Sunday Song Book #981

2011年07月31日 | Sunday Song Book

<07月31日プレイリスト>
[「ニューアルバム「レイ・オブ・ホープ」全曲特集 Vol.1」]
希望という名の光(PRELUDE)/山下達郎
NEVER GROW OLD/山下達郎
希望という名の光/山下達郎
街物語(NEW REMIX)/山下達郎
プロポーズ/山下達郎
僕らの夏の夢/山下達郎
俺の空/山下達郎
以上 8月10日発売ニュー・アルバム「RAY OF HOPE」

THE THEME FROM BIG WAVE(LIVE)/山下達郎
8月10日発売ニュー・アルバム「RAY OF HOPE」
初回限定ボーナス・ディスク「JOY 1.5」
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■内容の一部を抜粋
・近況
いよいよニュー・アルバム『RAY OF HOPE』の発売日が近づいてきて取材とプロモーションの真っ只中。そこにあろうことかまりやさんのレコーディングが入ってきたそうだ。

達郎 : CMがらみでございましてですね。今日締切。なので完全に前倒しで今日録ってます。ただでさえプロモーションというのは、ひじょうにこう、いろいろな細かいですね、ことを要求されますので、選曲やれとか、原稿書けとかですね、ありますので、そのうえにレコーディングをやっていて、ここはどこ?、私は誰? という感じでございまして。それでもあと10日で、わたしニュー・アルバム『RAY OF HOPE』発売になります。もうウェブなどでは「制作ノート」とかですね、ディーラーのインタビューとかそういうようなものが少しずつ出始めてる今日この頃でございますが。わたし、この番組もう20年近くやっておりましてですね、この20年で自分のもの、竹内まりやさんのもの出る度に全曲紹介というものをやってまいりました。今回もそれでいってみたいと思っておりますが、あの全曲紹介と申しましてもあくまでも予告編でございますので、くれぐれも詳細はCDでお聴きいただければなと切にお願い申し上げる次第でございます。あとですね、最近、ブログその他でですね、この番組の、わたしがみなさんにお話ししていることの文字起しされてる方が全国に何人かいらっしゃいます。いつもはとってもありがたいと思ってるんですが、今週来週のアルバムのこの全曲紹介に関しましてはですね、できればアルバム発売日後までお待ち願えればと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。

・ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』
達郎 : 前作『SONORITE』から6年ぶりのアルバムとなります『RAY OF HOPE』。当初は昨年、『WooHoo(ウーフー)』というタイトルで発売しかけたんですが、一回延期しまして、その間に大災害が発生しましたのでタイトルを『RAY OF HOPE』と変えました。

・希望という名の光(PRELUDE)
達郎 : 今回は『RAY OF HOPE』というタイトルですが、これはもちろん昨年のシングル「希望という名の光」のタイトルから取ってきたものであります。この曲が今回の『RAY OF HOPE』というアルバムの中心になってる発想でございます。それを象徴させるためにイントロとアウトロ、導入部とですね、一番最後に「希望という名の光」のアカペラのプレリュード、そして一番最後にポストリュードというですね、前奏後奏に短いアカペラを入れております。これを挟むことによって、ちょっとコンセプチュアルな匂いを出したいという感じでございます。それに続きまして登場しますのが「NEVER GROW OLD」という、昨年の三ツ矢サイダーのALL ZEROのCMに使われてた曲のフル・ヴァージョンであります。ここ曲が続いておりますので続けてお聴きいただきます。1曲目が「希望という名の光(PRELUDE)」それから「NEVER GROW OLD」。2曲続けてどうぞ。

・NEVER GROW OLD
達郎 : 「NEVER GROW OLD」というのは「決して古びない」というそういうような意味でございますが。僕、昔からこの言葉の響きがすごく好きで、いつか「NEVER GROW OLD」というタイトルで作ってみたかったんですけど、ちょうどチャンスができました。二十歳前後の頃に、僕、ブリティッシュ・トラッドとかアイリッシュ・フォークをけっこう聴いていた時代があって、そういう響きがすごく好きでしてですね、なのでU2みたいな音楽はすごく好きな響きなんですが、そうしたアイリッシュ・フォークの調整が弱い、希薄なコード感にバリー・ホワイトみたいにビートを乗っけて作ってみたいなと思って、昔から考えていましたのでそれが今回実現できております。

・希望という名の光
達郎 : 続いてはタイトル・ソングの『RAY OF HOPE』、「希望という名の光」。昨年のシングルでありますが、映画『てぃだかんかん』のテーマであります。もともとは沖縄のサンゴの養殖を腐心してなさった方の実話の話ですが、その夫婦愛を描いた映画であります。当時もやっぱりリーマン・ショックから後のですね、経済的な不況が日本を覆っておりましたので、この映画のスタッフもそうした世の中の沈んだ空気をですね、そうした映画で力づけようという制作意図で作られた映画ですので、私もそうしたものへの応援歌というかたちで「希望という名の光」というのを書きましたが。今回の大震災の後にですね、特にラジオ・ステーションでこの「希望という名の光」がけっこうオンエアされましてですね、私もその後オンエアしてましたけれども、それで当初発表したときと若干違ったニュアンスが曲についてきまして、歌というのはほんとうに不思議なもので一旦世の中に出ますとですね、自分の手から離れていろいろな人の思いといったものがそこに堆積されていくといいましょうか、一種の共同意識というか、そういうものが歌に込められていく結果ですね、作った人間すら想像し得なかった新しい響きというのが、ニュアンスというのがそういうのが出る、不思議なこれも一曲になりました。私の人生ではいちばんそれが極端な例が「クリスマス・イブ」という曲ですが、歌というのは本当にそういう意味では出た瞬間に人の手に渡るという、そういうことを今回も痛感した一曲。「希望という名の光」。

・ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』2
達郎 : 前作『SONORITE』から6年経ちました。その間に竹内まりやさんの『DENIM』というアルバムをやりまして、それからツアーを2シーズンをやりました。当初は昨年の9月に発売する予定でそのときはタイトルが違っておりまして『WooHoo(ウーフー)』というタイトルになっておりました。その時代もほんとうに不況でですね、僕の、特にライヴのお客さんというのが大体メインが四十代の方々なんですが、いちばん四十代の男性というのが中間管理職、リストラの対象とかですね、仕事の、そうした不況(の影響)をモロに被ってる人たちなので、そういう方々の空気というのをここ数年間強く感じておりましたので、そういうことを明るく笑いのめすような、そうしたアルバムにしたいなというものなので『WooHoo(ウーフー)』というちょっとナンセンスなタイトルを付けました。アルバム・カバーも今とは違っておりまして、楽器をコラージュして作ったジャケットなんですが、当初はこれ、人の顔だったんですが、もうちょっとコミカルな「笑い顔」を楽器でコラージュしたものなんですが、今回の震災がありまして、考えをちょっと変えまして「手」に変えまして、それでタイトルを『RAY OF HOPE』と変えました。今回の災害がなければそのまま『WooHoo(ウーフー)』のタイトルで出たと思いますが。そういう意味ではいろいろなマイナー・チェンジがありまして、曲も入れ替えて、若干変えました。詩を若干手直しした曲もあります。さっきの「NEVER GROW OLD」も若干詩を手直ししたりしました。そういう意味では今の何と言いましょうか、震災後の状況に少しでも合わせたい意図でそういうことをいたしました。なるべくネガティヴな歌だとかですね、ロストなそうした歌は外しましてですね、けっこう気に入った曲があったんですが次の機会にということでした。

