Sunday Song Book #1381

2019年03月31日 | Sunday Song Book

2019年03月31日プレイリスト
「内田正人さん追悼 ザ・キング・トーンズ特集 Part 1」
1. 明日の私 / 竹内まりや '94
2. 小さい悪魔 / 藤木孝 '61
3. 彼氏の気持ちはワークワク / 田代みどり '62
4. グッド・ナイト・ベイビー / ザ・キング・トーンズ '68
5. 捨てられた仔犬のように / ザ・キング・トーンズ '68
6. オンリー・ユー / ザ・キング・トーンズ "愛のノクターン" '69
6. 煙が目にしみる / ザ・キング・トーンズ "愛のノクターン" '69
8. 愛のノクターン / ザ・キング・トーンズ '69
9. 暗い港のブルース / ザ・キング・トーンズ '71
10. いつも夢中 / 大瀧詠一 "ナイアガラ・ムーン" '75
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■内容の一部を抜粋
・近況
明日から新年度、平成も後一月で終わる区切りの季節。達郎さんはそれとは全く関係なくて曲書き。なので番組は前倒しで収録しているそうだ。6月頃からツアーがはじまるのでそれまでにオーダーされた曲を仕上げなければならないので大変だとか。

・内田正人さん追悼 ザ・キング・トーンズ特集 Part 1
キング・トーンズの内田正人さんが亡くなったので追悼を兼ねてキング・トーンズの特集。特集するのが遅すぎて20年前にやっておくべきだった特集だという。ほとんどの関係者が亡くなっているし、とにかく語るべきことが多すぎるとのこと。歌謡曲ではない洋楽志向で、それゆえサブカルチャーの立場を余儀なくされるというスタイルで、そのことを語りつつ特集しないと、キング・トーンズの本当の意味での位置がわからないそうだ。一般メディアで言われてるドゥー・ワップ、「グッドナイト・ベイビー」では語れない、ひじょうに深いものがあるとか。今週、来週、年度を超えて二週間、「内田正人さん追悼 ザ・キング・トーンズ特集 」。

・明日の私
年度代わりなので毎年かけている「明日の私」。竹内まりやさんの1994年のシングル。

キング・トーンズのリード・ヴォーカリスト、内田正人さんが亡くなった。1936年生まれだからロイ・オービソンと同じ年。30歳過ぎた遅いレコード・デビューの人。もともと1958年にプラターズに憧れて5人組のグループを結成する。当初は女性を含めた5人組でファイブ・トーンズと名乗っていた。その後、女性が抜けて4人組になりキング・トーンズという名前になった。'60年代は主に米軍キャンプを回って活動していた。米軍キャンプ回りではプラターズ・スタイルだったので、どちらかというとR&Bよりのスタイルでやっていた。同時代の歌謡曲スタイルのヴォーカル・グループ、ムード歌謡の人たちはジャズ、ラテン、シャンソン、タンゴの要素が強かったが、そういうものとは違うR&Bのテイストを身につけたグループとしてだんだん業界で知られるようになった。'60年代はレコーディングにバック・コーラスとしてしばしばクレジットされるようになる。そんな時代の作品から2曲。

・小さい悪魔
・彼氏の気持ちはワークワク
1961年の藤木孝さんのテイチクからのシングル「小さい悪魔」。ニール・セダカの「LITTLE DEVIL」のカヴァー。アレンジは宮川秦(ひろし)さん。その翌年1962年の田代みどりのこれもテイチクからのシングル「彼氏の気持ちはワークワク」。ポール・ピーターセンの「SHE CAN'T FIND HER KEYS」のカヴァー。漣健児さんの訳詞。どちらにもキング・トーンズはバック・コーラスでクレジットされている。

和製ポップスの仕事をしながらキャンプ回りは続けていた。1960年代の国内の音楽は歌謡曲が中心で、ロックンロール以前の洋楽ジャンル、ジャズ、ラテン、シャンソン、タンゴがまだまだ強い影響力を持っていた。大多数のリスナーも既存の歌謡サウンドにシンパシーを持っていた時代。レコード会社の音楽制作スタッフはもとより、作曲、編曲、演奏者からレコード・エンジニアに至るまで、当時最先端だったロックンロールとかR&Bの知識力は圧倒的に不足していた。そこから生じる技術的不足のために英米と同じ音像をレコーディングに再現するのは相当困難な時代だった。
したがって和製ポップスからグループ・サウンズに至るまで、当時の達郎さんのような中高生の洋楽リスナーの音楽的評価は近似値としての洋楽テイスト、その割合の大小だった。その中で優れた近似値を提示していたのが加山雄三さん、作曲家では宮川秦(ひろし)さん、寺内タケシさんをはじめとするインストゥルメンタル、その後に続く一連のグループ・サウンズのムーブメントとたくさんいる。
そんな中で1969年にキング・トーンズというヴォーカル・グループの曲がじわじわと日本でヒットする。それはそれまで聴いたことのない近似値で、米軍キャンプ回りで吸収したアメリカのテイストが既成の音楽マーケットから隔離された純粋培養の存在としてユニークに作品を生み出したと言える。

