2020年08月30日プレイリスト「納涼夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
1. サマー・バケーション / 村田和人&竹内まりや "マイ・クルー" '84
2. 潮騒 / 山下達郎 "ゴー・アヘッド" "オーパス" '78
3. DRIVE MY CAR / 竹内まりや "ターンテーブル" '19
4. 象牙海岸 / 竹内まりや "ラヴ・ソングス" '80
5. プラスティック・ラブ / 山下達郎 "86/07/31 中野サンプラザ"
6. さよなら夏の日 / 山下達郎 "アルチザン" "オーパス" '91
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■内容の一部を抜粋
・近況
暑い日が続いている。世情が騒然としていて、たくさんのことが起こっているが、取り上げるには時間が足らず、今週はコメントを全部なしにしたそうだ。
自粛期間中に増えた体重も、一所懸命減らすようにしていて、ようやく減りはじめたという。空腹がちになると逆に頭が明晰になり、重い腰を上げてレコーディングの準備をはじめたとか。あとは人に曲を書く仕事があって、夜中までがんばってやっていて、声を出してるので、オンエア上、少しいがらっぽいところがあるかもしれないとのこと。
・納涼夫婦放談
先週に引き続いて竹内まりやさんをゲストに迎えて「納涼夫婦放談」パート2。まりやさんも他の人から曲の依頼があって、久しぶりに日夜、スタジオでデモを作っているという。
・サマー・バケーション
1984年の村田和人さんのアルバム『MY CREW』からまりやさんとのデュエットで「サマー・バケーション」。
・潮騒
まりやさんからのリクエストで「潮騒」。
まりや : 久しぶりに「潮騒」をじっくり聴いて、いい演奏とねぇ、いい歌と、本当にいい曲だなとしみじみと聴きました。自分のギター・ソロじゃない?
達郎 : そうです。
まりや : あれ好きなんだよね。
達郎 : シンベも自分です。
まりや : あははは(笑)。なんかこうね...
達郎 : 低予算レコーディングなので
まりや : と思えない音がしてるんで、すごい...
達郎 : スタジオ・ミュージシャンが嫌いだったとかいろいろあるんです。
まりや : うん。『GO AHEAD!』だもんね、これね。
達郎 : そうです。難波くんと初めてレコーディングしたんです。
まりや : あぁ。懐かしい曲。
・釣り
夜中の2時に起きて釣りに行くというリスナーのお便りを読んで。「うちの親父みたいだな」と達郎さん。達郎さんのお父さんも2時起きで釣りに行ってたそうだ。
まりやさんは結婚した間もない頃、達郎さんのお父さんに「私、釣りにでたことがないので連れて行ってください」と言って、朝早く起き、葉山マリーナの隣の船宿まで行き、イサキを釣りに行ったが、その日はイサキは釣れなかったけれど、イワシとかアジとか釣れて、本当に楽しかったという。達郎さんのお父さんは大きい魚が釣れると魚拓にしていたそうだ。
・DRIVE MY CAR
都城市のリスナーからまりやさんが歌うビートルズのカヴァーにリクエスト。1965年のアルバム『REVOLVER』の1曲めをカヴァー。まりやさんがBOXと一緒に歌っている。まりやさんのヴァージョンは昨年のアルバム『TURNTABLE』に収録されている。しばらくスタジオに入れず課外活動は休止中だが、ビートルズの曲でやりたい曲はまだ山ほどあるとまりやさん。
・志村けん
福島市のリスナーから「まりやさんは40年くらい前に、不思議なピーチパイで、ザ・ベストテンのスポットライトのコーナーに出演したとき、志村けんさんが大好きと仰ってましたが、志村さんと面識はあったのでしょうか? あればどんなお話をされたのですか?」という質問。