・街物語
達郎 : 今回はタイアップ・シングルがお陰様でたくさんあります。耳馴染みの曲がたくさんありますが、特にバラードが多いので全体的には、結果的にはひじょうに落ち着いた感じになっております。内省的な感じになっておりますが。次にお聴きいただく曲は珍しくその中ではミディアム・アップの一曲であります。2010年、やはり昨年発売されました、TBS系の日曜劇場というドラマの『新参者』という東野圭吾さんの小説のドラマ化ですが、これの主題歌で出ました「街物語」という一曲であります。これも僕、番組でずっと申し上げたので、繰り返しになりますが、ドラマの舞台が東京の人形町でありまして、人形町のそうした下町の情緒というか、そういうものを空気感として歌に込めたいなということがありましたので、二日ほどそこロケハンしましてですね、空を見上げるとちっちゃな空なので、そういうのが言葉に、詩の端はしに反映されております。自分ではこれは曲よりも、意外と詩が自分では気に入ってる曲でありましてですね、そういう若い男女の出会いと別れというそういうようなものがテーマでありますけれども。今僕はもうずいぶんと年を取りましたけれども、今の若い人たちの恋心というのは我々の若い頃とそう大して違わないんだなというようなことを感じながら作った一曲です。「街物語」。今回アルバム用にリミックスしました。ちょっとだけ迫力が増してます。

曲をかけ終えて。
達郎 : 「街物語」。昨年のツアーでも演奏しましたので、なんか去年のシングルという感じがしませんけれど、ずいぶん昔の曲のように感じてしまいますが(笑)。それはこれもたぶん震災が挟まれてるので、すごく昔が遠く感じられるのだと思います。同じ夏でも昨年の夏と今年の夏が全然違いますがですね。精神的な問題で人の心というのは不思議なものだと思いますが。それでも歌は歌なので歌に責任はないということで。「街物語」でした。

・プロポーズ
達郎 : オリジナル・フル・アルバムとしては13枚目のアルバムになります。ここ20年で『ARTIZAN』から数えますと全部6,7年ペースでありますので、20年で4枚(笑)、ですが、あいだに竹内まりやさんがあるので、それが二人分という感じなので、まぁ、こんなものかなと。通算ですと『ON THE STREET CORNER』など企画もの入れますと22枚目になります。まぁ、多いか少ないかという感じでございますが。お次の曲、これはまっさらな新曲であります。このアルバムで初めて発表する曲でありますが。「プロポーズ」という、なんで58の人間がプロポーズの歌なのかと仰るかもしれませんがですね。私のオフィスとかレコード会社の現場スタッフ、男女ともですね、三十代前後のスタッフが多くて、いわゆるアラサーなんですが、私のファンクラブをやってる女性が28のコですけれど、このほどめでたく結婚して寿退社をするというですね。そのコが10年近く勤めてくれたコなので、まぁ自分の、とにかくこどもくらいの年齢のアレなんですが、もう結婚して寿退社なんですが、その旦那さんが彼女にプロボーズしたときの話というのがとても素敵でですね、この歌の内容みたいな感じじゃないんですが、それでもそういうこう、私たちが30ちょっと前くらいに感じた、そうした結婚するときの、そのメンタリティとかそういうものとですね、あんまり変わってないというですね、人間そんなに10年や20年で変わらないんだなというようなことをですね、感じつつ、でもそうした30歳前後の人のフレッシュな人生の、これからはじめるというそういうものが、僕なんかには新鮮に映りましてですね、そういうことに対するトリヴュート・シングルといいましょうかですね、そうした意味合いで書いた一曲であります。「プロポーズ」。

曲をかけ終えて。
達郎 : コード進行が好きでですね、数年前にまとめたくていろいろやったんですが、なかなか詩がまとまらなくてですね、ずっとあっためてたんですが、今回そういうエピソードがちょうどあってですね、こりゃいいやというそういう感じでございます。

・JOY 1.5
達郎 : 初回限定盤にボーナス・ディスクが付いております。ライヴ・テイクでございますが。'90年代のあたまくらいからのシングルにカップリングでライヴ・テイクを入れるというのがずっと続いておりますが、特にマキシシングル以前の細長いCDシングルの時代のソースというものが、ほとんど全部シングル自体が廃盤となっておりますので、カップリングも歌も今聴くことができません。ので、それを21世紀型のですね、新しいリマスタリングで、なめらかな音でリマスターして、それをまぁみんなまとめて、ボーナスCDとして付けちゃおうという。それが初回限定盤のボーナス・ディスク『JOY 1.5』という、1989年に出しました『JOY』というライヴ・アルバム、そのあとの『JOY 2』がまだ出ませんのでですね、あいだのつなぎでございます『JOY 1.5』。本当は『JOY 2』出すときにですね、これをボーナス・ディスクで付ければいいんですがですね。とにかく今はオマケがないと駄目な時代でございまして、早くオマケつけろ、オマケつけろばっかりで、レコード会社もですね、しょうがないので。私は実を言うとオマケがあんまり好きじゃないので、でもしょうがない。商売なので(笑)。へへへ。こういうかたちのライヴ・ソースがいいかなと。これをここに入れとくと今度は『JOY 2』を出すときに違う曲をやれるので、いろんなソースが出るというそういうメリットもございます。ライヴ・ソースが7曲入っております。

・『RAY OF HOPE』発売記念シアター・イベント「Joy 1.5 ~THE MOVIE」
達郎 : 初回限定盤についております『JOY 1.5』を映像でご覧いただこうという企画であります。これ私自身も参加してトーク・イベントとか、そういうようなこともやってみたいという企画でございます。『RAY OF HOPE』初回限定盤もしくは通常盤の初回プレス分の帯があります、帯の裏にですね、シリアルコードが記載されておりまして、それを使ってPCもしくは携帯電話から入力してご応募いただくシステムであります。それで抽選で全国の6ヶ所、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡、東京というスケジュールで、6ヶ所でシネコンを使って開催いたします。ちょっと動員が少ないんですが、シネコンというのは、普段の、通常営業のあいだを縫っていくので、なかなか動員が確保できないんです。今回はあくまで実験なので音響とかですね、どれくらいになるか、実験の意味もありますので、今回はあくまでお気軽な気持ちで、恨みっこなしといいましょうか。で、来ていただくお客さんも一種の実験台で、人身御供というそういうニュアンスも大きいので、あまり深いことお考えにならないで。うまく機能すればそういうことを増やしていこうという企画なので、何卒ご理解ならびにご協力のほう宜しくお願いします。
http://wmg.jp/tatsuro/event.html

・僕らの夏の夢
前半の曲はほとんどですね、生ドラムと生ベースがほとんどであります。シンべでもやってますがドラムは生が、前半は続くというですね、久しぶりのそういう作品にできました。小笠原拓海くんという若いドラマーが、もうここ3年くらいずっとやってますが、いよいよレコーディングの世界でもデビューであります。彼が一番最初に僕のレコーディングに参加してくれたのが次の「僕らの夏の夢」という2009年のシングルでございますけれども、先週もおかけしましたが(笑)、映画『サマーウォーズ』の主題歌でありました。本当にこの『サマーウォーズ』というのは素晴らしいアニメで、僕のところにオファーをいただいて本当にありがたかったんですけれども、お陰様でいい曲が書けたと思います。この曲は自分じゃとっても気に入ってる一曲で、山の中の夏の歌なので、蝉しぐれというものが山の中では、特に信州とか行きますとですね、蝉しぐれが響いてるんですけれども、それでも一瞬そういう音が聞こえなくなるような瞬間というか、そういう静謐さが日本の山の夏にあるような気がいたしまして、そういう静謐さを曲にしたくて作った歌です。このシングルが出たときにさんざんそういうご説明はしましたけれども、またアルバムのながれの中でお聴きいただくとまた違う感じがしていただくんじゃないかと思います。「僕らの夏の夢」。

曲をかけ終えて。
達郎 : こうしたシングルの既発曲というのはですね、アルバムで並ぶとまた違う感じになるというのがですね、僕らはやっぱりアルバムを主体に物事を作って考えてきた人間なので、最近やっぱりシングル=レコードに戻りつつあるのでですね、既発曲が多いとすごく文句を言われるんですが、僕らはやっぱり既発曲がアルバムに入るとまた違うニュアンスになるという、それがすごく楽しみといいましょうかですね、並べ方。ですからバラバラで聴かれるとすごく困るという。ながれがすごくアルバムにはあるのでCDになるとそういうながれが作りにくくなるというそういうこともありますがですね。でも、まぁ、まだパッケージが続く限りはそういうことをアルバムという、僕たちの中のひとつの価値観というものを作っていきたいといったようなかたちでアルバムを作っております。今回は特にシンガー・ソングライター的なアプローチが多くて、作家性が低いアルバムなので、特に今回はながれというものを重視して制作しているつもりであります。