・グッド・ナイト・ベイビー
1968年にリリースされたときはそれほどでもなかったがじわじわと売れて1969年にかけてオリコンのチャート2位まで上がった出世作の「グッド・ナイト・ベイビー」。
この曲の誕生まで紆余曲折があったという話。日本グラモフォン、後のポリドール、そしてユニバーサルの元。ここと専属契約したが邦楽のセクションはどこも手を挙げず、結局洋楽のセクションの制作となった。このグループの特質を活かした作詞・作曲をしようとするものが誰も出てこなかった。しようがないので当時洋楽のA&Rだった松村孝司さん、「コーヒー・ルンパ」なんかをヒットさせた人で、この人が「むつ・ひろし」というペン・ネームで書いたのが「グッド・ナイト・ベイビー」。作詞を手がけた大日方俊子さんも制作セクションで「ひろ・まなみ」というペン・ネームで作詞をした。このコンビは後に和田アキ子さんのヒット曲「どしゃぶりの雨の中で」を書くことになる。

・捨てられた仔犬のように
達郎さんは当時、高校一年か二年で、どちらかというと洋楽でもあまりヒット曲に目を向けないマニアックな曲が好きな仲間内では、A面の「グッド・ナイト・ベイビー」よりもB面の「捨てられた仔犬のように」、作詞・作曲、そしてアレンジはキング・トーンズのベース・シンガーの加生スミオさんで、当時の日本のヴォーカル・グループのサウンドでは珍しくR&B的で「このグループ、すごいよ」と言っていたそうだ。

1968年の日本の歌謡スタジオ・シーンではR&Bのトラックを構築するのがほぼ不可能だった。オリジナル・ソングの「捨てられた仔犬のように」のほうが「グッド・ナイト・ベイビー」よりも若干メロディの構造が幾分垢抜けている部分がある。でもブラスのアレンジは一昔前のビッグ・バンドの手法で、例えばメンフィス・ホーンズのように三管でやったらもっと雰囲気が出たはず。でも達郎さんだってそれはずっと後になってそう思っただけで、当時はただ漠然とした疑問符であったという。

内田正人さんのインタビューを読むと当初内田さんはレコード・デビューを嫌がったということを話している。どんなに洋楽的な志向とか発想を持っていても、当時の状況では安易にムード歌謡の方向に持っていかれることを知っていたということ。自分のスタイルは日本で理解されないことを直感していたように感じられる。

その後も自らのプラターズのスタイルに対するある種の頑なさが見え隠れしていて、R&Bの認識が正確だったゆえに時代的に日本の音楽シーンとは折り合いの悪い活動を余儀なくされるんじゃないかということだろう。あるインタビューで「グッド・ナイト・ベイビー」に対するコメントがあり、「あの曲は難しい曲で、"涙こらえて"の部分は演歌でしょ? あれをどうすれば演歌じゃなく歌えるかってんで、そこでファルセットが出てきたんだ」と話している。「そういうメロディに関する感性がすごく敏感な方だったと思います」と達郎さん。

「今日と来週のキング・トーンズの特集でどうしても申し上げなきゃいけないことがありまして。無駄と知りつつ申し上げるんですけれども。キング・トーンズはドゥー・ワップ・グループではありません。彼らの音楽的原点であるプラターズの全盛期の活動というのは厳密にはドゥー・ワップ・グループとして定義されておりませんでした。ただアメリカの文化史も相当アバウトになっちゃったんで、今、みんな一緒くたにされてしまった結果そうなりました。ましてドゥー・ワップはおろかですね、バーバーショップ、オープン・ハーモニー、ジュビリー・スタイル、カルテット・スタイル、そうしたコーラス・スタイルに関する明確な音楽的説明が今や全くなされなくなった(笑)、今の時代の中ですと、キング・トーンズというのは結果的に近似値としてのドゥー・ワップとしてのカテゴライズしか選択の余地がなかったんで、ドゥー・ワップということになります。蛇足ですけれども、鈴木雅之と山下達郎以前には日本のメディアにドゥー・ワップという単語はありませんでした。ドゥー・ワップ自体が'60年代以降の用語で造語でありますのでですね、キング・トーンズのみなさんが自分たちがドゥー・ワップ・スタイルと意識したことは、それは後付であります。これだけは言っとかなくてはなんない。もうひとつですが。今、ウィキペディアとかそういうデータを見てますと、キング・トーンズのグッド・ナイト・ベイビーはアメリカでアトコのレーベルから発売されましてですね、ビルボードのR&Bチャートで48位を獲ったという。これは虚報です。私の知り合いのそうしたチャートのエキスパートに4人確認取りましたけれども、全員が否定しました。R&Bチャートに入っておりませんし、もしくは全米チャートにも入っていません。ただひとつ、キャッシュ・ボックスの1969年の5月に最高114位という、このランキングが記録に残る唯一のものです。上柴とおるさんからうかがいました。でも、それは今はもう本当に検証することになしに拡散するんです(笑)、一般メディアがね。グッド・ナイト・ベイビーはビルボードのR&Bチャートに入ったんだと。それあの嘘ですので。かといって彼らのそれがステータスが傷つくとか全然ありません。実力とは関係ない話なんですけれども、データは正確にやらないと駄目だという、ネット時代の弊害があります。長くなりました」と達郎さん。

・オンリー・ユー
・煙が目にしみる
「グッド・ナイト・ベイビー」のヒットがありファースト・アルバムが1969年に発売されて、セカンド・アルバムがすぐ発売される。セカンド・アルバムにはキング・トーンズのアイドルであるプラターズのナンバーが何曲か入ってるので、こちらのほうが本来のキング・トーンズのスタイルとして重要。セカンド・アルバム『愛のノクターン』から2曲続けて「オンリー・ユー」と「煙が目にしみる」。
曲をかけ終えて。「要するに内田さんは早すぎたんです、少しね、時代が(笑)」と達郎さん。

