岩を噛むような流れの中にキセキレイをみつけました。水が表面を薄く覆うように流れている石の上でしきりに何かツツいています。岩に付いたり隠れている水中昆虫を食べるとのことですので、今まさに狩りの最中なのです。
小駄良川右岸に崖屋造りの家が連なっています。この家並みの反対側が八幡町に入る越前美濃街道です。現在の町のメインストリートは郡上踊りで賑わう郡上八幡旧庁舎から連なる新町通りですが、その昔はこちらだったようです。
清水橋の直下から吉田川との合流点に至る両側に整備が行き届いた石畳の小路がありました。こいのぼりの寒ざらしを報ずる記事を見ますと、この道に見物人が多く集まっていました。呼び物の行事の観覧席でもあったのですね。
透き通るような清流が静かに流れ淀むこの場所では、岐阜県の無形文化財の「郡上本染め」の手法で描かれた鯉のぼりをさらして布に着いたノリを洗い落とす「寒ざらし」が毎年1月末から2月初めに行われるとのことです。