佐野元春 and The Hobo King Band 'Smoke & Blue 2017'

2017年11月30日 | 佐野元春

佐野元春 and The Hobo King Band 'Smoke & Blue 2017' 。
通算5回目になるビルボードライブ公演の初日を聴きに行きました。
1stと2nd では4曲入れ替えがありました。
1日にダウンロード販売がスタートした曲の話題あり、
セルフカバー・アルバムのこと、セルフカバーの第二弾は今年出ないそうです。
タイトルだけ決まっていて『自由の岸辺』。
まだレコーディングは続いてるとか。
「くれるというからもらっときました」というディスラプター・アウォード(笑)。
季節がめぐり佐野元春の元気な様子を見て、なんだか心が和みました。
個人サイトにレビューをアップしてますので
よろしくお願いします。
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Sunday Song Book #1311

2017年11月26日 | Sunday Song Book

2017年11月26日プレイリスト
「リクエスト 30th Anniversary Edition ミニ特集」
1. 恋の嵐 / 竹内まりや
2. OH NO,OH YES / 竹内まりや
3. けんかをやめて / 竹内まりや
4. 消息 / 竹内まりや
5. 元気を出して / 竹内まりや
6. 駅 / 竹内まりや
7. テコのテーマ / 竹内まりや
8. 色・ホワイトブレンド / 竹内まりや
9. 夢の続き / 竹内まりや
10. 時の旅人 / 竹内まりや "リクエスト 30th Anniversary Edition" 11月22日発売
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■内容の一部を抜粋
・近況
東京はだいぶ冷え込んできて温度差が激しいそうだ。どんと冷えてまた妙に温もるとか。達郎さんはようやく風邪が治ったものの気をつけなければならないと話す。

・『REQUEST 30th Anniversary Edition』
先週11月22日に竹内まりやさんの1987年のアルバム『REQUEST』が30周年なので30周年記念盤が発売された。『REQUEST』は1987年8月12日にリリースされて彼女にとってはじめてのミリオンセラーになった作品。『REQUEST 30th Anniversary Edition』は最新デジタル・リマスタリングによる再発盤となる。ボーナス・トラックとしてシングル・ヴァージョン、未発表曲、カラオケなど6曲。

『REQUEST』は1987年8月12日にリリース。前作『VARIETY』から3年ちょっとインターバルが空いている。ちょうど結婚・出産という時期で子育てに追われてなかなか作品が作られなかったという背景がある。それでもシングルは毎年コンスタントに出していた。

・恋の嵐
「恋の嵐」は1986年のシングル・カット。当時のTBS系ドラマ『となりの女』の主題歌として発売された。

『REQUEST』の一年前が達郎さんのアルバム『POCKET MUSIC』でコンピュータ・ミュージック、デジタル・レコーディングの最初。そこで七転八倒してアルバムの製作期間は十ヶ月だった。そのノウハウが生きて『REQUEST』はコンピュータ・プログラミングを全部ひとりきりでやったという。だから個性がよく出ているとか。「恋の嵐」はタイアップが決まってから締め切りまで実質四日間のレコーディング。達郎さんもまだ33歳、34歳で徹夜、徹夜で仕上げた思い出があるそうだ。S.E.が大好きなので雨の音を入れている。

この時代はまだまだ女性の社会進出がきつい時代。特に結婚して出産し、子育てしながら仕事をするというのは普通に生活している人でも非常に大変な時代だった。今は仕事と育児のバランスが昔よりも少しは取れているが、この頃はシンガー・ソングライターとして子育てしながら仕事をするのは困難な時代だった。なかなか作品が思うように作れない時代だった。シングル・カットだけではアルバムの頭数が足りなかったものの、当時はアイドル時代だったため、アイドルをはじめ他の人に曲をいろいろと書いていて、河合奈保子さんの「けんかをやめて」や中山美穂さんの「色・ホワイトブレンド」などヒット曲もあった。そんな人に書いた曲をセルフカバーで入れたらどうかということになった。今はセルフカバーが普通のことだが当時はユニークで、このアルバムの全10曲中5曲がオリジナルで、5曲がセルフカバー、こういう構成でアルバムを作ることは当時珍しいことだった。それが吉と出たということ。

・OH NO,OH YES
「OH NO,OH YES」は中森明菜さんに提供した曲のセルフカバー。典型的な'80年代ブラコンのアレンジメント。この曲は演奏も打ち込みも全部達郎さんひとりで行っている。当時一世を風靡していたリン・ドラムスというエレクトリック・ドラムの音がしている。「いちばん新しいリマスタリングでも歴史の試練に耐えている気がする」と達郎さん。