・JALのハワイ・キャンペーンのCM
達郎さんの新曲がJALのハワイ・キャンペーンのCMに使用されることになった。「LEHUA, MY LOVE」というタイトルでレフアは「オ匕ア・レフア」というハワイの花のこと。悲しい伝説があるそうでそこから取ったそうだ。3月29日からテレビCM、ウェッブなどでオンエア。
http://www.jal.co.jp/inter/route/hawaii/index.html

・PERFORMANCE 2019
今年の全国ホール・ツアーが決定した。6月から10月まで5ヶ月間、26都市50公演。チケット一般発売等詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp

・愛のノクターン
キング・トーンズのアルバムにはプラターズのカヴァーの他にも加生スミオさんが書くオリジナル・ナンバーが垢抜けていていい曲が多い。この曲もそんな曲の一曲で1969年にシングル・カットされた「愛のノクターン」。所属していた日本グラモフォン、ポリドールはアトランティックを持っていたのでスタックスのR&Bが出てくる。セカンド・アルバム『愛のノクターン』には「ドック・オブ・ザ・ベイ」が入ってる。

・暗い港のブルース
米軍キャンプ回りで培ったR&Bの認識が正確だったゆえに時代的にムード歌謡全盛だった日本の音楽シーンとは折り合いが悪かった。ムード歌謡はどちらかというとラテンに近いテイストでロックンロールとはまた違っていた。内田さんにはそういうものに対する警戒心があった。でもレコード会社や制作サイドとしてはそっちのほうがヒットが生みやすいのでラテン・テイストの曲を取り上げることになった。1971年のシングル「暗い港のブルース」はオリコンのチャートで19位。「グッド・ナイト・ベイビー」に次ぐヒットになった。もともと1963年に「グッド・ナイト・ベイビー」のアレンジをしている早川博二(ひろつぐ)さん、トランペット奏者でモダン・プレイボーイズという自分のバンドを持っているが、そのバンドのインストゥルメンタルがルーツ。この曲になかにし礼さんが歌詞をつけてフランク赤木さんが日本グラモフォンからシングルを出し、なかにし礼さんが歌詞を全面的に書き直しキング・トーンズでレコーディングした。このヴァージョンは藤圭子さん、ちあきなおみさんなどがカヴァーしている。

内田さんのインタビューを読むとこうしたムード歌謡には行きたくないというはっきりとした意志が感じられる。日本で果たしてR&Bがやれるというのかというある種の諦観もあった。日本ではキング・トーンズというと和製フォー・シーズンズはまだましなほうで、ムード歌謡の変形だと思ってるリスナーがまだ多い。「甲高い声」というあさっての形容詞も見られる。日本のシーンでは自分たちはアウトサイダーだというのがプラターズに対する強い意志を生んだ。そういうところは達郎さんも痛いほど理解できるし、そういう意味では達郎さんと似ているところもあって今回の特集のかたちになった。

1974年に若い作家がキング・トーンズに曲を書いて、それをキャラメル・ママがバックを務めてアルバムを作る企画があった。その企画に賛同して達郎さんと伊藤銀次さんが書いたのが「DOWN TOWN」をはじめとする3曲だが、結果曲を書いたのは達郎さんと銀次さんのふたりだけ。結局企画が流れてしまい、もったいないのでシュガーベイブの曲として「DOWN TOWN」をレコーディングすることになった。

その企画がはじまるときに達郎さんはルイードで行われたキング・トーンズのライヴを観に行った。企画の立案者が当時のトレンドだったスタイリスティックスのような感じの曲を歌ったらどうだろうとサジェスチョンをしたそうだが、それを内田さんは「あまり僕は気が乗らないんだ、こういうの」とステージで話して「YOU'RE EVERYTHING」を歌ったという。それが素晴らしかったと達郎さん。その話を大瀧詠一さんにしたらそれに興味を示して、その後、大瀧さんはキング・トーンズを起用することになった。大瀧さんは男性ヴォーカル・グループを欲していて女声はシンガーズ・スリーに出会い、混声はシュガー・ベイブがいて、純粋に男声コーラスはすべて一時代前のスタイルしかいなかったので、「DOWN TOWN」の逸話を聞いてキング・トーンズに声をかけて、ここでようやく満足いくコーラス・グループに出会え、創作意欲が芽生えて、それが後のキング・トーンズのプロデュースに繋がってゆく。大瀧さんは生前なぜかキング・トーンズの話を達郎さんにもスタッフにもあまり細かくしなかった。

・いつも夢中
大滝詠一さんの1975年のアルバム『ナイアガラ・ムーン』でキング・トーンズに「恋はメレンゲ」のバック・コーラスを依頼。最後に大瀧さんがアカペラでリード・ヴォーカルを取り、キング・トーンズをバッグに歌うという企画が出る。ここからキング・トーンズがより若い聴衆にアピールする可能性が出てくる。続きはまた来週。今週最後はその福生でのレコーディング・セッションで録音した「いつも夢中」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2019年04月07日は、「内田正人さん追悼 ザ・キング・トーンズ特集 Part 2」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1380

