Sunday Song Book #1020

2012年04月29日 | Sunday Song Book

2012年04月29日プレイリスト
「珍盤・奇盤特集」
1. 浜っ子伝説 / 王様 '96
2. ハートを狙い撃ち / 有馬竜之介 '69
3. 演歌チャンチャカチャン / 平野雅昭 '77
4. ラリラリ東京 / 三浦正宏とアロハ・ブラザース '68
5. タリラリラン・ブルース(青春編)/ 信楽潤 '70
6. ミニミニ・デート(CMスポット)/ 山本リンダ '67
7. トンボのメガネ / 山本リンダ '70
8. ローリング・ストーンズは来なかった / 西郷輝彦" '73
9. 呆阿津怒哀声音頭 / 蘭越ジミー(布谷文夫) "レッツ・オンド・アゲイン" '78
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■内容の一部を抜粋
・近況
「 私のツアーのほうもクライマックスでございまして。いよいよ今日、明日が大宮ソニックシティでございます。これを入れまして残り5本。今日、明日終わりますと長野の5月6日、来週の日曜日。そして5月の11、12の沖縄市民会館でついに64本のツアーも終わりでございます。こんだけやってきますと、なんか名残惜しい気がしますが。59本終わりまして残り5本、なんですが(笑)、相変わらず先週に引き続き、FM 北海道、AIR-Gのスタジオで、貯め録りをやっております」と達郎さん。

・珍盤・奇盤特集 Part 2
先週に引き続いてサンデー・ソングブック名物の珍盤・奇盤特集。報復絶倒もしくは脱力して和むプログラム。

・浜っ子伝説
達郎さんが関わった珍盤・奇盤。日本語訳のロックを歌う王様。1996年リリースの「浜っ子伝説」はビーチボーイズのメドレー。達郎さんにコーラスを手伝ってほしいというオファーがあり、いろんな曲の随所に顔を出すこととなったとか。
「ただひとつ、一個だけですね、ビーチボーイズのそうした、なんといいましょうか、コピー・ヴァージョンといいましょうか、そういうのを実は『BIG WAVE』以外にやったことはないんですが。マイク・ラブの声というのは、実はヒジョーに陽性の声だということがですね、私の普段の歌い方でやるとビーチボーイズの曲、全然暗くてアレなんです。ですからヘラヘラしながらですね、歌わないとマイク・ラブのあの感じにならないんですね。実にビーチ・ボーイズというのは陽性だなと再確認した、王様のおかげで再確認できたアレでございます」と達郎さん。

・ハートを狙い撃ち
定番中の定番。クラウン・レコードの作品から。GSの時代は荒唐無稽の作品が多いそうだ。有馬竜之介さんの1969年の「ハートを狙い撃ち」。

・演歌チャンチャカチャン
1977年にサラリーマンから転身して歌手になった平野雅昭さんの「演歌チャンチャカチャン」。テイチク・レコードの作品。いわゆる一発屋だがじわじわとヒットした。

・ラリラリ東京
ポリドールの作品から。ムード歌謡のグループで三浦正宏とアロハ・ブラザース。5人組で全員兄弟というグループ。ムード歌謡というのはヴォーカル・インストゥルメンタル・グループで自分たちで演奏しながら歌うコーラス・グループ。1968年の「ラリラリ東京」は当時放送禁止となったそうだ。

・タリラリラン・ブルース(青春編)
「ラリラリ東京」を作詞作曲した信楽潤さんの作品。先週の「ミミの甘い生活」も信楽さんの作曲。真面目な作品も多いが浜口庫之助さん同様に振幅が激しい。1970年のシングル「タリラリラン・ブルース(青春編)」は東宝の映画『タリラリラン高校生』の主題歌。
「これは明らかにクレイジー(キャッツ)の「ホンダラ行進曲」のバリエーションだと考えられますが、'70年安保の時代の鬱屈感といいましょうか、そういうものが(笑)、よく出た名作だと思います」と達郎さん。

・曲書き
「5月に入りましたらツアーが一段落しますが、ちょっと仕事が入って来ましてですね(笑)、曲書きがはじまりそう(笑)。まっ、忙しいのはいいことだという感じです(笑)」と達郎さん。

・ミニミニ・デート(CMスポット)
・トンボのメガネ
遠藤実さんが率いるミノルフォンからの作品。'90年代に出た『面白愉快で懐かし原盤』。ここには藤健次さんの「雪子のロック」が入ってる。実は「雪子のロック」はセリフだけではなくそのあとに曲があったとか。CDには「タリラリラン・ブルース(青春編)」も入ってる。
そのコンピレーションの中に山本リンダさんの「トンボのメガネ」が入ってるが、その前に「ミニミニ・デート」のラジオ・プロモーションのCMスポットが入ってる。続けて聴くととんでもない。

・ローリング・ストーンズは来なかった
クラウン・レコードの作品から。作曲家の藤本卓也さんの作品で1973年に西郷輝彦さんに提供した「ローリング・ストーンズは来なかった」。

・達郎さんの好きな曲
リスナーから「世界的に有名なミュージシャンで好きな曲を教えて下さい企画の第二弾。エルトン・ジョン、ビリー・ジョエル、プリンス、エリック・クラプトン、サザンオールスターズをお願いします」という質問。
エルトン・ジョンは「BENNIE AND THE JETS」。ビリー・ジョエルは『AN INNOCENT MAN』。「UPTOWN GIRL」とか「THE LONGEST TIME」、ああいうフォーシーズンズ然としたもの。プリンスは「SIGN OF THE TIMES」と「KISS」。エリック・クラプトンはアルバム『THERE'S ONE IN EVERY CROWD』のB面が好きで「BETTER MAKE IT THROUGH TODAY」。サザンオールスターズは初期のバンド然とした頃が好きで「C調言葉にご用心」が好きな一作だとか。

・呆阿津怒哀声音頭
大滝詠一さんの1978年のアルバム『レッツ・オンド・アゲイン』から。このあいだ亡くなった布谷文夫さんが蘭越ジミー名義で「呆阿津怒哀声音頭」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
05月06日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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佐野元春@ビルボードライブ東京 あるいは東京日帰り旅 2012 春

2012年04月25日 | 東京

4月15日、日曜日。
佐野元春のビルボードライブ東京公演を見るために東京へ行った。
東京着は午前11時33分。まずは丸の内口から出て復原した丸の内駅舎を見た。
オープンは秋の予定でまだ工事中ではあったけれど、
今回の旅の目的のひとつが丸の内駅舎を見ることだった。

中央駅舎。



南ドームを臨む。



新丸の内ビルディングに移動して5階でランチを食べた。
トップの画像はレストランから見た北ドーム。

その後、東京国立近代美術館でジャクソン・ポロック展を見た。
「インディアンレッドの地の壁画」ほか、
アクション・ペインティングの作品が素晴らしかった。
色使いとか空間とか考えると深い。

