souvenir again mariya takeuchi 2010

2010年12月30日 | 山下達郎

個人サイトに12月22日に大阪城ホールで行われた「souvenir again mariya takeuchi 2010」のライヴ・レポをアップしました。よろしくお願いします。

事前にネタばれしてたのは、セット・チェンジのための休憩があることと、オープニング・アクトとのからみがないということだけ。ほとんどまっさらな状態でライヴを聴きに行くことができた。会場に向うJR環状線の車内でiPodを聴いて予習。「シンクロニシティ(素敵な偶然)」で気持ちを高めながら、手動で『Expressions』のDisc 3を選んで「家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)」から聴いた。

実は竹内まりやの歌を聴きはじめて浅い。この十年くらい前から、ちょっとまじめにCDを買って聴くようになった、言わばにわかファンのようなものだ。そんな聴き手として薄い自分が果たしてライヴを楽しめるのだろうかという不安があった。しかしiPodで「家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)」を聴いたとき、僕はこの曲が好きだったのだと気がついた。知らないあいだに竹内まりやの歌は僕の生活の一部に入り込んでいたのだ。そして不安は消えて開演が本当に楽しみになった。

ライヴで「元気を出して」を聴いたときの心の震えは十年前と同じ。大切なものはきっと変わらない。そしてそのことを信じたいと思った。それが今回竹内まりやのライヴを見たときの印象だ。会場では本格的に撮影を行っていたので、一部がテレビ番組の中で紹介されるかもしれない。NHKの音楽番組『SONGS』で十年前のライヴ映像が流れたみたいに。そういえば『SONGS』から竹内まりやに花が届いてた。会場の入り口にずらりと並べられた花。笑福亭鶴瓶、桂雀々、桑田佳祐・原由子夫婦、米倉涼子からの花もあった。

[おまけ]

ケンタッキーフライドチキンの招待客のチケット引換所。
カーネル・サンダースがサンタのかっこうをしています。


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NIGHT RAMBLER [MONDAY]

2010年12月29日 | 佐野元春 Radio Days

■NIGHT RAMBLER [MONDAY]
2010年12月27日(月) FM802 25:00-28:00
DJ:野村雅夫
GUEST:佐野元春
http://funky802.com/service/homepage/index/1125

午前2時代に佐野元春がゲスト出演しました。

Playlist
君がいなければ / 佐野元春
折れた翼 / 佐野元春
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
野村「どうもはじめまして。たいへん光栄でございます」

元春「どうもありがとう」

野村「すごい存在感、佐野さんがスタジオにいるというだけで空気が濃密になったような感じがしますけれども」

元春「気のせいです」

野村「いや~、この空気感がね、きっと電波に乗って伝わるんじゃないかと思いますけれども。あのこの番組は真夜中の生放送なんです。そういう観点から改めて佐野さんのナンバーに、ざっーと耳をすましてみると、夜にまつわるといいますか、夜というシーンをモチーフにしたものが、けっこう多いんじゃないかなという気がしたんですよ」

元春「言われる通りですね。夜というのはソングライターにとってとても魅力的なテーマですよね。自分が十代、二十代、僕は遊びに行くっていったら夜遊びに行きましたから。書く詩も時間帯は夜ということになります。夜、それから、好きな時間帯としては夜から朝に明けていく一瞬ですよね」

野村「夜明けという言葉もよく出てきますよね」

元春「夜は人々の悲しみとか、人々のネガティブな感情を、そっと覆い隠すような、そんな時間ではないかなと僕は思うんですよね。ですので、その時間帯に人々の感情がいろいろ変化する。その状態が面白いと思って、ソングライティングするときも夜を時間帯にとることが多かったです」

野村「こうやって真夜中にラジオをやってますと、やっぱりリスナーのみなさんによく言われるのは、深夜のラジオって距離がなんか近しい感じがする。お昼とは少し違う空気感といいますか、心情の、なんていいますか、表に出てくるその感じも変わってくるってことなんですかね?」

元春「そうだと思います。昼間はいろいろな人に対面しなければならないけれども、夜になると一人の時間ができますよね。そうすると自分に向きあう時間も長くなる。なので、特にラジオは一対一のコミュニケーションが可能なメディアですから、夜の番組ですと特にそこが強調されるような気がしますね」

野村「う~ん、なんか佐野さんの言葉でそんなこと言っていただけると、深夜やってる冥利に尽きるなという感じがありますけれども(笑)。あの、30周年ということで佐野さんからのファンとしてはプレゼントなのかなと思うんですけれども、待望のニュー・アルバムが来年1月26日にリリースということになりまして。タイトルは『月と専制君主』なんですよね。これは'84年の『Visitors』から'99年の『Stones and Eggs』までのアルバム作品に収められてる曲をチョイスしてきて、そこに新しい息吹、新しい音を吹き込んでゆく、でスローガンとしては『元春クラシックを現代(いま)に鳴らせ』ということなんですけれども。佐野さんのサウンドって常に新しいなと、その時代その時代思うんですよ。その新しさっていうのは時代が求めるものなんでしょうか? それとも佐野さんが貪欲に前へ前へということなんでしょうか?」

元春「どっちかっていうと直感ですね。例えば自分のフェイバリットのバンドのひとつにローリング・ストーンズがいますけれども。ローリング・ストーンズ、典型的なストレートなロックンロールバンドとみんな思ってるけれど、よく'60年代から現在までのレコードを聴いてみると時代時代のビートの流行を取り入れてるんですよね。例えば'70年代であればディスコ・ビートやってるし、'80年代に入ればヒップホップのグルーヴを取り入れたりとか、すごくリズムに対して敏感なバンドだなってことを感じる。なので僕も直感的にその時代に好まれるグルーヴとか好まれるビート、それを採用してきた気がします」

野村「今振り返ってみるとロックが誕生してきてもう半世紀近く経ってるわけですけれども、時代時代の象徴的な音ってありますよね。今もディスコ・ビートとか仰いましたけれども。まぁ10年単位ぐらいでおおよそ分かれてくると思うんですが、ああいうものって、なぜそういう時代によって音の違いっていうのがこんなに鮮明に出てくるんでしょうかね?」

元春「不思議だよね。やっぱりそれは人々の心模様というところと関係してると思うんですよね。あるいは学者によっては景気と関係してるんじゃないかとかね(笑)。いろんなこと言う人がいますけれども。やはり人の心ですから計測不能なところがあって、どうしてこの年代はこのビートが流行ったんだろうとかね、まぁ研究家にとって面白いテーマかもしれないけれども、僕らミュージシャンにとってはとにかく直感的に...」

野村「直感なんですね、そこは」

元春「うん。ライヴで演奏して、みんながごきげんに歌ったり踊ったりしてくれればOKなわけですから」

野村「そこはやはりライヴは大きいですか、それを感じとる、その直感には」

元春「とても大きいですね」

野村「あの、これ佐野さんのお言葉だったと思うんですけれども、好き勝手にやってきた、それはやっぱりデビュー当初から変わらずといった感じですか?」

元春「そうだね。やはり表現というのはある個性から生まれてくると思うんですよね。例えば会社の決め事であれば、それは会社に勤めてる人たちの合議によって民主的になにか物事が決められていってよい成果が得られるということだと思うんだけれども。アーティストの作業っていうのはどこまでいっても孤独ですから、自分で何もかも決めなければいけない。ですので自分流のやり方を貫くしか方法がないんですよね。他の人がこうしたらどうとか、ああしたらどうとか、まぁアドバイスは受けるけれども最終的にジャッジメントするのは自分しかいない。だからそうした意味でも自分が好き勝手にやっていくしか道はないんです」

野村「そうですよね。おそらくクリエイティブな作業というのはとても楽しいし刺激に満ちているけれども、今の言葉でいうと孤独な部分もある。あぁ、先程お伺いした夜っていう部分と、ちょっと繋がってくるのかなって、パーソナルな部分ですね、そんな気もしますけれども。今の日本の音楽シーン、特に若い人たちが作ってる音っていうのはお聴きになったりされますか?」

元春「あの、耳に入ってきますね。で、自分はこうした創作、制作の世界にいて感じるのは、クリエイティブな世界に年齢は関係ないということですよね。若いとか若くないとか、そういうことは全く関係ない。むしろ、どれだけごきげんな表現をやってるか、ごきげんな表現をやってるやつが偉い、クールでっていう話だと思うんですよ。だから、そういう耳で、このバンドすごくいい感じだねとか、このソングライター素晴らしいねとか、そういう自分なりの耳は持ってます」

野村「そういう意味で先輩後輩だとかいうよりも、まず音で聴いて、今の言葉でいうと、ごきげんかどうか、そこがやっぱり唯一のものさしになると」

元春「そうです。若い世代でも聴くに堪えない音楽はあるし、僕より年上の人でも素晴らしく瑞々しい若い感性を持った音楽を作る人もいる。そういうことです」

野村「そうですよね。じゃあ、その『元春クラシックを現代(いま)に鳴らせ』という、いま佐野さんが直感で選ばれたいまのサウンドで聴いてみたいんですけれども。ニュー・アルバム『月と専制君主』の中から一曲お届けしようと思うんですけれども。曲紹介を佐野さんからお願いできますか?」

元春「そうだね。この番組はミッドナイトだし、スロー・ソングがいいんじゃないかと思ってこの曲を聴いてください。アルバム『月と専制君主』ら[君がいなければ]」

・君がいなければ

野村「お届けしましたのは佐野元春さんの1月26日リリースになります『月と専制君主』に収録されています[君がいなければ]でした。今年はやっぱりアニバーサリー・イヤー、30周年ということで精力的にライヴ活動を行われました。本当にお忙しかったと思うんですけれども、けっこうタフじゃなかったですか、体力的にも?」

元春「30周年アニバーサリー・ツアーということでパート1、パート2、パート3に分けて、今年の夏ぐらいから、ずっと連続して、ライヴ・ツアーをやってますけれども。30年間ずっとライヴ・ツアー、こうしてやってきてますので(笑)、一旦、ロードに出ると、それ用の身体になるんですね。ですので、ずっーとツアーを続けてたほうが逆に楽という、そういう感じです」

野村「すごいですね~。こう、張りつめたものが、やはり一旦途切れてしまうと、よりはずっと張りつめてたままで、そのモードに入ってしまうほうがいいという...」

元春「のほうが楽ですね」

野村「あ~、なるほど~。30周年アニバーサリー・ツアー、そのファイナルがいよいよ大阪と東京で開催されるということになりまして、ここ大阪では、年が明けまして2011年3月6日、日曜日、会場は大阪城ホール」

元春「30年ずっと僕の音楽を支援してきたファンの人たち、あるいは僕の楽曲をどっかで知って好きになってくれた人たち、そういう人たちのためのアニバーサリーであってほしいなという気持ちもあるので、大阪城ホールでのライヴは、まずみんなが、ファンの人たちが愛してくれた、よく知られた曲をヒットパレード的に演奏していくという、そういうオールタイムヒット的なものになるし、またこのツアーのラストとしては、大阪、東京とふたつ大きいイベントをセットしてるんですけれども、その東京のイベントともまた違うセットリストで行きたいと思ってる。ですので、大阪城ホールExclusiveな内容になると思います」

野村「ひじょうに贅沢な一夜になりそうですね。チケットは1月29日発売ということですので、もういまから手帳にメモしていただいて、忘れないようにということですね、1月29日発売です。そしてこの一連の30周年の流れの中で面白い新たな試みがありますよね。それがこちらなんです」

「コヨーテ、海へ」がBGMでながれる。

野村「そうです。佐野元春 × 堤幸彦 WOWOWスペシャルドラマ『コヨーテ、海へ』。こちらは全編に佐野元春さんの楽曲が使用されたロードムービーということで、海外のロケを中心にニューヨーク、そしてブラジルということで、その監督、脚本は『TRICK』シリーズでお馴染みの堤幸彦監督なんです。まずこの二人がタッグを組むという(笑)、ひじょうにこれもそれぞれのファンにとって興奮する試みなんですよね。で、その堤監督がもともと佐野さんの音楽、佐野さんも大いなる影響を受けられたビート・ジェネレーション、ビートニク、かなり造詣が深いということでオリジナルの脚本をしたためられて、で映像化にあたっては実際に佐野さんが音楽を監修されると、そういうかたちで参加されると。こういうことってあまりないですよね?」