2019年03月24日 | Sunday Song Book

2019年03月24日プレイリスト
「竹内まりや『ポートレイト』特集」
1. BABY MINE / 竹内まりや 3月29日公開 "ダンボ" エンドテーマ
2. ラスト・トレイン / 竹内まりや "ポートレイト" 3月27日リマスター再発 '81
3. CRYING ALL NIGHT LONG / 竹内まりや "ポートレイト" 3月27日リマスター再発 '81
4. 僕の街へ / 竹内まりや "ポートレイト" 3月27日リマスター再発 '81
5. 雨に消えたさよなら / 竹内まりや"ポートレイト" 3月27日リマスター再発 '81
6. リンダ / 竹内まりや "ポートレイト" 3月27日リマスター再発 '81
7. NATALIE / 竹内まりや "ポートレイト" 3月27日リマスター再発 '81
8. ウエイトレス / 竹内まりや "ポートレイト" 3月27日リマスター再発 '81
9. ポートレイト ~ローレンス・パークの思い出~ / 竹内まりや "ポートレイト" 3月27日リマスター再発 '81
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■内容の一部を抜粋
・近況
達郎さんは桜にも花見にも縁がないので次の曲書きに入ってるそうだ。この間書いていた曲は来週あたりからCMでながれるという。来週の番組の中で詳しいことを話すとか。

・SPECIAL ACOUSTIC LIVE 2019
先週3月16日(土)、17日(日)に北海道小樽GOLDSTONEにて、達郎さん、難波弘之さん、伊藤広規さんのトリオによるアコースティック・ライヴを行った。アコースティック・ライヴはこれで一段落して次は本チャンのツアーが6月からはじまるそうだ。「ので、それまでお待ちください(笑)。また、よろしくお願いします」と達郎さん。

・竹内まりや『ポートレイト』特集
キングトーンズの特集は一週間で代表曲をかけて内田正人さんの追悼をするつもりだったが、資料を集めたり、いろいろメディアに掲載されてる記事を見ていると深みにはまって、「グッドナイト・ベイビー」のヒットが大きかったのかもしれないが、キングトーンズの評価に誤解とか錯誤が多いので、もう少し深く掘り下げて、ちゃんとしたキングトーンズのヒストリーを追ったものにするつもりだという。まだ資料が完全にそろってないので来週から特集する予定にしたとか。来週3月31日と再来週4月7日の年度越え二週間使って放送する。
まりやさんのRCAのカタログが昨年から毎月一枚というスケジュールでデジタル・リマスター盤が発売されている。今週3月27日にはまりやさんの5枚目のアルバムの『PORTRAIT』の発売日で5ヶ月連続のリリース。今回の『PORTRAIT』は1981年の作品で達郎さんが全面的に関わってることから特集することにしたとか。

・BABY MINE
ディズニー映画の『ダンボ』がティム・バートン監督により実写で映画化され3月29日に公開される。このディズニー映画『ダンボ』の日本版のエンド・タイトル「BABY MINE」を竹内まりやさんが担当している。アニメ版の『ダンボ』は1941年の公開で、その中でいちばん有名な劇中歌が「BABY MINE」。竹内まりやさんはエンド・タイトルを歌うにあたって自身で歌詞の翻訳監修を行った新しい詞で披露している。スウェーデンのアンデーシュ・ダンビックという若い作曲・編曲家のオケに達郎さんがコーラスを付けて作っているという。サントラの発売は4月5日でまだだが「BABY MINE」は現在先行配信中。

・竹内まりやRCA時代のリマスター盤
まりやさんのRCAのカタログが昨年から毎月一枚というスケジュールでデジタル・リマスター盤が発売されている。11月21日にデビュー・アルバム『BEGINNING』、12月26日にセカンド・アルバム『UNIVERSITY STREET』、1月23日はサード・アルバム『LOVE SONGS』、2月27日はフォース・アルバム『MISS M』が発売。今月3月27日はフィフス・アルバムの『PORTRAIT』と5ヶ月連続のリリース。今回の『PORTRAIT』はボーナス・トラックが6曲。1981年の作品で達郎さんが全面的に関わってる。この『PORTRAIT』は次の休業明けの『VARIETY』(1984年)と対になる作品で、内容的にもそういうテイストだとか。詳しくは竹内まりや40周年特設サイトにて。詳しくは竹内まりや40周年特設サイトにて。
https://www.mariya40th.com

・ラスト・トレイン
『PORTRAIT』の1曲目「ラスト・トレイン」は作詞が大貫妙子さん、作曲・編曲は達郎さん。ギターのイントロは達郎さんで間奏は松浦善博さん。青山純さんのドラム、伊藤広規さんのベース、キーボードは中西康晴さん。『VARIETY』に入ってる「アンフィシアターの夜」と全く同じメンバー。

・CRYING ALL NIGHT LONG
アルバムの2曲目「CRYING ALL NIGHT LONG」は作詞はまりやさん、作曲は伊藤銀次さん。アレンジも伊藤銀次さんでデュエットをやっている。ふたりともブリティッシュ・ロックが好きなのでピーター&ゴードンのような感じになっている。ドラムスは上原裕さん、伊藤広規さんのベース、ギターは村松邦男さん。

・GUITAR MAGAZINE
今月のGUITAR MAGAZINEは「シティ・ポップを彩った、カッティング・ギターの名手達。」
「僕も取り上げられていただいてますけれども村松くんのシュガーベイブに対する曲の解説がとってもおもしろいです。ぜひご一読ください。シュガーベイブの『SONGS』の全曲解説を村松くんがやっております。とってもおもしろい。ぜひご覧いただければと思います」と達郎さん。
https://www.rittor-music.co.jp/magazine/detail/3118111012/

・僕の街へ
達郎さんが『PORTRAIT』のベスト・トラックだと思っているのが5曲目の「僕の街へ」。作詞はまりやさん、作曲は林哲司さん。休業直前でこの頃の心情が出ている。