地下鉄半蔵門線に乗って表参道へ。大坊珈琲店でブレンドの2番を飲んだ。
今回は苦さを感じた。酸味が強いと感じるときもあればいろいろですね。
順調に予定をこなしたので時間の余裕があり、表参道を散策した。
そういえばコム デ ギャルソン青山店が新装開店したとか。
どんな感じになったのか見に行った。
驚いた! 印象的だったブルーのドットが消えていた! (Losing Blue)。

表参道から六本木の東京ミッドタウンへ。
ここには何回か来ている。開業5周年なんだとか。
まだ時間に余裕があったので庭園を散策。



桜はもう見頃が過ぎていた。



ビルボードライブ東京。はじめてこの会場を訪れる。
まさかここに来ることがあるなんて思いもしなかった。
ライヴの感想はまた個人サイトで。
ネタバレしてるのでご注意を。

コメント (2)
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Sunday Song Book #1019

2012年04月22日 | Sunday Song Book

2012年04月22日プレイリスト
「珍盤・奇盤特集 Part 1」
1. 禁煙音頭 / 竜ヶ崎宇童 "レッツ・オンド・アゲイン"'78
2. THE GIRL CAN'T DANCE / BUNKER HILL '63
3. YOSHIKO / THE J'S WITH JAMIE '64
4. ミミの甘い生活 / 沢久美 '70
5. 恋のバッキン / オナッターズ '85
6. もうだめもうだめよ / 藤ユキ '68
7. モーレツのブルース / マイガールス" '69
8. PUDDY CAT / WADE CURTISS & THE RHYTHM ROCKERS '63?
9. イエスタデイ・ワンス・モア / 内山田洋とクール・ファイブ '73
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■内容の一部を抜粋
・近況
「 私は北海道・東北ツアー真っ最中でございまして、いよいよ残り8本となりました。ずいぶんと来たもんでございます。本日は青森市文化会館。青森でございます。水曜日が岩手県民会館、木曜日が秋田県民会館。青森、岩手、秋田と今週はまわってまいりますが。実はですね、とっても番組を前倒ししておりまして(笑)、私、今北海道のですね、FM 北海道、AIR-Gにおりまして、AIR-Gで本日分と来週分を前倒しで録音しております。したがいまして北海道のニトリ文化の直後でごさいます。これから帯広に行く途中で収録しております。かなりの前倒しでございますが(笑)、先週も先々週もけっこう前倒しでございまして、山形、磐城とまわってまいりまして、いいお客さんでありがとうございます。北海道の札幌のお客さんも素晴らしいお客さんでいい演奏ができたと思います。帯広、函館、うまくいってるはずでございますがですね(笑)。また月あけました頃にですね、申し上げたいと思いますが(笑)。こんなに前倒しなのも珍しいですね。なんでこんなに前倒しかと言いますとですね、二週間出ずっぱりでございまして。帰れないので東京に、ですので何回か昔もあったことでございます。FM仙台、DATE FMで生で出したこともありますし、広島で録ったこともありますが。このAIR-G、FM 北海道二回目でございまして、2010年に一回夫婦放談をやりました。夏の」と達郎さん。

・珍盤・奇盤特集 Part 1
サンデー・ソングブック名物の珍盤・奇盤特集。今週来週二週間。珍盤・奇盤は本当にディープなものはそんなに無尽蔵にあるものではないので、前にかかったものをアーカイブとしてオンエアする。面白いものは何回聴いてもおもしろいので、報復絶倒もしくは脱力して和むプログラム。

・禁煙音頭
達郎さんが関係した珍盤・奇盤。大滝詠一さんの1978年の珍盤『レッツ・オンド・アゲイン』という奇作から。歌ってるのは竜ヶ崎宇童となってるが、デビュー前のシャネルズ。当時のダウンタウンブギウギバンドのヒット曲「スモーキング・ブギ」のアンサー・ソング。曲の途中で「SMOKE GETS IN YOUR EYES」を達郎さんがむせながら歌っている。

・THE GIRL CAN'T DANCE
「ロックンロールにおける最高のエンタテイメントはギャグの一歩手前だ」と名言を吐いた人がいる。確かにジェームズ・ブラウンはじめとしてギャグの一歩手前で寸止めするのが最高のエンタテイメントになる場合が多い。シャウトして、その先に行ききってしまうとものすごいことになる。ふりきりというが、そのふりきってしまう、その代表格がバンカー・ヒル。ワシントンD.C.生まれの黒人シンガーでゴスペル出身。1963年のラスト・シングル「THE GIRL CAN'T DANCE」は歌い出しからメーターふりきっていてひずみっぱなし。達郎さんの所有してるレコードはぼろぼろで音になってないという。CD化されておらず、探したらiTunes Storeで音源が見つかったそうだ。今回は配信のデータから。

・YOSHIKO
今年2012年度版のレコード・コレクターズ誌の「私の収穫」で逹瑯さんが選んだ一枚。ジェイズ・ウィズ・ジェイミーというグループが1964年に出したインチキ日本語のシングル。達郎さんは趣味でインチキ日本語のシングルを探してるそうだ。超常連の方々からリクエスト。このグループはスタンダードを歌ってるグループで、この「YOSHIKO」だけが変なのだとか。

・ミミの甘い生活
1992年にP-VINEが『幻の名番解放歌集』として埋もれていた日本の珍盤・奇盤を掘り起こしてシリーズ化した。ここから達郎さんの番組でも珍盤・奇盤の邦盤化が爆発して、これ抜きには珍盤・奇盤特集ができないようになった。その中でもポリドール・レコードの作品がダントツ。1970年の沢久美さんという女優の人の「ミミの甘い生活」。お色気路線の曲で歌は普通だが、曲間ずーっとため息を出してる男の人がいる。それがじわじわと効いてくる。この時代はまだサンプリングなんてない。「アナログの強みといいましょうか、人力の強みといいましょうか」と達郎さん。

・恋のバッキン
2010年の珍盤・奇盤でオンエアした女性3人組のアイドル・グループ、オナッターズ。そのときは「モッコシモコモコ(しゅきしゅきダーリン)」を選曲。メンバーの小川菜摘さんは今はダウンタウンの浜田雅功さんの奥さん。息子さんのハマ・オカモトさんはOKAMOTO'Sのベーシスト。このオナッターズのCDが出た。その中から1985年のシングル「恋のバッキン」。曲を書いた佐々木勝俊さんは「タモリ倶楽部」の構成作家として知られている。アレンジはクニ河内さん。

・もうだめもうだめよ
藤ユキさんの1968年のシングル「もうだめもうだめよ」。作詞作曲は浜口庫之助さん。

・モーレツのブルース
マイガールスはスクールメイツ出身の3人組の女の子のグループ。当時大ヒットしていたモデルの小川ローザさんの丸善石油のCMにあやかって作られたタイアップのシングル。歌が脱力している。

