バスの全走行距離は約2000キロ。東北6県走破!!
第1日目:当地の空港から羽田空港へ。羽田空港から移動はすべてバス。
案内は、”バスは新車一年生 ガイドの私は中古の一年生”と言う、
吉本にもいけそうな栃木出身のガイドさん。
はなから、やたらに栃木の県民性を力説。
猪苗代湖畔:波が打ち寄せ、まるで海をみているような~、散策。
裏磐梯五色沼;水原秋桜子の句碑あり。
水続きつゝ新樹の楊ましろなり 秋桜子
[飯坂温泉泊]
旅館の部屋の卓には芭蕉の句を挿入した挨拶文があり。
笈も太刀も五月にかざれ帋幟(かみのぼり) 芭蕉
第2日目:7時20分頃出発。
松島海岸:遊覧船に乗る(別途1100円)。
どこにも名物ガイドはいるもので、説明が上手で面白いガイドさん付き。
乗船した途端に、ウミネコの歓迎をうける。
いくつかの島は、ウミネコの繁殖地になっている。
牡蠣(ここのは、いかだ式ではないので、
潮が引いたらお日様にあたり、身が締まっているらしい。)や、
昆布(早煮昆布を3袋買った)
海苔の養殖で儲けたお金持ち900人が、島の御殿に住んでいるそうな。
あっという間に小一時間経つ。
芭蕉は、塩釜から舟で松島に渡り、瑞巌寺に詣でている。
松島の句は、『奥の細道』では示していない。
「いづれの人か筆をふるひ、詞を尽さむ」や「予は口をとぢて」という記述あり。
瑞巌寺の本堂までは、時間がなくて行けず残念。
ちなみに、松島の手前あたりに西行戻しの松公園がある。
「西行法師が諸国行脚の折、
松の大木の下で出会った童子と禅問答して敗れ、
身を恥じ松島行きを断念し
引き返したことが由来」(観光協会パンフより)という。
秋田きりたんぽ工房:きりたんぽの起こりは哀しいねえ~。
白神山地:日本初の世界遺産として1993年12月登録。
ブナの原生林の中を小一時間歩く。
栃の実を初めて見た。
ぶよ(ぶと)に要注意、刺されたら大変!
駐車場の近くに大町桂月(1869-1925)の文学碑あり。
碑には、紀行文「岩木山より暗門滝へ、四、暗門滝」より
抜粋された文章が刻まれている。
初めて聞く名前だが、彼地では有名らしく、
酒と旅を愛した高知出身の詩人、歌人、随筆家、評論家。
十和田湖に近い蔦温泉が終焉の地。
和漢混在の独特な美文の紀行文は広く読まれたという。
[南津軽温泉泊]
津軽弁講座と津軽三味線ショーは、楽しいライブだった。
青松葉少しあと追いみちのくの 知青
第3日目:7時10分頃出発。
城ヶ倉渓谷。八甲田ゴールドライン、
奥入瀬渓流:見所の瀬や左右の数々の滝あり。
阿修羅の流れと白布の滝が印象的。
白神山地よりこちらの散策の方が気持ちよい。
澄んだ流れと深い森の緑のコントラストは、えも言えぬ美しさ。
梅雨の時期で天気を心配したが、
この時期のこの緑だから美しいのだろう。
ドスドスと踏みしだかれてブナ青葉 知青
阿修羅の流れに行く途中、馬門岩と馬門橋に遭遇。
熊本・宇土の馬門石を連想したが、同じものだろうか。
宇土の馬門石は、ピンク色の阿蘇溶結凝灰岩で、
古墳時代には畿内の方まで運ばれ、天皇陵や有力
豪族の古墳の石棺にも使用された貴重な石である。
十和田湖(十和田湖遊覧):湖上遊覧(別途1300円)
湖上にて青葉若葉に曳かれよう 知青
中尊寺・金色堂の入場料は別途800円。
バスが待っている駐車場まで戻ることを考えると、
ちょっとも時間を無駄にできない。
まずは、芭蕉の句碑へ。
五月雨の降り残してや光堂 芭蕉翁
金色堂の須弥壇の上には、
ご本尊の阿弥陀如来や
観音菩薩、勢至菩薩、六地蔵、持国天、増長天が立ち並ぶ。
須弥壇の中には、
中央に初代藤原清衡、向かって左に二代基衡、
右に三代秀衡の遺体と泰衡の首級
が納められているという。
金色堂を出て、経蔵、旧覆堂、釈迦堂と駆け足で巡る。
能舞台に行く途中の竹林をふと見るとなにやら石碑。
山口青邨の句碑のようだ。
人も旅人われも旅人春惜しむ 青邨
讃衡蔵には、奥州藤原氏のお宝を収蔵。
駆け足で流しながら見る。
駐車場まで、月見坂を右に左に流し見ると、
句碑らしき石碑があり。
急ぎ走り寄ると、
なぜかしら、奈良か伊勢で詠んだ芭蕉の句(「笈の小文」から)が。
草臥て宿かる頃(比)や藤の花 はせを翁
[山形蔵王温泉泊]
蔵王温泉は乳白色酸性泉でヌルヌル。
良質の温泉のようで、効験あらたかのよう。
というか、入湯後部屋に戻ってきたら、3日間の疲れがどっと出て、
もおー、9時過ぎから朝の5時頃までぐったりぐっすり!