・雨に消えたさよなら
A面最後の「雨に消えたさよなら」は大貫妙子さんの作詞作曲でバカラック調のナンバー。アレンジは'60年代のポップスに造詣の深い乾祐樹さん。達郎さんもストリングス・アレンジで乾さんには「YOUR EYES」とかフランク永井さんに書いた曲とかでずいぶんお世話になったそうだ。残念ながら(2003年に)亡くなったという。この曲もドラムスは上原裕さん、伊藤広規さんのベース、ギターは村松邦男さん。サックスは土岐英史さんで、「まだ若いので、ちょっとエッジが立った奏法」と達郎さん。

・リンダ
B面の1曲目はアン・ルイスさんに書き下ろした曲のセルフ・カバーで「リンダ」。のちのアルバム『IMPRESSIONS』では契約上の問題で使えなかったのでリテイクしているそうだ。甲乙つけがたいそうだが達郎さんは一日の長でこっちのほうが好きだという。達郎さんとドラムの野口明彦さんと伊藤広規さんの三人で演奏している。達郎さんもまだ28歳の頃だったので裏声がよく出ている。今はもうこんなに出ないとか。

・竹内まりや Music & Life 〜40年をめぐる旅〜
竹内まりやさんはNHK総合で3月26日(火)によるの10時から10時40分、11年ぶりにテレビ出演する。「竹内まりや Music & Life 〜40年をめぐる旅〜」と題してライヴ映像、昔、NHKに出演したデビュー当時の歌唱映像などレア映像、「BABY MINE」のときにスウェーデンに行ったときの最新映像を交えてデビュー40年の音楽人生に迫る。詳しくは竹内まりや40周年特設サイトにて。
https://www.mariya40th.com

・NATALIE
『PORTRAIT』からは2枚のシングルが切られていて、一枚は松本隆さん作詞、林哲司さん作曲の「イチゴの誘惑」で、もう一枚が本人の作詞作曲で久しぶりにセンチメンタル・シティ・ロマンスとコラボした「NATALIE」。CMで当時よくながれたそうだ。

・ウエイトレス
達郎さんは『PORTRAIT』に2曲書き下ろしていて、そのうちの一曲は「ラスト・トレイン」。もう一曲は「ウエイトレス」でトロピカル・ムードの曲。

このあと2年休業してムーンに移籍して『VARIETY』になる。

・ポートレイト ~ローレンス・パークの思い出~
B面最後の「ポートレイト ~ローレンス・パークの思い出~」は留学時代の小さな公園のことを歌っている。作曲は安部恭弘さん。


■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2019年03月31日は、「内田正人追悼 ザ・キング・トーンズ特集 Part 1」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1379

2019年03月17日 | Sunday Song Book

2019年03月17日プレイリスト
「リクエスト特集」
1. パレード / 山下達郎 '76
2. GOOD LOVIN' / THE YOUNG RASCALS '66
3. GET DOWN / GILBERT O'SULLIVAN '73
4. FOR YOUR SWEET LOVE / THE CASCADES '63
5. SOUL TO SOUL / SOUL SURVIVORS "SOUL SURVIVORS" '74
6. I WANNA BE CLOSE TO YOU / PAUL KELLY "HOOKED,HOGTIED & COLLARED" '74
7. GOT TO HURRY / THE YARDBIRDS '65
8. YOUR SEVENTEENTH SPRING / MARTY WILDE '60
9. A LOVER'S CONCERTO / SARAH VAUGHAN '66
10. 潮騒 / 山下達郎 "ゴー・アヘッド" "オーパス" '78
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■内容の一部を抜粋
・近況
昨日3月16日(土)、17日(日)と北海道小樽GOLDSTONEでアコースティック・ライヴのため番組は前倒しで収録している。

・リクエスト特集
先週に引き続いて「リクエスト特集」。

・パレード
最近、ご時世を反映して悩みごとを吐露するお便りが増えてるそうだ。紹介しようにも内容がディープなため番組では控えてるそうだが、そういうのを見るたびに「曲をかけてあげたいな」と思うとか。三重県のリスナーからのリクエストは「パレード」。「いろいろと人生ありますから、がんばってやってください」と達郎さん。

・GOOD LOVIN'
ヤング・ラスカルズの1966年、全米NO.1の「GOOD LOVIN'」。フェリックス・キャバリエのコーダ近くの"Love, love, love, love"がたまらないと達郎さん。

・GET DOWN
ギルバート・オサリヴァンはアイリッシュのひと。1973年の全英NO.1、全米7位のミリオンセラー「GET DOWN」。

・FOR YOUR SWEET LOVE
ウエスト・コーストのヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ、カスケーズの1963年、全米46位の「FOR YOUR SWEET LOVE」。

・SOUL TO SOUL
ソウル・サバイバーズはリチャードとチャールズのイングゥイ兄弟を中心にしたヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。いわゆるブルー・アイド・ソウルのグループ。1974年のアルバム『SOUL SURVIVORS』はニール・ラーセンをキーボードに迎えて、素晴らしいアルバムを作ったが全く売れず、日本でだけ評判になった。そのアルバムからギャンブル&ハフの作品「SOUL TO SOUL」。

・I WANNA BE CLOSE TO YOU
ポール・ケリーはキャリアの古い人で、シンガーとしてスタートしたが作曲家としても成功を収めた。1974年のアルバム『HOOKED,HOGTIED & COLLARED』からソウル・バラードの「I WANNA BE CLOSE TO YOU」。

・ディズニー映画『ダンボ』
ディズニー映画の『ダンボ』がティム・バートン監督により実写で映画化され3月29日に公開される。このディズニー映画『ダンボ』の日本版のエンド・タイトル「BABY MINE」を竹内まりやさんが担当しているそうだ。アニメ版の『ダンボ』は1941年の公開で、その中でいちばん有名な劇中歌が「BABY MINE」。竹内まりやさんはエンド・タイトルを歌うにあたって自身で歌詞の翻訳監修を行った新しい詞で披露している。スウェーデンのアンダース・ダンビックという若い作曲・編曲家のオケに達郎さんがコーラスを付けて作っているという。