・俺の空
達郎 : 今日の一番最後の曲は7曲目に入っております「俺の空」という曲なんですが。「オマエは本宮ひろ志か」とかそういうお葉書をいただきましたが、違います。これはシャレです。ひさびさの曲調でありまして、ようやくこういうのがプロ・ツールスでやれるようになったということでお聴きいただければというかたちで。今日はその本編の最後でございますが。いわゆるファンクの曲でございますけれど、最近のヴォーカル・エフェクターの種類にオート・チューンというものがあります。いちばん有名なのがPERFUMEとかですね、あとLADY GAGAとかああいうところのケロケロ声になるやつですが、あのオート・チューンを使ってなんかやってみたかったんです。そっから発想しまして、それだったらやっぱりファンクしかないだろうと。「HEY REPORTER!」とか「"QUEEN OF HYPE"BLUES」とかああいうのしかないだろうという。ファンクの曲を作りましてメロディを考えて、どういう曲の内容にしようかと考えたときに、最近もうとにかく東京の街というのは高層マンションが林立、すぐ建つんですよね、それで家の前にいきなり高層マンションが建つところがありまして、そうすると空が真っ二つになるんです。今まで見えたものが見えなくなる一生。そういう無定見な都市政策の怒りを込めて詩を考えました。「俺の空」。

曲をかけ終えて。
達郎 : ここが折り返しで後半になります。この続きは来週お聴きいただきたいと思います。

・THE THEME FROM BIG WAVE(LIVE)
ボーナス・ディスクの『JOY 1.5』の1985年の神奈川県民ホールのライヴから「THE THEME FROM BIG WAVE」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
08月07日は引き続き、ニューアルバム「レイ・オブ・ホープ」全曲特集
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #980

2011年07月24日 | Sunday Song Book

<07月24日プレイリスト>
[「納涼リクエスト大会」]
僕らの夏の夢/山下達郎 "RAY OF HOPE" 8月10日発売ニュー・アルバム
WENDY/THE BEACH BOYS '64
WE LOVE YOU/THE ROLLING STONES '67
DON'T FIGHT THE FEELING/ENCHANTMENT "UTOPIA" '83
UNFAITHFUL SERVANT/THE BAND "ROCK OF AGES" '72
STAY WITH ME/LORRAINE ELLISON '73
I DO/山下達郎 "レアリティーズ" '02
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■内容の一部を抜粋
・近況
1局だけ夜の放送になったため冒頭の語りを一部変更。
台風の影響で大雨となった地域にお見舞いのコメント。
8月10日発売ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』のプロモーションは雑誌関係、新聞の活字媒体が一段落して、今週からラジオ・プロモーションがはじまる。録音ものの番組が先行してるそうだ。
「けっこうですね、こういうやつは、なんかこう選曲をしてくれとかですね、原稿をチェックしてくれとかですね、音源をいつまでに何とかしろとかですね、普通にレコーディングしていたほうがよっぽど楽で。それに加えてなぜか、ウチの奥さんの新曲のレコーディングというのが、そのあいだに入って参りましてですね、死ぬほど忙しい(笑)。こんなに忙しいの久し振りですね。なんか、ここはどこ?、私は誰? という毎日。アイドルの人ってこういう生活してるんでしょうね、きっと。それでもこっちはアレンジとかしなくちゃなんないので大変でございます」と達郎さん。

・納涼リクエスト大会
番組は毎年恒例の「納涼リクエスト大会」。先週に引き続いてパート2。

・僕らの夏の夢
夏なのでこの曲にたくさんリクエストが来てるそうだ。2009年の映画『サマーウォーズ』のテーマ。今回のアルバムにも収録されている。

・WENDY
ビーチボーイズの「WENDY」は1964年にEPで発売されて全米44位。SUNDAY SONG BOOKでは初オンエアとなるとか。

・WE LOVE YOU
ローリング・ストーンズの「WE LOVE YOU」、邦題は「この世界に愛を」。1967年、全英8位、全米50位だがカップリングの「DANDELION」のほうがヒットした。

・ダウンロード
リスナーから「達郎さんは曲のダウンロードはしたことがありますか? ビートルズ評論家で知られる松村雄策さんはダウンロードすると大事な曲の魂が死んでしまうような気がすると言っていましたが、僕も同感でどうもCDとかレコードとかかたちがあるものでないと買う気がしません。やっぱりレコードを聴いていた頃が一番よかった気がします」というお便り。
「ごもっともでございますが」と達郎さん。最近、ドゥーワップもののレアなものがiTunesにぞろりと出てきて、生まれて初めてまとめ買いをしたとか。1曲99セントをちまちまカードで購入してたらスキミングと間違われて「深夜のiTunesの大量購入はおやめください」と注意されたとか(笑)。

・DON'T FIGHT THE FEELING
デトロイトの'70年代から'80年代にかけて活躍したヴォーカル・グループのエンチャントメント。「DON'T FIGHT THE FEELING」は1983年のアルバム『UTOPIA』からのシングル・カットで1984年、ソウル・チャート64位。チャートインした最後の曲。コロンビア時代の代表曲。作曲とプロデュースは名手マイケル・ストークス。

・UNFAITHFUL SERVANT
ザ・バンドの1969年のセカンド・アルバム『THE BAND』に収録されてる「UNFAITHFUL SERVANT」のライヴ・ヴァージョン。1972年のライヴ・アルバム『ROCK OF AGES』から。

・ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』特集
ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』は8月10日発売。来週7月31日と再来週8月7日、発売日前の二回の日曜日を使って全曲紹介。ご託込みで。
「リスナーのみなさまの中にはそういうの聴きたくない、なのでエアチェックして発売後に聴くという豪傑な方もいらっしゃいますので、適宜、いつもどおりにお聴きいただければと思います。どうせそれ(ネットに勝手にアップされる)を怖がって(発売日前の全曲紹介を)やんなかったからといってお買い上げくださる方はお買い上げくださますし、お買い上げくださらない方はお買い上げくださらない、そういう考え方でいってみましょ」と達郎さん。

・『RAY OF HOPE』発売記念シアター・イベント「Joy 1.5 ~THE MOVIE」
先週話したシネコンのイベントについて。
「動員数がものすごく少なくてですね、お叱りいただいたりしておりますが。まだ実験なので、本当に洒落ですので。これがうまくいけばもっちょっと拡大してやれるようにしたいと思います。初めての試みなのでどういう感じかわかりませんので。まずは最初にCDをお買い上げになった方から抽選で、要するに人身御供になっていただこうと。実験台になっていただこうと、そういうアレでございます。私もそのイベントに一緒に参加しましてトーク・コーナー、その他やらせて頂く予定でございます」と達郎さん。
http://wmg.jp/tatsuro/event.html

・全国ホール・ツアー
CDが発売になったあとは11月からツアーが始まるそうだ。
今回のツアーは11月から2012年の5月までのロングランとなるとか。38都市64公演。
ライヴ活動を再開してスリー・シーズン目、三十代のペースに戻ってきたという。
8月6日(土)の読売新聞朝刊で全スケジュールを発表する予定だとか。

・STAY WITH ME
最近、いろんな人の訃報が入ってきてるが、忙しさにかまけて紹介できないとか。しかし、ジェリー・ラガヴォイの訃報にはどうしても触れておきたいからと達郎さん。イースト・コースト、ニューヨーク、フィリーあたりの大プロデューサー、作曲家で'60年代、'70年代に活躍した。先日亡くなって享年80歳の大往生。2007年に3週間ほど番組で特集を組んだ。ジョージ・ワイスとの共作「STAY WITH ME」は傑作の誉れが高い。ロレン・エリソン、1966年の作品。