元春「初めてですね、自分のキャリアの中では。自分はミュージシャン、まぁソングライターですね。で堤監督は映像の表現者。互いに違う分野で表現を続けているわけですけれども。こうして映像と音楽をコラボレーションしようというときは二人とも一+一が二の結果を求めるんじゃなく、一+一が三にも四にも五にもなる、そういう結果を求めてコラボレーションに向かうわけですね。だから堤監督がこの映画を作るにあたって、自分のこの曲を使っていただいてね、彼が一+一が三にも四にも五にもなったなと思ってくれたらうれしいですね」

野村「いや~なってるんじゃないかなと思いますけれどもね~。僕も一足先に拝見しましたけれども、僕たちの世代も、そして佐野さんの世代も、またこう、ビートニクに触れる、そしてまた理解を深めるいいきっかけになるんだろうなと僕は思いましたね」

元春「僕もそう思いますね。堤監督もそれなりにビートに対して意見を持ってますし、またそれがたぶん今回のこの映画に現れてると思います。特に登場した若い二人がね、'50年代ビートの精神に触れてゆくくだり、いくつかありましたね。いちばん印象に残ってるのがニューヨーク、マンハッタンのダウンタウンの教会、たぶんセントマークスチャーチだと思うんですけれども、そこでたどたどしく日本語で詩のリーディングをし、最初は理解されないんだけれども、最後に外国のオーディエンスたちに理解してもらって拍手をもらうという。あのシーンが感動的だった」

野村「あそこは本当によかったですね。カメラの動きもよかったですね」

元春「はい。カメラの動きもよかった。あの正に、あの映画で描かれたのは1984年の冬のことだったと思うんですけれども。正に僕は1984年の冬、あのセントマークスチャーチで詩のリーディングをしました。ですので登場人物の彼を見て、その頃の自分をちょっと思い出しました」

野村「重ねられた部分もありますよね。ああいうポエトリー・リーディングというのは、ニューヨークでは、当時佐野さんが行かれた当時、かなり活発に...」

元春「はい。ひとつの公認されたアートフォームとしてありました」

野村「日本でももっと活発になるといいのになってよく思うんですよ...」

元春「僕もそう思います。ただヒップホップのリリックを書いてる連中たちはそれに近いことをやってますよね。言葉の音楽化というね、言葉をいかにかっこよく音楽的に響かせるかというのは、日本ではヒップホップのアーティストたちが一所懸命やってる。それから進化してもっとフリーフォームのポエトリー・リーディングももっと発展していいのかなって思います」

野村「もう一度そういう言葉の力といいますか、音とその意味、そのぶつかり合っていく部分というのがね、もっとこう注目されてもいいのかなぁというふうに、言葉がね、軽く扱われる時代でもありますから、そんなふうにも思いますけれどもね。このドラマを見ると示唆してくれる部分というのがたくさんあって、それぞれご覧になる方みなさん違った刺激を受けられると思います。このスペシャルドラマ『コヨーテ、海へ』は来年1月3日月曜日、夜8時にWOWOWで放送されます。是非ご覧ください」

元春「そうですね」

野村「さっ、それではこの『コヨーテ、海へ』の中でもとっても印象的に使われている一曲をお届けして佐野さんとお別れしたいと思います。この曲も歌詞がね、いい感じで映像とシンクロしてくるところがたまりませんでした。是非ドラマご覧いただきたいと思います。今夜のゲストは佐野元春さんでした。ありがとうございました」

元春「どうもありがとう」

・折れた翼

野村「年が明けて1月3日月曜日、夜8時から放送されるWOWOWのスペシャルドラマ『コヨーテ、海へ』。全編に佐野元春さんの楽曲を使用したロードムービーになってます。是非ご覧ください」ね。その中でも使用されてる曲。佐野元春[折れた翼]をお届けしました」

●佐野元春 新作『月と専制君主』Web CM

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Super J-Hits Radio

2010年12月28日 | 佐野元春 Radio Days

■Super J-Hits Radio
2010年12月26日(日) FM802 19:00-21:55
DJ:加藤美樹
GUEST:佐野元春
http://funky802.com/sjr/index.php

21時代に佐野元春がゲスト出演しました。

Playlist
ヤングブラッズ / 佐野元春
君がいなければ / 佐野元春
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
かとみき「先日はWOWOWスペシャルドラマ『コヨーテ、海へ』の試写会で、トークショー(12/8 なんばHatch)でお世話になりまして」

元春「こちらこそありがとうございました」

かとみき「ちょっと予定より長くなってしまいまして...」

元春「でもよかったんじゃないですか。楽しいお話がたくさんできました」

かとみき「とっても楽しかったです。1月3日、WOWOWで放送になるドラマなんですけれども、佐野元春さんの楽曲が全面に使われている堤幸彦監督と佐野さんのコラボレーションというかたちでの作品になってます。これ、拝見すると佐野さんのね、言葉が広がるなと思いますので」

元春「音楽と映画のコラボレーションというのは無限の可能性がありますから。僕もやってみて楽しかったです」

かとみき「楽しいトークショーをご一緒させていただきましたが、今年佐野元春さんは30周年アニバーサリー・イヤーの真っ只中ということで、大変充実の一年だったかなと思うんですけれども」

元春「う~ん。気持ちはいつもと変わりはないんですけれども、やることはたくさんありますね。やっぱり自分自身のアニバーサリーというか、自分の音楽を支えてきてくれたファンのためのアニバーサリー・イヤーであってほしいな、という気持ちからレコードを作ったり、普段より多くライヴをやったり、そうして過ごしてます」

かとみき「いっぱい楽しませていただきましたけれども、そんなお話を今日は伺いたいと思うんですが、まずお忙しい中、2010年、個人的にプライヴェートでハマったものがあります?」

元春「2010年、個人的にハマったものですか? う~ん、ハマったものはね、え~、空調ですかね」

かとみき「空調?」

元春「はい」

かとみき「ほ~、それはスタジオの?」

元春「いや、あの~、自分の部屋の空調なんですけれども、友人に勧められて空調機の中にアロマテラピーのエッセンスを入れて加湿だけじゃなくて香りでもってリラックスしたりだとか。いろんな種類があるんで何を使ったらいいのかわからないので、とりあえず10種類くらい買ってきて、次々試して、それが楽しかったです」

かとみき「何の香りが好きなんですか、今?」

元春「みんな変なネーミングがついてるんだよね。ミッドナイト・ロマンスだとかさ」

かとみき「ふふふ。そんな名前がついてるんですか?」

元春「はい。何だろう、これ? と思いました(笑)」

かとみき「ミッドナイト・ロマンスって素敵ですね」

元春「うん、まあね(笑)」

かとみき「どんな香りで楽しまれてるのか、ちょっと気になるところですけれども。30周年アニバーサリー・イヤー、様々な活動がありました。そして今も続いております。軽くピックアップさせていただきますと、NHKの『ザ・ソングライターズ』シーズン2。これは7月から9月の放送でした。そして[3つの違うバンドと、3つの異なる表現]をテーマにした、パート3に渡って、またファイナルで作られるツアーもあります。それからセルフカヴァー・アルバムのレコーディング。さらには堤幸彦監督とのコラボで『コヨーテ、海へ』というWOWOWスペシャルドラマなどなどあるわけですが。『ザ・ソングライターズ』シーズン2...」

元春「ええ。テレビ番組の話になりますけれども、本当に多くの方からね、評価をいただいて、とても光栄でした」

かとみき「今回のは桜井和寿さんにはじまって、割と若手のアーティストと会うことが多かったのかなと思うんですけれど」

元春「そうです。サカナクションの山口さん、そして(アジアンカンフージェネレーションの)後藤くんが来てくれましたね」

かとみき「RHYMESTERとかくるりの岸田さんもいらっしゃいましたけども、こうして後輩のミュージシャンたちと会って、ソングライティングについて語るというのはご自身もかなり影響とか発見とかあるのかなと思って...」

元春「そうですね。ソングライターということでいえば誰が年上で誰が年下とか関係なくて、ごきげんなリリックを書いてる人が偉いということになりますから(笑)。まずは自分自身もこうして何十年もライティングをしてるんだけれども、他のソングライター、どんなことを考えてどんなふうに曲を作ってるか、詩を書いてるのかね、それを知りたいと思ったのがきっかけなんですよ。国内有数のソングライターたちがゲストとして来てくださってね、彼らの個人的なソングライティングのお話を聞けるというのはとても刺激的。やはりお話を伺ってみるとどの方も優れた独自の感性を持たれている。ライティングのメソッドを持ってるなぁということを思いました」

かとみき「以前、佐野元春さんは作詞作曲は才能も必要なんだけれど、技術と経験も必要だということを仰ってたんですけれども...」

元春「そうですね」

かとみき「30年の中でご自身のソングライティングに変化はありました?」

元春「やっぱ、あったと思います。実際詩を書く、曲を書くという作業はね、自分を知る作業なのかなぁと思うんですよね、無意識に自分が生み出した詩や曲を改めて聴いてみると、あぁあの時代、自分はこんなことを考えていたな、このような人と出会って、こんなお話ができたんだなって、自分自身を窺い知ることができる。その点において何か自分を知る作業かなぁと思ったりしてるんですよね。当然経験を積めば、そして長く人生を生きていれば、それなりに色々なことを見たり、知ったり、聞いたりするわけで、その中でソングライティングも変わってきてるかな、変化してるかなって思います」

かとみき「今回1月26日にセルフ・カヴァー・アルバムが出ます。( http://www.moto.co.jp/sidewalktalk/ )『月と専制君主』。こちらは'84年~'99年までの曲が入ってますけれども、アルバムの中の名曲がピックアップされている、そんなセルフカヴァー・アルバムなんですが。今回このアルバムを選曲して改めて自分の書いた言葉、ソングライティングを見つめ直して発見もあったのかなと思うんですけれども」

元春「ソングライターというのはどこか傲慢なところがあるんですね。昔書いた曲でも現代(いま)の時代に鳴り響くのかどうか、それを知りたい、確かめてみたい、そういうような欲があるんだけれども。さらに未来に向けてね、何か解き放つ、そのようなオーラがあるのかどうか。これをちょっと自分で検証してみたいという気持ちもありましたね」

かとみき「そこから生まれたアルバムと考えていいんですか?」

元春「はい」

かとみき「今の時代に新鮮に言葉が響くアルバムだなぁというのを感じました」

元春「あぁ、うれしいです。とてもうれしいです」

かとみき「そのアルバムの中からですね、まずは[ヤングブラッズ]をいこうかなと思います」

元春「あぁ、いいですね。これは僕もとてもレコーディングうれしかったんです。というのはexバンドであるザ・ハートランドのメンバーと、今のバンドであるホーボーキングバンド、このメンバーが合体したバンドなんですよ。僕の30周年ということでみんな集まってくれて、ごきげんにみんな演奏して是非聴いてほしい」

かとみき「曲がなかなか終わらない感じの楽しい演奏ですよね。では1月26日にリリースになります『月と専制君主』から[ヤングブラッズ]」

・ヤングブラッズ

かとみき「来年1月26日にリリースになる佐野元春さんセルフカヴァー・アルバム『月と専制君主』から、まずは[ヤングブラッズ]。意外にもラテンな感じのアレンジですよね」

元春「ラテン・ロック。マイアミ・ロック的な感じだよね」

かとみき「なんかバンドのメンバーもみんなお好きなんですよね?」

元春「うん。ザ・ハートランドのメンバーもそうだったし、ホーボーキングバンドのメンバーもね、ラテン・ロック好きなのにね、好きじゃないフリするんだよね。なぜか」

かとみき「ふふふ。なんででしょう?」

元春「僕なんかサンタナとかさ、大好きで。あのパッションていうの?」

かとみき「バンドのメンバーは古田たかしさん、井上富雄さん、Dr.kyOnさん、そして長田進さんということで。長田さん今回は全曲入ってる...」

元春「そうそう」

かとみき「ね。ザ・ハートランドのメンバーとホーボーキングバンドのメンバーの合体となってますけれども。まぁ、ごきげんに、今ね、曲の最中にも仰ってましたけれども、みんなの弾いてる顔が浮かぶんだよねって」

元春「それとても大事なことですよね。やっぱりバンドですからレコード聴いてるみなさんもバンドのメンバーの顔を思い浮かべてほしいなぁと思います」

かとみき「ごきげんな仲間たちと作った『月と専制君主』なんですが、ヤングブラッズがラテンになるとは思わなかったのと同じく、ひじょうに今回アレンジが新しく、全て新たにレコーディングされているということで。リ・アレンジというのは楽しい作業でしたか?」