・竹内まりやRCA時代のリマスター盤
まりやさんのRCAのカタログが昨年から毎月一枚というスケジュールでデジタル・リマスター盤が発売されている。11月21日にデビュー・アルバム『BEGINNING』、12月26日にセカンド・アルバム『UNIVERSITY STREET』、1月23日はサード・アルバム『LOVE SONGS』、2月27日はフォース・アルバム『MISS M』が発売された。今月3月27日はフィフス・アルバムの『PORTRAIT』と5ヶ月連続のリリース。
アルバム発売に先駆けて3月22日に今回のRCA時代のリマスター盤のダウンロード販売が決定した。各1800円。詳しくは竹内まりや40周年特設サイトにて。
https://www.mariya40th.com

・GOT TO HURRY
ヤードバーズの1965年のヒット・シングル「FOR YOUR LOVE」のB面「GOT TO HURRY」。エリック・クラプトンが演奏するインスト。このシングルの後にエリック・クラプトンがヤードバーズを脱退したので、達郎さんの世代はB面の「GOT TO HURRY」を聴いて「エリック・クラプトン、伝説の人だ。そういう世界でしたが」と達郎さん。

・YOUR SEVENTEENTH SPRING
リクエストは「バリー・マンの春っぽい曲をよろしくお願いします」。バリー・マンで"SPRING"が入ってる曲を調べたら一曲しかなかったという。まだシンシア・ワイルとコンビを組む前でラリー・コルバーとの共作。レコーディングしているのはマーティー・ワイルドというイギリスのシンガー。ビートルズより一世代前のロカビリー世代のシンガーで娘さんがキム・ワイルド。1960年のシングル「YOUR SEVENTEENTH SPRING」。未CDなのでオリジナル・シングルから。

・A LOVER'S CONCERTO
サラ・ヴォーンは超大物ジャズ・シンガーだが「A LOVER'S CONCERTO」が最後のヒット曲になる。1966年のカバー・アルバム『POP ARTISTRY』に収録されている。1924年生まれなので42歳の歌声。

・ギターに関する質問
リスナーから「アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター、エレアコ、それぞれ何本ずつ所有してますか?」という質問。
だいぶ処分したそうだがアコギは7本、エレキギターが8本、エレアコが3本、その他スタジオで使わないウクレレやブズーキーなどが10本前後あるそうだ。

・潮騒
リスナーから「仕事がまたできるように」という願掛けのリクエストで「潮騒」。

・今後の予定
キング・トーンズの内田正人さんの追悼特集。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2019年03月24日は、「ザ・キング・トーンズ 内田正人追悼(予定)」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1378

2019年03月10日 | Sunday Song Book

2019年03月10日プレイリスト
「リクエスト特集」
1. 希望という名の光 / 山下達郎 '10
2. NEVER MY LOVE / THE ASSOCIATION '67
3. THE WAY I WANT TO TOUCH YOU / CAPTAIN & TENNILLE '74
4. MISTY BLUE / DOROTHY MOORE '76
5. SAN DIEGO SERENADE / TOM WAITS "THE HEART OF SATURDAY NIGHT" '74
6. RUNNIN' IN AND OUT OF MY LIFE / MOSLEY & JOHNSON "MOSLEY & JOHNSON" '87
7. YOU'LL LOSE A GOOD THING / BARBARA LYNN '62
8. I'M GONNA MAKE THIS WORLD A BETTER PLACE / PATCHES '82
9. BABY MINE / 竹内まりや 3月29日公開 "ダンボ" エンドテーマ
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■内容の一部を抜粋
・近況
先週までコマーシャルをやっていて、ようやく先様に渡して一段落という感じだそうだ。今週は3月16日(土)、17日(日)に北海道小樽でアコースティック・ライヴ、来週からはまた違う仕事が待ってるという。

・リクエスト特集
先週に引き続いて「リクエスト特集」。明日3月11日は東日本大震災から8年になるので、今週はおとなしめの選曲をした静かめの「リクエスト特集」。

・希望という名の光
「明日3月11日は東日本大震災から8年が経ちます。不思議なことに年月が経ってきますと、あるところが鮮明によみがえってくる感じがいたします。年を取ったせいかもしれませんけれど、なかなか復興が、滞ってるところもありますので、まだまだ我々のやることはたくさんあるという感じがいたします。あのときにですね、超常連の方たちからたくさんお便りをいただきまして、実際被災された方もたくさんいらっしゃいまして」、お便りと「希望という名の光」のリクエスト・カードを読んでから、「引き続き復興を陰ながらですね、お祈り申し上げるとともに、我々ができることをやっていきたいと思っております。希望という名の光」と達郎さん。

・NEVER MY LOVE
アソシエーションの1967年の大ヒット・ナンバー「NEVER MY LOVE」。

・THE WAY I WANT TO TOUCH YOU
今年の1月2日にキャプテン&テニールのダリル・ドラゴンが亡くなったのでリクエストが増えてるそうだ。タイミングを逸したので遅ればせながら、と達郎さん。キャプテン&テニールのデビュー・シングルだが当時はヒットせず、人気が出てから再発されベスト10ヒットになった1974年の「THE WAY I WANT TO TOUCH YOU」。邦題は「君こそすべて」。