まりやさんはデビュー前後にフジテレビの「アップルハウス」という番組の司会をしていて、ADさんに「ドリフの大爆笑」のコントの収録に行けたらと頼んでいたそうだ。その収録を見に行って、まりやさんは志村さんと知り合いになったという。ビデオ・レコーダーを購入したきっかけも「ドリフの大爆笑」を録画するためだった。しばらくして達郎さんがその録画ビデオにハマって、雑誌のプレイボーイで志村さんと対談。「寝台車のネタ、3回やったね」と達郎さんが言ったら、「なんでそんなにネタをよく知ってるんだ」と言われて、達郎さんも知り合うことになった。あるとき高樹町のバーで志村さんと遭遇したことがあり、志村さんからお勘定とドンペリの差し入れをしてもらったことがある。もう志村さんは先に帰っていて、何度かそういうことがあったとか。ときどき志村さんと飲んでコントのネタの話を聞いたこともあるそうだ。「そういうこと聞かれるの好きな方だったからね」と達郎さん。プライヴェートは静かに飲む人だった。達郎さんが中野サンプラザでの公演に招待して、帰りに一緒に「アイ〜ン」のポーズをして写真を撮ったこともあるという。「今でも生きてるような感じがしてしょうがないです」とまりやさん。
最近、急逝したチャドウィック・ボーズマンにも触れて、「あの人のジェームズ・ブラウンはすごかった(笑)。この間のブラックパンサーも素晴らしかったし。身体には気を付けましょう」と達郎さん。
・象牙海岸
まりやさんの1980年のアルバム『LOVE SONGS』から「象牙海岸」。2014年にライヴをしたとき、札幌で、衣装替えしての一曲目で「象牙海岸」を歌おうとしたら、歌詞が出てこずに一旦演奏を止めたことがあるそうだ。大好きな曲なので油断してしまったとか。「でもプロンプターは使わないぞ」とまりやさん。達郎さんも長いライヴ人生で一度だけ「LET'S DANCE BABY」の頭の部分が出てこなかったことがあるとか。やっぱり演奏を止めてメンバーに歌詞を聞いたが誰も知らなかったという。
・souvenir the movie 〜MARIYA TAKEUCHI Theater Live〜 Special Edition
2018年11月に劇場公開されたライヴ・ドキュメンタリー映画『souvenir the movie 〜MARIYA TAKEUCHI Theater Live〜』が、Blu-ray及びDVDとして発売されることになった。Special Editionとしてシアター・ライヴとミュージック・ビデオ版『EXPRESSIONS』を収録したボーナス・ディスクの二枚組。今回は映画には使用されなかった未公開のライヴ映像を数曲追加収録、そしてこれまで制作されたミュージック・ビデオを完全収録している。あとはブックレットも充実していて山下達郎と竹内まりやの最新スペシャル対談を掲載。初回盤にはさらにスペシャル特典のマジックカードが付いてるという。11月4日(水)発売。詳しくは竹内まりやオフィシャルサイトにて。
https://www.mariyat.co.jp
まりや : あの、やっぱりコロナでね、あんまり、もちろん私はもともとライヴをね、なかなかやれない(笑)、ミュージシャンなので、シアターライヴをどうしてもDVD化してほしいという御葉書がサンソンにもたくさんね、届いていて。これからのことを考えて、まぁ達郎としては、スタンスとしてはDVDとかライヴを出さないというねぇ、ことを...
達郎 : 人は人。
まりや : そう。ですけども
達郎 : 自分は自分。
まりや : 私のライヴ開催はほとんど本当に少ないので、こういうかたちでですけれども、生まれて初めてそういう映像のソフト化ということに踏み切りましたのでね...