・けんかをやめて
河合奈保子さんのセルフカバー「けんかをやめて」はいわゆるハチロクもの。こういうのは達郎さんが自分でドラムを叩くというのが恒例になっている。服部克久さんのコニー・フランシス風の素晴らしいオーケストレーション、ストリングス・アレンジ。「もともと古い'60年代風のアレンジメントなので30年経っても時代の試練に耐えうる気がします(笑)」と達郎さん。当時、レコーディング・スタジオの隣がいつもTMネットワークだった。彼らのエレクトロ・ポップを聴いて「(けんかをやめて)大丈夫かなぁ」と思っていたとか。

・セルフカバーのアレンジ
リスナーから「セルフカバーのアレンジをするとき、オリジナルのアレンジを意識して、達郎さん流のアレンジを足すのでしょうか?」という質問。
当時、まりやさんが人に書いた曲のデモ・テープはすべて達郎さんが作っていたそうだ。だから達郎さんのアレンジが先で、セルフカバーを作るときもデモ・テープに準じてレコーディングしたとか。'90年代以降は他の人がアレンジした作品が出てくるので、その曲をセルフカバーするときは先のアレンジを絶対聴かないという。松たか子さんの「みんなひとり」はアレンジを聴くと影響されるのでラジオさえ付けないで仕事したそうだ。最近はまたデモ・テープを作っているので影響されずにできるとのこと。

・消息
まりやさんによれば当時一世を風靡していたフリートウッド・マックの感じだったそうだが、達郎さんはそれを知らずカーリー・サイモンの感じで作ったという「消息」。

・元気を出して
アナログ盤ではA面最後の曲「元気を出して」。もともとは1984年に薬師丸ひろ子さんのアルバム『古今集』のために書き下ろした作品。達郎さんがこのアルバムの中でいちばん演奏が気に入ってる曲なのだとか。リズム隊は4人。達郎さんのアコースティック・ギター、佐藤博さんのアコースティック・ピアノ、青山純さんのドラム、伊藤広規さんのベース。それに浜口茂外也さんのパーカッションと達郎さんのハモンド・オルガンをかぶせただけのシンプルな作り。レコーディングの本番で佐藤博さんは歌い出しから4小節弾かず"涙など見せない 強気なあなたを"の後からはじめたが、その瞬間を達郎さんはいまだに覚えているそうだ。もともと薬師丸ひろ子さんに提供した曲なのでコーダの部分はまりやさんと達郎さんと薬師丸さんの3人でハモっている。

・アコースティック・ライブ&トークショー
サンデー・ソングブック25周年の企画で、11月28日(火)に東京半蔵門のTOKYO FM ホールで一夜限りのアコースティック・ライブとトーク・ショーを行う。この模様は12月3日午後1時からトーク・ショーの部分をオンエア。12月3日は13時から豪華二本立て。

・クリスマス・イブ(2017 クリスマス・スペシャル・パッケージ)
今年も12月11日に期間限定商品として「クリスマス・イブ」(2017 クリスマス・スペシャル・パッケージ)を販売することになった。鈴木英人さんに新しくジャケットを書き下ろしてもらい三方背ボックスにした仕様。「プレゼント等などにご活用下さればうれしいです」と達郎さん。クリスマスまでの限定商品なのでお早めにとのこと。詳しくは山下達郎特設サイトにて。
https://wmg.jp/artist/tatsuro/news_79181.html

・駅
中森明菜さんに提供した曲のセルフカバーで「駅」。デモ・テープのアレンジを制作した達郎さんのお気に入りで、まりやさんに「自分でやってみたらどうだ」と持ちかけたところ、「歌謡曲的なアプローチなので」と難色を示したとか。それを歌謡曲臭をなくし、カンツォーネ風なオケと、R&Bのグルーヴをリズム隊にオファーし作り直したという。服部克久さんと初コラボし、服部さんは素晴らしいストリングスのアレンジを展開してくれたそうだ。有線チャートで「駅」がNO.1になり、そのおかげで『REQUEST』がロング・チャートになった。オリコンで178週チャートインしてミリオンセラーになった。

・テコのテーマ
「テコのテーマ」は1986年に公開された眉村卓さん原作のアニメ映画『時空の旅人』の挿入歌。シングルのB面に収録されたヴァージョンに手を加えてサックス・ソロとコーラスを変えてリミックス。達郎さんはアルバム・ヴァージョンのほうが好きなので今日もアルバム・ヴァージョン。ギターは指弾きで自分でも気に入ってるとか。