・超常連のリスナーの息子さんキョウタくん質問コーナー
好きだった漫画は? 「火の鳥だな、やっぱりな」と達郎さん。
好きだった教科は? 「小、中は数学だったけど。高校入ったらダメ」と達郎さん。
好きだった演歌は? 「平浩二、バス・ストップ。知るわけないな、そんなものな」と達郎さん。
節電のため何かしてることは? 「ちゃんとこまめに電気切ります」と達郎さん。
夏と冬、どっちが好きですか? 「もちろん冬です」と達郎さん。
団扇派 or 扇子派? 「そんなこと訊いてどうする(笑)。団扇は風力が多いですけど、団扇は運ぶのが面倒くさいので扇子です。T.P.O.というのです、そういうのをね」と達郎さん。

・I DO
「I DO」は1964年のキャステルズのカヴァー。1993年にシングルのカップリングで入れた。2002年にアルバム『レアリティーズ』に収録。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
07月31日・08月01日は、ニューアルバム「レイ・オブ・ホープ」特集
http://www.tatsuro.co.jp
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ぴあ最終号(11/08/04・18 合併号)

2011年07月23日 | 

情報誌「ぴあ」が今週7月21日発売の11/08/04・18 合併号で休刊となりました。
関西版は昨年末で休刊でしたか、そのときも衝撃が走りましたが、今回の首都圏版休刊も驚きました。
元春が最終号の企画「ぴあの顔」にメッセージを寄せていることだし、購入することにしましたが、
さて、首都圏版が大阪に置いてあるかなぁと不安になりました。
いつも本を購入している最寄りの駅の大型書店に行くと、ありました。助かりました。
ぴあBOOK SHOPでもまだ在庫があるようですね。
http://piabook.com/shop/g/gC277730818/

ぴあ最終号の215ページ「アーティストトピックス」68に達郎さんのコメントもありました。
「山下達郎100Qインタビュー」は8/18(月)から@ぴあにて掲載とのこと。楽しみです。
8月6日(土)の読売新聞朝刊の広告で全国ホール・ツアーのスケジュールを発表する予定だそうです。

ぴあ最終号スペシャルサイトがオープンしてますね。
http://39.pia.co.jp/

「及川正通ぴあ表紙ギャラリー」という企画が素晴らしいです。
思い出深いのは元春が表紙を飾ったとき。
http://39.pia.co.jp/gallery/detail.php?jid=312&cy=1989&cgr=-&ckw=&cpl=1

最近ではまりやさんかな。
http://39.pia.co.jp/gallery/detail.php?jid=1236&cy=2008&cgr=-&ckw=&cpl=2

達郎さんが表紙飾ったこともあったんですね。知らなかった。。
http://39.pia.co.jp/gallery/detail.php?jid=594&cy=1995&cgr=-&ckw=&cpl=2
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Motoharu Radio Show #084

2011年07月20日 | Motoharu Radio Show

2011/07/19 OnAir - 3rd. Week
Nicolette Larson:You Send Me
k.d. lang and the Siss Boom Bang:Sing It Loud
Lucinda Williams:Convince Me
Emmylou Harris:The Road
Fiona Apple & Jon Brion:Everyday
She & Him:Oh Boy!
The Black Keys:Dearest
Patti Smith:Words of Love
Nick Lowe:Changing All Those Changes
Modest Mouse:That'll Be the Day
Paul McCartney:It's So Easy
Lou Reed:Peggy Sue
Graham Nash:Raining In My Heart
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■内容の一部を抜粋
・女性シンガー・ソングライター特集
番組前半は現代の女性シンガー・ソングライターのレコードを集めた特集。

・You Send Me
ニコレッタ・ラーソンがサム・クックの「You Send Me」をカヴァーしている。

・Sing It Loud
k.d. ラングの新しいアルバムからの1曲。
エルトン・ジョンはk.d. ラングについて「彼女こそ現代で最高のシンガー」そんなふうに言ってる。

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月7月の「3PICKS!」はテディスキ・トラックス・バンド『Revelator』、エミルー・ハリス『Hard Bargain』、そしてルシンダ・ウィリアムス『Blessed』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はルシンダ・ウィリアムス『Blessed』とエミルー・ハリス『Hard Bargain』。この二人の女性シンガー・ソングライターのレコードを取り上げる。

・ルシンダ・ウィリアムスとエミルー・ハリス
二人の新しいアルバムが出た。まずルシンダ・ウィリアムス。1953年、米国ルイジアナ州の生まれ。現在58歳。1998年にグラミー賞を受賞している。最もアメリカらしい女性ソングライターのひとりという定評がある。オリジナルのスタジオ盤としては8作目のアルバム『Blessed』が出た。ルシンダ・ウィリアムスの音楽の魅力はなんといっても彼女が描く歌の世界にある。アメリカのどこにでもいる普通の人々の日常をスケッチして歌にしている。今回のアルバム『Blessed』。どの曲も社会的な視点で観察した歌、深い意味を持った歌が多い。その点ではニール・ヤング、ブルース・スプリングスティーン、そしてジャクソン・ブラウンといったソングライターに共通したソングライターといえる。
もうひとりの女性シンガー、エミルー・ハリス。1947年生まれ、米国アラバマ州の出身のシンガー・ソングライター。元バーズのグラム・パースンズにその才能を認められてデビューした。彼女もまたルシンダ・ウィリアムスと並んでアメリカを代表する女性シンガー・ソングライターのひとり。エミルー・ハリスの新しいアルバム『Hard Bargain』。エミルー・ハリスもルシンダ・ウィリアムスと同じように社会的な視点の歌を歌い続けてきた。一言で言えばフォーク・ソングと言っていい。普通の人々の立場に立った物語を歌にしている。現在64歳。現役でソングライターとして活躍している。正に凛々しく、そして気高さを感じる、そんな女性ソングライター。
1曲目はルシンダ・ウィリアムスの新しいアルバム『Blessed』から「Convince Me」。このところアメリカのルーツ音楽に入れ込んでるエルヴィス・コステロ。この曲でギタリストとしてセッションに参加している。2曲目はエミルー・ハリスの新しいアルバム『Hard Bargain』から元バーズのグラム・パースンズの思い出を歌った「The Road」。



・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週は「Book Around Daikanyama」。2006年から東京代官山で街と一体になった本や雑誌のリユース活動を行なっている。

・特集『Rave On Byddy Holly』
番組後半はバディ・ホリーの生誕75周年を記念したトリヴュート・アルバム『Rave On Buddy Holly』の特集。

・Everyday
フィオナ・アップルとジョン・ブライオンのデュエット。

元春 : 特集バディ・ホリー生誕75周年を記念したトリヴュート・アルバム『Rave On Buddy Holly』。さっそく僕も聴いてみました。ベテランから新人まで多彩なゲストが参加してとても楽しい内容になっています。バディ・ホリーといえば'50年代、エルヴィス・プレスリーと並ぶロック・リジェンドです。日本ではエルヴィスほど有名ではありませんが、ロックンロール音楽のオリジネイターとして海外ではとても高く評価されてるアーティストです。そのバディ・ホリーの生誕75周年を記念したトリヴュート・アルバムが出ました。『Rave On Buddy Holly』。このアルバムではポール・マッカートニーやルー・リード、パティ・スミス、ニック・ロウといったベテランをはじめとして、モディスト・マウス、マイ・モーニング・ジャケット、シー&ヒム、そしてブラック・キーズほか、本当に多彩なアーティストがそれぞれにバディ・ホリーへのリスペクトを込めて曲のカヴァーをしています。今夜はこのアルバムからたっぷり曲を聴いてみたいと思います。
シー&ヒム「Oh Boy!」、ブラック・キーズ「Dearest」、そしてパティ・スミス「Words of Love」、3曲続きます。