元春「ずっと昔からね、レコードに収録した曲をライヴで全然違うアレンジで演奏したりすることはよくあったので、そういうリ・アレンジということでいえば、特別自分にとっては新鮮なものではないんですけれども、今回はリ・アレンジというよりかは、昔の言葉、昔のメロディ、昔の曲を使って、今の自分の声、今の自分の感性で作り変えるとしたら、新たに作り変えるとしたら、どんなふうになるのかなという、そういう作業でしたね。ですのでセルフカヴァーという言い方よりもリ・クリエイトっていう言葉のほうがぴったりときます」

かとみき「'80年代、'90年代に作った言葉が音とともに新たに響くというのは、すごく感じられました。あの佐野さんの言葉というのは時代に向けてメッセージを伝え、そして一石を投じてるけど、時代を超えるというか、いつも新鮮に響くんですよね」

元春「気のせいです」

かとみき「あ、そうですか。ふふふ。気のせいですね(笑)。ふふふ。その気のせいの素晴らしい言葉が、そしてビートが、音が詰まっている『月と専制君主』なんですけれども。しかし全部で10曲です。これは30年の歴史の中で選ぶのは大変だったかなと思うんですけど」

元春「最初はね、大変になるかなと思ったんですけれども、バンドと一緒にスタジオに入って、これまで僕たちが演奏してきた楽曲をかたちを変えて演奏する。そうするとバンドの連中たちも、みんな楽しんで参加してくれる、そういう作業の中で意外と絞り込むの早かったですね」

かとみき「みんなメンバーが好きなことを言ったり、これやりたいとか仰るんですか?」

元春「いや、何というのかな、とにかく昔の楽曲はどのメンバーもさんざんステージでやってきた楽曲ですから、オリジナルの編曲が身体に染み付いちゃってる。だからそれが出てこないように全く違うアレンジを彼らに出して全く新しい曲をやるように彼らに演奏してもらう。そこが大変でしたね。これ[ヤングブラッズ]なんだけど[ヤングブラッズ]じゃないんだよみたいな(笑)。やってるうちに作業を楽しく感じてもらえたのかな、みんな楽しくやってましたね」

かとみき「ではアルバムの中からもう一曲聴かせていただきたいんですが。もともと好きなんですけどアルバム『The Circle』の中に入ってる[君がいなければ]という曲が改めてこのアルバムに入って美しい曲だなぁと」

元春「あぁ、うれしいですね。ありがとう」

かとみき「とても素敵なラヴ・ソングです。佐野元春さん『月と専制君主』から[君がいなければ]」

・君がいなければ

かとみき「1月26日発売になります佐野元春さんのニュー・アルバム『月と専制君主』から[君がいなければ]をお届けしました。このアコースティック・ギターの音がやさしいですね」
 
元春「ああ、ありがとう。アコースティック・ギターは自分が弾いて、エレクトリック・ギターは長田が弾いてます」

かとみき「右と左でね、聴こえてきますけれどもね、ヘッドフォンでひとつひとつ音を楽しむのもいいですね」

元春「ええ。今回はバンド・メンバーの演奏をきちんと聴かせるというミックスをしてるので、是非ヘッドフォンでじっくり楽しんでもらうのもいいと思います」

かとみき「音がいいですよね」

元春「はい。ありがとう。アナログ的な太い温かい音ですよね。そのことを理解しているマスタリング・エンジニアを使いました」

かとみき「で、このアルバムが素敵だなと思うのは[君がいなければ]のあとに[レインガール]が入ってる。アルバム全体の流れもとっても美しいですよね。そこは相当こだわったかなと思うんですけれども」

元春「やっぱり曲順というのはアルバムの性格を決めますからね。3つも4つもアイディアを出して、聴いてくれる人たちの気持ちに立って聴いてみて、その中で詰めていきます」

かとみき「全10曲。1月26日に発売になります『月と専制君主』。新しく作られた曲たちというアルバムですね」

元春「そうですね」

かとみき「ニュー・アルバムです。さっ、このアルバムを楽しみにされてる方も、ツアーを楽しみにされてる方も多いかなと思いますけれども。30周年を記念して今年から来年にかけてね、[3つの違うバンドと、3つの異なる表現]をテーマにしたライヴを佐野さんは行ってらっしゃいます。まずポエトリー・リーディングでのライヴがパート1で、パート2はつい先日までツアーを廻ってらっしゃいましたコヨーテバンドとのツアーです。『ソウルボーイへの伝言』ですね。今回このツアーも楽しそうでしたね。けっこう旅を楽しんだのかなと思うんですけども」

元春「一週間以上ずっと行きっ放しというそういうツアー組みは'80年代に多かったんですけれどね久し振りでしたね。コヨーテバンドは大体10才くらい下なんですけれども、改めてツアーをしてみると、精神年齢ぴったりとくるなという感じ? そしてキレがいいですね。ですので僕のクラシック、ロックンロールをやったときにそれを感じます。なんてたって彼らが多感な頃聴いていた[ヤングブラッズ]だとかを、彼らは本当レコードが擦り切れるまで聴いてくれたらしくて、実際僕と一緒に演奏することですから、ごきげんな演奏になるのは当たり前かなと思いました」

かとみき「そのバンドとのツアーも終わって今度はまた新たに3つ目のバンドということでお馴染みのメンバーとのライヴになります。それが『All Flowers In Time』。パート3のライヴになるわけですが、ホーボーキングバンドと一緒です。そして今回は長田進さんも一緒ということで。このあとにはファイナルも続いてるということなんですけれども」

元春「アニバーサリー・ツアーの最後を飾る大阪でのライヴ、東京でのライヴということになりますから、自分のアニバーサリーというよりかはファンのためのアニバーサリーという気持ちが強いです。ですので時間はいつもより長いコンサートになるでしょうし、ファンの人たちが今まで愛してくれたそういう曲をヒットパレード的にどんどん演奏していくようなオールタイムヒッツ的な楽しいライヴにしたいと思う」

かとみき「ノンストップで楽しめるような感じになるかなと想像してしまいます。ファイナルのほうは3月6日日曜日大阪城ホールとなってます。こちらはチケット、1月29日土曜日となります。これ『All Flowers In Time』パート3のほうとファイナルでもライヴの内容は変わってくるんですね?」

元春「違います。この大阪と東京、僕のツアーのいちばん最後ファイナルと名前を付けてますけれども、演奏内容も違いますし、特に東京と大阪と内容を変えてみたいと思ってます」

かとみき「あっ、そうなんですか!」

元春「ええ。ですので大阪Exclusiveな、そういう内容にしたいと思ってます」

かとみき「大阪は大阪だけの素晴らしいライヴ。期待しております」

元春「はい」

かとみき「最後にですね、来年の意気込みを是非漢字一文字で」

元春「そうですね。[新(しん)]。新しい[新(しん)]」

かとみき「[しん]。新しい。30周年を終えて31年目に入るところで?」

元春「アーティストとして、ミュージシャンとして、ソングライターとして常に自分を更新していきたいという気持ちがいつもあるんですね。ですので来年の抱負ということで漢字ひとことで言うと[新]ということになります」

かとみき「[新]。英語だと?」

元春「[NEW]。ははは。芸がないよね。ははは」

かとみき「ふふふ。すぐ返ってきました(笑)。新しい佐野さんも楽しみにしております。今年もどうもありがとうございました」

元春「ありがとうございました」

かとみき「よいお年をお迎えください」

元春「よいお年を」

かとみき「来年もよろしくお願い致します」

元春「よろしくお願いします」

かとみき「佐野元春さんでした」
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さとがえるコンサート2010 @ NHK大阪ホール

2010年12月27日 | Live

矢野顕子の「さとがえる2010」も昨夜の青森市文化会館で終了。
僕はさとがえるメンバーでのNHK大阪ホール公演を聴きに行きました。
ネタばれ解禁ということで簡単にライヴの印象を書きます。



私生活においてはあまりいい一年ではなかったのかもしれない。悩んでいることが多かった。どうしても行く気にはなれず、いくつもライヴを見逃した。それでも毎年恒例の矢野顕子「さとがえるコンサート」だけは見送ることができなかった。

今年で十二回目なんだとか。ライヴは素晴らしい出来だった。バンドというよりはコンボといったほうがぴったりくる音楽。最初から出てくる音が丸く感じられて、なんとも心地いい。なんだろうこの感覚は。もしかしたら最高の音楽なのかもしれない。矢野顕子の声がやさしく語りかけるように響く。ひじょうによかった。ギターのマーク・リーボウの演奏に釘付けとなる瞬間もあった。

矢野顕子は会場のピアノのほかにキーボードを右手側に置いていた。キーボードとピアノを同時に演奏してみせた。こういうの最近見てなかった。それがよかったのかもしれない。セットもシンプルでライトがあるだけ。

今年で三年目となるマーク・リーボウ、ジェイ・ベルローズ、ジェニファー・コンドスとのツアー。このバンドはアルバム『akiko』のセッション・メンバーだからレパートリーが少ないのだと思っていた。しかし今回のライヴでアルバム『akiko』から選曲されたのはたったの5曲。前半6曲目までに4曲、本編の最後に1曲。前半の残りの2曲は「終りの季節」と「All The Bones Are White」で貴重な演奏の披露となった。

キヨシローの「恩赦」はこの日最も心の琴線に触れた曲。ソロのリハーサル中にジェイ・ベルローズがたまたま音を合わせたのを聴いて、ぶっつけ本番でやることにしたのだとか。5月の磔磔公演でもソロでの演奏を聴いたが、今回は矢野顕子の曲になっていた。

「Naima」はジョン・コルトレーンの曲に歌詞を付けたものでマーク・リーボウと二人だけの演奏。マーク・リーボウのギターをフィチャーした演奏のハイライトは「まなべよ」からのながれで、「ラーメンたべたい」は本当に素晴らしかった。

アンコールの1曲目の「Centerpiece」はランバート, ヘンドリックス & ロスの曲らしい。美しいハーモニーが印象的だった。最後は定番となった「ふなまち唄」。今回でマーク・リーボウ、ジェイ・ベルローズ、ジェニファー・コンドスとのツアーは一段落となるらしい。集大成のライヴは本当によかった。

■さとがえるコンサート2010
2010年12月10日(金) NHK大阪ホール
1階F6列24番

Akiko Yano (pf,vo,key)
Marc Ribot (g),
Jay Bellerose (ds),
Jennifer Condos (b)

Set List
01.Song for the Sun
02.Season of the end(終りの季節)
03.The Wall
04.Good Girl(いい子だね)
05.変わるし
06.All The Bones Are White
07.恋愛宣言
08.恩赦
09.Naima
10.Say It Ain't So
11.House of Desire
12.Learning(まなべよ)
13.Joy
14.ラーメンたべたい
15.Whole Lotta Love(胸いっぱいの愛を)
Encore
16.Centerpiece
17.ふなまち唄
コメント (3)
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Sunday Song Book #951

2010年12月26日 | Sunday Song Book

<12月26日プレイリスト>
[「年忘れ夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」]
希望という名の光/山下達郎 '10
街物語/山下達郎 '10
ウィスキーがお好きでしょ/竹内まりや '10
いのちの歌/マナカナ '09
今夜はHARTY PARTY/TIARA '10
みんなひとり/松浦亜弥 "CLICK YOU LINK ME" '10
人生の扉/竹内まりや "デニム" "エクスプレッションズ" '07
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
年末までにミックスダウンを行う予定で今頃うんうん唸ってやってるはずだとか。今週も前倒しで番組を録音。「souvenir again」の大阪城ホール公演には触れられないそうだ。

・年忘れ夫婦放談
夫婦放談はじまって以来のタイトなスケジュールなのでいつにもまして薄めのプログラム。「souvenir again」の武道館が終わって大阪城ホールで行われる公演の前。今週は武道館の話を中心に、二人の新曲とカヴァー作品を紹介する珍しいパターンの夫婦放談。

・希望という名の光
「希望という名の光」は沖縄のサンゴの養殖に命をかけた人の映画『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』の主題歌。岡村隆さん主演だったが、先日タツローさんは岡村さんから直筆のお手紙をもらったとか。無事に体調が回復されたという嬉しいお便りだったそうだ。桑田佳祐さんも順調に回復されててまもなく復帰かなという感じだという。

・街物語
TBS系日曜劇場「新参者」の主題歌「街物語」。

・ウイスキーが、お好きでしょ
サントリーの角ハイボールのCMに使われた曲。杉真理さんの作曲。杉さんは英語ヴァージョンが好きだと言ってくれたそうだ。英語ヴァージョンはスリー・グレイセスのヴァージョンの英語詞と同じ。