・色・ホワイトブレンド
1986年、中山美穂さんに提供した資生堂春のキャンペーン・ソングの「色・ホワイトブレンド」のセルフカバー。デジタル・レコーディングの取っ掛かりのときで音の塊が作りにくい時代だったとか。いわゆるフィル・スペクター・クローンの音の壁を作るのに大変な時代だったという。昨今のリマスタリングで昔よりは再現できるようになったそうだ。インディーな感じで作ったと達郎さん。

・夢の続き
1987年のアルバム『REQUEST』リリースのときのシングル・カット「夢の続き」は映画『ハワイアン・ドリーム』の主題歌。アルバム最後のレコーディングで締め切りがタイトだったためミックスに時間が余り取れなかったという。後に1989年にCDシングルとして発売するときにミックスをやり直したそうだ。1992年に一度『REQUEST』をリマスタリングしたときはそのシングル・ヴァージョンではなく、新しくリミックスしたヴァージョンをアルバムに収録。今回のボーナス・トラックにはCDシングル・ヴァージョンも収録。今日はもともとアルバムに入ってたシングル・ヴァージョン。現代の技術では違いがわからないくらいリマスタリングは進化しているという。「こういうやつのほうが時代性を反映しているので弱冠の古さは否めません」と達郎さん。

1987年のアルバム『REQUEST』から30年経ったが、一人の人間の作るアルバムではないくらい多岐に渡っている。作家的なアプローチが濃く出ている。

・時の旅人
1986年に公開された眉村卓さん原作のアニメ映画『時空の旅人』の主題歌「時空の旅人」。ギター・ソロはフェンス・オブ・ディフェンスの北島健二さん。

・今後の予定
達郎さんのライヴの開演前のB.G.Mはドゥー・ワップを流しているが、ツアーを再開してから割りとレアなドゥー・ワップを選曲しているので、来週はその中から選んで「ドゥー・ワップ 特集」。その後は「年忘れリクエスト大会」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2017年12月03日は「ドゥー・ワップ 特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1310

2017年11月19日 | Sunday Song Book

2017年11月19日プレイリスト
「ジェリー・ロス 追悼 Part 2」
1. 夢の続き / 竹内まりや "リクエスト 30th Anniversary Edition" 11月22日発売
2. I'LL GET BY / KENNY & TOMMY '62
3. GONNA MAKE HIM MY BABY / APRIL YOUNG '63
4. SUNNY / BOBY HEBB '66
5. APPLE, PEACHES, PUMPKIN PYE / JAY & THE TECHNIQUES '66
6. 98.6 / KEITH '67
7. SANDAY WILL NEVER BE THE SAME / SPANKY & OUR GANG '67
8. ONE IN A MILLION / THE DUPREES "TOTAL RECALL" '68
9. I DIG EVERYTHING ABOUT YOU / THE MOB '70
10. FAKE OUT / LES McCANN LTD. "BUCKET O'GREASE" '67
11. OH NO,OH YES / 竹内まりや "リクエスト 30th Anniversary Edition" 11月22日発売
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録しているという。「風邪を引きましてですね、レコーディングがちょっと後ろにずれちゃったのでテンヤワンヤでやっております(笑)。完成間近という感じでございますが。そうするとまたこの次の曲を書かなければいけなくなって。一所懸命やっておりますが。ま、なんとか風邪も乗り切れたので頑張ってやりたいと思っておりますが」と達郎さん。

・ジェリー・ロス 追悼 Part 2
先週に引き続いて「ジェリー・ロス 追悼 Part 2」。先週は達郎さんの思い入れの深い曲が中心だったが今週もまた思い入れが深くなってるそうだ。先週はジェリー・ロスが作曲に関わった彼のプロデュース作品、今週は彼のプロデュース作品で大ヒット曲を中心にしたとか。

・夢の続き
今週11月22日に竹内まりやさんの1987年のアルバム『REQUEST』が30周年になるので『REQUEST 30th Anniversary Edition』が発売される。本来ならば今日全曲はかけられないけれど、ミニ特集として最新デジタル・リマスタリングによる音をオンエアするつもりだったが、前倒し収録のためお皿やブックレットが間に合わなかったという。音はあるけれどいろいろと資料が揃わないので来週オンエアすることになったそうだ。「夢の続き」は1987年の映画『ハワイアン・ドリーム』の主題歌。1987年のアルバム『REQUEST』からのシングル・カットだが、後に1989年にCDシングルとして発売するときにミックスをやり直したCDシングル・ミックス。初アルバム化。

