2013年09月29日プレイリスト
「棚からひとつかみ」
1. 光と君へのレクイエム / 山下達郎 10月09日発売ニューシングル
2. STOP BY AND LOVE ME SOMETIME / Z.Z.HILL "LET'S MAKE A DEAL" '78
3. PORTRAIT OF MY LOVE / THE TOKENS '67
4. I JUST CAN'T HELP BELIEVING / B.J.THOMAS "THE LIVING ROOM SESSIONS" '13
5. LOVE AIN'T GONNA RUN ME AWAY / LUTHER INGRAM '73
6. BLACK COFFEE / IKE & TINA TURNER "FEEL GOOD" '73
7. LOVING TOUCH / QUINCY PATRICK '89
8. コンポジション / 山下達郎 10月09日発売ニューシングル
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■内容の一部を抜粋
・近況
全国ツアー「PERFORMANCE 2013」のため番組は前倒しで収録している。今週は先週と同じ日に収録、二本録りしたとか。28日(土)、29日(日)は大阪フェスティバルホール。今週は10月3日(木)が長崎、4日(金)が佐賀。10月になれば直近で収録できるので来週の放送日の6日は長崎、佐賀公演について喋れるそうだ。ツアー中なので自分の仕事は嫌だと断ってるがまりやさんの仕事が入ってきているという。声を出さない、アレンジメントだけなのだが、それでもパッツンパッツンで、東京とツアー先の行ったり来たりの生活だとか。
・PERFORMANCE 2013
8月27日(火)、埼玉県戸田市文化会館を皮切りに12月24日(火)、クリスマスイブの中野サンプラザまで全国26都市49公演のホール・ツアー。
http://www.tatsuro.co.jp/live/
・棚からひとつかみ
そんなわけで、ライヴが終わると東京に帰ってレコーディングなので、今週も日本の放送ではかからない、番組でもあんまりかけてないものの中から選んで「棚からひとつかみ」。
・光と君へのレクイエム
10月9日発売のシングル「光と君へのレクイエム」。10月12日公開の映画『陽だまりの彼女』の主題歌。主演は上野樹里さん、松本潤さん。監督は『ソラニン』や『僕等がいた』の三木孝浩さん。
http://hidamari-movie.com
「光と君へのレクイエム」は達郎さんが全ての楽器を演奏している。言ってみればヒップホップ版のサーフィン・ホットロッドみたいな曲。ピアノなども自分で弾いて割とインディーな感じを目指したとか。
・STOP BY AND LOVE ME SOMETIME
達郎さんの好きなシンガー、ジー・ジー・ヒル。どちらかというとサザン・ソウル系でディープなナンバーに味わいがある。早くに亡くなったとか。1978年のアルバム『LET'S MAKE A DEAL』に入ってるフレデリック・ナイトのワンコード・ミュージックで「STOP BY AND LOVE ME SOMETIME」。
・PORTRAIT OF MY LOVE
ザ・トーケンズの「PORTRAIT OF MY LOVE」。フランキー・ヴァリ、フォー・シーズンズも大事だがトーケンズもドゥーワップ時代からニューヨーク・シーンの重要なヴォーカル・グループ。プロデューサーとしても優秀でハプニングス、その他いろんなグループを手掛けた。ワーナーに移籍して1967年にヒットしたのが「PORTRAIT OF MY LOVE」。1967年の全米36位。
「マスター・オブ・ベスト・コレクション1000」の1枚として9月4日発売されている。「マスター・オブ・ベスト・コレクション1000」は日本独自の企画で全て2013年デジタル・リマスター。
・I JUST CAN'T HELP BELIEVING
B.J.トーマスが今年出したセルフカヴァー・アルバム『THE LIVING ROOM SESSIONS』から「I JUST CAN'T HELP BELIEVING」。声がとてもよくて、今年71歳になるそうだが全然変わっておらず、自分のヒット曲をいろんな人とデュエットしている企画アルバム。1970年のヒット曲「I JUST CAN'T HELP BELIEVING」をヴィンス・ギルとやっている。ナッシュビル・レコーディング。
・LOVE AIN'T GONNA RUN ME AWAY
ルーサー・イングラムの「LOVE AIN'T GONNA RUN ME AWAY」。1973年、全米ソウル・チャート23位。
・Mariya's Songbook
竹内まりやさんは11月25日にデビュー35周年を迎える。アニバーサリー・イヤーの記念企画盤『Mariya's Songbook』が発売される。まりやさん自身が選曲、監修、楽曲解説で、これまでいろいろな人に提供してきた楽曲のコンピレーション。ソングライター、竹内まりやの企画盤。代表的なものはアン・ルイスさんの「リンダ」、河合奈保子さんの「けんかをやめて」、中森明菜さんの「駅」、中山美穂さんの「色・ホワイトブレンド」、牧瀬里穂さんの「Miracle Love」、薬師丸ひろ子さんの「元気を出して」、広末涼子さんの「MajiでKoiする5秒前」など錚々たるラインナップ。2枚組仕様で初回盤にはボーナス・ディスクとして本人のデモ音源、達郎さんがホーム・レコーディングしたデモテープからセレクトして収録。12月上旬の発売予定。詳しくはまりやさんのスペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/mariya/
・邦画ベスト3
リスナーからの質問で「達郎さんのお気に入りの邦画ベスト3を教えてください」。
達郎さんの「人生この一本」は戦前の作品で昭和12年の山本貞夫の『人情紙風船』という映画。ベスト3だとそれに伊藤大輔さんの『大江戸五人男』、'80年代の『竜二』、川島透監督だが実際は主演してシナリオを書いた金子正次さんの実質的な映画。あとは小津安二郎の『麦秋』だとか。
・BLACK COFFEE
ここ数年、アイク & ティナ・ターナーの作品がリマスターされてCDで再発されている。達郎さんはそれをこつこつと集めてるうちに、いかにティナ・ターナーがすごいかということを思い知らされるどころではないので、コンプリート・コレクションしようと思ってアナログ盤まで手を出しているらしい。1972年のアルバム『FEEL GOOD』に入ってる「BLACK COFFEE」は、のちにハンブルパイがカヴァーして有名になった曲のオリジナル。
・LOVING TOUCH
ニュージャージーのクインシー・パトリックは黒人ヴォーカルのシンガー。1989年の作品で「LOVING TOUCH」。プロデューサーはポール・カイザー。ヒットしなかったが日本では大変人気のある曲。'90年前後のマシーン・ミュージックにスイート・ソウルといういかにもインディーな音。
・マツモトキヨシのCM
9月15日の放送でリスナーからマツモトキヨシのCMでかかってるスイート・ソウルの曲について質問があった。イギリスの黒人アーティスト、マイケル・デュークがCMのために作った作品だということが判明したそうだ。マイケル・デュークは『スリラーライブ』でマイケル・ジャクソン役をやった人だとか。
・眠れない
リスナーから「8月の中旬から夜、眠れなくなり悩んでいたが、達郎さんのライヴに行った日から少しずつ眠れるようになった」というお便り。
無理して寝ないで疲れたら寝るようにしたらどうか、長い人生だからそういうときもあるので、あまり深刻に考えないほうがいい、と達郎さん。達郎さんも一頃眠れないときがあったそうだ。そういうときは高をくくって朝のニュースを見て眠くなったら寝るようにしたという。
・コンポジション
NHKドラマ10「第二楽章」の主題歌「コンポジション」。10月9日発売のシングル「光と君へのレクイエム」のカップリング曲。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
10月06日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp