ブライアン・ウィルソンのクリスマス・アルバム『What I Really Want For Christmas』が届けられた。
ビーチボーイズ時代のクリスマス・ソング「The Man With All The Toys」と「Little Saint Nick」の再演、クリスマス・ソングのコンピレーションCDに収録されていた「On Christmas Day」、それに10曲のクリスマス・キャロルと新曲2曲を含む全15曲。
このクリスマス・アルバム、ジェフリー・フォスケットとワンダーミンツが中心のブライアン・ウィルソン・バンドによる演奏とコーラスが素晴らしい。1曲目「The Man With All The Toys」は1964年の『ビーチボーイズ・クリスマス・アルバム』からのリメイクだが、よりロックンロールになり楽しさ全開!
新曲「What I Really Want For Christmas」はエルトン・ジョン(この度男性と結婚することになったそうですね...)とのコンビでヒットを量産したバーニー・トーピンが詞を提供している。コーラスの美しさにうっとりしてしまう。
7曲目のクリスマス・キャロル「天なる神には」のワルツ・アレンジも素晴らしい。このバンドの演奏には驚かされるばかりだ。
もう1曲の新曲は「マッカーサー・パーク」、「恋はフェニックス」、「ビートでジャンプ」で知られるシンガー・ソングライターのジミー・ウェブが詞を提供した「Christmasey」。ストリングスが入ってたり、ハーモニカがフィーチャーされたりして、『SMiLE』以降のブライアンを感じさせる仕上がりとなっている。
ボーナス・トラックとして収録された「On Christmas Day」は2001年にアメリカのスーパー・マーケット・チェーン「ウォルマート」でのみ販売されたクリスマスのコンピレーションCDに収録されていた。イントロのドラムインが「Be My Baby」っぽい。サビのところでは"ディンドン、ディンドン"と歌われるドリーミーなポップ・ソング。
最終曲の「きよしこの夜」のアウトロにはブライアンからのメッセージが挿入されている。
あなたがもし何かクリスマス・ソングを探しているのなら、是非聴いて欲しいクリスマス・アルバムだ。間違いなくよいクリスマスを迎えることができるだろう。
写真はタワーレコードの特典で、ブライアンのメッセージが入ったクリスマス・カード。