2011/06/07 OnAir - 1st. Week
Stevie Nicks:Secret Love
The Cars:Sad Song
Derek & The Dominos:Bell Bottom Blues
Derek & The Dominos:Roll It Over
George Harrison:What Is Life
Neil Young:Old Man
Todd Rundgren:Be Nice to Me
Leonard Cohen:Suzanne
Jackson Browne:Fountain of Sorrow
Randy Newman:Lonely At the Top
Carole King:Sweet Seasons
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■内容の一部を抜粋
・Secret Love
フリートウッド・マックのメンバー、スティービー・ニックスはソロとしても20曲以上のトップ50ヒットを持つシンガー・ソングライター。
新しいレコードから。
・Sad Song
久しぶりに再結成した'80年代のポップロック・バンド、ザ・カーズの新しいレコードから。
「ちょうど僕がニューヨークにいた'80年代の前半、MTVでカーズの曲がかかってました。僕にとってはとても'80年代を感じるザ・カーズ」と元春。
・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月6月の「3PICKS!」はデレク&ザ・ドミノス『
Layla and Other Assorted Love Songs』、ランディ・ニューマン『
The Randy Newman Songbook Vol.2』、そしてベン・ハーパー『
Give Till It's Gone』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はデレク&ザ・ドミノス『
Layla and Other Assorted Love Songs』。
・デレク&ザ・ドミノス
エリック・クラプトンが1970年に結成したグループ。翌年の1971年に解散しているので実質バンドとして活動した期間はたった一年。バンドのメンバーはボビー・ウィットロック、カール・レイドル、ジム・ゴードンという4人編成のバンド。ここにオールマン・ブラザーズ・バンドのデュアン・オールマンがゲストとして参加していて素晴らしいアルバムを一枚残した。『Layla and Other Assorted Love Songs』(邦題は『いとしのレイラ』)はアメリカ南部の音楽に影響を受けたブルース・ロックのサウンド、ジャム・セッションをベースにとしたとても音楽的で力強い演奏がそこにある。このアメリカ南部のロック音楽は「サザン・ロック」というふうに呼ばれていた。この音楽は当時、ひとつの大きな流れを作った。オールマン・ブラザーズ・バンド、デラニー&ボニー、そしてデレク&ザ・ドミノス、そうしたバンドがその流れの中心にいた。デレク&ザ・ドミノスのアルバム『いとしのレイラ』。今回はこのアルバムの発売40周年を記念したリイシュー盤を取り上げている。貴重なレア・トラックが収録されていてとても興味深い。このアルバム『
Layla and Other Assorted Love Songs』からオリジナル・ディスクに収録された「Bell Bottom Blues」とボーナス・ディスクに収録された「Roll It Over」の2曲。
・What Is Life
エリック・クラプトンとビートルズのジョージ・ハリスンはひとりの女性をめぐる三角関係というエピソードがある。もともとふたりはミュージシャンとして互いに尊敬しあっていた。ジョージ・ハリスンはビートルズ解散後、1970年ソロとして『All Things Must Pass』というアルバムを出している。レコーディング・プロデューサーはフィル・スペクター。興味深いのはこの『All Things Must Pass』のセッション・メンバーがデレク&ザ・ドミノスだった。クラプトンは自分のバンドのレコーディングをしながらジョージのソロ・アルバムを手伝っていたことになる。『All Things Must Pass』からデレク&ザ・ドミノスとのセッションで「What Is Life」。
・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/
今週は社団法人「日本ネイチャーゲーム協会」。ネイチャーゲームとはアメリカで考案された五感を使って自然と触れ合う環境教育プログラム。これを日本でも広めようと25年前に活動を開始。現在十代から八十代までおよそ一万人の会員が普及に取り組んでいる。
・特集「ザ・ソングライターズ」海外版
元春は現在NHK教育テレビで「ザ・ソングライターズ」という番組を担当している。毎週土曜日夜11時から毎回国内の素晴らしいソングライターをゲストに迎えて、曲ができたときのエピソードや、ソングライティングのことをうかがっている。
「この番組はやっていて僕も楽しいですね。場所は僕の母校立教大学。クリエイティブ・ライティングに興味を持ってる学生たちに参加してもらってライヴな感覚でやってます。話に訊くところによると、プロのソングライターのみなさん、ほんとうによくこの番組を見てもらっているということ。出演のオファーをすると番組を見てますという方も多くて、とても光栄なことです。何よりも番組で素晴らしいのは学生たちの目、そして姿勢が素晴らしいですね。学生、僕、そしてゲストのソングライターと一緒になにか貴重な時間を過ごしてるなぁと、そんなふうに思ってます。今回の特集『ザ・ソングライターズ』海外版は、もし海外のソングライターであればこんな人にお話を訊いてみたい、そんな設定で6人のソングライターを選びました」と元春。
・Old Man
ニール・ヤングは「曲を書くことは楽しいですか?」という質問に対して、
「もちろんそれしかないし、それが自分のすべてだ。曲を書いて演奏すること。それがいちばん大事だ。ソングライティングは人生そのものだ」
そんなふうに話している。
・Be Nice to Me
トッド・ラングレンはソングライティングについて「曲はどちらが先にできるか?」という質問に対して、
「ソングライターの多くは言葉を先に書いてそれを音楽に乗せると思う。でも自分はメロディと言葉が大抵同時に思い浮かぶ」
と話している。
・Suzanne
レナード・コーエンは「メロディや曲はどこからやってくるんですか?」という質問に対して、
「もしそれがわかってたら何度でもそこに訪れたい。それは神秘の世界だ。カトリックの修道僧の人生と同じだ。神秘と結婚したようなものだ」
と話している。
・Fountain of Sorrow
ジャクソン・ブラウンは「いい曲かというのはどういう曲だと思いますか?」という質問に対して、
「いい曲は歳と共に更に良くなるものだと思う。フォーク・ミュージックのようにどんな人がどのように演奏してもすぐ分かる曲。そういう曲がいいと思う。一度聴いただけで、いずれこの曲は歳を取っていい曲になると分かる曲。あとで価値が出てきてタイムレスな曲。そういう曲がいい曲だと思う」
と答えている。
・Lonely At the Top
ランディ・ニューマンがトップにたった男のなんともいえない寂しさについて皮肉を込めて歌っている。
ランディ・ニューマンは「曲というのはどのようにしてできるのか?」という質問に対して、
「時には天から授けられた贈りものとしか言えないものもある。そういう曲は大抵一気に書いた曲だ。曲を書いてる最初の段階で曲の最後まですべてが見えている。ときどきそういうことがあるんだ」
と答えている。
「ランディ・ニューマン、素晴らしいソングライターです。僕にとってはボブ・ディランと並んで最も尊敬するソングライターです」と元春。
・Sweet Seasons
キャロル・キングは「ソングライターに何かアドバイスを」という問いに、
「ソングライターと呼ばれる人たちはたいてい壁にぶつかるという経験をします。でもそれを恐れないでほしい、なにか煮詰まったらなにか別のことをする。しばらくしたら、もっと軽い気持ちでもう一度試してみる。そうすると必ず道は開けてくるものよ」
と答えている。
「うん。僕も一介のソングライターとしてこの言葉は本当に励まされます」と元春。
・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/