南の国の皆さんはアルプスの雄大な景色はおろか近くの木々さえほとんど見えないにもかかわらず結構楽しそうにしています。雪の中にいることがよほど異次元な体験なのでしょう。また別の機会に来て、槍や穂高の山々の姿を見て、同じように歓声を上げてほしいものです。
展望喫茶で一時間ほど過ごしてまた展望台へ出てみました。ちょうど台湾のツアー客が昇って来たところで、屋上はなかなかの混雑です。皆さん旅行社からの指導があったらしく、ここへ来るにあたって防寒対策はしっかりしてきたようです。
せっかくの展望喫茶ですが“マウントビュー”はまったくありません。スマホのウエザーニュースはあまり芳しい予報をつたえてくれません。特に急いでもいないのでお天気の様子をみることにしました。窓の外の雪道で記念写真を撮る人の様子を眺めるなどして時間を過ごしました。
食事がとれるのは西穂高口駅ビルの4階の喫茶・軽食「マウントビュー」です。メニューは飛騨牛カレー、飛騨豚カツカレー、頂ラーメンが夫々1600円です。下界の倍ですね。高山市の老舗の豆天狗が監修したとされる頂ラーメンをいただきました。お味は普通でした。
透明な壁のドームの中には小さなガスストーブが置かれていて、吹き曝しの寒さを和らげてくれます。何も見えないところで長居はできません。せめて何か暖かいものでも体の中にいれたいものと、この場を離れることにしました。