頂いた倉田明彦さんのご本『私的長崎風土記』に
「紅通信」なるものが挟まれていて
おお~泉鏡花は俳句も書いていたのかと
上京する前に紀伊国屋に注文していたこの句集。
帰熊したら、家人が受け取りにいってくれていた。
編年体ではなく
(実は編年体で読みたかったー)
俳句歳時記と同じく新年・春・夏・秋・冬で編集。
現在鏡花の俳句と確認出来得る544句が収録されている。
詩人の高橋順子が鑑賞文を寄せている。
解説文は秋山稔氏。
巻末の年表からみると
明治25年19歳のときの
初桜是に命と彫りつけたり
この句を友人に送っているのが最も早い時期の俳句かな。
おぼろ夜や肩輪車のきしる音
わが恋は人とる沼の花菖蒲
抱きしめて逢ふ夜は雪のつもりけり
など。
『鬣』(代表林桂)第79号には
瀬山士郎氏と後藤貴子氏が書評を書き
林桂氏が泉鏡花記念館などを
訪問されたときの事を執筆されている。
(ああ~先を越されちゃった~)
とりつかれそう~
図書館に無かったら買います🌌
鏡花小説のような
妖しい俳句を探してください。
そんなに沢山はないと思います。
特別にそういう句をと、
意識して句作しているわけではない
と思えますが、
私もいくつか探しましたよ。
うすものゝ螢を透す螢かな
もありますよ。
鏡花の美意識がなんとも~
それは良かったですね~
本は買えば
捨てがたくなり増える一方ですもんね。
図書館を上手く活用し
句集は読むだけでなく
書き写すのもまた発見があったりします。