・PUDDY CAT
ウェイド・カーティスはカナダ人。ナシュビルでリズム・ロッカーズと何曲かレコーディングしている。「PUDDY CAT」は1963年当時は出なかった曲。トラッシュメンの「SURFING BIRD」のアンサー・ソング。

・老眼鏡
57歳になるリスナーから「今年とうとう老眼鏡を購入しました。達郎さんはどうですか?」という質問。
「この歳になればもう目はみんなそうでしょうけれど、私はまだ幸運なことでプラ1で済んでます(笑)。友だちはプラ4とかプラ5とかザラに居るんですが、まだそれくらいで済んでます。まだいいかなという。ですのでほとんどCD見る時くらいであります。でも、まぁ、この先どうなるかわかりません。爺くせぇ話」と達郎さん。

・風邪予防法
埼玉県のイシワタリヒロオさんの息子さんキョウタくんから「達郎さんの風邪予防法は何かありますか」という質問。
鼻うがいと下半身浴だそうだ。それでも引くときは引くそうだ。

・イエスタデイ・ワンス・モア
内山田洋とクール・ファイブの「イエスタデイ・ワンス・モア」。クール・ファイブはほぼ全曲前川清さんのリード・ヴォーカルだが、このシングルのみベースの小林正樹さんがヴォーカルを取っている。カーペンターズのカヴァーで日本語ヴァージョン。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
04月29日は、引き続き「珍盤・奇盤特集 Part 2」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #111

2012年04月18日 | Motoharu Radio Show

2012/04/17 OnAir - 3rd. Week - 春、そして始まり
01.The Rolling Stones:Start Me Up
02.Nick Heyward:When It Started to Begin
03.James Taylor:Blossom
04.The Shins:Simple Song
05.The Shins:No Way Down
06.Ryan Adams & The Cardinals:Blossom
07.John Lennon:(Just Like) Starting Over
08.The Style Council:Headstart for Happiness
09.Orleans:Spring Fever
10.Ella Fitzgerald:April in Paris
11.Bobby Darin:I'll Remember April
12.Daryl Hall & John Oates:Starting All Over Again
13.佐野元春:レイナ
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■内容の一部を抜粋
・春、そして始まり
佐野元春 : 今夜の特集は「春、そして始まり」と題してこの季節にふさわしい曲を集めます。

・Start Me Up
・When It Started to Begin
'80年代、ヘアカット100のメンバーの一人、ニック・ヘイワードの「When It Started to Begin」。

・Blossom

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月4月の「3PICKS!」はブルース・スプリングスティーン『Wrecking Ball』、ポール・ウェラー『Sonik Kicks』、そしてザ・シンズ『Port of Morrow』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はザ・シンズ『Port of Morrow』。

・ザ・シンズ
米国ニューメキシコ州のアルバカーキー出身のロック・バンド。ソングライター、ジェームズ・マーサーを中心にした5人編成。今から5年前に出したアルバムが全米でヒットして注目された。現在は自主レーベルのもとで活動している。そのシンズの新しいアルバム『Port of Morrow』が出た。今月4月全米チャート初登場3位となった。このアルバムのプロデューサーはグレッグ・カースティン。レッド・ホット・チリ・ペッパーズやフォスター・ザ・ピープルなどを手掛けたプロデューサー。このバンドの魅力はバンドの中心人物ジェームズ・マーサーのソングライティングの素晴らしさにある。アルバム・タイトルもいい。「明日の港」という意味だと思われる。アルバムはこのタイトルからわかる通りしっかり前を向いて歩いていこうという明るいエネルギーを感じる。今年の夏は日本のロック・フェスティバルの出演も決まってるので、新しい曲を聴いてライヴを見てみたいと思う人も増えるのではないだろうか。アルバム『Port of Morrow』から「Simple Song」と「No Way Down」の2曲。

佐野元春 : さて季節はすっかり春ですね。僕は自分の名前の中にこの「春」が入ってるのでこの季節は好きです。冬の眠りから醒めて明るい気持ちが溢れてくる感じ。もちろん自然界も春になると生きものが動きはじめる時期です。そこで今夜のMotoharu Radio Show、特集「春、そして始まり」と題してこの季節にふさわしい曲を集めています。

・Blossom
ライアン・アダムスの「Blossom」。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週はNPO法人「JUON NETWORK(樹恩ネットワーク)」。都市と農山漁村の人々をネットワークで結ぶことによって環境の保全を行なっている。持続可能な社会を目指し1998年から活動している。

・(Just Like) Starting Over
ジョン・レノンの「(Just Like) Starting Over」。

佐野元春 : 「春」という言葉はイタリア語では「primavera(プリマヴェーラ)」、フランス語では「printemps(プランタン)」と言います。暖かくて華やかなイメージがあるので女性向けのファッションや百貨店の名前に使われてますよね。この春という季節、洋の東西を問わず、これまで多くのアーティストたちが、そのイメージに触発されています。日本の古典でいうと清少納言の「枕草子」。春はあけぼのという有名な一節が出てきます。また宮沢賢治の詩に「春と修羅」というのがあります。これ詩集のタイトルにもなってますよね。欧米のクラシック音楽にも春を題材にしたレコードが多いです。ヴィヴァルディ、モーツァルト、ベートーヴェン、そしてドビュッシー。みんな春を題材にした曲を書いています。そこで聞こえてくるのは春という季節が持ってる明るさであったり、華やかさですよね。そして開放感というのもあります。冬の寒さから解放されて自由な気持ちになる。ポップ音楽のソングライターもそんな春のイメージに誘われて曲を書いています。

・Headstart for Happiness
・Spring Fever
・April in Paris
「エラ・フィッジェラルド。ビッグバンドの演奏が素晴らしいですね」と元春。

・I'll Remember April

・フィードバック
「Motoharu Radio Show。番組ではみなさんからの楽しいフィードバックを待ってます。番組専用のウェブサイトを用意しているので、是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのコメントを送ってください。みなさんからの楽しいフィードバックを待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

佐野元春 : 「春」という言葉。お正月を新春といいますけれども。なにか新しいことをはじめようというとき、この「春」という言葉を使うことがあります。春がきたとか、春よ来いという表現。なにか希望のようなものがそこにあるようで聞いていてワクワクしてきます。それとこの言葉に僕が感じるのは再生のイメージです。一度壊れたものを修繕する、やり直してもとに戻す、傷んだ傷を直していくというイメージですよね。男性、女性の仲についても同じことがいえます。'70年代、メル&ティムの曲の中にこんな曲があります。曲のタイトルは「Starting All Over Again」。一度壊れてしまった僕らの関係、もとに戻すのは大変だけれども、でもやってみよう、そんなふうに歌ってます。今夜はオリジナル、メル&ティムの曲をホール&オーツがカヴァーしたレコードを聴いてみたいと思います。