・MISTY BLUE
ジャクソン、ミシシッピーの女性(黒人)シンガー、ドロシー・ムーア。彼女の出世作で1976年全米ソウル・チャート2位、全米チャート3位の「MISTY BLUE」。「MISTY BLUE」はもともとカントリー・ソングで、ジョー・サイモンが最初に取り上げたが、ドロシー・ムーアのほうが遥かに上回るヒットになり、当時のサザン・ソウルの代表曲になった。

・SAN DIEGO SERENADE
トム・ウェイツの1974年のセカンド・アルバム『THE HEART OF SATURDAY NIGHT』から「SAN DIEGO SERENADE」。トム・ウェイツは日本ですごく人気があるから調べてみたら、シングル・ヒットが一曲もなく、アルバムも高いチャート・アクションのアルバムがひとつもないそうだ。プロデュースはボーンズ・ハウで、今日はアソシエーションに続いて2曲めのボーンズ・ハウのプロデュース作品。

・RUNNIN' IN AND OUT OF MY LIFE
モズレー&ジョンソンはソングライター・チームで'サザン・ソウルの名門マラコ・レコードの人たちにたくさん曲を書いている。1987年にふたりの名義によるアルバム『MOSLEY & JOHNSON』を出した。2014年に世界初CD化されたが、その中から「RUNNIN' IN AND OUT OF MY LIFE」。

・SPECIAL ACOUSTIC LIVE 2019
3月16日(土)、17日(日)に北海道小樽GOLDSTONEにて、達郎さん、難波弘之さん、伊藤広規さんのトリオによるアコースティック・ライヴを行う。それぞれ19時開演。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp

・竹内まりやさん芸術選奨 文化科学大臣賞
竹内まりやさんが昨年公開された『souvenir the movie』の功績が認められて芸術選奨 文化科学大臣賞を受賞した。達郎さんは2015年に芸術選奨 文化科学大臣賞をもらってるそうだ。

・ディズニー映画『ダンボ』
ディズニー映画の『ダンボ』がティム・バートン監督により実写で映画化され3月29日に公開される。このディズニー映画『ダンボ』の日本版のエンド・タイトル「BABY MINE」を竹内まりやさんが担当する。アニメ版の『ダンボ』は1941年の公開で、その中でいちばん有名な劇中歌が「BABY MINE」。耳が大きくていじめられている子象ダンボに母親のジャンボの愛情が歌われている。竹内まりやさんはエンド・タイトルを歌うにあたって自身で歌詞の翻訳監修を行った新しい詞で披露している。

・YOU'LL LOSE A GOOD THING
「YOU'LL LOSE A GOOD THING」のオリジナルはバーバラ・リンで1962年全米NO.1。バーバラ・リンは女性(黒人)シンガーで彼女の作詞作曲で歌われるナンバー。

・I'M GONNA MAKE THIS WORLD A BETTER PLACE
パッチスはロングビーチ出身の黒人ヴォーカル・グループということしかわからない。1982年のシングル「I'M GONNA MAKE THIS WORLD A BETTER PLACE」。

・BABY MINE
ディズニー映画『ダンボ』のエンド・タイトル「BABY MINE」。スウェーデンの編曲家のオケに達郎さんがコーラスを足してミックスしたそうだ。本邦初オンエア。ディズニー映画『ダンボ』のサウンドトラックに収録。

・今後の予定
来週は今週末にアコースティック・ライヴがあるので前倒し収録になるため、引き続き「リクエスト特集」。キング・トーンズの特集は調べていくうちに奥に入って、ミニ特集ではなくちゃんとした特集にすることになったそうだ。更にリサーチと音源を揃えるために時間がかかるとか。今の時点では3月24日の予定。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2019年03月17日は、引き続き「リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1377

2019年03月03日 | Sunday Song Book

2019年03月03日プレイリスト
「リクエスト特集」
1. ミライのテーマ / 山下達郎 '18
2. SUZY Q / DALE HAWKINS '57
3. EVEN THE BAD TIMES ARE GOOD / THE TREMELOES '67
4. SPRING IS HERE / THE FOUR FRESHMEN "LOVE LOST" '59
5. I NEED YOUR LOVE / PATTERSON TWINS '76
6. LOVE'S CALLING / ZINGARA '80
7. WILD ABOUT MY LOVIN' / THE LOVIN' SPOONFUL "DO YOU BELIEVE IN MAGIC" '65
8. ANGEL DON'T FLY AWAY / THE CHOICE FOUR "THE CHOICE FOUR" '75
9. LET'S DANCE BABY / THE KING TONES "RESURRECT" '78
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■内容の一部を抜粋
・近況
今週締切の曲が一曲ありスタジオで一所懸命仕上げているそうだ。先週ちょっと鼻風邪気味だったので大事を取って家から一歩も出なかったという。先週末からスタジオに入ったので太陽の光をあまり浴びてないとか。治ったので番組は直近で収録している。

・リクエスト特集
3月3日なのでガール・グループ、ガール・シンガーの特集を3,4年ぶりにやりたかったのだが、今週締切なのでとてもその余裕がないそうだ。でもリクエスト・カードが山のようにあるので今週は「リクエスト特集」。
「そのあいだに一所懸命レコーディングしてですね、これが終わるとまた次が待っているというですね。なんでこんなに(笑)、働かせられるのか。そういう感じでございます。え〜、まぁでも文句言っちゃあいけません。仕事がいただけるだけありがたいと思わなくっちゃいけません」と達郎さん。