お陰で翌朝は元気を取り戻した。
第4日目:7時30分頃出発。
山形・上山さくらんぼ狩り:30分間食べ放題。
両手を使い、もいでは食べ、もいでは食べ~。
陽にあたったものが余計甘いと聞けば、
イケメン兄ちゃんからも取ってもらっては食べ、
さくらんぼ最高ー!
少し酸味がある佐藤錦より紅秀峰のほうが甘くてぷりぷりだった。
こんなこと言って贅沢だなあ~。
蔵王山頂”お釜”見学:霧雨と風があり、寒い寒い。
気温20℃という。半袖では辛い。
エメラルドグリーンのお釜は、あいにく見ることができなかったが、
荒涼とした中で、高山植物のこまくさを見つけて喜んだのもつかの間、
残念なことに、デジカメ電池切れ。仕方なく携帯で撮る。
やはり充電器は持っていくべきだった。
下山途中で、賽の河原を車窓から見る。
これかあ~。
蔵王牧場:さくらんぼをたらふく食べたのに、
食い意地が張っているから、各種クリームチーズを試食しまくる。
そして、「ラ・フランス」と「乳清ジャム」を買う。
遠刈田(とおかった)こけし工房:
伝統工芸も食べ物の土産に比べたら、精彩を欠くよなあ~。
普通に回しているうちに逆立ちして回る小さな独楽を買う。
300円也。
販路や後継者はどうなっているのだろうなどと
要らぬことを考えてしまう。
車窓より安達太良山、羽田空港へ。
あだたらや乳頭つんと青葉越え 知青
(安達太良山は少し顔を背けた少女の寝姿だという)
概して、出された東北の郷土料理といわれるものは、
九州人の私の口には合わなかった。
しかし、お土産品には美味しいものが多かった。
ツアーの悲しさで、どこでも見学時間が短い。
バスに揺られ居眠りする時間は十分過ぎるほどに。
6万円の費用だからこんなものだろう。
とはいえ、折角東北まで出かけて来て、
駆け足の見学とは、残念至極。
プライベートで来ないと無理なことは承知だが、
「奥の細道」について、
少しでも想像力を働かせる時間がほしかったなあー。
第1日目:当地の空港から羽田空港へ。羽田空港から移動はすべてバス。
案内は、”バスは新車一年生 ガイドの私は中古の一年生”と言う、
吉本にもいけそうな栃木出身のガイドさん。
はなから、やたらに栃木の県民性を力説。
猪苗代湖畔:波が打ち寄せ、まるで海をみているような~、散策。
裏磐梯五色沼;水原秋桜子の句碑あり。
水続きつゝ新樹の楊ましろなり 秋桜子
[飯坂温泉泊]
旅館の部屋の卓には芭蕉の句を挿入した挨拶文があり。
笈も太刀も五月にかざれ帋幟(かみのぼり) 芭蕉
第2日目:7時20分頃出発。
松島海岸:遊覧船に乗る(別途1100円)。
どこにも名物ガイドはいるもので、説明が上手で面白いガイドさん付き。
乗船した途端に、ウミネコの歓迎をうける。
いくつかの島は、ウミネコの繁殖地になっている。
牡蠣(ここのは、いかだ式ではないので、
潮が引いたらお日様にあたり、身が締まっているらしい。)や、
昆布(早煮昆布を3袋買った)
海苔の養殖で儲けたお金持ち900人が、島の御殿に住んでいるそうな。
あっという間に小一時間経つ。
芭蕉は、塩釜から舟で松島に渡り、瑞巌寺に詣でている。
松島の句は、『奥の細道』では示していない。
「いづれの人か筆をふるひ、詞を尽さむ」や「予は口をとぢて」という記述あり。
瑞巌寺の本堂までは、時間がなくて行けず残念。
ちなみに、松島の手前あたりに西行戻しの松公園がある。
「西行法師が諸国行脚の折、
松の大木の下で出会った童子と禅問答して敗れ、
身を恥じ松島行きを断念し
引き返したことが由来」(観光協会パンフより)という。
秋田きりたんぽ工房:きりたんぽの起こりは哀しいねえ~。
白神山地:日本初の世界遺産として1993年12月登録。
ブナの原生林の中を小一時間歩く。
栃の実を初めて見た。
ぶよ(ぶと)に要注意、刺されたら大変!