リスナーから「妻も子どもも先に寝かせ毎週欠かさず聴いてます。お酒を片手に至福のひとときです」というコメント。
「今夜も酔っぱらってますか?」と元春。

佐野元春 : そうですね。僕もこの「春」のことを思って書いた曲があります。曲の中にも出てくるんですけれども春に降る雨ですよね、とても優しい雨です。これから先、あの人にはいいことがあってほしいな、そんな思いでこの曲を書きました。僕の曲で「レイナ」。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
5月1日火曜日午後11時。
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Sunday Song Book #1018

2012年04月16日 | Sunday Song Book

2012年04月15日プレイリスト
「オリジナル・ヴァージョン特集~ドゥーワップ編 Part 2」
1. 不思議なピーチパイ / 竹内まりや "ラブ・ソングス" "エクスプレッションズ" '80
2. YOU BELONG TO ME / THE DUPREES '62
3. YOU BELONG TO ME / JO STAFFORD '52
4. SINCE I FELL FOR YOU / THE HARPTONES '54
5. SINCE I FELL FOR YOU / BUDDY & ELLA JOHNSON '45
6. BABY TALK / JAN & DEAN '59
7. BABY TALK / THE LAURELS '58
8. CRYING IN THE CHAPEL / SONNY TIL & THE ORIOLES '53
9. CRYING IN THE CHAPEL / DARRELL GLENN '53
10. SO FINE / THE FIESTAS '59
11. SO FINE / THE SHEIKS '55
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■内容の一部を抜粋
・近況
「 ツアーのほうはおかげさまで順調にいってるはずでございます(笑)。昨日からいよいよ北海道ツアーでございます。先週は山形県民会館、そして福島県はいわき芸術文化交流館アリオス大ホール、長いですね。うまくできてるはずでございます。サンプラザは終わったところでございますので、サンプラザ最終公演、そしてその前に横浜の神奈川県民ホール、たいへんいいお客さんにいらっしていただいて、いいライヴができました。厚く御礼を申し上げます。引き続きよろしくお願い申し上げます。今週からはいよいよ北海道ツアーでございます。昨日、今日と北海道のニトリ文化ホール、旧北海道厚生年金でございますが。水曜日の18日に帯広、20日の金曜日に函館と参ります。今週は北海道でございます。いよいよ来週からは東北に戻って青森、岩手と続いて参ります。いよいよライヴのほうも、今日の札幌終わりますと54本、残り10本になります。一桁になりますと、あっという間でございます。ラストスパート頑張って行きたいと思ってます」と達郎さん。
番組のほうは北海道ツアーから二週間家に戻れないので超前倒しで収録しているという。

・不思議なピーチパイ
春先なのでこの曲にリクエスト。
まりやさんの1980年のシングル。

・オリジナル・ヴァージョン特集~ドゥーワップ編 Part 2
オリジナル・ヴァージョン特集の番外編でドゥーワップ編。先週に引き続いてドゥーワップ編 Part 2。
「ドゥーワップはストリート・ミュージックでございますので、当時のスタンダード・ナンバーのカヴァーというのがひじょうに多いので、そうしたスタンダード・ナンバーのいちばん大本まで、源流まで探っていこうというそういう試み。今週はそれにちょっとではありますけれど、もともとインディで出たドゥーワップ・ソングをカヴァーしたものがヒットするという、そうしたものの大本、オリジナルをちょっとだけお聴きいただきたいと思います」と達郎さん。

・YOU BELONG TO ME
達郎さんの『ON THE STREET CORNER』でもおなじみの「YOU BELONG TO ME」。ドゥーワップ・ヴァージョンとしては1962年のニュージャージー出身の4人組白人ヴォーカル・グループ、デュプリーズが1962年に全米7位まで上がるヒットを記録している。達郎さんはこのヴァージョンを参考にしたという。
この原曲は1952年にピー・ウィー・キングが作曲した。ピー・ウィー・キングはこの曲の他にもパティ・ペイジの「TENNESSEE WALTZ」などの作曲で知られている。
「YOU BELONG TO ME」といえばジョー・スタッフォード、ジョー・スタッフォードといえば「YOU BELONG TO ME」。1952年全米NO.1を12週続けた。
資料を見るとジョー・スタッフォードより少し前にスー・トンプソン、ジョニー・ジェームスのヴァージョンが出ている。

・SINCE I FELL FOR YOU
「SINCE I FELL FOR YOU」でいちばん有名なのは1963年のレニー・ウェルチのヴァージョンで全米4位。
ドゥーワップではハープトーンズ。ハープトーンズはニューヨーク・ドゥーワップの最も重要なグループのひとつ。
達郎さんは中学生の頃にヤング・ラスカルズのヴァージョンでこの曲を聴いた。今でも自分のステージで演奏することがあるとか。
この曲を作ったのはバディ・ジョンソン。第二次世界大戦を挟んで戦前戦後を通じて活躍したニューヨークのピアニスト、バンド・リーダー、作曲家。
1946年にバディ・ジョンソン&ヒズ・オーケストラで「SINCE I FELL FOR YOU」をレコーディング。ヴォーカルは妹のエラ・ジョンソン。

・BABY TALK
ジャン&ディーンの1959年のヒット曲「BABY TALK」。
ウェスト・コーストのホワイト・ドゥーワップのグループのローレルズが1958年に発表した曲のカヴァー。

・今後の特集
来週、再来週は一年半ぶりに珍盤奇盤を特集。今回もアーカイヴとともに。月末はツアーが連泊となるので地方での収録になるそうだ。

・ライヴのエンディング・テーマ「THAT'S MY DESIRE」について
リスナーから「ライヴのエンディングにTHAT'S MY DESIREをかけるようになった経緯は?」という質問。
山下達郎 : 経緯と言われましても(笑)。「THAT'S MY DESIRE」が好きだったのと、あれがアカペラにしやすかったのと、あれがライヴのエンディングはいいかなと、33年前に思い付いて、それ以来ずーっと33年間(笑)、「THAT'S MY DESIRE」になりまして。勢いというのは恐ろしいもので最初に考えたこのサンデー・ソングブックのテーマというのもですね、「ONLY WITH YOU」という『BIG WAVE』に入ってるやつのインスト・ヴァージョンですが、NHKの昔のサウンド・ストリートのテーマからひたすら、まぁ半分惰性みたいなところもありますが(笑)、そういうものですね、結局ね。オールナイトニッポンの「BITTER SWEET SAMBA」と同じですね。初めが肝心というアレですが。