曲をかけ終えて。
元春 : バディ・ホリーが亡くなってからすでに半世紀以上も経ってるのでバディ・ホリーのことをよく知らないという方も多いと思いますが、ヒストリーの中でとても重要なアーティストのひとりです。まずロックンロールの自作自演のオリジネイターですね。自分で曲を書いて、自分のバンドで演奏して歌うというスタイルです。またギター、ベース、ドラムという、いわゆるロックンロールのバンドのスタイルの先駆けでもあります。どんな時代のアーティストかというと今回のアルバムにも参加しているポール・マッカートニー。ポール・マッカートニーは現役のバディ・ホリーを十代で聴いていたことになります。ということはストーンズのミック・ジャガーやボブ・ディラン、ポール・サイモン、そうしたロック・リジェンドたちがティーンエイジャーの頃、夢中になって聴いていたアーティストがバディ・ホリーということになります。ただバディ・ホリーの才能が本当に高く評価されたのは彼が亡くなってからのことでした。「ロックンロール・ホール・オブ・フェイム」、ロックンロールの殿堂ですね、バディ・ホリーは1986年、ロックンロールの殿堂入りをした初めてのミュージシャンとなりました。また2004年にはローリングストーン・マガジンが選ぶ「50人の最も偉大なアーティスト」の第13位に選ばれています。とても残念なことにバディ・ホリーは21歳のときに飛行機事故で亡くなっています。僅か3年ほどの活動期間でしたが、その後に与えた音楽的な影響はとても大きかったと言えます。特集バディ・ホリー生誕75周年記念アルバム『Rave On Buddy Holly』。曲はニック・ロウ「Changing All Those Changes」、モディスト・マウス「That'll Be the Day」、2曲続きます。

曲をかけ終えて。
元春 : ビートルズのポール・マッカートニーは大のバディ・ホリー・ファンを公言しています。バディ・ホリーの多くの楽曲の出版権を持っています。毎年バディ・ホリーの誕生日には関係者を招いて「バディ・ホリー・ナイト」といったパーティを主催しているとのこと。バディ・ホリーの音楽を後の世代に伝えていこうという真面目な取り組みだと思います。今回のトリヴュート・アルバムもそのポール・マッカートニーが中心となって製作されました。そして本人も1曲カヴァーしています。カヴァーした曲は「It's So Easy」。ポール・マッカートニーのことですからポップなアレンジで仕上げてるのかなと思って聴いてみたら、これがハードエッジなアレンジでちょっとびっくりしました。この後レコードをかけるので聴いてみてください。そしてもうひとり。これは意外なアーティストによるカヴァーでした。ルー・リード。曲はバディ・ホリーの代表的にヒット曲「Peggy Sue」。この曲もポール・マッカートニーと同じように原曲をかなりハードエッジに解釈してカヴァーしています。

・Raining In My Heart
特集バディ・ホリー生誕75周年記念トリヴュート・アルバム『Rave On Buddy Holly』。最後の曲はグラハム・ナッシュによるカヴァーで「Raining In My Heart」。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
8月2日。
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Sunday Song Book #979

2011年07月17日 | Sunday Song Book

<07月17日プレイリスト>
[「納涼リクエスト大会」]
高気圧ガール('09 LIVE VERSION)/山下達郎 3月9日発売ニュー・シングル
FOR WHAT IT'S WORTH/THE BUFFALO SPRINGFIELD '67
YOU'VE GOT ME DANCING/WINDJAMMER "WINDJAMMER" '83
WHAT A DIFF'RENCE A DAY MAKES/ESTHER PHILLIPS "WHAT A DIFF'RENCE A DAY MAKES" '75
IN THE HEAT OF THE NIGHT/RAY CHARLES '67
東京っていい街だな/左とん平 '73
蒼氓/山下達郎 "僕の中の少年" '88 "トレジャーズ" '94
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』のプロモーションがはじまって取材が立て込んでるという。今週は前倒しで番組を収録しているそうだ。月末にかけて取材が続き、8月に入るとラジオ・プロモーションに変わる。発売日後は地方プロモーションで全国のラジオ局をまわるという計画。

・納涼リクエスト大会
7月末から8月頭まで番組は毎年恒例の「納涼リクエスト大会」。

・高気圧ガール('09 LIVE VERSION)
1983年のシングル。今日は3月9日発売のニュー・シングル「愛してるって言えなくたって」のカップリングのライヴ・ヴァージョン。

・FOR WHAT IT'S WORTH
バッファロー・スプリングフィールドの1967年のベスト10ヒット。スティーヴン・スティルスの名曲。

・YOU'VE GOT ME DANCING
ウィンジャマーはニューオリンズ出身の6人組のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。いわゆるクラブバンド。このグループのファースト・アルバムからのシングル・カット。1983年の全米52位。

・WHAT A DIFF'RENCE A DAY MAKES
「縁は異なもの」という邦題で知られる「WHAT A DIFF'RENCE A DAY MAKES」。スペインの曲でアメリカに入ってきてトミー・ドーシーとジミー・ドーシーのドーシー・ブラザーズが1934年にヒットさせたのが最初。達郎さんの世代だとエスター・フィリップスだとか。クロスオーバー・ミュージックで16ビートばりばりのニューヨーク・サウンド。1975年のソウル・チャート10位、全米でも20位までのスマッシュ・ヒット。エスター・フィリップスの後期の代表作。ドラムスがクリス・パーカー、ベースがウィル・リー、キーボードがドン・グロニック、ギターはジョー・ベック、スティーブ・カーン。サックス・ソロはデイヴッド・サンボーンだと思われる。クリド・テイラーのプロデュース。

・IN THE HEAT OF THE NIGHT
レイ・チャールズの「IN THE HEAT OF THE NIGHT」はシドニー・ポワチエ主演の1967年の同名映画『IN THE HEAT OF THE NIGHT』(邦題『夜の大捜査線』)の主題歌。作曲とプロデュースはクインシー・ジョーンズ。クインシー・ジョーンズがアラン・バーグマン、マリリン・バーグマンと共作。1967年、全米33位、R&Bチャート21位。ドラムが・アール・パーマーでベースがレイ・ブラウン、レイ・チャールズ自身のピアノとビリー・プレストンのオルガンというラインナップ。アレンジド・バイ・クインシー・ジョーンズ。

・『RAY OF HOPE』発売記念シアター・イベント「Joy 1.5 ~THE MOVIE」
達郎 : 8月10日発売、ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』も「希望という名の光」というタイトルにしたぐらいですから、震災ということがありましたので、いろいろと考えまして1年発売が遅れたアルバム、タイトルを変えて、若干曲の内容も収録も変えてリリースすることになりました。少しでもこの時代の空気に寄り添えられたらなという思いを込めて8月10日にリリース致します。『RAY OF HOPE』、新作オリジナル・アルバムとしては13枚目になります。通算だと22かな23かなそのくらいになると思います。今わたし、雑誌取材を中心にやっておりますが、8月になりますとラジオ・プロモーションが始まります。全国キャンペーンは発売後に行きますけれども、6年ぶりにプロモーションをスタートいたしますので、なんかやってみようじゃないかということになりました。初の試みでございますが、いわゆるシネコンでシアター・イベントを開催することになりました。題しまして『RAY OF HOPE』発売記念シアター・イベント「Joy 1.5 ~THE MOVIE」(笑)。内容をご説明いたしますと、この『RAY OF HOPE』初回限定盤として『Joy 1.5』というライヴ・テイク集がボーナスCDとして付きます。'80年代から'90年代にかけての私のライヴ・ソース、もともとCDシングルのカップリングに収められていたものが、廃盤になって消えちゃうのももったいないというので、それをリマスタリングしまして、いい音でボーナスCD、ボーナス・ディスク付き『Joy 1.5』というのが付いております。初回限定でありますが。この『Joy 1.5』を劇場でライヴの映像付きでご覧いただこうという、そういうイベントでございます。すべて当時からライヴ・ソースとってありますのでですね。それとプラスアルファ、ほかにもお宝秘蔵映像を用意してですね、あとはトーク・コーナーと、いろいろ盛りだくさんの内容に(笑)、していく予定でございます。何卒お楽しみにお待ちいただきつつですね、このイベントに参加していただくにはニュー・アルバム『RAY OF HOPE』をご購入いただいた中から応募抽選というかたちになります。詳しくはですね、ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』のスペシャル・サイトが立ち上がっておりますので、そこをチェックしていだきたいと思います。史上初の映像公開でございますのでですね、ふるってご応募のほどお待ち申し上げております。
http://wmg.jp/tatsuro/event.html