・I'LL GET BY
「先週いろいろとお聴きいただきましたけれども。もう'60年代の頭に後のフィラデルフィア・サウンドの基礎ができているという驚きでございますけれども」と達郎さん。ジェリー・ロスが見つけたケニー・ギャンブル。ケニー・ギャンブルはその時代からトム・ベルと知り合いで、トム・ベルをジェリー・ロスのもとに連れてきて、ジェリー・ロスがふたりをデュオにしてシングルを発売した。1962年にケニー&トミーという名義で曲は「I'LL GET BY」。しかもこのレコーディングに参加してるのはボビー・マーティン、ボビー・イーライ、ジョー・マック、トム・ベル、リオン・ハフという後の錚々たるメンバーが1962年すでに集結している。この時代はこうしたドゥーワップものとガール・グループ的なものがジェリー・ロスの作品にたくさん見られる。

・GONNA MAKE HIM MY BABY
その中で傑作と歌われるのが1963年の「GONNA MAKE HIM MY BABY」。歌っているエイプリル・ヤングは後にジェリー・ロスの奥さんになる。作曲はアンダース&ポンシアとジェリー・ロスの当時のパートナーのマレー・ウェット。「いわゆるフィル・スペクター・クローンだけど我々にとっての永遠のマスター・ピース」と達郎さん。アレンジはジョー・レンゼッティ。ジミー・ワイズナーとともにジェリー・ロスの両輪となって働いた名アレンジャー。

・SUNNY
ジェリー・ロスはヘリテイジ・レーベルからメガ・ヒットが生まれず、1965年にニューヨークに移り住みマーキュリー・レコードのA&Rとして活動することになる。1966年にナシュビル生まれの黒人シンガー、ボビー・ヘブの自作曲「SUNNY」が全米2位というビッグ・ヒットになった。アレンジはジョー・レンゼッティ。

・APPLE, PEACHES, PUMPKIN PYE
ジェイ&テクニクスの「APPLE, PEACHES, PUMPKIN PYE」は彼らのデビュー・ヒットで1966年、全米6位。アレンジはジョー・レンゼッティ。ジョー・レンゼッティはフィラデルフィアでディック・クラークのテレビ番組「アメリカン・バンドスタンド」のギタリスト、セッション・ミュージシャンとしてたくさんの曲に参加していた。ジェリー・ロスよりもひと足早くニューヨークに渡りアレンジャーの仕事をはじめた。特にジェリー・ロスとの仕事は傑作が多く残されている。

・98.6
ジョー・レンゼッティのペンになる曲「98.6」。キースは本名ジェームス・バリー・キーファー。フィラデルフィア生まれ。「98.6」は彼のセカンド・ヒットで1967年、全米7位。

・アコースティック・ライブ&トークショー
サンデー・ソングブック25周年の企画で、11月28日(火)に東京半蔵門のTOKYO FM ホールで一夜限りのアコースティック・ライブとトーク・ショーを行う。この模様は12月3日午後1時からトーク・ショーと何曲か演奏の部分をオンエア。後は後日ゆっくり。12月3日は13時から豪華二本立て。

・クリスマス・イブ(2017 クリスマス・スペシャル・パッケージ)
今年も12月11日に期間限定商品として「クリスマス・イブ」(2017 クリスマス・スペシャル・パッケージ)を販売することになったそうだ。鈴木英人さんに新しくジャケットを書き下ろしてもらい三方背ボックスにした仕様。「ご贈答用にお使い下さい」と達郎さん。クリスマスまでの限定商品なのでお早めにとのこと。詳しくは山下達郎特設サイトにて。
https://wmg.jp/artist/tatsuro/news_79181.html

・SANDAY WILL NEVER BE THE SAME
ジェリー・ロスのマーキュリー時代の作品。シカゴのヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ、スパンキー&アワ・ギャング、リード・ヴォーカルのスパンキー・マクファーレンのアルトのヴォイスがとても魅力的な達郎さんの大好きなグループ。1967年、全米9位の「SANDAY WILL NEVER BE THE SAME」、邦題は「想い出の日曜日」。アレンジはジミー・ワイズナー。

・ONE IN A MILLION
残り時間は大ヒット曲の影に隠れた名曲をかけられるだけ。ザ・デュプリーズはドゥーワップのグループ。ドゥーワップから生き残って1960年代にも作品を出している。ジェリー・ロスはマーキュリーで成功して昔立ち上げたヘリテイジというレーベルを再興させる。1968年のアルバム『TOTAL RECALL』からトニー・ハッチの曲「ONE IN A MILLION」。アレンジはジョー・レンゼッティ。今出ているCDはすべてステレオだが今日はモノラル・ヴァージョンで。