・CRYING IN THE CHAPEL
ボルティモア・メリーランド出身のジ・オリオールズ。リード・シンガーのソニー・ティルは甘いルックスと甘い声で黒人のコミュニティで一世を風靡したシンガー。オリオールズはドゥーワップ最初期に成功したグループで、黒人音楽が黒人のヴォーカル・グループがナショナル・チャートに登場する草分けになった。「CRYING IN THE CHAPEL」は1953年にR&Bチャートで5週連続NO.1、ナショナル・チャートでも11位に登るヒット・ソング。
オリジナルは南部の白人シンガー、ダレル・グレンが同じく1953年に出した。ホワイト・ゴスペル・グループをやっていたお父さんが書いた曲。
さらに1965年にエルヴィス・プレスリーがシングル・カットして大ヒット。エルヴィスはゴスペルのアルバムに入れている。

・SO FINE
ニュージャージーの黒人ヴォーカル・グループ、フェスタズが1959年に全米R&Bチャート3位、全米でも11位。ドゥーワップのスタンダード「SO FINE」。
オリジナルは1955年にウェスト・コーストのシークスというヴォーカル・グループがレコーディング。
作曲者はジョニー・オーティスでカリフォルニアのシンガー・ソングライター、バンド・リーダー、ピアニスト。彼が率いるグループがシークス。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
04月22日・29日は、久々の「珍盤・奇盤特集」(予定)
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #110

2012年04月11日 | Motoharu Radio Show

2012/04/10 OnAir - 2nd. Week - 歴史的なアーティストの4枚目のスタジオ・アルバムから #2
01.Nada Surf:Waiting for Something
02.Weezer:I Don't Want to Let You Go
03.Guster:Architects & Engineers
04.Paul Weller:That Dangerous Age
05.Paul Weller:The Attic
06.佐野元春:コンプリケイション・シェイクダウン
07.Coldplay:Viva la Vida
08.Beck:Mixed Bizness
09.Radiohead:Everything In Its Right Place
10.Led Zeppelin:Rock and Roll
11.The Who:Pinball Wizard
12.Elton John:Tiny Dancer
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■内容の一部を抜粋
・I Don't Want to Let You Go
ウィーザーの2009年のアルバムから。

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月4月の「3PICKS!」はブルース・スプリングスティーン『Wrecking Ball』、ポール・ウェラー『Sonik Kicks』、そしてザ・シンズ『Port of Morrow』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はポール・ウェラー『Sonik Kicks』。

・ポール・ウェラー
英国のソングライター、現在53歳。'70年代の後半にデビューしてジャム、スタイル・カウンシルという2つのバンドを作った。そのポール・ウェラーの新しいアルバム『Sonik Kicks』が出た。ソロになってから11枚目のスタジオ・アルバムになる。オアシスのメンバー、ノエル・ギャラガー、ブラーのグレアム・コクソンのほか仲間のミュージシャンたちと一緒にレコーディングしている。あるインタビューでポール・ウェラーは新作についてこんなふうに言ってる。「今回はサウンド的にいろいろ新しい試みをしてみた。抽象的な部分もあるけれど、すごくポップなよいメロディもある」かなり自信を持ってるようだ。年齢を経ても新しいことに挑戦するというのは素晴らしいこと。このアルバムは正にポール・ウェラーの現在が詰め込まれた、そんな内容になっている。
「中には家族と一緒にレコーディングしてる曲があって、それがなかなかいい感じです。つい最近再婚したという奥さんと1曲デュエットしています。その奥さんとは年齢が27歳離れてるということで、ちょっと話題になりました。ちなみにポール・ウェラーは過去の奥さんやガールフレンドとのあいだに現在7人子どもがいるということ。結構養育費が大変だろうなと思います。全く余計なお世話でしたけれども」と元春。
ニュー・アルバム『Sonik Kicks』から「That Dangerous Age」と「The Attic」の2曲。

佐野元春 : さて番組4年目を迎えてこの「4」という数字にこだわった特集、先週から引き続いてます。アーティストの4枚目のスタジオ・アルバムから。アーティストにとってこの4枚目の作品というのは何かとキャリアの転機に当たるような、そんなアルバムが多いと言われてます。自分のことで見てみると、4枚目というのは1984年のアルバム『Visitors』。ニューヨークで作ったアルバムです。確かに振り返ってみると、このアルバムは自分にとって大きな転機になったような気がします。ではアルバム『Visitors』から1曲聴いてください。「Complication Shakedown」。

曲をかけ終えて。

佐野元春 : 約30年前のレコードですけれども、このときと今とあんまり気分が変わってないというのが不思議な気がします。僕のレコードで「Complication Shakedown」を聴いてもらいました。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週はNPO法人「グローバル・スポーツ・アライアンス」。エコロジー精神をスポーツマンシップの一環として考えることを1999年から呼びかけている。

・歴史的なアーティストの4枚目のスタジオ・アルバムから
番組後半は「4」という数字にこだわった特集、先週から引き続いて「歴史的なアーティストの4枚目のスタジオ・アルバムから」。

・Viva la Vida
英国のバンド、コールドプレイ。世界的なバンドになる切っ掛けとなった4枚目のスタジオ・アルバムから「Viva la Vida」。

佐野元春 : アーティストにとってのデビューから4枚目の作品というのはマジックがあるような気がします。歴史的なアーティストの4枚目のスタジオ・アルバムというと、内容的にもセールス的にもとてもうまくいったものが多いです。それによってその後の名声を確実にしてゆく。実にこの4枚目のアルバムというのはアーティストにとってはキャリアの上でとても大事な分岐点になるといえると思います。歴史的なアーティストの4枚目のスタジオ・アルバム。そこに共通しているのは僕が見る限り失敗を恐れず新しい冒険をしているということだと思います。アーティストにとって4枚目のスタジオ・アルバムというのは、正にアーティストとしての本当の真価が問われる大事なアルバムだといっていいと思います。

・Mixed Bizness
・Everything In Its Right Place
・Rock and Roll
・Pinball Wizard

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・Tiny Dancer

・フィードバック
「Motoharu Radio Show。番組ではみなさんからの楽しいフィードバックを待ってます。番組専用のウェブサイトを用意しているので、是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのコメントを送ってください。みなさんからの楽しいフィードバックを待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #1017