・「souvenir again mariya takeuchi live 2010」関連の質問
リスナーからの質問で「選曲はまりやさんがおひとりでなさったのでしょうか」。
タツローさんと相談して選曲したという。候補曲をリハーサルでふるいにかけたりして試行錯誤したとか。同期、打ち込みの曲はライヴでは再現できないので、ライヴで届く曲を選んだそうだ。まりやさんはメドレーでいろんな曲を詰め込んだらどうかと提案したそうだが、タツローさんがメドレーが嫌いなので、バンマスの権限で却下したとか。いろんな人のライヴを観に行って、ヒット曲のメドレーで醒めた経験があるとタツローさん。1曲の起承転結を犠牲にしてまでヒット・ソングのメドレーをやる必要があるのかと。「不思議なピーチパイ」と「SEPTEMBER」のメドレーはテレビサイズということを考えて作ったのだとか。テレビサイズでも5曲、6曲と続けてると営業ショー的になってゆくそうだ。

・いのちの歌
「souvenir again」のいちばん最後にピアノの弾き語りでまりやさんが歌った曲。もともとはマナカナが主演したNHKの朝ドラ「だんだん」の挿入歌でシングルとして発表した曲。その時点ではMiyabiという作詞名になってたが、それはまりやさんのペンネームであることを発表して今回ひとりで歌ったという。残念ながらスケジュールの都合でまりやさんのヴァージョンはかけられないので今日はマナカナのヴァージョン。
「たまたまね、(『だんだん』の)ナレーションを録っていたときに、祇園のお客さんのみやび堂の社長さんのページを開いてたの。で、なんかペンネームを付けて、竹内まりやじゃない名前でこれは書きたいわというとき、みやび堂でみやびでいいわなんて、まあ思い付いて」とまりやさん。
「安直といえば安直ですね」とタツローさん。
「そんな感じですね(笑)」とまりやさん。

・戻っておいで・私の時間
デビュー曲「戻っておいで・私の時間」は伊勢丹のCM曲だったが、来年の1月2日から全国の伊勢丹の店内でキャンペーン・ソングとして「戻っておいで・私の時間」2011年ヴァージョンがながれることになったとか。服部克久先生のアレンジでニュー・ヴァージョンをレコーディングしたそうだ。

・プレゼント
今回の「souvenir again」のパンフレット。ディスコグラフィー等かなり充実した内容になっているとのこと。10名にプレゼント。
「souvenir again」のグッズとして作ったメモパッドを30名にプレゼント
ハガキに「souvenir again」のパンフレット希望、もしくは「souvenir again」のメモパッド希望と書いて、夫婦放談の感想や要望を添えてくれるとありがたいとのこと。

・今夜はHARTY PARTY
浜松出身のシンガー・ソングライター、TIARAがカヴァー。

・みんなひとり
松浦亜弥 さんが11月24日発売のアルバム『CLICK YOU LINK ME』で「みんなひとり」をカヴァーしている。

・メンバー紹介
「souvenir again」武道館二日目でまりやさんはタツローさんを紹介し忘れたのだとか。ネタだという話があるけれど本当に忘れてたという。誰かが「ご主人は?」と言って気がついたとか。
「なんかブーブー言ってたね。文句言ってたでしょ?」とまりやさん。
「影、薄いんです、って言ったんです」とタツローさん
「(笑) 失礼致しました」とまりやさん。

・今年印象に残ってる本
超常連のリスナーからの質問で「まりやさんは今回のタツローさんのライヴ、全国何ヶ所ぐらい行かれたのでしょうか?」。
米子と山形と八戸、あとは東京近辺、札幌、十何回は見てるそうだ。「とてもいいツアーでしたね」とまりやさん。

同じリスナーから「今年印象に残ってる本、映画はありますか?」
まりやさんはちゃんとじっくり味わったり、観たりする時間がなかったそうだ。
タツローさんが今読んでる本は瀬戸内寂聴さんの「奇縁まんだら 続の二」。

・この十年間でまりやさんの中でいちばん変化したことは何ですか?
リスナーからの質問で「この十年間でまりやさんの中でいちばん変化したことは何ですか?」。
「精神的に言うならば、ある種の諦観というか、なんかそんなものが備わったかなと。う~ん若いときにはそんなものたぶんなかったと思うし。肯定的に意味での諦観ですけどね」とまりやさん。
(中略)
「自分で言うのは変だけどこの十年、割と苦労したので、ものごと全部を肯定的に見られるようになった。苦労したけど、割とそれが、道が開けたというかな。ジタバタしたんだよね。ジタバタして、すっごく大変だったけど、でもだんだん改善されてきたから、まぁ、それはハード、ソフト二つだけど。若い頃はいくらジタバタしてもどうにもならなくて(笑)。物事の発想を変えて、後ろを振り返らないことにした(笑)。世の中は変わるもんだと痛感して」とタツローさん。
「変わってゆくことは、もうしょうがないっていうふうに受け止めるのが、私が言った諦観ってことなの」とまりやさん。
「僕はそれを肯定的にってことなの。同じなんだ。変わるんだからもう前向いていくっていう。そこに切り返ししてから肯定的に捉えるようになった。昔はそれをあがくんだよね。今までやってきたことを守ろうとして」とタツローさん。
「ただそのあがきも必要なんじゃない? そこに辿り着くには」とまりやさん。
「さんざんあがいたもん、だって。だからもういいや。残りがあとどれくらいあるのかわかんないけど、ここから先はあがいてもしょうがない時代になる」とタツローさん。
「だから若き日のあがきというのは、たぶんいいことだったんだと思う」とまりやさん。
「きっとね」とタツローさん。

・ライヴ総括
納涼夫婦放談前に、来年1月か2月にまりやさんをゲストで呼びライヴ総括を行う予定だそうだ。

・人生の扉
今年最後はまりやさんの「人生の扉」。

■リクエスト・プレゼント・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
■今後の予定2011年01月02日・07日は、恒例「新春放談(ゲスト:大瀧詠一)」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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UTAU TOUR 2010

2010年12月23日 | Live

12月22日の札幌市民ホールでター坊と教授の「UTAU TOUR 2010」は千秋楽を迎えました。僕は一ヶ月前の11月26日にサンケイホールブリーゼで開催された大阪公演二日目を聴きに行きました。USTREAMやWOWOWの生中継があったので、ネタばれは気にしなくてもいいのかなと思ったんですが、やはりネタばれを避けて聴きに行く人の楽しみを妨げてしまうのはどうかなと思いました。そんなわけで、手元にあるメモをたよりに、一ヶ月遅れとなりましたが大阪公演二日目の感想を少しばかり書いておきます。

昨年のツアーは教授のライヴにター坊がゲストという感じでしたが、今回はアルバム『UTAU』を発表して、そのプロモーショナル・ツアー。最初からター坊とのコラボレーションではじまりました。びっくりしたのが教授の演奏が伴奏に留まらずアドリブを披露したこと。まぁ僕は昨年のツアーを見てはじめて教授のピアノ・タッチが変わったことを感じたくらいですから、アドリブなんて前からやってたよと言われたらそれまでなんですが。でも歌の途中でメロディにないフレーズをポロンポロンと弾いたときは本当に驚きました。

ター坊のステージでいえばこれは「ピュアアコースティック」の延長にあるものだと思います。弦楽器からピアノ・デュオに変わっただけ。このピアノ・デュオはター坊が教授の曲を歌うアルバムのためのプロジェクト。'80年代を中心にター坊は教授の作編曲を歌ってきたわけですが、そんな時代の懐かしい曲調で書き下ろされた新曲「a life」は詩を付けるのが難しかったといいます。全く歌詞が思いつかず、日常の思いをそのまま書き連ねることにより完成したとか。それだけ今の等身大の大貫妙子を投影した声が強く感じられてとても素晴らしいと思いました。

中盤に教授のソロのコーナーがあり、アルバム『UTAU』2枚組盤からは「aqua」が披露されました。ピアノ・ソロ作品の代表的な作品といってもいいと思います。この曲にも僕は今の時代の中の教授の思いというものを強く感じてすごく好きです。今回のライヴが素晴らしいと思ったのは昔の曲をただ演奏するのではなく、現代に生きる二人の等身大の姿をその曲の中に投影していたからだと思います。そういうものが僕の心に響いたし琴線に触れました。聴きに行って本当によかったです。

■UTAU TOUR 2010 - A PROJECT OF TAEKO ONUKI & RYUICHI SAKAMOTO
2010年11月26日(金) サンケイホールブリーゼ
1階O列21番

大貫妙子(Vocal)
坂本龍一(Piano)

Set list
01 TANGO
02 美貌の青空
03 3びきのくま
04 赤とんぼ
05 夏色の服
06 improvisation
07 mizu no naka no bagatelle
08 aqua
09 loneliness
10 the sheltering sky
11 Antinomy
12 bolerish
13 Flower
14 鉄道員
15 a life
16 四季
Encore
17 Merry Christmas Mr.Lawrence
18 色彩都市
19 風の道

=おまけ=

ブリーゼブリーゼの「ブリ CH(ブリチャン)」。
http://breeze-breeze.jp/burich.html



店内もブリ CH(ブリチャン)もすっかりクリスマス。

メリー・クリスマス。
コメント (2)
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ラバーダック@中之島バンクス

2010年12月20日 | 大阪

昨年の「水都大阪2009」で大阪デビューしたアヒルちゃん。
今年の年末は「水都大阪 水と光の憩い空間プロジェクト」の一環で中之島バンクスに現れました。
ラバーダック@中之島バンクス」は25日まで。
中之島バンクスの場所はリーガロイヤルホテル、大阪国際会議場前です。

僕は一年ぶりの再会ですね。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/788ccba4243f12edd4ebe9d94c080193

この一年はいろいろとありましたが、それはさておき、さっそく撮ってきた写真を公開しましょう。



高さ9.5メートル、幅9.5メートル、長さ11メートル。女の子(三つくらい?)と比較してもその大きさがわかりますよね。
でかいです。



中之島でもこのリーガロイヤルホテルのあたりになると川面にユリカモメがいたりします。



こちらはカルガモでしょうか。



八軒家浜とはまた違う雰囲気。のんびりとした空気が漂ってて、なかなかいいロケーションです。



堂島の方面を背景にして。

ラバーダックはオランダのアーティスト、フロレンタイン・ホフマン氏の作品。
彼は公共空間で巨大な作品を展示する活動を行ってるとか。
このでかいアヒルちゃんには世界の緊張緩和と穏やかな世界への希望が込められてるそうです。
コメント (2)
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Sunday Song Book #950

2010年12月19日 | Sunday Song Book

<12月19日プレイリスト>
[「年忘れ夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」]
クリスマス・イブ/山下達郎 '83
すてきなホリデイ/竹内まりや "ボナペティ!" '01
クリスマスは一緒に/竹内まりや "デニム" '07
MY GIFT TO YOU/山下達郎 "シーズンズ・グリーティングス" '93
THE CHRISTMAS SONG/竹内まりや "QUIET LIFE" '92
WINTER LOVERS/竹内まりや "ボナペティ!" '01
HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS/山下達郎 "シーズンズ・グリーティングス" '93
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
「Sunday Song Book」は今日で950回。このぶんで行くと2011年12月4日の放送で1000回を迎えることになる。
今週12月21日(火)、22日(水)は「souvenir again」が大阪城ホールで行われる。

・souvenir again 竹内まりや LIVE 2010
TOKYO FM fm osaka 30周年記念イベントから十年。40周年の記念イベントとして「ケンタッキーフライドチキン Presents TOKYO FM/FM OSAKA 開局40周年記念スペシャル souvenir again 竹内まりや LIVE 2010」が開催されることになった。12月3日(金)、4日(土)が日本武道館、12月21日(火)、22日(水)が大阪城ホール。東京、大阪二日ずつの全4公演。

・年忘れ夫婦放談
「souvenir again」の武道館が終わって大阪城ホールで行われる公演の前。武道館のネタばれなしの話題とクリスマス・ソングの年忘れ夫婦放談。
10年ぶりのライヴで自分の体調や声の状態がわからなかったけれど無事に武道館が終わったとまりやさん。まりやさんは今いっぱいいっぱいの状態で心の余裕がないとか。
「夏はわたしがパッツンパッツンでしたけれど、全部向こうにまかせました。今日はだから、まぁわたしが一人でやってるやつの延長で、横にこの人がいるという感じでございます。なので今回はスペシャルなカラオケ・ネタなど忙しくてできませんので、私自身もちょっとレコーディングで(笑)、けっこうパッツンパッツンで、二人でパッツンパッツンという珍しいパターンですね」とタツローさん。

