2015年02月22日プレイリスト
「『ふたり』で棚からひとつかみ」
1. 希望という名の光 / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" "オーパス" '10
2. JUST THE TWO OF US / GROVER WASHINGTON JR. FEAT. BILL WITHERS '81
3. THE TWO OF US / SEAWIND "SEAWIND" '80
4. TWO OF US / CAMEO "UGLY EGO" '78
5. THE TWO OF US / MARILYN McCOO & BILLY DAVIS JR. "THE TWO OF US" '77
6. JUST THE TWO OF US / GEORGE KERR & ANN ROBINSON '73
7. FUTARI (LIVE) / 山下達郎 "13/12/24 中野サンプラザ"
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■内容の一部を抜粋
・近況
春の気配はしているものの東京はまだ寒い。特に夜中はかなり冷えるという。「なんかウィルス性の胃腸炎が流行っているようですね。お気をつけ下さい」と達郎さん。新曲のオファーがあり今週から曲書き、2月から3月にかけてレコーディングがスタートする。詳しいことはまた後日ということだが、人に曲を書いた後に自分の曲の注文が入ってきたとか。
・『ふたり』で棚からひとつかみ
今日は2月22日で珍しく「2」ゾロ。妊婦の日とか猫の日とかいろいろなこじつけがあるようだ。最初はゾロ目の曲にしようかと思ったそうだが55分埋められるだけの頭数もクオリティーも確保できなかったという。「2」なのでこじつけだが「『ふたり』で棚からひとつかみ」ということで『ふたり』しばり。
・希望という名の光
宮城県気仙沼市の達郎さんと同い年のお父さんからのお便り。東日本大震災で被災して、着るものも流されておばあちゃんの大きめな服と大きめなかばんで涙を流しながらバスに乗り、東京の大学に入学した娘さんが、この春に卒業して社会人になるそうだ。達郎さんから一曲選んでエールを送ってほしいというリクエスト。「大変な時代ですけれどもこれから社会にお出でになる。未来はあなたが担ってると思います。しっかりがんばってください」と達郎さん。まりやさんの「明日の私」にしようと思い、まりやさんに話したら、「自分の曲にしなさい」と言われたとか。
・JUST THE TWO OF US
「『ふたり』で棚からひとつかみ」ということで『ふたり』しばり。"TWO"とか"YOU & I"というタイトルだとたくさん曲がある。邦題の「ふたり」は今回外して全部洋楽に絞ったという。CTI系のサックス・プレーヤー、グローバー・ワシントン・ジュニアの最大のヒット曲でビル・ウィザースをヴォーカルにフィーチャーした1981年の「JUST THE TWO OF US」。全米2位。
・THE TWO OF US
ハワイのいわゆるフュージョン・バンドのシーウィンド。トランペットのジェリー・ヘイが在籍していたことで知られている。1980年のアルバム『SEAWIND』からシングル・カットされて、1981年ソウル・チャート85位の「THE TWO OF US」。
・TWO OF US
カメオはもともとニューヨーク出身だがその後、アトランタに移り一斉を風靡した。1978年のアルバム『UGLY EGO』のB面の最後に収録されている「TWO OF US」。
・オールディーズとは
リスナーからいわゆるオールディーズについての質問。
オールディーズとは要するに古い曲のことで、"OLDIES BUT GOODIES"、"OLDIES BUT GOLDIES"、「古いけどいい曲」という意味。'60年代にそういう言葉が生まれて昔の曲がかかるようになったということなので、何年前だったらオールディーズということではない。萩原健太さんの名言で「発売されてその翌日からもうオールディーズ」という萩原健太さんの定義があるけれど決して大げさではない。達郎さんの場合はいちばん多感な時期が'60年代で、その頃に音楽を聴きはじめて、特に古い音楽、ドゥーワップを代表する1950年代のロックンロールからはじめたので、専門は'50年代、'60年代、'70年代、'80年代の中期まで渡る。その前の'40年代のジャズ、'90年代以降のヒップホップ系は専門ではないのであまりかけないとか。ロックンロールが好きなのでアメリカのロックンロール、イギリスのロックンロール、日本のロックンロールを中心にやってるという。
・THE TWO OF US
マリリン・マックー & ビリー・デイヴィス・ジュニアはフィフス・ディメンションから独立して結婚して夫婦になった。夫婦なのでデュエットものがたくさんある。1977年のセカンド・アルバム、名盤の『THE TWO OF US』、プロデュースド・バイ・フランク・ウィルソンからタイトル・ソングの「THE TWO OF US」。
・今後の予定
来週からは「ジミー・ウェッブ特集」。最初はジム・ウェッブというソングライターからスタートしたが、その後、シンガー・ソングライターに転身した。達郎さんは'60年代の後半にジム・ウェッブがソングライターとして一斉を風靡したときに、いちばん多感な時代を生きてきたので、その時代を中心にソングライターのジム・ウェッブを特集する。3週間の予定だが3月ひとつき締めてしまうかもしれないとのこと。
・JUST THE TWO OF US
達郎さんの好きなニュージャージーのプロデューサーのジョージ・カーがフィリーのシンガーのアン・ロビンソンと組んで1973年にシャウト・レーベルからリリースしたシングル「JUST THE TWO OF US」。ジェリー・ラゴヴォイのプロダクション。
・邦楽
加山雄三さんの「二人だけの海」とか空気公団の「ふたり」、まりやさんの「ふたりはステディ」などたくさんあったものの、そうするとどんどん自分の番組じゃなくなってしまうので、とのこと。
・FUTARI (LIVE)
今回、1982年のアルバム『FOR YOU』に入ってる「FUTARI」にリクエストが集まったとか。せっかくなのでライヴ・ソースから2013年のツアー千秋楽、2013年12月24日の中野サンプラザ公演の「FUTARI (LIVE)」。ミックス・ダウンしてる時間がないのでP.A. OUT。若干、音が荒いそうだ。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2015年03月01日は、「ジミー・ウエッブ特集 Part 1」
http://www.tatsuro.co.jp