・ミライのテーマ
先週日本アカデミー賞が開かれて細田守監督の『未来のミライ』がアニメーションの最優秀作品賞に輝いた。「この間ですね、カンヌからはじまってゴールデン・グローブ、それからアカデミーのノミネート、アニー賞受賞、そして今回の日本アカデミーのアニメ賞。おめでとうございます。また次回作へのですね、意欲が倍増するんじゃないかと思います。心よりお祝いを申し上げます。今日はそれのお祝いをかねまして『未来のミライ』主題歌かけさせていただきます」と達郎さん。

・SUZY Q
デイル・ホーキンスはルイジアナのロカビリー・シンガー。1957年、全米21位の「SUZY Q」。達郎さんの世代はクリアデンス・クリアウォーター・リヴィヴァルで「SUZY Q」を知ったそうだ。当時、デイル・ホーキンスはレコードはおろかラジオでもかからなかったという。ジム・ピューターで初めて聴いたとか。ジャケットを初めて見たときにデイル・ホーキンスがギターを持っていたので、このデイル・ホーキンスがギターを弾いてるのかと思っていたら、なんとジェームス・バートンのギターだった。

・EVEN THE BAD TIMES ARE GOOD
トレメローズは'60年代に活躍したイギリスの4人組ヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。1967年、全英4位、全米36位の「EVEN THE BAD TIMES ARE GOOD」、邦題は「福と禍」。作曲はミッチ・マーレーとピーター・カレンダー。'60年代イギリスのソングライター・チーム。

・SPRING IS HERE
1938年のミュージカル『I MARRIED AN ANGEL』で歌われているリチャード・ロジャースとロレンツ・ハートの曲「SPRING IS HERE」。フォー・フレッシュメンは1959年のアルバム『LOVE LOST』の中でカヴァーしている。『LOVE LOST』というタイトルのとおり「SPRING IS HERE」は春が来たのに私の心は踊りださないという失恋の歌。

・I NEED YOUR LOVE
パターソン・ツインズのリクエストが最近多いそうだ。パターソン・ツインズはミシシッピー出身の黒人デュオ。マラコ・レーベルからたくさん優れた作品を出しているが、これだけうまいのに一曲もヒットしていない。ディスコ全盛の時代だったので仕方がなかったのかもしれませんが、と達郎さん。1976年の「I NEED YOUR LOVE」。

・LOVE'S CALLING
先日、ジェームス・イングラムが亡くなったのでたくさんリクエストが届いてるという。今回はサンソンらしい捻ったやつ。ラモント・ドジャーがプロデュースしたジンガラ。当時、スタジオのシンガーとしてとても有名だったジェームス・イングラムがデビュー前に参加している。その頃このジンガラのアルバムを買った達郎さんだけど、ジェームス・イングラムのことを知らなかったので、あとからジンガラにジェームス・イングラムが参加していたと知ったという。聴くとジェームス・イングラムの声だとわかるそうだ。1980年全米ソウル・チャート27位の「LOVE'S CALLING」。

・SPECIAL ACOUSTIC LIVE 2019
3月16日(土)、17日(日)に北海道小樽GOLDSTONEにて、達郎さん、難波弘之さん、伊藤広規さんのトリオによるアコースティック・ライヴを行う。それぞれ19時開演。チケット受付は本日3月3日午後3時からスタート、3月5日(火)の午後11時59分まで。チケット申込方法等詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp

・竹内まりやRCA時代のリマスター盤
まりやさんのRCAのカタログが昨年から毎月一枚というスケジュールでデジタル・リマスター盤が発売されている。11月21日にデビュー・アルバム『BEGINNING』、12月26日にセカンド・アルバム『UNIVERSITY STREET』、1月23日はサード・アルバム『LOVE SONGS』、先週2月27日はフォース・アルバム『MISS M』が発売。今月3月27日はフィフス・アルバムの『PORTRAIT』と5ヶ月連続のリリース。今回の『PORTRAIT』はボーナス・トラックが6曲。1981年の作品で達郎さんが全面的に関わってる。ここから『VARIETY』につながる伏線となるとか。詳しくは竹内まりや40周年特設サイトにて。詳しくは竹内まりや40周年特設サイトにて。
https://www.mariya40th.com

・WILD ABOUT MY LOVIN'
ラヴィン・スプーンフルの1965年のデビュー・アルバム『DO YOU BELIEVE IN MAGIC』に入ってる「WILD ABOUT MY LOVIN'」。カマストラ・レーベルのラヴィン・スプーンフルのアルバムは音が良くないので補正してオンエア。

・ANGEL DON'T FLY AWAY
チョイス・フォーはワシントンD.C.出身の黒人4人組のヴォーカル・グループ。ヴァン・マッコイのプロデュースと作曲とアレンジ。「ANGEL DON'T FLY AWAY」は2枚目のアルバムに入ってる。リード・シンガーのボビー・ハミルトンは裏声を駆使したリード・テナー。

・LET'S DANCE BABY
キングトーンズの内田正人さんが亡くなった。日本で内田さんの存在は異端、達郎さんにとっても大きな存在なので、来週か再来週ミニ特集して追悼する予定だとか。1978年のアルバム『レゼレクト 銀河からの帰還』に達郎さんは3曲提供、その中の一曲が「LET'S DANCE BABY」。キングトーンズのほうがオリジナルで、それを達郎さんがセルフ・カヴァーしたら、今やステージの定番でもう40年近くずっと演奏し続けてきたという。

・今後の予定
タイアップの締切が迫ってるのでリクエストと「棚からひとつかみ」を合わせた感じで一二週間凌ぐ予定。もしくは内田正人さんの追悼ミニ特集。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2019年03月10日は、「棚からひとつかみ+リクエスト(予定)」
http://www.tatsuro.co.jp
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