・クリスマス・イブ
「クリスマス・イブ」のシーズン。発売以来27年を数える。「クリスマス・イブ」はこれまで着うた、着うたフルだけで楽曲配信を行ってきたが、今年からPC配信がはじまるそうだ。mora、MUSICO、OnGen、ListenJapanにてクリスマス限定PC初配信。11月24日から12月26日まで配信予定だとか。
http://wmg.jp/artist/tatsuro/index.html

・すてきなホリデイ
まりやさんの定番としてお馴染みの「すてきなホリデイ」が今年もケンタッキーフライドチキンのクリスマス・キャンペーン・ソングとして11月19日から流れている。11年連続のタイアップ。この曲もクリスマス限定でPC配信。詳しい情報はワーナーミュージック・ジャパンのサイトで。
http://wmg.jp/artist/mariya/index.html

・クリスマスは一緒に
2007年のまりやさんのアルバム『デニム』から。この曲は日テレのアナウンサー三人組がカヴァーしたとか。

・山下家のルールは?
リスナーからの質問で「山下家のルールは?」。
まりやさんは今回のライヴをやるようになって吸入器、ネブライザーで喉の吸入を一日二回と、嫌いだった鼻うがいをするようになったし、レッグウォーマーとネックウォーマーをして寝るようになったとか。こんなに身体に気を使うのは生まれて初めてかもしれないそうだ。「別人28号だね」とタツローさん。

・MY GIFT TO YOU
アレキサンダー・オニールの曲をタツローさんがひとりアカペラでカヴァー。1993年のタツローさんのアルバム『シーズンズ・グリーティングス』から。

・まりやさんのように歌を作ってみたい
小学校二年生のリスナーからの質問で「まりやさんのように歌を作ってみたいです。何から始めればいいですか。教えてください」。
「たぶんピアノを習っておけばあとから役に立つと思います」とまりやさん。
タツローさんは中学校二年生のときに見よう見まねでやりはじめて、弾き語りの曲を作ったのは中三か高一の頃だという。歌詞を付けて1曲の作品にしたのは高二か高三。「黄色い明かり」というワルツの曲で、黄色い明かりが灯っていたから、あなたの顔が暗かったけれどわからなかった、という内容だったとか。
まりやさんは音楽の授業で作曲したことはあるものの、詩を書いたのはデビューのときに「すてきなヒットソング」で書いたのが最初。それより前は英語の詩を書いたことがあるだけだったとか。曲を作ろうと思ったきっかけはエレクトーン教室に行ってた時代があって、そのときにコードを習って、そこからだとまりやさんは話す。まりやさんは今、ブルース・ハープを習ってるそうだ。

・THE CHRISTMAS SONG
1992年のまりやさんのアルバム『QUIET LIFE』から。今日はリミックス・ヴァージョン。

・プレゼント
今回の「souvenir again」のパンフレット。ディスコグラフィー等かなり充実した内容になっているとのこと。10名にプレゼント。
「souvenir again」のグッズとして作ったメモパッドを30名にプレゼント
ハガキに「souvenir again」のパンフレット希望、あるいは「souvenir again」のメモパッド希望と書いて、夫婦放談の感想を添えてくれるとありがたいとのこと。

・最近お腹を抱えて笑ったことを何か教えてください
リスナーからの質問で「最近お腹を抱えて笑ったことを何か教えてください」。
タツローさんは先週「souvenir again」の「思い出しリハ」(武道館と大阪城ホールのあいだがちょっと空いてるため)を行った際に、大阪帰りの土岐英史さんが買ってきた妙なジャンクフード(通天カツ)を伊藤広規さんが「うまい、コーヒーに合う」と言って食べたことだそうだ。串カツのできそこないで何でできてるのかよくわからない食べ物。
「一体どういう味覚をしているのか。誰も広規以外は手を出しませんでした」とタツローさん。
「舌が肥えてるという伊藤広規さんが絶賛してましたからね(笑)。たぶん大阪城ホールのあとには買って帰るよ。あはは」とまりやさん。
「山のように食うでしょう。へへへ」とタツローさん。

・WINTER LOVERS
渡辺マネージャーのフェイバリット。まりやさんは『EXPRESSIONS』に入れたかったそうだ。1998年のまりやさんのシングル「カムフラージュ」のカップリング曲。
タツローさんがドラム、ベース、グロッケン、ギター等全部一人で演奏した。

・HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS
1993年のタツローさんのアルバム『シーズンズ・グリーティングス』から。

・来週の予定
来週は前倒しで収録のため今からハガキを出しても間に合わないとのこと。武道館の話を中心にしたプログラム。今回応えられなかったハガキは来春にまりやさんをゲストで呼び総括を行う予定だそうだ。

■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係
■今後の予定
12月19日・26日は、年末恒例「年忘れ夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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Motoharu Radio Show #064

2010年12月15日 | Motoharu Radio Show

2010/12/14 OnAir - 2nd. Week - 湊 剛氏を迎えて #2
01.Elvis Costello:National Ransom
02.Elvis Costello:My Lovely Jezebel
03.Eagles:Hotel California
04.Ramones:Do You Remember Rock and Roll Radio
05.佐野元春:悲しきレイディオ
06.The Ting Tings:Great DJ
07.佐野元春:クリスマス・タイム・イン・ブルー-聖なる夜に口笛吹いて-
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
「今年は僕がレコーディング・アーティストとしてスタートしてから30年目ということで番組でも特別企画をお届けしています。今夜は先週に引き続き僕がかねてからいろいろとお話を伺いたかった方をゲストにお迎えしています。1965年NHK入社。「YOU」、「みんなのうた」、「若いこだま」、「サウンドストリート」などNHKの主要な音楽番組を手掛けた湊剛さんをゲストにお迎えしてお話を伺っていきます」と元春。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月12月の「3PICKS!」は『The Union』、『National Ransom』、そして『We Walk This Road』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週は『National Ransom』。

・エルヴィス・コステロ
「新作が出るとつい聴いてみたいと思う、そんなアーティストの一人がエルヴィス・コステロです」と元春。前作から1年4ヶ月ぶりとなる新作『National Ransom』。今回のアルバムではカントリー色の濃い曲とロック色の濃い曲がうまく混じりあった内容となっている。プロデューサーはこれまでグラミー賞を受賞したこともあるTボーン・バーネット。エルヴィス・コステロとTボーン・バーネットはこれまで何回か一緒に仕事をしている。1986年の『King Of America』、1989年の『Spike』、そして前作でも一緒にやっている。どのアルバムもイギリス人であるコステロがアメリカのルーツ音楽をリスペクトした内容のアルバムとなっている。ここでプロデューサーであるTボーン・バーネットが相当大きな役割を果たしているといえる。セッション・メンバーはカントリー・ミュージック界からヴィンス・ギル、バディ・ミラー、そして個性的なギタリスト、マーク・リーボウ、そうしたミュージシャンたちが参加している。このあたりもTボーン・バーネットならではの人脈といえる。デビュー以来、'80年代、'90年代、'00年代、自分自身の音楽的ルーツを辿るように新作を作り続けているエルヴィス・コステロ。アメリカのロックとヨーロッパの音楽、両方のいいところを見極めようとしているところはさすが。新しいアルバム『National Ransom』からタイトル曲の「National Ransom」と「My Lovely Jezebel」の2曲。「My Lovely Jezebel」の作曲はレオン・ラッセルで、この曲にはピアニストとしてレオン・ラッセルがゲスト参加している。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週はNPO法人「地球映像ネットワーク」。次世代を担う子どもたちのために美しい地球を守っていきたいという思いで1993年から世界各地の自然を記録した作品の上映を行っている。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・Motoharu Radio Show特別インタビュー

元春が湊さんに「サウンドストリート」がはじまった'70年代の文化状況について訊いた。湊さんの知り合いが亡くなった高円宮を知ってて、渋谷のよく行ってた焼き鳥屋で紹介されたことがあるそうだ。1979年頃のことで高円宮はロック好きだったことから、テレビ番組の企画を思いつくが、NHKで調べてもらったところ、音楽番組に皇室の方に出てもらうのは、、、という話になり、やめたほうがいいということになったという。高円宮はイーグルスの「Hotel California」の「もう僕たちは戻る道のないホテルにチェックインしてしまった」という歌詞に触れて、アメリカ音楽が商業主義に突入してゆく前の最後の曲だと話していたとか。それで思い出すのは'80年代にMTVでブレイクした音楽には大量消費文化という感じがして違和感があったと湊さんは話す。

・Hotel California

'60年代のロックは表現として実験精神があった。やがて'70年代に入りそれがビジネスとして成立した頃から退廃がはじまった。あるいはコマーシャリズムに迎合する音楽がややもすると幅をきかせるようになってきた。'70年代後半から'80年代というのはその傾向がどんどん広がっていった。そういう状況だと元春は分析し、湊さんも同調した。そういう状況の中で「サウンドストリート」という番組は何をやりたかったのかと元春は訊いた。ポップ・ミュージックをやってるアーティストは先進的な考え方、アプローチがあるので、若い世代にこれからの生き方、考え方を示唆してほしいと思っていたと湊さん。まだ考え方が固まってない思春期をターゲットにしていたとか。

甲斐よしひろさんの回はHな話題が多く、よく始末書を書いたそうだ。また新聞に「NHKで性教育をするのか」と叩かれたりしたとか。山下達郎さんの回は先輩に任していたから直接関わってなかったという。エノケンや笠置シズ子はマニアックすぎると思ったが、大瀧さん直系でもあるので、まぁ仕方ないかなと思っていたとか。坂本龍一さんには、「疲れていて眠いので喋らなくていいか」と言われたことがあるそうだ。「良い曲を選曲してかけてくれるのなら喋らなくてもいいが曲名だけ言ってくれ」と話したとか。そうしたことが何度かあったそうだ。元春の回は"I wanna be with you, tonight"というのが少し恥ずかしいと思いつつ聴いてたそうだ。しかしそれがだんだん定着していくと心地いいと思うようになったとか。それで思うのは、かたちがあると、うんと長く続くのだと気が付いたのだという。元春は当時のラジオ番組を聴いていて自分が聴いてみたいと思う番組がなかったことから、自分の聴きたい音楽はこうなんだと提案したのが「サウンドストリート」だったと話す。

・Do You Remember Rock and Roll Radio~悲しきレイディオ

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

1983年から1984年にかけて元春はニューヨークで一年間暮らした。当時、ニューヨークにはNHKの支社がなく、元春はNHKから派遣されたニューヨーク支部の製作者だというアイデンティティーで番組を作っていたという。だからいろいろな場所で取材したり、ライヴハウスで音源を録音したりするときはNHKの社員だと言ってやっていたという(笑)。本当はいけないこと、まずいことだと湊さん(笑)。「街のストリート・アーティスト特集」では、まだメジャー・デビューしてないアマチュアのバンドの音源を全国放送で流し反響が大きかった。元春が「サウンドストリート」で思い出すのそうしたことだという。

・Great DJ

・フィードバック
「Motoharu Radio Show。番組ではみなさんからの楽しいフィードバックを待ってます。番組専用のウェブサイトを用意しているので、是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのコメントを送ってください。みなさんからの楽しいフィードバックを待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

「サウンドストリート」は1978年から1987年まで続いた。イギリスのグループ、バグルスは「Video Killed The Radio Star」でこれからはテレビからヒット曲が生まれると皮肉ぽく歌ったが、「サウンドストリート」はラジオからヒット曲が生まれた最後の時代だったという思いがあると元春。これからの時代、ラジオと音楽の関係についてどう思うかと元春は湊さんに訊いた。インターネットのサイマル放送、地デジの別チャンネルで聞くという環境が整備されたら、音楽をいい音でダウンロードして楽しめるようになると湊さんは話す。CDショップはなくなるかもしれないと。元春は音楽を流通する中間の場所として、かたちを変えてCDショップは残っていくんじゃないかと話す一方で、CDというメディアはノスタルジーとして残ってゆくか、パッケージに新たな価値を見出す世代が出てくれば復活するかもしれない、アナログ盤もそれは然りだと話す。

元春「湊さん、ラジオで好きな番組を作っていいよと言われたら、どんな番組を作りたいですか?」

湊剛「う~ん、そうだな。佐野くんをプロデューサーに仕立てて、あなたのセンスで人を選ぶ。まずDJを。あなたが選んでそれにすごく影響を与える若者たちがいる。サカナクションでもいいし、くるりでもいいし、そういう連中が一杯いて、ラジオを愛してる人たちがいるじゃない、テレビは出ないで。そういう人たちが佐野くんの次の世代の人たちと影響を受ける番組は携わりたい(笑)。ずっと若くいたい。それが願いかな」

