した人の訃報の発表、篠山紀信さん、中村メイ子さん、八代亜紀さん、冠二郎さん。昨年噴出してきたジャニーズ、宝塚と芸能界を牽引してきた団体の題点に引き続いて、吉本興業の松本人志さんの休業宣言も波紋が大きい。また、派閥の裏金工作で揺れている自民党で、金権体質のの象徴的存在だった田中角栄氏の目白御殿の焼失も暗示的だった。また、日大で2008年に理事長に就任してから2021年まで日大のドンとして君臨していた田中英寿氏の死去も一時代の終わりを感じさせた。

 その間に、情報網が遮断されていた能登地方から震災の模様がドンドン入って来て、想像を越える被害の大きさに声も出ない。まだ全容がつかめていない状態で心が痛む。

 とにもかくにも「目まぐるしかった」というのが率直な思いである。

 篠田桃紅さんの「たぶん明日もある」が心に染みる。

     私はこういう線を引きたいと思って、
     一本の線を引いた。しかし現実にできた線は、
     思った線とは違う。

     人生も同じ。
     人は、こういうふうに生きたいと思って、
     しかし現実の人生は違う。

     一寸先はわからない。
     今日があるから、明日もあると思っている。
     でもほんとうは、明日があるかどうか、
     誰にもわからない。

     これまでの経験上、明日もまあ、
     あるだろうというぐらい。
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星田神社とんど焼き

2024年01月14日 | 日記
 基本的にとんど焼きは1月15日(小正月)の行事だが、今年は平日にあたるため日曜日の今日行なわれている所が多いみたいだ。隣の星田西の自治会や藁で作られた大きな干支で知られている高倉も予定されている。星田山手は昨日、ふれあい広場で「新春安全祈願祭」を行い、そこに持ち寄られた正月の飾りをまとめて今日星田神社へ運び、星田神社のとんど焼きで焚き上げる。

 昨日のような北風が強く吹く冬空の天気だと難儀だと心配していたが、昨日とは打って変わった青空で、風も微風ととんど焼きにはもってこいの天候になった。

 どんど焼きには、正月飾りを目印に家にきてくださった年神様を、正月飾りを燃やした煙とともに見送るという意味もある。縁起物を燃やして、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、無病息災を願うのだが、今年は能登半島地震でスタートしたこともあり、しめやかに執り行われた。

   

 平安時代の宮中行事で1月15日の夜に正月飾りや授与品をお焚き上げする「左義長」がとんど焼きの元であり、これが庶民にも伝わって現在のとんど焼きになったという説もある。
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日替わり天気

2024年01月13日 | 日記
 ジムのロッカールームに入ってくるなり、師匠と呼ばれている方が「日替わり天気で、年よりの身には厳しい!」と嘆いた。今日は朝から強い風が吹き、空はどんより曇り空。昨日と温度は大差ないのだが体感的にはずいぶん差がある。「ぜいたくを言ってはいけないけど寒いなら寒いと一定の方が過ごしやすい」は、その場にいた皆の思うところ。

あまり、報道はされていないがコロナも感染者が増えているみたいで免疫力を落とさないようにすることが肝要とのこと。免疫力維持のためには「日替わり天気」は大敵である。

 篠田桃紅さんの「気まぐれ」という一節

そもそも、私が描いている墨の絵は、  予定など立ちません。
流れる水墨と柔らかい毛筆、 どちらも自然物で
人が手なずけられる相手ではないんです。  人の従者にはならない。

自然は、春夏秋冬、  順番に来ることになっていうますけど、
常に私たちを裏切ります。
気まぐれな人を「お天気やさん」と
自然にたとえるくらいですから。


「お天気屋さん」っていい言葉だと改めて思った。人がコントロールできるほど甘くないのが天気だと思えばストレスも減る。気まぐれな人を「お天気屋さん」と呼ぶことで角が取れる。
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中村仁一さんから贈られた言葉

2024年01月12日 | 日記
 中村仁一さんの「大往生したけりゃ医療とかかわるな~「自然死」のすすめ~」はインパクトの強い本である。特別養護老人ホームで常勤の配置医師として12年余り勤めて来て、介護の現場で最後まで点滴注射も、酸素吸入もいっさいしない「自然死」を数百例見てきたという経験からの言葉だけに一読の価値はある。

 その本の最後に、私にお「贈る言葉」と題して5つのことが書かれてある。
①起きて半畳 寝て一畳 天下取っても二合半  (その心は?)☞できるだけ小欲に徹せよ

②天命に任せて人事を尽くせ   (その心は?)☞一般的には「人事を尽くして天命を待つ」です。しかし、私には、人事を尽くせば天命も変えられるはずというような、思い上がった響きが感じ取れ、あまり好きではありません。それよりも、能力一杯手抜きをせずに事にあたり、そして結果は気にしないという方が好きなのです。わが国では、天命を待つといいながら、結果が悪ければ人事を尽くさなかったせいではないかと非難されかねない雰囲気が感じられて嫌なんです。

③縁を大切に   (その心は?)☞)人との出会いは不思議な縁という外はない。「自分の死」のみならず「相手の死」も視野に入れ日々を大切に過ごすことが大事である。

④渋柿の 渋がそのまま 甘さかな  (その心は?)☞道歌にも「悪しきとて ただ一筋に捨つるなよ 渋柿を見よ 甘柿となる」「煩悩も もとは菩薩の 証拠には 渋柿を見よ 甘干しになる」がある。

⑤人生は「苦」であると明らめよ    (その心は?)☞2500年も前に、釈迦が気づいた、生、老、病、死が「苦」で、人間の思い通りにならないものというのは永遠の真理で、時代が移って、少しばかり医学が発達したからといって変わるはずのないものである。 
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