・東京っていい街だな
1973年の左とん平さんのシングル「とん平のヘイ・ユウ・ブルース」のカップリング。サックスの村岡健(むらおかたける)さんの作曲。ミッキー・カーチスさんのプロデュース。A面B面の台詞(作詞)を書いてる郷伍郎さんは新谷のり子さんの「フランシーヌの場合は」を書いてる人だそうだ。編曲は深町純さん。村上"PONTA"秀一さん、岡沢章さん、松木恒秀さん、深町純さんのリズム・セクション。この頃はよくこのセクションでやってたという。これに坂本龍一さんが加わったら達郎さんの『IT'S A POPPIN' TIME』。

・プレゼント
3月9日発売のシングル「愛してるって言えなくたって」の初回盤に封入したハガキで応募するとアナログ盤をプレゼントするという企画があった。ようやくアナログ盤が完成したのでこの番組で20名に抽選でプレゼント。12インチの重量盤。

・蒼氓
1988年のアルバム『僕の中の少年』から「蒼氓」。

■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
07月24日は、引き続き「納涼リクエスト大会」
07月31日・08月01日は、ニューアルバム「レイ・オブ・ホープ」特集(予定)
http://www.tatsuro.co.jp
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音が聞こえる

2011年07月16日 | 佐野元春

個人サイトに天辰保文さん・高木あつ子さんの『音が聞こえる』のレビューをアップしました。
よろしくお願いします。
http://homepage3.nifty.com/sitedoi/

二ヶ月ほど前の話ですが雑誌「ブルータス」が本屋の特集「本屋好き。」を組んでました。
http://magazineworld.jp/brutus/709/

確かに本屋は好きですね。
本は中身を見て買うので足を運ぶ機会が多いです。
探してる本がないと困りますから大きな本屋に行きます。

僕がよく利用する本屋は最寄りの駅ビルの中にあるブックストア談。
大抵ここで本を買いますね。
http://www.bunkyodo.co.jp/c/tenpo/shinohsakaten.htm



いま梅田はデパート過密地帯と言われますが本屋も多いです。
その中で僕がよく行くのはブックファースト梅田店。
http://www.book1st.net/index.html



それからジュンク堂。茶屋町のMARUZEN & ジュンク堂にも行ってますよ。



ジュンク堂は好きで梅田ヒルトンプラザ店もよく行きます。
http://www.junkudo.co.jp/tenpo/shop-umedahiltonplaza.html



ただ6階フロアのほうは最近閉鎖したみたいですね。


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Motoharu Radio Show #083

2011年07月14日 | Motoharu Radio Show

2011/07/12 OnAir - 2nd. Week - 伊藤銀次を迎えて #2
佐野元春:アンジェリーナ
佐野元春:世界は誰の為に
佐野元春:Bye Bye C-Boy
佐野元春:カム・シャイニング
佐野元春:レインガール
伊藤銀次 & 佐野元春:FLOWERS IN THE RAIN
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・特集「佐野元春30周年総括」
先週に引き続いて伊藤銀次さんをゲストに迎えて元春の30周年を総括。
聞き手は番組アシスタントの後藤さん。
銀次さんは「佐野元春を最もよく知る男」と呼ばれているそうだ。

・アンジェリーナ
「アンジェリーナ」は曲がレコーディングされた後に担当のディレクターのクルマの中でテープを聴いたのが最初だと銀次さん。

銀次: 言葉のスピード感とね、ポップとロックの両方ある音楽をはじめ聴いた気がしてね、それでアルバムづくりの時に「プロデューサーというか、アレンジャーを探してるんですけれど銀次さんどうですか? 」と言われたときには、「もう喜んでやらしてください」というふうに、だからこの「アンジェリーナ」が僕(にとって)佐野元春と最初の出会いだったんですよ。それから彼と会ってアルバム『Back To The Street』の4曲の打ち合わせを始めるということになったんで、「アンジェリーナ」はやっぱりすごく思い出がありますね。

音符ひとつに「シャンデリア」という言葉が乗ってるが、当時番組に出ると放送台本に耳で聞き取った歌詞が書いてあって、「シャンデリア」が「渋谷」と書いてあったほどスピーディーな表現だったとか。もともと体内のリズムが早いんじゃないかと銀次さん。

銀次 : 面白いのは、30周年ライヴを観ていて思ったんですけれど、「アンジェリーナ」はやっぱり流行らないですね。何故かって言うと心を揺さぶるまでにしては早過ぎるんですよね、言葉が(笑)。それに比べると「SOMEDAY」は心の襞にひとつひとつの言葉がへばりついてくる滞空時間というのがあって、だから「アンジェリーナ」から「SOMEDAY」に至る二年か三年の間に彼はヒットさせるということを学んだんじゃないかな、なんて思いながら僕は会場で聴いてました。「アンジェリーナ」かっこいいですよ、確かに。今でも燦然と輝くかっこいい曲なんだけれどヒット曲ということで考えるとね、やっぱり「SOMEDAY」のほうが人の心の中に入っていくものを持ってるのかなってすごく思いましたね。

・コヨーテバンド
熟練したホーボーキングバンドでなければバラエティーのある音楽ができないんだろうなと思ったという銀次さん。

銀次 : でも実はコヨーテバンドを観たときに、あの直球のいさぎいい感じというのかな、あれがすごいよかったの。それになんといってもね、コヨーテバンドとプレーすることによって佐野元春は若返ったね。活きがよくなった感じがして『COYOTE』というアルバム、そしてツアーというのが彼にとって現在につながる若返りの泉にね、一回浸ったかのようなそんなふうに僕は見えましたね。よかった、すごく。

・世界は誰の為に
「世界は誰の為に」を聴いて銀次さんはチラッと思ったんだけどと話し出した。沢田研二さんには井上堯之バンドの頃のピークと、エキゾティクスというピークがあったみたいに、ホーボーキングバンドは井上堯之バンドのようなトータルのオールマイティーさの魅力があり、コヨーテバンドはエキゾティクスみたいなロックの荒々しさというかストリート感があり、どちらも捨てがたい魅力があると。

・ジュリー
銀次さんは沢田研二さんのレコードをプロデュースしたことがある。最初に元春のほうに曲の依頼があり、その夜に銀次さんにアレンジの依頼があったとか。スタジオで元春が「彼女はデリケート」をジュリーの代わりに歌ったところ、ジュリーや当時のジュリーのバンド、オールウェイズも刺激を受けて音がどんどん過激になりロックになったそうだ。

・コヨーテバンドとの時間
銀次 : 人間てのはいる環境に支配されるんですよ、自然に。自分てのは見えないでしょ、自分の周りにすごく若い人がいると、自分がすっごく若く思っちゃうんだよね(笑)。ホント、環境って大事でね。活気のない人たちの中にずっといたら、自分も活気がなくなっちゃうから気をつけなくっちゃいけないんですよ。コヨーテバンドとの経験、一緒にいたときに若い気持ちみたいなものがずっーとあったんじゃないですかね。「アンジェリーナの日」に彼と会ったときに、「あれ、すっごい若返ったなぁ」と思ったんですよ。「あぁ、これはきっとコヨーテバンドとすごいいい時間を過ごしたんじゃないかな」て。彼の長いキャリアを振り返るときに、そこでコヨーテバンドとやったってことは、きっとこれからの何年かにとって、ものすごく重要な時間だったって、更にわかってくるんじゃないかと思うんですよね。

・クール
元春はひとつの音楽というのは情報発信なんだという観点から音楽を捉えていた初めての世代だと銀次さん。新しい時代のミュージシャンだと思ったそうだ。それがコヨーテバンドと組んでる作品もそうで、元春が考えてることに的確な言葉を見つけてきてかたちを作り、かたちを作った上でフィーリングを入れていくというのがプロフェショナルだと。それはデビューから変わらないそうだ。心の中はいつも熱い人だけど、それに流されてモノを作らないように、いつも姿勢を正して、みんなに伝わるようにせめぎ合いながら作ってるていう感じがしていたとか。「シュガータイム」は最初もっと過激な歌詞だったそうで、「シングルにするにはちょっと過激すぎるので、歌詞はもう少しわかりやすいほうがいい」とアドバイスしたら書き直してきて、いきなり「ダンス ダンス ダンス 素敵さベイビー」と180度振り切った歌詞になったという。元春は「僕はこの曲をロックに興味がない普通の人が聴いても気に入ってもらえるような、シンプルなビーチボーイズのようなテイストでみんなに届けたい」と言ったそうだ。クールだけど醒めてるわけじゃないのが元春で、それは終始30年変わらないという。

