峠の南で放牧されていた牛たちなのでしょう、マラケシュの方向に向かって運ばれて行きました。
急坂をおりきったところのドライブインあたりでは、大型トラックの運転手さんもホッとしているのかもしれません。
振り返ると峠を下りようとするトラックは天空を駆け下りてくるかのようです。
つづら折りの急な坂道をドライバーさんと一緒に運転するような気持ちで、足を踏ん張ったり肩を凝らせたりしながら何とか降りてきました。
砂漠から礫砂漠そして赤い岩の山々が連なる南側から、緑の濃い肥沃の大地への下り坂が始まります。
しばらくの休憩の後、いよいよ峠を下ります。上ってきた道路とは少し趣が異なり、急激に高度を下げる道路です。
峠のみやげ物店がもう一軒。お客を呼び込もうとするディスプレイが何とも涙ぐましい感じでした。
源流の澄んだ水はしばらくすると川床を削りながら土の色の水になって流れてゆきます。学校の授業で出てきそうな現象を目の当たりにできる所です。
立木が無い峠の近くに山肌をえぐり始めているような流れがありました。この辺りが南の砂漠地帯に流れ出す川の源流地帯なのです。
峠の道路を改良するための工事が始められていました。片側1車線の山岳道路で、大型のトラックが前を走っていたら追い越すこともできず、大変な忍耐を強いられます。追い越しレーンぐらいは作ってほしいですね。
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