正門をくぐってからさらに石垣の間を通ることになります。どの石垣も角の線がしっかりできていて、特に先端は鋭く尖っていることに気づきました。石の組み方に何かこだわりがあるようです。
山麓にある大手門側から登城する武将たちはこちらにあるやや広めの東門から本丸に上ります。
埋門の階段を上がるといったん平らな場所があり、また右に曲がって石垣の間の狭い通路を通って初めて本丸に上れます。実はこちらは搦め手門で、正門にあたる門は別にあります。
埋門から上ったところが本丸です。別名「霧ヶ城」と呼ばれる通りこの日も霧がかかっていました。
埋門は石垣の中に一部切れ込んだ形の門です。門の上に監視と防衛の役目をする多門という構造物がまたがって建っていました。多門を支える柱が立つホゾを刻み込んだ礎石が見えます。
二の丸側から本丸に上る埋門(うずみもん)の石段に足をかけました。荒々しいステップですが堅固に造られ少しの崩れもありません。
木の根元に顔を見せたキノコが雨に濡れて艶やかです。
狭い石段を登りきったところの本丸石垣に続く杉林は、案内書によると二の丸跡とありました。こちらは自然に任せているようです。
高石垣は中ほどで一度途切れ一息ついてさらに積み上がっていました。急な山肌を削り石を上手に組み上げ簡単には崩れないように工夫されているようです。
高石垣沿いに歩いてゆくと苔むした石段がありました。小雨が降ってきましたが上ってみることにしました。
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