・I DIG EVERYTHING ABOUT YOU
'70年代に入ってジェリー・ロスのプロダクションで忘れてならないのがモブというグループ。ラスベガスのクラブバンドだったのをジェリー・ロスが見つけたということなんだとか。メンバーのジェームス・ホルべーとゲイリー・ビースビアはバッキンガムズのほとんどの曲を書いてるので有名。1970年のアルバムからシングル・カットされた「I DIG EVERYTHING ABOUT YOU」。

・FAKE OUT
時代は少し戻り1967年、ジャズ・ピアニストのレス・マッキャンのアルバムをジェリー・ロスがプロデュースした。レス・マッキャン・リミテッドのアルバム『BUCKET O'GREASE』からレス・マッキャンとジェリー・ロスが共作した「FAKE OUT」。

・OH NO,OH YES
『REQUEST 30th Anniversary Edition』から「OH NO,OH YES」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2017年11月26日は「リクエスト 30th Anniversary Edition ミニ特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1309

2017年11月12日 | Sunday Song Book

2017年11月12日プレイリスト
「ジェリー・ロス 追悼 Part 1」
1. 恋の嵐 / 竹内まりや "リクエスト 30th Anniversary Edition" 11月22日発売
2. IF I SHOULD LOSE YOU / THE DREAMLOVERS '62
3. THE 81 / CANDY & THE KISSES '64
4. WHO DO YOU LOVE / THE SAPPHIRES '64
5. YOU GAVE ME SOMEBODY TO LOVE / THE DREAMLOVERS '65
6. I'M GONNA MAKE YOU LOVE ME / DEE DEE WARWICK '66
7. MR.DREAM MERCHANT / JERRY BUTLER '67
8. WHEN LOVE SLIPS AWAY / JAY & THE TECHNIQUES "LOVE, LOST & FOUND" '67
9. ARE YOU READY FOR THIS / BILL DEAL & THE RHONDELS '69
10. テコのテーマ / 竹内まりや "リクエスト 30th Anniversary Edition" 11月22日発売
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■内容の一部を抜粋
・近況
レコーディングをしていてスタジオ暮らし。曲書きや打ち込みで、アレンジをして夜更かしをして風邪を引いてしまったという。「まっ、一所懸命治したいと思っております。締め切り、少し伸ばしてもらいました。ええ」と達郎さん。寒くなってきて達郎さんの周りはみんな風邪を引いてるそうだ。パターンは似ていて、熱はあまり出ないが鼻がグズグズいったり、咳が出たり喉がイガイガしたりするとか。達郎さんは一所懸命養生したせいか熱は出なかったものの、鼻がグズグズしたりするのがくどくて取れないという。

・ジェリー・ロス 追悼 Part 1
ジェリー・ロスは'50年代の終わりからフィラデルフィアで活動してニューヨークに移り、またフィラデルフィアに戻ってきた。いわゆる今日言われるフィラデルフィア・サウンドの立役者の一人。特にポップ・フィールドに関してたいへん大きな功績を残した。達郎さんが中学・高校で聴いていた「いいな」と思うものは片っ端からジェリー・ロスの作品で、シュガー・ベイブからソロになるまでジェリー・ロスの作品に影響を受けて育ったそうだ。先日、10月に亡くなった。今週、来週二週間に渡り「ジェリー・ロス 追悼」。今週のPart 1ではジェリー・ロスが作曲家としてクレジットされた作品を中心に。

・恋の嵐
竹内まりやさんの1987年のアルバム『REQUEST』が30周年になるので『REQUEST 30th Anniversary Edition』を11月22日に発売する。最新デジタル・リマスタリングによる再発盤となる。『REQUEST』は1987年8月12日にリリースされて彼女にとってはじめてのミリオンセラーになった作品。全曲本人の詩曲でオリジナル半分、セルフカバー半分。ボーナス・トラックとしてシングル・ヴァージョン、未発表曲、カラオケなど6曲。値段は2,200円。今日はその1曲目でシングル・カットされた「恋の嵐」。

・IF I SHOULD LOSE YOU
ジェリー・ロスはアメリカ、'60年代、'70年代に活躍した大プロデューサー、ソングライター、レコード・レーベル・オーナー。2017年10月に亡くなった。享年84歳。1936年生まれ、昭和で言うと11年生まれなので服部克久さんと同じ年齢。1956年にディック・クラークのテレビ番組「アメリカン・バンドスタンド」のアナウンサーに就職してキャリアをスタートさせた。その後、レコードのA&R、プロデュース業をはじめる。ソングライターの仕事もはじめた。当時のフィラデルフィアはドゥーワップのメッカなのでドゥーワップ・ソングがたくさんある。そんな中から生まれたヒット・ソングでドリームラヴァーズの「IF I SHOULD LOSE YOU」。ドリームラヴァーズは5人組のドゥーワップ・グループで1962年、全米62位。