・Bye Bye C-Boy
大阪城ホールで行われた「ALL FLOWERS IN TIME」では杉真里さん、銀次さん、元春の「ねじれトライアングル」で歌った。

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・カム・シャイニング
東京ファイナルでも歌われたアルバム『VISITORS』からの曲。銀次さんは「トーキングヘッズみたいですねぇ。佐野元春の中でもこの曲ってほかに類を見ないんじゃないかな。これの後継の曲もないし、これの前に素地があったものもないし、おもしろい曲だなと思った」と話した。

・スタンダード感
銀次 : 彼が狙って作ってるかどうかはわからないけれど、実は江戸っ子であるというね。ひじょうにスタイリッシュで新しい音楽を追いかけてきた佐野元春なんだけれど、その根本には古風な人間臭さみたいなものが根づいていて、そこが深いところでね、スタンダードなフィーリングを揺さぶるという感覚がちょっとあるのかなぁなんて思ってしまうんだけどね。

・振り出しに戻る
銀次 : 僕もこの30周年ライヴを観たみなさんもみんな思ってると思うんですけど。なんかね、振り出しに戻るっていう感じがするんだよね(笑)。なんだろね。ここがひとつの完成形じゃなくて、僕も自分のブログにも書いたんですけれど、なにかずっと彼が30年背負ってきた荷物を、最後に1曲ずつ下ろしていって、やっと軽い身体になって、また次の何十年かわからないですけれど、時代に彼が歩いて行くって感じがしたのね。わかんないけど。またなんかとんでもないおもしろいことっていうか、どういうものが出てくるかいつもわからないところが佐野元春の魅力だけど、ちょっと僕期待してるんだよね。

・レインガール
アルバム『月と専制君主』に収録したセルフカヴァー・ヴァージョン。
「いつも新鮮な気持ちで自分が音楽と向き合えるようにと、彼はいつも考えてるのかなと思うね」と銀次さん。

・次のディケイド
銀次 : これはあくまで推測ですよ(笑)。僕は預言者ではないので。ここのところのコヨーテバンドからの流れね、彼の雰囲気を見てるとね、あと10年の間にもう一回ピークが来るんじゃないかなって気がちょっとするんです、予感として。このまま健康な状態で続けていって。なぜかというと声もまたすっごく戻ってきたでしょ。一時期ちょっと声が疲れてるなぁなんて思う時期があったんだけど、また艶が出てきてるし、そしてやっと30周年というひとつの荷物をね、ここで通過して折り返したっていうかね、なんか知らないけれど予感としてもう一回すごいピーク、何回目のピークかわかんないけれどね、ふふふ、くるような気がしますね。

・FLOWERS IN THE RAIN
銀次さんの1992年のアルバム『LOVE PARADE』で銀次さんが元春にお願いしてプロデュースしてもらった曲。「ふたりでニック・ロウとエルヴィス・コステロみたいにやろうぜ」と言って録音し直したヴァージョン。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #978

2011年07月10日 | Sunday Song Book

<07月10日プレイリスト>
[「棚からひとつかみ+リクエスト」]
RIDE ON TIME/山下達郎 '83
SUMMER RAIN/JOHNNY RIVERS '63
STOP! STOP! STOP!(LIVE)/THE HOLLIES "CLARK, HICKS & NASH YEARS" '11('68)
CARRIE-ANN(LIVE)/THE HOLLIES "CLARK, HICKS & NASH YEARS" '11('68)
WHEN THE FUEL RUNS OUT/THE AMBITIONS '74
WHEN YOU WISH UPON A STAR/JIMINY CRICKET(CLIFF EDWARDS) "PINOCCHIO" '40
ずっと一緒さ/山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" 08月10日発売ニューアルバム
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
6年ぶりのニュー・アルバム『RAY OF HOPE』が8月10日に発売。プロモーションがはじまって毎日3本とか取材を受けて口が回るようになってるそうだ。

・棚からひとつかみ+リクエスト
そんなわけで今週もレギュラー・プログラムの「棚つか」にリクエストを絡めてのプログラム「棚からひとつかみ+リクエスト」。

・RIDE ON TIME
福島県南相馬市のリスナーから「主人の好きな達郎さんの曲をリクエストします。是非勇気づけてください」とリクエストがあった。

・SUMMER RAIN
ジョニー・リバースの1967年、全米14位のヒット・ソング。タイトルに「サマー」と付いてるが正確には冬に夏のことを回想している曲。作曲家ジェームス・ヘンドリックスの代表作。

・STOP! STOP! STOP!(LIVE)
EMIからホリーズのコンプリート・コレクション6枚組のアイテム『THE COMPLETE HOLLIES APRIL '63 - OCTOBER '68』がリリースされた。先週の放送で話した達郎さんが1968年に観たライヴと同時期のライヴが初CD化として収録されていたそうだ。今日はその中から1968年5月24日にルイサム・オデオンで行われたライヴの1曲目で「STOP! STOP! STOP!」。オリジナルは1966年のベストテン・ヒット。

・CARRIE-ANN(LIVE)
ホリーズの1967年のヒット曲。前の曲と同じく『THE COMPLETE HOLLIES APRIL '63 - OCTOBER '68』から、1968年5月24日にルイサム・オデオンで行われたライヴの最後に演奏された曲として紹介。

・WHEN THE FUEL RUNS OUT
フィラデルフィアのジ・アンヴィションズの1974年のシングル。もともとはニュージャージーのグループ、エグゼクティブ・スイートがオリジナルで、同年1974年のスマッシュ・ヒット。ジ・アンヴィションズはエグゼクティブ・スイートと全く同じオケでレコーディングしてると言われてる。

・納涼リクエスト大会
プロモーションのピークが7月末から8月頭。番組は毎年恒例の「納涼リクエスト大会」を来週から3週間行う予定。

・ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』
ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』は8月10日発売。初回盤のみボーナス・ディスク『JOY 1.5』が付く。'80年代終わりから'90年代のライヴ・テイクを'90年代にCDシングルのカップリングとして発表したが、現在では廃盤となってるので今回まとめて、新たにリマスタリングして8月10日発売のニュー・アルバム『RAY OF HOPE』の初回限定盤ボーナス・ディスクに収録。『JOY 1.5』というのはライヴ・アルバム『JOY』と、将来出るであろう『JOY 2』のつなぎという意味だとか。

達郎 : 先週私お話し申しましたが、最近、みなさん、アルバムの紹介を発売日前になかなかしづらいという状況になっております。と申しますのもテスト盤とかそういうものを早く配布しますと、そこから例えばYouTubeとかそういうものにあがる場合があるのと、コピーとかそうしたものが蔓延するということをレコード会社が恐れまして、最近は、ひどいときはテスト盤は発売日後に配布するというですね、ちっともプロモーションにならないじゃないか。で、僕らの場合もどうしようかと思いましたけれども、従いましてむかし『SONORITE』までは、この「SUNDAY SONG BOOK」20年やっておりますけれども、『COZY』とかそういうアルバム出たときにですね、必ず全曲紹介というのを、竹内まりやさんの新譜も全曲紹介というのを必ずやっていたんですけれども、今回はそういう事ができないかなという具合のミーティングをやっておりましたがですね、でもやっぱりそれっておかしいんじゃないかと僕思いはじめましてですね、でもせっかく出すんですからね、それはちゃんとみなさんにあらかじめ聴いていただいて、それで喜んでお買い上げいただこうと、そういう事を考えましたので。8月の発売直前になりましたらある程度の特集はさせていただこうかなという、僕はそうやって今考えておりましてですね。まだちょっと意見が割れておりますので、引き続き協議の結果結論を出そうなんて(笑)、ことに考えております。全く変な時代であります。