・クリスマス・タイム・イン・ブルー-聖なる夜に口笛吹いて-

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
今夜が今年最後の放送。来年は1月11日火曜日が最初の放送。
「もしよかったらカレンダーにチェックをしておいてくださいね」と元春。
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Sunday Song Book #949

2010年12月13日 | Sunday Song Book

<12月12日プレイリスト>
[「年忘れリクエスト大会」]
YOU BELONG TO ME/山下達郎 "オン・ザ・ストリート・コーナー" '80
GOIN' OUT OF MY HEAD~CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU/THE LETTERMEN '67
LOVE, LOVE, LOVE(SINGLE VERSION)/DONNY HATHAWAY '73
SOMEONE OUGHTA WRITE A SONG ABOUT YOU BABY/THE REALISTICS '77
WHAT IS HIP?/TOWER OF POWER "TOWER OF POWER" '73
ONLY YOU KNOW AND I KNOW/DAVE MASON "ALONE TOGETHER" '70
BLUE CHRISTMAS/山下達郎 "シーズンズ・グリーティングス" '93
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■内容の一部を抜粋
・近況
今週は番組の収録を直近で行ってるそうだ。タツローさんは新曲のレコーディングでスタジオに入ってるとか。今月中にテレビ・サイズを仕上げなきゃいけないという。

・YOU BELONG TO ME
ひとりアカペラのドゥーワップのアルバム『オン・ザ・ストリート・コーナー』のVol.1をリリースしたのが1980年12月5日だった。先週でちょうど30周年。今はひとり多重録音のアカペラなんて珍しくないが、30年前は「ひとり多重録音」とか「アカペラ」とか「ドゥーワップ」なんて取材でいうと説明するのにものすごく時間がかかったそうだ。「隔世の感がある」とタツローさん。アルバム『RIDE ON TIME』がヒットしてタツローさんがブレイクしたそのドサクサにまぎれてのリリース。売れるわけがないと思い限定10万枚のアルバムだった。その後、『オン・ザ・ストリート・コーナー 2』、『オン・ザ・ストリート・コーナー 3』と発表。『オン・ザ・ストリート・コーナー 3』から11年になるのでそろそろ『オン・ザ・ストリート・コーナー 4』がほしいなとタツローさん。「YOU BELONG TO ME」はデュプリーズがオリジナル。タツローさん27才のときの声。

・GOIN' OUT OF MY HEAD~CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU
レターメンの1967年の彼らにとって最大のヒット曲の1曲。メドレーになっている曲はリトル・アンソニー&インペリアルズの「GOIN' OUT OF MY HEAD」とフランキー・ヴァリのソロ大ヒット「CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」。1967年、全米チャート7位。もともとはレターメンのライヴ・アルバム『THE LETTERMEN!!!...and "LIVE!"』に収録。アルバムは1967年のベスト10ヒットでゴールド・ディスクとなった。しかしこの曲に関しては偽ライヴ。ヴォーカルはダブルになってるし、拍手はひじょうに不自然に入ってくる。

・LOVE, LOVE, LOVE(SINGLE VERSION)
ダニー・ハザウェイの「LOVE, LOVE, LOVE」は1973年、全米ソウル・チャート13位、全米チャート44位。同年の大作アルバム『EXTENSION OF A MAN』に収録。J.R. ベイリーのカヴァー。アルバム・ヴァージョンとシングル・ヴァージョンは若干出だしが違う。イントロを短くしてリミックスしたのがシングル・ヴァージョン。CDの『EXTENSION OF A MAN』にはシングル・ヴァージョンが収録されてないので未CD化。なので今日はシングル・ヴァージョン。

・SOMEONE OUGHTA WRITE A SONG ABOUT YOU BABY
ザ・リアリスティックスでケニー・ゴールドが作曲した曲で今発売されてるのは5曲。そのうち3曲番組でかけたので残り2曲。1曲はワンコードであまりおもしろくないので、かけられるのは1曲のみ。1977年のシングル「SOMEONE OUGHTA WRITE A SONG ABOUT YOU BABY」。
「ケニー・ゴールドという人は僕と友だちじゃないかと思われるぐらい、僕とアレンジが、あのベクトルが同じです(笑)」とタツローさん。
'80年代の曲だが当時は全く知らず、'90年代に入ってから手に入れたシングルだそうだ。プロデュースド・バイ・ケン・ゴールド。曲はミッキー・デンとケン・ゴールドのコンビ。アレンジはレイトン・ネイフ。

・厄払い
リスナーからの質問で「タツローさんは厄払いはやられましたか?」。
「大変ですね、厄払い。でも、割と四十のあたまぐらいなので必然性があるということでございます。私ももちろんやりました。私のところは、奥さんのところが出雲大社のご縁が深いので、いつもいつも出雲大社でお願いしております」とタツローさん。

・WHAT IS HIP?
タワー・オブ・パワーの1973年のサード・アルバム『TOWER OF POWER』からシングル・カット。全米ソウル・チャート39位、全米チャート91位。

・ジャックスカードのCM
最近、番組内のジャックスカードのCMがエスカレートの度を増しているとタツローさん(笑)。遠藤実さん真っ青の作品が流れてミノルフォンで作品にしたら「雪子のロック」と張り合うんじゃないかと。負けないようにしたいとタツローさん。

・年末恒例年忘れ夫婦放談
「souvenir again 竹内まりや LIVE 2010」は大阪城ホール公演がまだ。まりやさんの大阪城ホール・ライヴは12月21日(火)、22日(水)に行われるので、東京、日本武道館の話が中心になるそうだ。12月19日、26日の二週に渡ってオンエア。

・クリスマス・イブ
「クリスマス・イブ」はこれまで着うた、着うたフルだけで楽曲配信を行ってきたが、今年からPC配信がはじまるそうだ。mora、MUSICO、OnGen、ListenJapanにてクリスマス限定PC初配信。11月24日から12月26日まで配信予定だとか。
http://wmg.jp/artist/tatsuro/index.html

・すてきなホリデイ
まりやさんの定番としてお馴染みの「すてきなホリデイ」が今年もケンタッキーフライドチキンのクリスマス・キャンペーン・ソングとして11月19日から流れている。11年連続のタイアップ。この曲もクリスマス限定でPC配信。詳しい情報はワーナーミュージック・ジャパンのサイトで。
http://wmg.jp/artist/mariya/index.html

・ONLY YOU KNOW AND I KNOW
デイヴ・メイソンはトラフィックから独立してソロになった。ファースト・アルバム『ALONE TOGETHER』は名盤として謳われている。1曲目の「ONLY YOU KNOW AND I KNOW」は人気の高い曲。

・CDをレンタルした場合のアーティスト印税はどれくらい?
リスナーからの質問で「CDをレンタルした場合のアーティスト印税はどれくらいなのでしょうか?」。
「貸しレというのがはじまったときに、貸しレの得る印税が再分配されることになりましてですね、それはちゃんとなっております。それは歌ってるシンガーだけではなくて、バックのミュージシャンとかも恩恵を受けるようシステムになったのが、もう20年くらい前の話でございます」とタツローさん。

・BLUE CHRISTMAS
1993年リリースの『シーズンズ・グリーティングス』もそろそろ20年近くなってきた。「BLUE CHRISTMAS」はエルヴィス・プレスリーのヒット曲で有名。「服部克久さんのちょっと抑え気味のアレンジが私大好きであります」とタツローさん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係
■今後の予定
12月19日・26日は、年末恒例「年忘れ夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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FRIDAY WEEKEND BASH

2010年12月11日 | 佐野元春 Radio Days

■FRIDAY WEEKEND BASH
http://funky802.com/bash/

2010年12月10日(金) FM802 AM11:00 - PM15:00
DJ: 山添まり
GUEST: 佐野元春

Play List
ジュジュ / 佐野元春
Victoria / The Kinks
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■内容の一部を抜粋
佐野元春はPM13:20-13:40の「GRAND MARBLE clip your heart」に出演。
山添「この時間は音楽との出合い、感動をテーマに毎週お届けしています。あなたの人生を変えてくれたライヴ、思わず涙がこぼれたコンサート、そんな音楽からもらった感動を是非教えてください」

・デビュー30周年
昨年の802のロック大忘年会と呼ばれている「RADIO CRAZY」に出演した元春。MCで「ロックンロールは世代を超えるって本当かな?」と言った。

山添「今年佐野さんは30周年ですけれど、30年というと本当に長いですよね」

元春「確かに時間で振り返ってみると30年というのは長いですよね。自分は1980年にデビューして、そのあいだ何枚かのスタジオ・アルバムを出してきたんですが、自分のアーティストとしての時間の単位でいうと、アルバム1枚あたり大体2年費やしている感じなんですよね。それで換算するとまだ20年も経ってない感じ? 13年か14年くらいしか経ってない感じですね」

・2011年1月26日発売ニュー・アルバム『月と専制君主

山添「ニュー・アルバムの『月と専制君主』。セルフ・カヴァー・アルバムということ。曲を選ばれるのも大変だったんじゃないですか?」

元春「この作品を作るにあたってバンドと一緒にレコーディング・スタジオに入って、次々と演奏してみたんですけれどね。過去の曲でも今の時代に鳴り響いてるかどうか、演奏すると直感でわかるんですよ。ですので過去の曲の中から今の時代にも鳴り響く曲、また未来に向けて鳴り響くだろう曲、それを選曲の基準として並べました」

山添「でもそれはすごく大変だったんじゃないですか?」

元春「楽しかったです。バンドのメンバーも僕のexバンドであるザ・ハートランドのメンバー、そして現在のザ・ホーボーキングバンド、その合体のミュージシャンたちですね。ですのでどの曲もオリジナルの演奏が身についている(笑)。僕が新しく提出した新しいアレンジを彼ら戸惑うかなと思ったんですが、意外と楽しんで演奏してくれて、なんだよこの曲こんななっちゃうのかよみたいな(笑)。そういう楽しい場でした」

山添「一緒にやってきた仲間たちも同じような驚きと喜びもあって...」

元春「何よりも30年振り返って僕が誇りとして思ってるのは、よきミュージシャンに恵まれたということですね。こうして30年目を迎えて古くからのザ・ハートランドのメンバー、そしてザ・ホーボーキングバンドのメンバーが一堂に集まってくれる。これが何といっても30年間の僕の財産であり誇りであると思ってます」

山添「ここで1曲リスナーのみなさんに聴いてもらおうということで、佐野さんに選んでいただきたいと思うんですが」

元春「そうですね。ちょっと遊びでやってみた曲があるんです。'60年代モータウン・サウンド僕大好きで、ホーランド=ドジャー=ホーランドのプロデュースのレコードをたくさん聴いたんですけれども、この曲をちょっと聴いてみてください。僕の新しいアルバム『月と専制君主』から曲はジュジュ」

・ジュジュ

山添「いやあ~佐野さん。『月と専制君主』からジュジュを聴かしていただきましたが。アレンジもねぇ、すごい(笑)」

元春「そうですね。ホーランド=ドジャー=ホーランド、'60年代モータウンの感じで遊んでみました(笑)。バンドのメンバーもなんか楽しくやってくれました」

・ランチ
リスナーから「昨日のお昼に友達とホテル・ランチしました。そこで何と元春さんがランチをなさってました。元春さんのテーブルだけ全く違うオーラで輝いてました。すごい見かけるだけでラッキーな気分になりました」というメッセージ。

元春「見られましたね(笑)」

山添「ちなみに何をお召し上がりになりました?」

元春「ハンバーグを食べました(笑)」

山添「ホントですか。でも後光が射してたっていう(笑)」

元春「気のせいです(笑)」

・全国クラブハウス・サーキット
4日に三重の松坂ではじめて元春のライヴを観たというリスナーからのメッセージ。

元春「今回ね、30周年アニバーサリー・ツアーということで普段は県庁所在地で、ホールでやることが多いんですけれども、衛星都市に素晴らしいライヴハウスが今たくさんありますから、今回のパート2、全国クラブハウス・サーキットではそうした衛星都市のクラブハウスに行って演奏をしているんです。ですので普段会えないファンの方たちとも会えて、すごく僕自身も楽しいです」