・THE 81
ジェリー・ロスは'60年代のビートルズ前夜、ガール・グループを手がけている。キャンディ&ザ・キッシーズの1964年、全米51位の「THE 81」。ジェリー・ロスが見つけてきたひとりの青年、ケニー・ギャンブルとコンビを組んでヒット曲が生まれる。キャンディ&ザ・キッシーズは黒人3人組のガール・グループ。ケニー・ギャンブルは後にフィラデルフィア・サウンドを牽引する大プロデューサー、ソングライターになっていく。そのきっかけを作ったのがジェリー・ロスという人だった。アレンジはジミー・ワイズナー。

達郎さんは自分の音楽的なルーツはビーチボーイズとニューヨークのヤング・ラスカルズというグループだとずっと思っていたが、実はジェリー・ロスの作った音にいかに影響を受けていたかということが年を取れば取るほど知るようになったとか。アレンジャーのジミー・ワイズナーとジョー・レンゼッティーがジェリー・ロスの'60年代のアレンジを担っていたが、その二人の影響を受けまくっているそうだ。

・WHO DO YOU LOVE
1964年にデビューしたサファイアーズは女性一人、男性二人の黒人グループ。サファイアーズのデビュー・ヒットで1964年の全米25位の「WHO DO YOU LOVE」。この当時はある程度成功を収めたので自分のレーベル、ヘリテイジをはじめる。

・YOU GAVE ME SOMEBODY TO LOVE
1965年にヘリテイジ・レーベルからリリースされたドリームラヴァーズの「YOU GAVE ME SOMEBODY TO LOVE」はアンダース&ポンシアとジェリー・ロスの三者共作というクレジット。明らかにフィル・スペクターを意識した作品。ドリームラヴァーズはヴォーカル・グループとしてひじょうにテクニックがあるグループで、チャビー・チェッカーの「TWIST」ほかカメオ・パークウェイのコーラスをたくさんやっている。

・I'M GONNA MAKE YOU LOVE ME
ジェリー・ロスはヘリテイジ・レーベルからメガ・ヒットが生まれず、1965年にニューヨークに移り住みマーキュリー・レコードのA&Rとして活動することになる。マーキュリー時代に達郎さんは買ったレコードがジェリー・ロスの作品という体験がはじまる。マーキュリーは本社がシカゴなので、てっきりマーキュリーはシカゴ・サウンドだと勘違いしていたという。1966年のディー・ディー・ワーウィックの「I'M GONNA MAKE YOU LOVE ME」はジェリー・ロスとケニー・ギャンブルの作品。1967年、全米R&Bチャート13位、全米88位。ディー・ディー・ワーウィックはディオンヌ・ワーウィックの妹。「I'M GONNA MAKE YOU LOVE ME」は翌年1968年にテンプテーションズとシュープリームスによってカヴァーされる。ダイアナ・ロス&シュープリームスwithテンプテーションズというクレジットでヒットして知られるようになる。

・アコースティック・ライブ&トークショー
サンデー・ソングブック25周年の企画で、11月28日(火)に東京半蔵門のTOKYO FM ホールで一夜限りのアコースティック・ライブとトーク・ショーを行う。25周年にちなんで250名のリスナーをご招待。厳正なる抽選の結果は発送を持って発表とのこと。

・MR.DREAM MERCHANT
'60年代のシカゴを代表するシンガー、ジェリー・バトラーはインプレッションズからソロになり、そのプロデュースをジェリー・ロスが引き受けたくさんヒット曲が生まれる。その後、ギャンブル&ハフに受け継がれ、またさらに大きくなっていく。1967年、全米38位の「MR.DREAM MERCHANT」はニューヨークの作家、ラリー・ワイスとジェリー・ロスの作品。

昨年2016年にイギリスのエースから『SOME KINDA MAGIC - THE SONGS OF JERRY ROSS』というコンピが出た。達郎さんのいちばん好きな時代の作品が必ずしもベスト・トラックが入っておらず不満に思ってるそうだ。そんなわけで今週最後の2曲は達郎さんの好きな作品。

・WHEN LOVE SLIPS AWAY
1967年、1968年頃にジェリー・ロスが手がけていたジェイ&ザ・テクニクスというグループはジェイ・プロクターという人がリード・シンガーで白人黒人混成の7人組クラブバンド。1967年のセカンド・アルバム『LOVE, LOST & FOUND』から「WHEN LOVE SLIPS AWAY」。

