2021年07月25日プレイリスト「『夏』で棚からひとつかみ」
1. GIRLS ON THE BEACH / 山下達郎 "BIG WAVE" '84
2. SUMMERTIME BLUES / EDDIE COCHRAN '58
3. SUMMER IN THE CITY / THE LOVIN' SPOONFUL '66
4. SUMMER SUN / JAMESTOWN MASSACRE '72
5. THEME FROM "A SUMMER PLACE" / THE LETTERMEN '65
6. SUMMERTIME GIRL / THE TRADEWINDS '65
7. GOODBYE MY LOVE / THE MONTEREYS '66
8. NASHVILLE IN THE SUMMER / BUZZ CASON '69
9. 夏への扉 (LIVE) / 山下達郎 "16/10/04 新宿ロフト"
10. 僕らの夏の夢 (LIVE) / 山下達郎 "17/07/09 中野サンプラザ"
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録しているという。
・『夏』で棚からひとつかみ」
サンデー・ソングブックでは2年に一度くらいサマー・ソング、サーフィン・ホットロッドの特集を行ってきたが、こういうご時世なので、しばらくやってなかったことに気がついて、久しぶりに特集をすることにしたとか。今週は『夏』で棚からひとつかみ」。
・GIRLS ON THE BEACH
1984年のアルバム『BIG WAVE』からビーチボーイズのカヴァー「GIRLS ON THE BEACH」。一人多重録音で演奏している。
・SUMMERTIME BLUES
エディ・コクランの1958年、全米8位の「SUMMERTIME BLUES」。数多くのカヴァーがあるけれどオリジナルがピカイチ。
・SUMMER IN THE CITY
次はニューヨーク・サウンド。ラヴィン・スプーンフルの1966年の全米NO.1、「SUMMER IN THE CITY」。昼は茹だるように暑いけれど、夜になって涼しくなってからみんな表に出て遊ぶという対比の歌。
・ラジオ番組を長く続ける秘訣
長崎県のリスナーから「ラジオ番組を長く続ける秘訣」についての質問。
達郎さんが最初にやったラジオのレギュラー番組はオールナイトニッポンの二部だったが、その番組は十ヶ月でクビになったとか。こういうカルトな曲ばかりかけていたので、毎週プロデューサーに呼ばれて説教されたという。その後がNHKでそれが三年。その頃は新譜をかけていたので、そうするとR&Bチャートとかトップ40とかを毎週見てないとできない。四十代手前でこの番組をはじめたときは新譜をかけてると体がもたないと考えて、オールディーズだったら自分の持ってる知識で楽に続けられるだろうと思って、オールディーズの番組に特化したのがよかったのかもしれない。毎週、トップ40を見て何をかけようと苦労しなくなったのが長続きした理由だと思ってるそうだ。でも番組をはじめた1992年のオールディーズは1970年代、1960年代が中心だったけれど、今、2021年では2000年でもオールディーズになるから、だんだんついていけなくなってる。「あ、でもマイペースで行こうと思っております」と達郎さん。
・SUMMER SUN
サマー・ソングで大好きな一曲「SUMMER SUN」。演奏しているのはジェームスタウン・マサカで1972年にこれ一曲のシングル・ヒット。しかも全米90位というワン・ヒット・ワンダーにもなってない。全然CDにはなってなかったが、ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツに収録されたりして、少しずつ聴けるようになった。この曲を日本で初めてラジオで放送したのは達郎さん。その後もこの曲をラジオでかける人はいないので、結局、この曲が聴けるのはこの番組だけになっている。
・人間関係を円滑に
山口県のリスナーから「達郎さんは音楽を長く続けられてる中で大切にされてる思いはありますか?」という質問。
達郎さんはスターになりたいとか、シンガーとして、作曲家として脚光を浴びたいとか、そういうものが全くなかった。どちらかというとスタッフ志向で続けてきた。平常心で、欲をあまりギラギラさせないで音楽を作りたいと続けてきたのが、逆によかったのかもしれないとのこと。続けられてるというのはお客さんの支持がなければダメなので、あとはマネジメントとかレコード会社のシンパシーとかないと駄目なので、そういうものは運、不運の問題で、人間関係の出会いとか、いいスタッフに恵まれるとかの運であったりする。長く続けていられるのは自分自身の努力だけではなかった。歳をとってからは人間関係を円滑にする努力が大切だと思うようになったそうだ。
・THEME FROM "A SUMMER PLACE"
夏の歌というとパーシー・フェイス・オーケストラの「夏の日の恋」。インストゥルメンタルよりザ・レターメンのカヴァーの方がいい。1965年、全米16位の「THEME FROM "A SUMMER PLACE"」。レターメンにしては珍しくトップがメロディ。バーバー・ショップ・スタイルじゃないスタイル。
・SUMMERTIME GIRL
ニューヨークのトレード・ウィンズはピーター・アンダースとヴィセント・ポンシア、アンダース / ポンシアの幽霊グループ。1965年の「SUMMERTIME GIRL」はレッドバード・レーベルから出した最後のシングルで、いちばんレアな曲。デモの延長で、昔は本当に手に入らなかったけれど、今はCDで聴けるいい時代になった。
・GOODBYE MY LOVE
モンタレーズはウェストコーストのチカノ系の4人組のヴォーカル・グループ。1966年のシングル「GOODBYE MY LOVE」はフォー・シーズンズのクローンみたいな曲。
・NASHVILLE IN THE SUMMER
バズ・ケイスンはロニー&ザ・デイトナスに作品を提供している人。彼のソロで1969年の「NASHVILLE IN THE SUMMER」。プロデュースはバズ・ケイスンとボビー・ラッセル。
ここのところ番組でかける曲は長い曲が多かった。今週は選曲し用意した曲を全てかけてしまって、時間がまだ余ってる。時間の読みを間違えたので、ここからは山下達郎のライヴ音源を時間の限りオンエア。
・夏への扉
「夏への扉」は最近、フル・メンバーでしばらくやってないので、今週はアコースティック・ヴァージョン。2016年10月4日、新宿ロフトでの3人ライヴから。難波弘之さんが二番を歌っている。

・健康の秘訣
練馬区のリスナーから「番組をあまり休んでないのは健康の秘訣があるからでしょうか?」というお便り。
番組がはじまる頃の四十手前くらいから下半身浴の「腰湯」を続けている。あとは鼻うがい。サプリメントも30年以上摂っているとか。三十代は胃腸が弱くて困っていたが、10年、20年と継続してそういうことをやってるおかげで今はだいぶ改善したという。
・僕らの夏の夢
今週は2017年のライヴ・ヴァージョンを持ってきたが、うっかりして公演日時や会場をメモしてなかったそうだ。
2017年7月9日に中野サンプラザで行われた公演から「僕らの夏の夢」。

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「山下達郎サンデー・ソングブック」係
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2021年08月01日は、毎夏恒例「納涼リクエスト大会」
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