・役者デビュー
山添「802で8日にWOWOWスペシャルドラマ 堤幸彦 × 佐野元春『コヨーテ、海へ』の試写会をやったんですが、この監督の堤幸彦さんとは?」

元春「堤監督は自分の音楽をずっとフォローしてくれて、ほんで今回縁があってね、映像と音のコラボレーションやってみましょうという話になりました」

山添「佐野さんもご自身ちょっと出演されているという、ふふふ」

元春「(笑) ホントに、あの他の役者の方に迷惑をかけないようですね、台詞をキッチリ覚えて臨みました」

山添「それだけではなく、ちらっとうかがったんですがドラマにも出演されるという、SPEC(笑)」

元春「(笑) SPECもね、堤監督が監督なさってるということで、佐野さん出てみないか、まぁ30周年の勢いに乗ってですね、また出てしまいました(笑)」

山添「どうですか? お芝居、ちょっと気持ちいいなぁみたいな(笑)」

元春「あの、役者さんの見る目が変わってきましたね。映画とかテレビを見ても、その役者さんが演じている、その裏側を感じることができるようになったというかね、ちょっと不思議な感じです」

・ライヴ
山添「そして30周年アニバーサリー・ツアーのファイナルが大阪城ホールで行われます」

元春「そうですね。久し振りです、大阪城ホールで演奏するのは。1980年からこの街には何度となく来て、主に大阪のフェスティバルホールで演奏させてもらいましたけれども、いろいろな世代を超えてこの大阪城ホールたくさん集まってきてほしいですね。僕の情熱の限り、30周年の総括とまではいかないかもしれないけれども、バンド仲間連れてね、素晴らしいライヴを展開したいって思ってます」

山添「ライヴといえばこのコーナーは毎週リスナーのみなさんからのライヴの感動をお伝えしてるんですが、佐野さんにとって忘れられないライヴをひとつ挙げるとしたら、どんなものがありますか?」

元春「1993年に観たライヴなんですけれども、僕の好きなバンドのひとつにUKバンド、ザ・キンクス、このレイ・デイヴィスの地元で行われたツアー最終日のギグを観る機会があったんですけれども、これが素晴らしかった。特に地元ということでファンの受け入れ態勢がライヴ前から万全という感じですよね。ツアー最終日ですから、よく帰ってきたねという温かさもあり、ホールでのライヴ・コンサートのよさというのもとても強く感じることができましたね。93年、レイ・デイヴィスの地元におけるキンクスのライヴ。これがいちばん印象に残ってます。地元のファンから温かく迎えられて泣きそうになってるレイ・デイヴィス。観ていて胸がキュンとなりました。曲は僕の気に入りのVictoria」

・Victoria

●SPEC ~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~
TBSで毎週金曜日午後10時から放送されてるドラマ「SPEC ~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~」の最終回に元春が出演します。

この写真は12月3日に放送された辛の回から。そうです、僕は毎週観てました。仏壇の遺影ですね。静止画をデジカメで撮影しました。



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THE NAKAJIMA HIROTO SHOW 802 RADIO MASTERS

2010年12月09日 | 佐野元春 Radio Days

■THE NAKAJIMA HIROTO SHOW 802 RADIO MASTERS
http://funky802.com/masters/

2010年12月9日(木) FM802 PM15:00 - 19:00
DJ: 中島ヒロト
GUEST: 佐野元春

Play List
コヨーテ、海へ / 佐野元春
月と専制君主 / 佐野元春
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■内容の一部を抜粋
午後6時台に出演。
昨夜は仲間とお魚の店に行って梅酒をちょこっと飲んだそうだ。

・セルフ・カヴァー・アルバム『月と専制君主(CD+DVD)』について

中島「セルフカヴァーというかたちを取られました。これは佐野さんご自身のアイディアで?」

元春「30周年ということもあってファンに何か楽しいものをプレゼントしたいと思って、そういう理由があったんですけれども。いざバンドとレコーディング・スタジオに入って自分の昔の曲を歌いはじめてみると、すごく意味深いことをしているような(笑)、気持ちになって夢中になりましたね。ですので結果新作を作るのと同じくらいの情熱で作りました」

中島「テーマは『元春クラシックを今に鳴らせ』ということですけれども。これはどういう方法で進んでいったのかなと思うんですけれども」

元春「バッキング・ミュージシャンを先に言うと僕のexバンドであるザ・ハートランドのメンバー。そして現在のバンドであるザ・ホーボーキングバンドのメンバーの合体バンド(笑)。ですのでデビュー30年を振り返っていちばんうれしいことはね、そうして30周年を迎えたときにかつての友人たちが集まって、また音を奏でられるということですよね。ここがいちばんうれしい」

中島「みんなで楽しんで音を作っていったという感じなんですか?」

元春「どのメンバーもオリジナル・アレンジが身にしみているミュージシャンたちなので、今回僕が提案した新しいアレンジを聴いてね、なんだこの曲こんななっちゃうのかみたいなね(笑)。そういう楽しいレコーディングでした」

中島「過去の自分の曲を歌うということで、今佐野さんが同じ言葉を発せられるときって感情の部分とか、何年経っての気持ちの変化だとか、そういうのはどうなのかなと思うんですけど」

元春「むしろね、昔のまま鳴り響いてくれみたいな、そういう気持ちがあった。だから過去に作った自分の歌が、やっぱり今でもちゃんと今の時代に鳴り響いてほしいし、未来に向けて鳴り響いてほしいという、こういうわがままと言っていいかもしれない、ソングライターのそういう欲みたいなものがあるんですよね。そこに歌の中に何か普遍性のようなものが宿っていてほしいという想いですよね。だから今回のこのセルフ・カヴァー・アルバムは自分でその辺りを検証するような、そういう内容になってます」

中島「過去の佐野元春を知らない若い世代にも、今の佐野元春を届けたいと強く感じるんですけれども、そういうところも意識された?」

元春「もちろんです。僕の音楽を知らない世代もいると思いますけれども、今回のこのアルバムを聴いてね、是非感想が欲しいですよね」

中島「今回はアナログ・サウンドにこだわってレコーディングを行ったということで、実際にアナログもまたリリースされると?」

元春「アナログ盤(『月と専制君主(CD+アナログ盤)』)出します」

30周年アニバーサリー・ツアー・ファイナル'All Flowers In Time'について

中島「30周年アニバーサリー・ツアー Part.3のファイナルはここ大阪と東京で大規模なスペシャル・イベントをしていただけるそうなんですが。どんな感じでいきましょう?」

元春「自分自身のアニバーサリーというか僕の音楽を長きに渡って聴いてくれた、まぁ支援してくれたリスナーのみなさん、ファンのみなさんにとってのアニバーサリーであってほしいなという願いもあるんですよね。ですのでこの大阪城ホールのライヴではもうみんなが親しんでくれた、よく知られた曲を立て続けに演奏する、そういうオールタイムヒッツ的なセットリストにしたいと思ってます。それとこのファイナル。大阪、東京でやるんだけれども東京と大阪の内容もまた変えてやります。ですので大阪Exclusiveな、大阪だけでの公演内容となります」

中島「なんかあの佐野さんと交流のあるゲストの方も招かれるなんて話をうかがってるんですが?」

元春「まだ秘密なんだけれどね」

中島「今回のアニバーサリー・ツアーは6歳以上18歳以下に限りキャッシュバック形式のニューエイジ割引という新たな試みが行われてますね」

元春「僕はずっとロックンロール音楽に接してきた。ロックンロール音楽の瑞々しさといえば十代の多感な心を歌うことが多いですよね。今では自分は十代ではなくなったけれども、そうした瑞々しさを失いたくないという気持ちでやってる。だから当時僕が十代に向けて書いたロックンロールは、やっぱり今の十代にも聴いてほしい。そう思うと中学生、高校生、18歳までのオーディエンスは来てくれたらばキャッシュバックするという、そういう新しいシステムをとってます」

中島「さらに30周年アニバーサリーの特別企画で、映画監督の堤幸彦さんが、佐野さんの楽曲にインスパイアされて製作されたスペシャルドラマ『コヨーテ、海へ』が来年1月3日(月)夜8時からWOWOWでオンエアされます。音楽監修を佐野さんご本人が担当されたという事で、全編に渡り、佐野さんの楽曲が使用されています」

元春「あのね、僕もチョイ役で出てる」

中島「最後にひとことメッセージをいただけますか」

元春「僕は1980年にレコーディング・アーティストとしてデビューして新しいアルバムを作る毎に関西、大阪でライヴをやってきました。いろいろな時代の僕にアクセスしてくれたリスナーのみなさん多いと思うんですけれども、いろいろな思い出があります。この次の大阪城ホールにみなさん集まってもらってね、是非いろいろな世代の人たちと再会したいな、そんな気持ちで一杯です。ご機嫌なライヴにしたいと思ってますのでみんな集まってください」
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Motoharu Radio Show #063

2010年12月08日 | Motoharu Radio Show

2010/12/07 OnAir - 1st. Week
Elton John / Leon Russell:If It Wasn't for Bad
Elton John / Leon Russell:Gone to Shiloh
荒井由実:ひこうき雲
佐野元春:ソー・ヤング
大瀧詠一:指切り
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
「今年は僕がレコーディング・アーティストとしてスタートしてから30年目ということで番組でも特別企画をお届けしています。今夜は僕がかねてからいろいろとお話を伺いたかった方をゲストにお迎えしています。1965年NHK入社。「YOU」、「みんなのうた」、「若いこだま」、「サウンドストリート」などNHKの主要な音楽番組を手掛けた湊剛さんをゲストにお迎えしてお話を伺っていきます。今週、来週と二週に渡ってお届けします」と元春。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月12月の「3PICKS!」はエルトン・ジョン/レオン・ラッセル『The Union』、エルヴィス・コステロ『National Ransom』、そしてロバート・ランドルフ『We Walk This Road』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はエルトン・ジョン/レオン・ラッセル『The Union』。

・エルトン・ジョン/レオン・ラッセル
エルトン・ジョンとレオン・ラッセルという二人の素晴らしいピアノマンが一緒にアルバムを作った。エルトン・ジョンのアルバム『Your Song』は40年前の1970年に出た。同じ年、レオン・ラッセルはカーペンターズが歌ってヒットした「Song For You」を書いている。もともと'70年代から交流のある二人だが今回はエルトン・ジョンからレオン・ラッセルに声をかけたことによってこのコラボレーションが実現した。
「このコラボレーション、僕は驚きました。二人とも音楽性が違うのでどんなふうになるのか見当がつかなかったんですけれども、アルバムを聴いてみて納得しました。アルバムのほうはR&Bからソウル、ゴスペル、カントリー、ポップととても幅広い音楽性があって聴いていて豊かな気持ちになります」と元春。
アルバムにはニール・ヤング、ブッカーT、ブライアン・ウィルソン、ロバート・ランドルフといったミュージシャンたちがゲストとして参加している。レコーディング・プロデューサーはTボーン・バーネット。これまで多くのグラミー賞を穫ったとても優秀なプロデューサー。エルトン・ジョンとレオン・ラッセルというそれぞれ個性の強いアーティストをまとめたというのはプロデューサーの手腕によるところも大きかったといえる。アルバム『The Union』から「If It Wasn't for Bad」はレオン・ラッセルの作曲。「Gone to Shiloh」はエルトン・ジョンの作曲でヴォーカルにニール・ヤングが参加している。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週はNPO法人「グローバル・スポーツ・アライアンス」。楽しくスポーツをするためにきれいな環境を整備しようと1999年に日本で団体を立ち上げ、現在世界各国で活動している。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