・ARE YOU READY FOR THIS
ビル・ディール&ザ・ロンデルズはヴァージニア出身のクラブバンド。8人組の大所帯バンド。達郎さんは高校の頃に「WHAT KIND OF FOOL DO YOU THINK I AM」のB面「ARE YOU READY FOR THIS」にノックアウトされたそうだ。ジェリー・ロス作品で一曲挙げるとすれば今でもこの曲だとか。1969年の作品。『SOME KINDA MAGIC - THE SONGS OF JERRY ROSS』ではジェイ&ザ・テクニクスのヴァージョンが収録されてるけれど圧倒的にビル・ディール&ザ・ロンデルズのほうが出来がいいと達郎さん。ニューヨークの作家、マーク・バーカンとリッチー・アダムとジェリー・ロスの三者共作。

・テコのテーマ
11月22日発売される『REQUEST 30th Anniversary Edition』から「テコのテーマ」。映画『時空の旅人』のテーマ・ソング。今日はアルバム・ヴァージョン。

・今後の予定
11月26日は『REQUEST 30th Anniversary Edition』の特集。12月に入ってからドゥーワップ特集。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2017年11月12日・19日は「ジェリー・ロス 追悼」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1308

2017年11月05日 | Sunday Song Book

2017年11月05日プレイリスト
「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. 光と君へのレクイエム / 山下達郎 '13
2. PALISADES PARK / FREDDY CANNON '62
3. SILHOUETTES / THE RAYS '57
4. INCENSE & PEPPERMINTS / STRAWBERRY ALARM CLOCK '67
5. AREN'T YOU GLAD / PEGGY MARCH '68
6. ROCK AND ROLL LULLABY / B.J.THOMAS '72
7. COULDN'T HEAR NOBODY SAY / THE INDEPENDENTS "THE FIRST TIME WE MET" '72
8. JE T'APPARTIENS / GILBERT BECAUD '55
9. TEARS ON MY PILLOW / LITTLE ANTHONY & THE IMPERIALS '58
10. 愛を描いて-LET'S KISS THE SUN- / 山下達郎 '79
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■内容の一部を抜粋
・近況
レコーディングを行っているがそろそろ締切が近づいているという。「曲書きでウンウン唸ってる、その後は詩書きでウンウン唸って、次はアレンジでウンウン唸って、もうすぐ歌入れでウンウン唸るんですね。唸ってばかりいますね。ええ」と達郎さん。
20年以上使用している半蔵門のTOKYO FMの4スタ。TOKYO FMでいちばん大きなスタジオだとか。今日はスタジオの調子が悪く、いつも座ってる位置だとマイクにノイズが乗るそうで、反対側のいちばん隅っこのテーブルに移動して、遠いスタンドの灯りで収録しているそうだ。「(手暗がり隣で親が眠っている)なんか受験勉強か、夜店の(金魚屋の)店番かというような状態でやっております。めげずにやりたいと思いますが」と達郎さん。

・棚からひとつかみ+リクエスト
トランプ大統領来日のため警備がすごく、パッとやってパッと帰るという。レコーディングの合間を縫って今週は「棚からひとつかみ+リクエスト」。

・光と君へのレクイエム
2013年のシングル「光と君へのレクイエム」にリクエスト。

・PALISADES PARK
ビーチボーイズもカヴァーしている「PALISADES PARK」のフレディ・キャノンのオリジナル・ヴァージョンにリクエスト。フレディ・キャノンはマサチューセッツ出身のロックンロール・シンガー。「PALISADES PARK」は1962年、全米3位の大ヒット。アレンジとプロデュースはフランクス・レイ。先日亡くなったそうだ。享年87歳。

・ビーチボーイズのオリジナル・カタログ
リクエストしたリスナーは「東芝EMIがユニバーサルミュージック合同会社に吸収されましたが、ビーチボーイズのキャピトルの旧譜カタログはどうなりますか?」という質問。
「廃盤になることはないと思いますよ(笑)、ユニバーサルですからね。東芝はなくなってしまいましたからね(笑)、想像できませんでしたが。ビーチボーイズはちょっと出し過ぎの感があります。特にベストをですね。ちゃんとオリジナル・カタログをキープしていただきたいと思っております。よろしくお願いします、ユニバーサルさん」と達郎さん。