2012年04月08日 | Sunday Song Book

2012年04月08日プレイリスト
「オリジナル・ヴァージョン特集~ドゥーワップ編 Part 1」
1. 色・ホワイトブレンド / 竹内まりや "リクエスト" "エクスプレッションズ" '87
2. LITTLE DARLIN' / THE DIAMONDS '57
3. LITTLE DARLIN' / THE GALADIOLAS '57
4. THAT'S MY DESIRE / THE CHANNELS '57
5. THAT'S MY DESIRE / NICK LUCAS '31
6. THE GLORY OF LOVE / THE FIVE KEYS '51
7. THE GLORY OF LOVE / BENNY GOODMAN ORCHESTRA feat. HELEN WARD '36
8. GLORIA / THE CADILLACS '54
9. GLORIA / THE MILLS BROTHERS '48
10. A SUNDAY KIND OF LOVE / THE HARPTONES '53
11. A SUNDAY KIND OF LOVE / CLAUDE THORNHILL & HIS ORCHESTRA feat. FRAN WARREN '47
----------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
「 先週の木金、中野のサンプラザ、東京の最終公演でした。うまくいってるはずでございます(笑)。今週はいよいよ東北。残すところは東北と北海道のツアーとなります。4月10日火曜日、山形県民会館でございます。山形の方、参ります。11日はいよいよ福島に参ります。いわき芸術文化交流館アリオス大ホール。今まで福島はですね、郡山の文化センター、市民文化センターでずーっとやってきましたが、郡山のホールが被災しましたので、復興がわからないので、こちらのいわき(芸術文化交流館アリオス大ホール)ではじめてやることになります。どこでも行きます。福島はとりわけ思い入れ強くライヴをやらしていただくことになると思います。今週は怒涛のスケジュールで、それが終わりますと土曜日、土日、14、15と札幌、ニトリ文化ホールに参ります。いよいよ怒涛の北海道ツアーがはじまります。おいで下さるみなさま、お待ち申し上げております。いよいよツアーも最終盤でかなりタイトなスケジュールでツアーをまわることになります。なので番組はかなり前倒しでやっておりますので、天気とか陽気のことが全然申し上げられないのが、せっかく春先ですのでですね、もったいない感じがしますが」と達郎さん。

・色・ホワイトブレンド
春先なのでこの曲にたくさんリクエストが集まってるという。もともとは中山美穂さんに提供した曲のセルフカヴァー。1987年のまりやさんのアルバム『リクエスト』に収められている。
4月6日で達郎さんとまりやさんは結婚30周年を迎えた。リスナーからの真珠婚をお祝いするメッセージを読んで。
「わたしども先週の4月6日でですね、結婚30周年になりました。30周年の当日なのにサンプラでライヴをやってるという、ひどい話でございますがですね(笑)。翌日に、多分お祝いをしてるはずでございますが」と達郎さん。

・オリジナル・ヴァージョン特集~ドゥーワップ編 Part 1
オリジナル・ヴァージョン特集の番外編でドゥーワップ編。ドゥーワップのオリジナルはスタンダードのカヴァーだったり、同時期のほかのグループのカヴァーだったり、白人のグループが黒人のグループのおいしいところだけ取って、そちらのほうがヒット・チャートに上がって、本家のオリジナル・ヴァージョンがチャートに残らないという悲劇もあったりする。そういうものをいろいろと取り混ぜて。今週は主にスタンダードがドゥーワップになったものの大本を特集する。カヴァーのオリジナル、スタンダードの源流を辿る。

・LITTLE DARLIN'
カナダの白人4人組のヴォーカル・グループ、ダイアモンズの「LITTLE DARLIN'」は1957年の全米2位にしてミリオンセラー。
オリジナルはグラジオラスで同年のR&Bチャート11位、全米41位というスマッシュ・ヒット。リーダーのモーリス・ウイリアムスはのちにゾディアックスというグループを作り「STAY」という、ジャクソン・ブラウンのカヴァーでも知られているが、その曲が大ヒットした。

・THAT'S MY DESIRE
達郎さんのライヴのエンディング・テーマとして30年以上使ってる「THAT'S MY DESIRE」という曲。達郎さんが手本にしたのはディオンとベルモンツ。ディオンとベルモンツが手本にしたのがチャンネルズというニューヨークを代表する黒人のドゥーワップ・グループ。1957年のこのレコーディングのヴァージョンが後のドゥーワップに、大きくこのスタイルで決定したというものがある。
10年遡って1947年にフランキー・レインが歌って全米4位のミリオンセラーとなった。これが「THAT'S MY DESIRE」の代表だが、オリジナルを調べると1931年のラジオ・ショーで歌っていたラニー・ロスが最初だったことがわかった。今回は同じ1931年にニック・ルーカスがレコーディングしたヴァージョン。

・THE GLORY OF LOVE
ファイブ・キーズは'50年代を代表するR&Bヴォーカル・グループ。達郎さんは「CLOSE YOUR EYES」をカヴァー。ファイブ・キーズの1951年のR&BチャートNO.1、代表作にしてデビュー曲「THE GLORY OF LOVE」。1936年のベニー・グッドマンのヴァージョンがいちばん有名でチャートで1位になっている。ヘレン・ワードがヴォーカル。

・GLORIA
キャデラックスの「GLORIA」は1954年のレコーディング。作曲はマネージャーのエスターナ・ボロとなってるが実は盗作。
もともとは1945年の作品。レオン・ルネが作って1945年にバディ・ベーカーがレコーディング。これを1948年にミルス・ブラザーズがチャートに入れた。たぶんこれを聴いたマネージャーのエスターナ・ボロが作って、クレジットを全部自分で書いて、印税は全部自分のところに入り、作者のところに印税は入らなかった。

・A SUNDAY KIND OF LOVE
ニューヨーク・ドゥーワップを代表するグループ、ハープトーンズの1953年のデビュー・ヒット「A SUNDAY KIND OF LOVE」。
「A SUNDAY KIND OF LOVE」は1947年にクロード・ソーンヒルというピアニストでアレンジャーが作った。歌っているのはフラン・ウォレン。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
04月08日・15日は、「オリジナル・ヴァージョン特集~ドゥーワップ編」
04月22日・29日は、久々の「珍盤・奇盤特集」(予定)
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #109

2012年04月04日 | Motoharu Radio Show

2012/04/03 OnAir - 1st. Week - 歴史的なアーティストの4枚目のスタジオ・アルバムから
Imperial Teen:Runaway
Mayer Hawthorne:A Long Time
The Kooks:Shine On
Bruce Springsteen:We Take Care of Our Own
Bruce Springsteen:Death to My Hometown
Neil Finn:Human Kindness
Queen:Bohemian Rhapsody
Pretenders:Don't Get Me Wrong
Elvis Costello & The Attractions:I Can't Stand Up for Falling Down
Neil Young:Heart of Gold
Eagles:One of These Nights
佐野元春:ニュー・エイジ
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
「今夜の放送で4年目を迎えたMotoharu Radio Show。これまで通りベスト・ミュージックを届けていきたいと思います。番組後半、特集は『歴史的なアーティストの4作目のスタジオ・アルバムから』と題してヒット・レコードを集めます」と元春。

・Runaway
・A Long Time

「さてMotoharu Radio Show。今夜の放送で4年目を迎えました。リスナーのみなさん、いつもご支援をありがとう。こうして番組を続けられるのをとてもうれしく思ってます。今まで通り音楽を愛するみなさんと一緒にベスト・ミュージックを分かち合っていきたいと思います。これからもMotoharu Radio Show、よろしくお願い申しあげます。今夜の放送で4年目を迎えたということで番組後半では4という数字にこだわった楽しい特集を用意しています」と元春。