湊剛さんは1965年NHK入社。テレビ番組だと「YOU」、「みんなのうた」。ラジオ番組だと「若いこだま」、「サウンドストリート」、「ヤング・ミュージック・ショー」といった番組を手掛けた。いちばん最初に携わった仕事は「家庭教養番組班」で「ふるさとのアルバム」というスチールによる十分間の番組。夏に移動などで上司がいない時期に番組を自由に作っていい空気があって、東京生まれなので「丸の内」を担当することになった。それまで番組を作ったことがなく、音楽で作ることにして、当時流行っていたピンクフロイドの「吹けよ風、呼べよ嵐」をテーマ曲にして、バート・バカラックの「雨にぬれても」をエンディングに使い十分間の番組を作ったそうだ。ところが放送日に上司が帰ってきて「湊くん、あれは失敗作だね」と言われたという。そこで「家庭教養番組班」には向いてないので次の移動で「青少年幼児番組班」に移動させてくださいとお願いしたとか。その希望が叶い「青少年幼児番組班」に移動となった。NHKはそうしたクリエイティブなことを大事にしてくれる思想が今でもあるそうだ。「青少年幼児番組班」での最初の仕事は「歌は友達」という番組。ボニー・ジャックスや芹洋子さんが出演する真面目な童謡や唱歌、合唱曲がベースの歌番組だった。そこでまた上司に言って「若い広場」や「若いこだま」といった青年番組に移らせてほしいと頼んで「若い広場」や「若いこだま」を担当することになった。ただタイトルが時代とズレてるので「若い広場」は「YOU」と変更したとか。ラジオは1972年からFMで番組を作ることになった。AMでやっていた「若いこだま」は当時評論家が多くてジャズ評論家がやっていた。そこで学生でありながらロック評論をやっていた渋谷陽一さんや芥川賞を穫ったばかりの村上龍さんを起用したのだという。教育番組なのでジャーナリスティックな感覚を持ってる人を選んだそうだ。オピニオン・リーダーを起用する方向性だったとか。ほかには19か20の矢野顕子さん、サウス・トゥ・サウスの上田正樹さんを入れて、地方の人を選ぶ傾向もあって友川かずきさんを途中から入れたりした。当時は分業システムで構成作家がいたがミュージシャンを起用することでだんだん自分たちで曲を選ぶようになり構成作家がいなくなった。番組で取り上げる内容は「日常に中に起きる出来事」だったとか。糸井五郎さんのようなスタイルの音楽番組は古いものとして、個性的な話し手のトークが中心の番組、AMなのでそういう方向性でいったそうだ。1960年代後半から1976,7年ぐらいまで続いたという。安保があってヴェトナム戦争が終わり、ポリティカルなものから新しい空気感に移行していく時代。それまでのスターシステムから変わって自作自演の自己主張型のアーティストへと入れ替わっていった。それもディランのような岡林信康さん、メッセージ色の強い吉田拓郎さんから、井上陽水さんやユーミンのような、新しい感覚を持った瑞々しさを感じるアーティストへと変わっていった。「若いこだま」の最後のほうにはユーミンにディスクジョッキーを頼んだとか。

・ひこうき雲

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

甲斐バンドの甲斐よしひろさんはソングライティングでそれまでと違ったアプローチをしていたので、声のいいヴォーカリストとして起用したのだとか。まだ無名だった桃井かおりさんは新しいブルージィーな感覚を持っていたので起用してうまくいったそうだ。感受性が不良感とか個人の考え方がダイレクトに届くような人が、極端にいえばわがままな、アーティスティックな考えを持った人のほうが、ラジオの個から個へのコミュニケートが深く入っていく。昔の学生運動の「解放区」をラジオのメディアで作りたかったそうだ。「若いこだま」ではやりたいことをほとんどやったと湊さん。1978年に番組は「サウンドストリート」へと移行。FMに移ったので音楽をメインにした番組になった。ちょうどその頃上司から城達也さんの「ジェット・ストリーム」に勝てる番組を作るように言われて「クロスオーバーイレブン」を作った。夜の10時から11時はNHK-FMの独断場となり、全民放を含めて「サウンドストリート」は視聴率のトップになった。

・ソー・ヤング

・フィードバック
「Motoharu Radio Show。番組ではみなさんからの楽しいフィードバックを待ってます。番組専用のウェブサイトを用意しているので、是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのコメントを送ってください。みなさんからの楽しいフィードバックを待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

「サウンドストリート」ではミュージシャン、アーティストをDJにした。斬新なサウンド感を持った新しい音楽のアプローチをするソングライティングのできる人を起用したのだという。元春、坂本龍一さん、山下達郎さん。「若いこだま」の残滓のように雑誌ブルータスの編集者だった森永博志さんにちょっと火曜日をやってもらったり、渋谷陽一さんも残った。「サウンドストリート」の最初のラインナップは月曜日は確か渡辺香津美さんが一年、松任谷正隆さんが一年、そして1981年から元春。火曜日は森永博志さんだったが、途中から坂本龍一さん。水曜日はAMの頃の部分を残そうと「若いこだま」から引き続いて甲斐よしひろさん、木曜、金曜は渋谷陽一さんだったが、一週間に二日レギュラーということで大げんかとなり、まだ売れる前の山下達郎さんを木曜日に起用したのだという。ベスト・メンバーは元春、坂本龍一さん、甲斐よしひろさん、山下達郎さん、渋谷陽一さんだと未だに思ってるそうだ。この時期大瀧詠一さんは他局で「GO! GO! NIAGARA」をやっていた。大瀧さんを起用するつもりはなかったのかと元春。大瀧さんは1972年にソロ・アルバムを出したときに「若いこだま」で特集をしてもらったのだという。ラジオの番組は初めてだったそうで、大瀧さんは緊張をほぐすためにスタジオの電気を全部消して真っ暗にして喋ったとか。湊さんにとって大瀧さんは、はっぴいえんど時代から知ってるので新しくないと思っていたそうだ。無名性が好きなのだと湊さん。「サウンドストリート」はそれぞれの担当するジャンルがかぶってなくて、それがうまくいったのだとか。湊さんは新しい知識を与えてくれる、影響されることを与えてくれるミュージシャンが好きなのだと話す。

・指切り

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #948

2010年12月05日 | Sunday Song Book

<12月05日プレイリスト>
[「年忘れリクエスト大会」]
クリスマス・イブ/山下達郎 '83
WHERE WERE YOU WHEN I NEEDED YOU/AL KOOPER "NAKED SONGS" '72
WALK AWAY FROM LOVE/DAVID RUFFIN '75
LOVE ME WITH ALL OF YOUR HEART/ENGELBERT HUMPERDINCK "WE MADE IT HAPPEN" '70
LAY DOWN(CANDLES IN THE RAIN)/MELANIE '70
とん平のヘイ・ユウ・ブルース/左とん平 '73
THE KEY TO MY HEART/TONY & THE TWILIGHTERS '60
POCKET MUSIC(LIVE)/山下達郎(86/07/30 中野サンプラザ)
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■内容の一部を抜粋
・近況
11月は忙しくて、二十三四の頃、まだスタジオ・ミュージシャンやコーラス・ボーイとか、アレンジの仕事、人の仕事を含めて、生活のため一所懸命働いていたときくらいの忙しさだったとか。12月3日(金)、4日(土)は日本武道館で「souvenir again 竹内まりや LIVE 2010」だったが、少し前倒しで本番前に番組は収録しているそうだ。「souvenir again 竹内まりや LIVE 2010」はこのあと12月21日(火)、22日(水)に大阪城ホールで二公演が開催される。

・クリスマス・イブ
12月になると「クリスマス・イブ」のシーズン。発売以来27年を数える。「クリスマス・イブ」はこれまで着うた、着うたフルだけで楽曲配信を行ってきたが、今年からPC配信がはじまった。mora、MUSICO、OnGen、ListenJapanにてクリスマス限定PC初配信。11月24日から12月26日まで配信予定だとか。
http://wmg.jp/artist/tatsuro/index.html

・WHERE WERE YOU WHEN I NEEDED YOU
アル・クーパーはアメリカではシングル・ヒットが一曲もないそうだ。「WHERE WERE YOU WHEN I NEEDED YOU」はアル・クーパーの全作品の中でとりわけ日本で人気が高い1972年のアルバム『NAKED SONGS』の中に入ってる曲。アトランタのレコーディングでいわゆるアトランタ・リズムセクションがバックを務めている。

・ライヴに関する質問
リスナーからの質問で「エレアコはマーティンのようでしたがストラップはフェンダーだったのはなぜ?」。
エレアコはギブソンで同じ型番だがヘッドのかたちが違う二本を使ってるという。一本はチューニングが変えてあるそうだ。フェンダーのストラップはシュガーベイブの頃から使ってるので、もうそれじゃなきゃダメなんだとか。身体に馴染んでるのでギブソンだろうがマーティンだろうがギルドだろうがフェンダーだろうがモズライトだろうがフェンダーのストラップを使うのだとタツローさん。

同様の質問で別の超常連のリスナーから「『僕らの夏の夢』と『希望という名の光』は同じギターを使ってるように見えましたが、友人が同じように見えるが別の二本のギターだと教えてくれました。このギターの違いを教えてください」。
ギブソンのチェット・アトキンス・モデルというエレクトリック・アコースティック・ギターで、アコースティック・ギターを電気的に出すエレアコ。ヘッドのかたちが違っていて、一本は半音下げて弾いてる。「僕らの夏の夢」で使っている。もう一本は普通のチューニングでやっている。ときどき半音上げたり、いろいろなやり方をしているが、チューニングを変える場合に二本使うとタツローさん。

・WALK AWAY FROM LOVE
デヴィッド・ラフィンの「WALK AWAY FROM LOVE」は1975年にヴァン・マッコイのプロデュースでニューヨークでレコーディングした曲。

・ライヴに関する質問2
リスナーからの質問で「『MOST OF ALL』のときにテープ出しをされてましたが未だにテープを使用されてるのでしょうか?」。
今はCD-Rなんだそうだ。ハードディスクでもいいがときどき事故があるから、いちばん事故がないCD-Rを使ってるとか。昔はオープンリールのテープだったという。メディアが変わるのはしょうがないので音が一番いいやつを使う。非圧縮でしかやらないのでMP3ではやらないとタツローさん。

・LOVE ME WITH ALL OF YOUR HEART
エンゲルベルト・フンパーディンクはインド系イギリス人。「LOVE ME WITH ALL OF YOUR HEART」(邦題「太陽は燃えている」)は日本では大ヒットしたが調べたら英米ともにチャートインしていない。1970年のアルバム『WE MADE IT HAPPEN』に収録されている。もともとはスペインの曲で英語詩を付けて1964年にレイ・チャールズ・シンガーズが全米トップ10に入れた曲。

・LAY DOWN(CANDLES IN THE RAIN)
「LAY DOWN(CANDLES IN THE RAIN)」はニューヨーク出身のシンガー・ソングライターのメラニーの出世作。1970年、全米6位。エドウィン・ホーキンス・シンガーズをバックに歌っていて、いわゆるゴスペル・ロックの範疇に入る曲。

・すてきなホリデイ
まりやさんの定番としてお馴染みの「すてきなホリデイ」が今年もケンタッキーフライドチキンのクリスマス・キャンペーン・ソングとして11月19日から流れている。11年連続のタイアップ。この曲もクリスマス限定でPC配信。詳しい情報はワーナーミュージック・ジャパンのサイトで。
http://wmg.jp/artist/mariya/index.html

・とん平のヘイ・ユウ・ブルース
1973年に左とん平さんが出した曲。プロデュースはミッキー・カーチス。アレンジは先日お亡くなりになった深町純さん。

・ライヴのMCの落語ネタ
リスナーからの質問で「ライヴのMCの落語ネタについて教えてください」。
「桂米朝師匠の本に書いてあった、道頓堀は昔は汚くてあまりの汚さに大腸菌が死んだという。東京にも同じようなアレがあって、古今亭志ん生師匠の落語の中で、昔は隅田川は白魚が泳いでいたんですけれども、今じゃ白魚が呆れけえってどっか行っちゃった、というネタがあります」とタツローさん。桂米朝師匠のは「祝いの壷」で、古今亭志ん生師匠のほうは「お初徳兵衛」に出てくるそうだ。

・THE KEY TO MY HEART
トニー&ザ・トワイライターズは白人ドゥーワップ・グループ。「THE KEY TO MY HEART」は1960年の曲。

・POCKET MUSIC(LIVE)
「POCKET MUSIC」はアルバムが出たときのツアーでしかやらなかったそうだ。1986年7月30日に中野サンプラザで行われたライヴから。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係
■今後の予定
12月12日は、引き続き年末恒例「年忘れリクエスト大会」
12月19日・26日は、おなじみ「年忘れ夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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「ソウルボーイへの伝言」磔磔公演

2010年12月04日 | 佐野元春

個人サイトに佐野元春とコヨーテバンドの30周年アニバーサリー・ツアー Part.2
全国クラブ・サーキット・ツアー「ソウルボーイへの伝言」磔磔公演の
ライヴ・レポートをアップしました。
ネタばれしてますので横浜ブリッツに行かれる方で
まだ今回のツアーを一度も観てない人は読まないことをお勧めします。
http://homepage3.nifty.com/sitedoi/index.htm

佐野元春が単独で京都公演を行ったのは1998年のThe Barn Tour以来12年ぶり。
それ以前は何度かやってたみたいだけど僕ははじめての佐野元春京都公演でした。

磔磔はもとは酒蔵で中に入ると蒸し暑いんですよね。
荷物を預けるロッカーがなくて僕は着てたキルティングの上着が脱げなかった。
ポケットにはペットボトルの水が入ってたし。
壁掛けタイプの扇風機が4台くらいありまして
フル稼働してたので最後までなんとか乗り切ることができました。

終演後、よいライヴだったので記念にマフラータオルを購入しました。
ご一緒した友人と打ち上げして、
帰りは地下鉄の四条駅まで歩いたんですが、
四条通は人通りがなくがらんとしてました。
コメント (4)
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