・SHILHOUETTES
フランクス・レイはテキサス生まれで、二十歳のときにニューヨークに出てきた大変有名なプロデューサー、ソングライター。ボブ・クリューとコンビを組んでたくさんヒット曲を出した。フレディ・キャノンもその中のひとりだった。初期のいちばん有名なやつがレイズというドゥーワップ・グループが放った「SHILHOUETTES」。1957年、全米3位のミリオン・ヒット。後にハーマンズ・ハーミッツやクリフ・リチャードほか、たくさんカヴァーが生まれた。
曲をかけおえて。「ちなみに余談でございますけれども、ビートルズの「NO REPLY」、ジョン・レノンのペンになる曲ですが、この曲からインスパイアされてるものと思われます」と達郎さん。

・INCENSE & PEPPERMINTS
フランクス・レイはドゥーワップERAやロックンロールERAで活躍したが、'60年代後期になり音楽が変わった中でも生き残った。ウエスト・コーストに場を移して1967年、ストロベーリー・アラーム・クロックの全米NO.1にしてミリオン・ヒットの「INCENSE & PEPPERMINTS」をプロデュースした。
曲をかけおえて。フランクス・レイは自身のレーベル、コロッサスからオランダのバンドを引っ張ってきて、いろいろなヒットが出ている。いちばん代表的なものがショッキング・ブルーの「VENUS」。

・AREN'T YOU GLAD
ツアー中に買っていたCDの中から、イギリスのエース・レーベルからリリースされたベギー・マーチのベストもの。1968年のシングル・カット「AREN'T YOU GLAD」はビーチボーイズのカヴァー。「AREN'T YOU GLAD」は1967年のアルバム『WILD HONEY』収録されている。

・最近しまったと思ったこと
リスナーからの話題「最近しまったと思ったこと」に触れて。
いつもは44.1kHzのサンプリング・レートでリマスターするところを、前の日に自分のスタジオ仕事で48kHzで設定したままCDのリマスターをしたとか。オリジナルよりテンポが遅くなってしまったのに気づかず、2,3曲オンエアし、本番を聴いて気がついたそうだ。

・ROCK AND ROLL LULLABY
B.J.トーマスの「ROCK AND ROLL LULLABY」は1972年、全米15位。当時のレーベルがあまり宣伝してくれず、大ヒットにはならなかったが、バリー・マンとシンシア・ワイルのソングライター・コンビによる名曲。16で子どもを産んだ母と健気に生きる子どもの歌。

・今後の予定
来週は先日亡くなったフィラデルフィア・ソウルの大プロデューサー、ジェリー・ロスの特集を二週間。その後はドゥーワップ特集の予定。

・COULDN'T HEAR NOBODY SAY(I LOVE YOU LIKE YOU DO)
ジ・インデペンデンツの1972年のファースト・アルバム『THE FIRST TIME WE MET』から「COULDN'T HEAR NOBODY SAY(I LOVE YOU LIKE YOU DO)」。アレンジはトムトム。

・JE T'APPARTIENS
何ヶ月か前に「LET IT BE ME」のオリジナルは1955年のジルベール・べコーの「JE T'APPARTIENS」だと話し、機会があればジルベール・ベコーのシャンソンまで戻ってオンエアしたいけれど、達郎さんの持ってるオリジナルのファースト・ヴァージョンがボロボロのアナログ盤しかなく、最近のCDは全部1970年のリレコになってるのでかけられなかった。今回新しくジルベール・べコーの「JE T'APPARTIENS」のオリジナルが収録されているCDを購入したのでオンエア。原題を英語に直すと「I Belong To You」になるとか。

・TEARS ON MY PILLOW
11月末にドゥーワップ特集をするがその前哨戦。豊島区の超常連のリスナーからのリクエストでリトル・アンソニー&ジ・インペリアルズの1958年、全米4位のデビュー・シングル「TEARS ON MY PILLOW」。

・愛を描いて - LET'S KISS THE SUN -
「VANDA」というもともとミニコミからスタートしウェブ展開、レコードの販売も行っているオールディーズものの雑誌、特にビーチボーイズ関係では他の追随を許さないメデイアの主催をしていた佐野邦彦さん。達郎さんもむかし取材を受け、ここでとり・みきさんと知り合い、今まで関係が続いている。佐野邦彦さんが以前から体調を崩されて闘病生活をしていたが10月31日に亡くなった。享年60歳。佐野邦彦さんが達郎さんの曲で最も好きだと言っていた曲が「愛を描いて - LET'S KISS THE SUN -」。佐野邦彦さんを追悼してオンエア。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2017年11月12日・19日は「ジェリー・ロス 追悼」
http://www.tatsuro.co.jp
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