・Shine On

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月4月の「3PICKS!」はブルース・スプリングスティーン『Wrecking Ball』、ポール・ウェラー『Sonik Kicks』、そしてザ・シンズ『Port of Morrow』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はブルース・スプリングスティーン『Wrecking Ball』。

・ブルース・スプリングスティーン
現在62歳。アメリカ、ニュージャージー州出身のソングライター。現在まで17枚のスタジオ録音盤を出している。スプリングスティーンの新しいアルバム『Wrecking Ball』が出た。すでにアメリカ、UKともにチャートNO.1になっている。昨年バンド・メンバーのサクソフォン・プレーヤー、クラレンス・クレモンズが亡くなった。バンドの中でも大事なパートだったので、クラレンス・クレモンズがいないバンドはどうなるんだろうということで、ファンも大変心配していた。そのこともあってか今回のアルバムはいつも一緒にやってるバッキング・バンドじゃなく、いろいろなミュージシャンを集めて録音した、どちらかというとスプリングスティーンのソロ・アルバムのような作品になっている。スプリングスティーンといえば素晴らしいのはソングライティング。今回の新しいレコードでも現在のアメリカをよく観察した素晴らしい曲が何曲かある。そこに描かれているのはとてもありふれた無名の人たちのアメリカに対する思い。それを愛国心といってもいい。ただブルース・スプリングスティーンが歌の中で示している愛国心というのは決してアメリカを褒め称えるものではないようだ。むしろ自分を育ててくれたアメリカに対するどうしようもない怒り、本当はこんなはずじゃないだろうという思い。これがブルース・スプリングスティーンというソングライターのいちばん主要なテーマになっている。そう考えるとブルース・スプリングスティーンという歌手は現代のウディ・ガスリーであり、また現代のピート・シーガーでもある。いずれにしてもアメリカを代表する偉大なフォーク・シンガーの一人だと、元春はそう思うそうだ。新しいアルバム『Wrecking Ball』から「We Take Care of Our Own」と「Death to My Hometown」の2曲。

・雪村いづみさんをゲストに迎えた特集のフィードバック(1)
リスナーから雪村いづみさんの印象を訊かれて。
「そうですね。とても気さくな人で、なんか遠い親戚の伯母と話しているような、そんな親近感があります。お互いに同じ東京の人間だということもあるんですが、なかなか波長があって、お会いしていて、とても楽しいです。雪村いづみさんは5月、東京のビルボードというところで行われる僕のライヴにゲストとして来てくださることになってます。僕も今からとても楽しみにしています」と元春。

・Human Kindness

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週は「バードライフ・インターナショナル」。鳥をはじめ、様々な動植物の生息環境を保護することを目的に活動している国際的な団体。アジアでは2002年から活動している。

・特集「歴史的なアーティストの4枚目のスタジオ・アルバムから」

・Bohemian Rhapsody
英国のバンド、クイーン。デビューから4作目のスタジオ・アルバムは『A Night at the Opera』。クイーンがロック・オペラに挑戦したアルバム。このアルバムの中から代表的な1曲で「Bohemian Rhapsody」。

佐野元春 : 「歴史的なアーティストの4枚目のスタジオ・アルバムから」特集。まぁ、僕もいろいろとレコードを聴いて来ましたけれども。このアーティストにとってのデビューから4枚目の作品というのはマジックがあるような気がします。というのは歴史的なアーティストの4枚目のスタジオ・アルバムというと、必ず後世に残るような誰もが知ってる大きなヒット・レコードが入ってます。この4枚目のスタジオ・アルバムというのは、どうやらアーティストにとって、ひとつの転換期に当たるのではないか? そんな仮説を立ててみるのもおもしろいじゃないかと思ってます。デビューから2枚目、3枚目、やることをやって、ファンにもある程度受けた。ではその次に何をしたらいいのか? ここが問題です。同じ事をやって安全パイで行くのか、それとも失敗を恐れず新しい冒険をするのか。まぁ、アーティストにとって4枚目のスタジオ・アルバムというのは、正に本当の真価が問われるアルバムといっていいかもしれません。

・Don't Get Me Wrong
・I Can't Stand Up for Falling Down
・Heart of Gold
・One of These Nights

・雪村いづみさんをゲストに迎えた特集のフィードバック(2)
リスナーから「細野晴臣さんはじめキャラメルママがバッキングを務めた『スーパー・ジェネレーション』の再現を佐野元春プロデュース、ホーボーキングバンドのバッキングで」というコメント。
「そうですね。再現というのもおもしろいかもしれませんが、もし僕だったら新たに雪村いづみさんをプロデュースしてみたいと思いますね」と元春。

・雪村いづみさんをゲストに迎えた特集のフィードバック(3)
リスナーからの特集への感想を読んで。
「雪村さんが活躍なさっていた'50年代中盤。正に僕が生まれた頃ですね。僕の両親は雪村さんがデビューした当時歌っていたという新橋のフロリダというダンスホールに通っていたということ。何か縁を感じます」と元春。

佐野元春 : さて、Motoharu Radio Show。特集「歴史的なアーティストの4枚目のスタジオ・アルバムから」。そういえば自分のことを振り返ってみると、4枚目というのは正に当時の僕にとってはいろいろと新しいことをやってみたかった頃でした。米国ニューヨークに行って新しい経験を積んでいた頃です。そこで作ったアルバムが『Visitors』。特集最後の曲はこのアルバムから聴いてください。「New Age」。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
来週も引き続いて「歴史的なアーティストの4枚目のスタジオ・アルバムから」特集。
コメント (4)
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Sunday Song Book #1016

2012年04月01日 | Sunday Song Book

2012年04月01日プレイリスト
「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. いのちの歌 / 竹内まりや 01月25日発売ニューシングル
2. SPRING RAIN / SILVETTI '77
3. A RAY OF HOPE / THE RASCALS '68
4. LONELY TOO LONG / THE SANDPIPERS '6?
5. PENNY ARCADE / THE SHADES OF BLUE '67
6. I'M NOT BUILT THAT WAY / THE HESITATIONS '67
7. THERE IS NOTHING MORE TO SAY / THE MILLENNIUM "BEGIN" '68
8. BE MY LOVE / 山下達郎 "シーズンズ・グリーティングス" '93
----------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
全国ツアーの真っ只中。先週、先々週は博多から長崎へ。福岡サンパレス、長崎ブリックホール、どちらも素晴らしいお客さんで、しみじみとしてしまったとか。うれしかったという。今回のツアーの九州シリーズは無事終了。46本終わって残り18本。昨日、今日の土日は神奈川県民ホール。
「うまくいってるはずでございますがですね(笑)。昨日、本日と神奈川県民ホール。本日も引き続き二日目でございます。横浜のお客さんは素敵なお客さんでございまして、今日もお待ち申し上げております。今週は木金、4月5,6で中野のサンプラザホール。今回の東京公演最終になります。それが終わりますと、いよいよ来週からは東北、北海道へまわっております。ここがラストスパートという感じでございます。今週終わりますとちょうど50本。よくやってきましたが、おかげさまで順調に消化しております。今週も宜しくお願い申し上げます」と達郎さん。