達郎 : どうぞ。
まりや : ぜひ、チェックしてみてください。
達郎 : ふるって。
・TATSURO YAMASHITA SPECIAL ACOUSTIC LIVE展
「山下達郎 SPECIAL ACOUSTIC LIVE展」が9月5日(土)から仙台のPARCOを皮切りに、福岡、札幌、東京と巡回する。現在、名古屋、大阪会場も調整中。詳細が決定次第改めてお知らせするとのこと。ここ数年間、アコースティック・ライヴという名前で、山下達郎、難波弘之、伊藤広規の3人で続けている3人ライヴ。ここ数年間の過去の映像の上映、そこでしか観られない映像の上映とか、ライヴのいろいろな機材、衣装の展示を予定している。詳しくは山下達郎オフィシャルサイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp
・プレゼント
山下達郎、竹内まりやのサイン色紙をそれぞれ30名ずつ。当選者には直筆で名前を入れる。応募の締め切りは9月20日頃まで。
・プラスティック・ラヴ
先日のTATSURO YAMASHITA SUPER STREAMINGを観て、達郎さんの歌う曲が好きになったという10歳のリスナーから「プラスティック・ラヴでコーラスに入る前には何と言ってるのですか?」という質問。
"Let the voices come in!" と叫んでるそうだ。
「あぁ、じゃあコーラス隊どうぞみたいなことね。かっこいいじゃん、自分(笑)。キャハハ。そんなこと言ってたんだ。それを聴かせてほしいなと思いますけれども」とまりやさん。この間の配信ライヴの「プラスティック・ラヴ」は1986年7月31日に中野サンプラザでライヴ・レコーディングしていて、1989年のライヴ・アルバム『JOY』に収録している。
曲をかけ終えて。
まりや : 迫力ありますね、このプラスティック・ラヴは。
達郎 : 粗いっす。
まりや : 粗い?
達郎 :力任せですね。33ですからね、まだ。
まりや : でも、やっぱりすごいと思いながら聴いてました。はは。
達郎 : えーっと。そろそろ、ふふ、薄っ(笑)。
まりや : 薄い内容でごめん(笑)。ふふふ。
東京練馬のとしまえんが2020年8月31日で閉園する。達郎さんは城北地区の池袋出身なのでとしまえん、後楽園は二大遊園地だったとか。
豊島区のリスナーからのお便りに「としまえんの代名詞といえるカルーセルエルドラド、回転木馬はアール・デコ調の作りが美しく魅入ってしまいました。達郎さんのメリー・ゴー・ラウンドはひょっとしてとしまえんにインスパイアしてできたのではないかと思っていたのですが、真相はどうなのですか?」という質問。
「違います。はい。ふふふ(笑)。でもね、ひとこと言っていい? あの、としまえんにメリーゴーラウンドが入ってきたときには、あれは本当に素晴らしいものなんだけど。木馬の上下とか、そういうものが全部、あの当時の役人の、危険だっていうアレで、あれ上下しないんですよ。だからそういうところがね、あの、官僚的っていうか、そういう事故が起こったら責任を取りたくないっていうね、あれは本当にもったいないです。あれがちゃんと上下してたら本当に素晴らしいね、アレだったんだけど。そういうような思い出とともにね、ありますが」と達郎さん。
まりやさんは初めてのフリー・コンサートをセンチメンタル・シティ・ロマンスをバックにしてとしまえんでやったという。ボーイスカウトの格好をして歌ったのを覚えているとか。
達郎 : この季節になると死ぬほどリクエストをいただきます、さよなら夏の日という、私の歌がありますが。
まりや : 出た!
達郎 :あれは正にとしまえんの流れるプールが舞台なんです。
まりや : 高校時代だっけ? えへへ。
達郎 : 高校時代です! ガールフレンドとデートしたときに、流れるプールに行ったんです。
まりや : 流れるプールだったんだ。へー
達郎 :それで雨が降ってきたんですよ。それを、ちょっと粉飾して...
まりや : で、時が止まればいいと呟いたのかな?
達郎 : そのへんは若干の粉飾がありますけれど(笑)。ははは。
まりや : あははは。エモいなぁ!
閉園後の一部敷地はハリーポッターのテーマパークになる予定。「なんだかねぇ」と達郎さん。
アン・ルイスさんもとしまえんでフリー・コンサートをしたことがあって、ちょうど達郎さんがプロデュースをした後だったので、家から観に行って、それでゲストで出て「BOMBER」を歌ったこともあるそうだ。その日一日、達郎さんはアンさんととしまえんで遊んだという。
・さよなら夏の日
■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/
2020年09月06日は「残暑・残り物には福のリクエスト大会」
http://www.tatsuro.co.jp