駐車場の近くに大町桂月(1869-1925)の文学碑あり。
碑には、紀行文「岩木山より暗門滝へ、四、暗門滝」より
抜粋された文章が刻まれている。
初めて聞く名前だが、彼地では有名らしく、
酒と旅を愛した高知出身の詩人、歌人、随筆家、評論家。
十和田湖に近い蔦温泉が終焉の地。
和漢混在の独特な美文の紀行文は広く読まれたという。
[南津軽温泉泊]
津軽弁講座と津軽三味線ショーは、楽しいライブだった。
青松葉少しあと追いみちのくの 知青
第3日目:7時10分頃出発。
城ヶ倉渓谷。八甲田ゴールドライン、
奥入瀬渓流:見所の瀬や左右の数々の滝あり。
阿修羅の流れと白布の滝が印象的。
白神山地よりこちらの散策の方が気持ちよい。
澄んだ流れと深い森の緑のコントラストは、えも言えぬ美しさ。
梅雨の時期で天気を心配したが、
この時期のこの緑だから美しいのだろう。
ドスドスと踏みしだかれてブナ青葉 知青
阿修羅の流れに行く途中、馬門岩と馬門橋に遭遇。
熊本・宇土の馬門石を連想したが、同じものだろうか。
宇土の馬門石は、ピンク色の阿蘇溶結凝灰岩で、
古墳時代には畿内の方まで運ばれ、天皇陵や有力
豪族の古墳の石棺にも使用された貴重な石である。
十和田湖(十和田湖遊覧):湖上遊覧(別途1300円)
湖上にて青葉若葉に曳かれよう 知青
中尊寺・金色堂の入場料は別途800円。
バスが待っている駐車場まで戻ることを考えると、
ちょっとも時間を無駄にできない。
まずは、芭蕉の句碑へ。
五月雨の降り残してや光堂 芭蕉翁
金色堂の須弥壇の上には、
ご本尊の阿弥陀如来や
観音菩薩、勢至菩薩、六地蔵、持国天、増長天が立ち並ぶ。
須弥壇の中には、
中央に初代藤原清衡、向かって左に二代基衡、
右に三代秀衡の遺体と泰衡の首級
が納められているという。
金色堂を出て、経蔵、旧覆堂、釈迦堂と駆け足で巡る。
能舞台に行く途中の竹林をふと見るとなにやら石碑。
山口青邨の句碑のようだ。
人も旅人われも旅人春惜しむ 青邨
讃衡蔵には、奥州藤原氏のお宝を収蔵。
駆け足で流しながら見る。
駐車場まで、月見坂を右に左に流し見ると、
句碑らしき石碑があり。
急ぎ走り寄ると、
なぜかしら、奈良か伊勢で詠んだ芭蕉の句(「笈の小文」から)が。
草臥て宿かる頃(比)や藤の花 はせを翁
[山形蔵王温泉泊]
蔵王温泉は乳白色酸性泉でヌルヌル。
良質の温泉のようで、効験あらたかのよう。
というか、入湯後部屋に戻ってきたら、3日間の疲れがどっと出て、
もおー、9時過ぎから朝の5時頃までぐったりぐっすり!
お陰で翌朝は元気を取り戻した。
第4日目:7時30分頃出発。
山形・上山さくらんぼ狩り:30分間食べ放題。
両手を使い、もいでは食べ、もいでは食べ~。
陽にあたったものが余計甘いと聞けば、
イケメン兄ちゃんからも取ってもらっては食べ、
さくらんぼ最高ー!
少し酸味がある佐藤錦より紅秀峰のほうが甘くてぷりぷりだった。
こんなこと言って贅沢だなあ~。
蔵王山頂”お釜”見学:霧雨と風があり、寒い寒い。
気温20℃という。半袖では辛い。
エメラルドグリーンのお釜は、あいにく見ることができなかったが、
荒涼とした中で、高山植物のこまくさを見つけて喜んだのもつかの間、
残念なことに、デジカメ電池切れ。仕方なく携帯で撮る。
やはり充電器は持っていくべきだった。
下山途中で、賽の河原を車窓から見る。
これかあ~。
蔵王牧場:さくらんぼをたらふく食べたのに、
食い意地が張っているから、各種クリームチーズを試食しまくる。
そして、「ラ・フランス」と「乳清ジャム」を買う。
遠刈田(とおかった)こけし工房:
伝統工芸も食べ物の土産に比べたら、精彩を欠くよなあ~。
普通に回しているうちに逆立ちして回る小さな独楽を買う。
300円也。
販路や後継者はどうなっているのだろうなどと
要らぬことを考えてしまう。
車窓より安達太良山、羽田空港へ。
あだたらや乳頭つんと青葉越え 知青
(安達太良山は少し顔を背けた少女の寝姿だという)
概して、出された東北の郷土料理といわれるものは、
九州人の私の口には合わなかった。
しかし、お土産品には美味しいものが多かった。
ツアーの悲しさで、どこでも見学時間が短い。
バスに揺られ居眠りする時間は十分過ぎるほどに。
6万円の費用だからこんなものだろう。
とはいえ、折角東北まで出かけて来て、
駆け足の見学とは、残念至極。
プライベートで来ないと無理なことは承知だが、
「奥の細道」について、
少しでも想像力を働かせる時間がほしかったなあー。