・いのちの歌
まりやさんのニュー・シングル「いのちの歌」。NHKのドキュメンタリー・ドラマ「開拓者たち」の主題歌として1月にオンエア。今週からはNHK総合テレビで再放送がはじまる。4月3日火曜日からスタート。毎週火曜日午後10時。今年1月にBSプレミアムで放送された全4回のシリーズを、新しい素材も加えて再編集をした48分ヴァージョンとして全6回のオンエア。

・棚からひとつかみ+リクエスト
先週に引き続いて今週もレギュラー・プログラムの「棚からひとつかみ」にリクエストをまぶして。最近のオールディーズもののCD再発ものに、リスナーからのリクエストをいろいろと取り混ぜて。

・SPRING RAIN
1977年にサルソウル・レーベルから出た「SPRING RAIN」。ベブ・シルベッティはアルゼンチンの人。全米39位のスマッシュ・ヒット。今回はファースト・リリース・ヴァージョンをオンエア。アルバム・ヴァージョンはシルベッティが人気出てからのリリースなのでロング・ヴァージョンが収録されている。
今回リクエストしたリスナーは以前発売された紙ジャケCDを探してるようだが、2005年に東芝からリリースされたサルソウルの30周年記念のベスト盤『ベスト・サルソウル』にファースト・リリース・ヴァージョンが収録されている。そちらのほうだったらセコハンでも手に入れやすいとのこと。

・A RAY OF HOPE
ワーナーミュージック・ダイレクトからラスカルズの6枚組ボックス・セットが出た。
http://item.rakuten.co.jp/warnermusic/wqcd-5/

1990年代に達郎さんがイーストウエスト・ジャパンの役員だった頃に出したラスカルズのボックス・セットが、アメリカのライノのハンドメイドから同じマスターを使ってリリースされていた。そのライノのハンドメイドも入手困難となっていたが、この度、日本で発売されることになった。ライノのハンドメイドのライナーを全訳、ラスカルズの日本盤のジャケットを全部、楽譜などの対訳、現在入手できるラスカルズのオフィシャルのものが全部入ってるという力作。ただボーナス・トラックがひじょうな数存在してるが、契約の関係と金銭問題で未だに日の目を見てないそうだ。
「これ必携です。これが究極だと思います。ですので、まぁ何でもいいんですけど、一曲かけましょうかね(笑)。ラスカルズの特集をしてもいいくらいなんですが。これにしましょうかね。ラスカルズ。ヤング・ラスカルズからラスカルズになりました。ラスカルズは私の青春の、いちばん好きなグループでございます。私にとっての青春のアイドルでございます。1968年、全米24位のスマッシュ・ヒットでございますが『A RAY OF HOPE』、希望という名の光。正に私の『希望という名の光』の何ていいますか、底の思想的な、いちばんベーシックなものを培ってくれた曲であります。"希望という名の光があるかぎり 神よ私は努めを果たします"という高らかなメッセージ・ソングであります。アレンジも素晴らしく、曲も素晴らしく、もちろんヴォーカルも素晴らしい。ラスカルズの永遠の名曲」と達郎さん。

・LONELY TOO LONG
サンドパイパーズの「LONELY TOO LONG」にリクエスト。A&Mのサンドパイパーズとは違うグループ。デトロイトのヴォーカル・グループだと予想されている。1960年代の末期の曲だと思われる。達郎さんも間違えて買ったそうだ。ヤング・ラスカルズの「LONELY TOO LONG」とも同名異曲。曲を書いてるのはエド・ヒラートという人。

・PENNY ARCADE
エド・ヒラートの曲をもう一曲。シェイズ・オブ・ブルーはデトロイトの女性一人、男性三人のヴォーカル・グループ。1967年の「PENNY ARCADE」。

・今後の特集
来週、再来週はオリジナル・ヴァージョン特集の番外編でドゥーワップ編。ドゥーワップはスタンダードを元ネタにしているものが多く、そのスタンダードの源流を探ってゆく。1930年代まで遡るものもあるそうだ。ドゥーワップとオリジナル・ヴァージョンの両方を聴く。そして月末に珍盤奇盤を予定しているという。今回もアーカイヴとともに。月末はツアーが連泊となるので地方での収録になるそうだ。

・I'M NOT BUILT THAT WAY
エド・ヒラートの作品から。ヘジテーションズは6人組の黒人ヴォーカル・グループ。オハイオ州はクリーブランド出身だがレコーディングはデトロイト。1967年のデビュー・ヒット「SOUL SUPERMAN」のB面「I'M NOT BUILT THAT WAY」。ジャック・アシュフォードとジョセフ・ハンターというモータウンのスタジオ・ミュージシャン、ファンク・ブラザーズのメンバーとエド・ヒラートの共作。演奏もファンク・ブラザーズが行ってると思われる。

・THERE IS NOTHING MORE TO SAY
ミレニアムにリクエスト。アメリカの'60年代のポップス・シーンで最も重要なコーラス・ワーカーであるカート・ベッチャー。トミー・ローからはじまってアソシエイションとたくさん仕事がある。そのカート・ベッチャー自身が手掛けたミレニアムの1968年のアルバム『BEGIN』から「THERE IS NOTHING MORE TO SAY」。

・カッティング
リスナーからギターのカッティングについての質問で「カッティングは1,2,3,4線で音を出していますか? 低音は使ってないですよね。やはりミュート・ストロークが大切ですよね」。
「スパークル」なんかは6弦を抑えてるのでベースが鳴ってると実演を交えて説明。「LOVE LAND, ISLAND」はそれができないので曲によるそうだ。割りとミディアム・テンポのものは5弦、6弦でコードは弾かないとか。邪魔になるそうだ。アコースティック・ギターの場合はまた違ってくるので一概には言えないと達郎さん。

・ライヴ・レコーディング
リスナーから「ライヴは毎回録音しているのですか?」という質問。
ライヴ・レコーディングはお金がかかるので選んだところでしか行わないけれど、チェックのためDATでP.A. OUTは毎回録音しているそうだ。ときどきそれをデジタル・プロセッシングして放送でながすことがあるとか。

・泣きなが歌ってる
リスナーから「達郎さんは泣きながら歌ってますよね」というお便り。
「クックッ(笑)。いや、笑いながら歌ってるやつもありますよ。悲しい曲は笑いながら歌うんです。楽しい曲は泣きながら歌うんです。というふうに昔言われたことがあります、人に」と達郎さん。

・BE MY LOVE
リスナーからのリクエスト。
1993年のアルバム『シーズンズ・グリーティングス』から。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
04月08日・15日は、「オリジナル・ヴァージョン特集~ドゥーワップ編」
http://www.tatsuro.co.jp
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