昨夜22時半頃寝入ってしまって、
今朝はなんと4時半過ぎに目が覚めた。
ふと、昨日、印刷所のトライさんに行っていただいて来た、
詩とエッセイ誌「アンブロシア」51号を手に取った。
そこに、渡辺京二さんの「思い違いだらけ」というエッセイがあった。
これは、正宗白鳥の思い違いのひどさを指摘した馬場孤蝶、
そのことを紹介した後藤亮の『正宗白鳥の生涯』の中から
「あらゆる歴史も伝記も回想も、間違いだらけかもしれない」
という後藤の言葉を引用し、
自分に引きつけて書かれたものだったが、
これが私にはタイムリーだった。
というのは、ちょうど、
「We」第11号で、
私の「思い違い」から
お詫び・訂正を書いたところだったからだ。
その間違いとは、
「We」第9号の「共鳴句探訪」欄、中村加津彦さんの句
〈おなじ長さの過去と未来よ星月夜〉の鑑賞文の中、
参考にさせていただいた書物のタイトルに誤りがあったのだ。
その書をなぜか『不死身の帰還兵』と書いている。
本は手元にあるのに、だ。
『不死身の特攻兵』
(講談社現代新書、鴻上尚史(こうかみしょうじ)著)が正しい書名。
私が購入したのは、2018年1月版。
初版は2017年。
定価本体880円のもの。
自分のやることに、ゾッとしたのは言うまでもない。
校正には大変気を配っているつもりなのだが、なかなかだ。
だから、人の校正ミスにも寛容になれる。
御著『川柳人がたのしむ エモい 漱石俳句』(飯塚書店)ですね。
4校までされたんですか。
校正の段階で気が付かなくてはいけなかったミスを
なぜ私がおかしてしまったかを考えました。
文章を書いている時、
後で確認しようと思いつつ先を進め、
終わったときにはそのことを忘れてしまったようです。
『』だけにして空白にしておかねばならなかったんです。
一番イケないのが句の間違いで、最も気をつけていますが、ひとさまの句の入力は一字でも間違うと申し訳なく思います。
17音ですから、特に助詞の間違いは句意が変わったりしますので、厄介です。
発行後でも間違いの指摘は有難いです。
渡辺さんの「父母の記」という本もこのごろ読んだばかりですが、その中にも思い違いがあるのかもしれませんね。
今日は文学・歴史館に行きます。