・WHEN YOU WISH UPON A STAR
韓国のリスナーからのリクエスト。3.11以降のエリア圏外でもラジコの利用ができる方法がネットでながされたので、試してみたら本当に番組が聴けたんだとか。ディズニー映画のオープニングにながれる「WHEN YOU WISH UPON A STAR」のオリジナルが聴きたいというリクエストに応えて。
「WHEN YOU WISH UPON A STAR」は1940年に『ピノキオ』の主題歌としてでたのが最初。歌ってるのはコオロギのジィミニー・クロケットという設定で、声を担当したのはクリフ・エドワーズ。彼はウクレレ奏者で声優で歌手。

・ずっと一緒さ
「サンクスデイズ・プラチナ」という40代の夫婦がプラチナをプレゼントするというコマーシャルで「ずっと一緒さ」がテレビでながれてる。プラチナ・ギルド・インターナショナルのCM。

■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
07月17日は、毎夏恒例「納涼リクエスト大会」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #082

2011年07月06日 | Motoharu Radio Show

2011/07/05 OnAir - 1st. Week
Wings:Silly Love Songs
Tedeschi Trucks Band:Midnight in Harlem
The Beatles:Come and Get It
Peggy Lee:Let's Love
Paul McCartney:Here Today
佐野元春 and The Hobo King Band:君をさがしている(朝が来るまで)~ H.K.B. Version
佐野元春:ロックンロール・ナイト ('99 mix version)
佐野元春 and The Hobo King Band:ヤング・フォーエバー
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・Silly Love Songs
前回に引き続いてポール・マッカートニーの特集。
1976年にウイングス名義で出したレコード「Silly Love Songs」。一説によると「ポールはバラードしか書けない」という評論家のコメントを受けて「馬鹿げたラヴ・ソングの何が悪い」と切り返した曲だという。

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月7月の「3PICKS!」はテディスキ・トラックス・バンド『Revelator』、エミルー・ハリス『Hard Bargain』、そしてルシンダ・ウィリアムス『Blessed』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はテディスキ・トラックス・バンド『Revelator』。

・テディスキ・トラックス・バンド
デレク・トラックスと奥さんのスーザン・テディスキの新しいバンドがテディスキ・トラックス・バンド。デレク・トラックスといえばローリング・ストーンズ・マガジンで現代の三大ギタリストのひとりに抜擢されるくらいのギタリスト。エリック・クラプトンのバックバンドに抜擢されて一躍有名になった。特にフィンガー・ピッキングで弾くスライド・ギターは素晴らしい技術。今年で32歳になったばかりということで、これからも素晴らしいキャリアを積んでいくことだろう。奥さんのスーザン・テディスキ、彼女も素晴らしいシンガーでありギタリスト。2002年度のグラミー賞では最優秀女性ロック・ヴォーカリスト部門にノミネートされた。この二人が結婚してちょうど10年目に結成したバンドがテディスキ・トラックス・バンド。そのデビュー・アルバム『Revelator』を取り上げる。
「さっそく僕も聴いてみました。夫婦としてはもちろん、ミュージシャンとしてもお互いの信頼関係が感じられる、とても素晴らしいレコードでした。ブルース、ソウル、ジャズ、ゴスペルなどいろいろなジャンルの音楽が自由自在に織り重なってる。とても音楽的なアルバムといっていいと思います。ここで耳が釘付けになるのはバンド演奏の素晴らしさですね。テクノとかエレクトロニカとは対極にあるヒューマンな音楽表現です。よいバンド演奏というのは、それだけで聴くものを幸せにしてくれる、大げさに言えば音に愛が満ちてるという、このアルバムを聴いてそんなことを思いました」と元春。
このアルバム『Revelator』からリスナーのリクエストに応えて「Midnight in Harlem」。

・Come and Get It
ポール・マッカートニー、メロディメーカーという言葉は彼のためにあると言っていい。これまでに歴史に残る多くのヒット曲を書いてきた。バッドフィンガーはビートルズのメンバーがプロデュースしたバンド。ビートルズが作ったアップル・レコードからデビューしている。バッドフィンガーにポールが書き下ろしたのが「Come and Get It」。今回はポールによるデモ・トラック・ヴァージョンを聴く。

・Let's Love
ペギー・リーは'40年代、'50年代に活躍した米国の女性シンガー。ポールはペギー・リーの大ファンだったということから曲を提供することになった。「Let's Love」はポールらしいラヴ・ソング。

・Here Today
特集最後の曲は今は亡きビートルズのメンバー、ジョン・レノンを思って書いた曲「Here Today」。
「僕らはお互い心に隠しごとなんか一切なかった 口喧嘩したこともあったけれど 君はいつも笑顔で僕のそばにいてくれた 君が今ここにいてくれたらなぁ」とそんなふうに歌ってる。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週はNPO法人「トージバ」。現代社会が抱える食や農、環境についての問題を少しでもいい方向に変えようと農村と都市との交流を促すように場を提供している団体。

・特集「佐野元春30周年総括」
元春の30周年を伊藤銀次さんをゲストに迎えて総括。聞き手は番組アシスタントの後藤さん。
銀次さんは招待してもらったライヴはできるだけ聴きに行くことにしているそうだ。2010年3月21日の「アンジェリーナの日」を観たときは若返ったなという感じがしたとか。このあいだの「ALL FLOWERS IN TIME 'TOKYO」のファイナル公演は30年という年月の中で成長を実感できたライヴで、また新たなディケイドがはじまったなというような気持ちになったとか。

・君をさがしている(朝が来るまで)~ H.K.B. Version
「ALL FLOWERS IN TIME 'TOKYO」ではHKBのインストに続いて2曲目に演奏された曲。

・'80年代の佐野元春
基本的には変わってないと銀次さん。
銀次 : 佐野元春というシステム、それから伊藤銀次というシステムは変わらないんです。部品は取り替えてますけれど(笑)。新しいエンジンとか部品があったら取り替えますよ。だけどもともとのコントロール・システムみたいなものは変わらないんだと思うんですよ。部品を取り替えなければとっくにおシャカになってると思います。ははは。どちらもね。そこだと思うんですね。新しいものということに常に佐野元春もですね、いつも目を配ってると。但し、なんでもかんでも受け入れるというのではなくてですね、その奥にはひじょうに頑固なですね、何でもかんでも受け入れない頑固さがあるんですよ(笑)。このね、一見矛盾しているかもしれませんよね、新しいものを素直に受け入れていながら、絶対譲らないものは譲らないという、一見矛盾しているような寛容性と頑固さっていうのが佐野元春だと思うんですよ。それは僕も同じですね。全く違う質感を持っているけれどもそれはすごく理解できるところです。

・ロックンロール・ナイト ('99 mix version)
シングル「SOMEDAY」以降は一緒にアレンジを考えることがなくなったとか。ハートランドが揃ったとき、元春が自分の手足のように自由に音楽がやれるようになったという実感があったそうだ。曲ができたらハートランドとリハーサルスタジオに入って、いろいろなアイディアを試すようになり、アルバム『SOMEDAY』のときは銀次さんが譜面を書いたりするようなディレクションの役で関わるようになってたという。
銀次 : 「ロックンロール・ナイト」はレコーディングのときから、すでにスタンダード・ナンバーのような風格があったんだよね。だけども魂が吹き込まれたばかりでしょ。それから1年2年経ち、10年20年経ち、そして30周年記念で聴いたときに凄いなと思った。つまり『SOMEDAY』のレコーディングのときに何年経っても朽ち果てないフレーム、曲のかたちというのが、どんな健康状態で演奏しても(笑)、ハイな気分なときでも、ローな気分なときでも、この曲のかたちはハートランドであれホーボーイングバンドであれ、演奏するとある一定のフィーリングに、いつも誰もが聴いてる人が感じることができる。しかもどんな育ちをしても、どういう生活をしてきても、この曲に出合うとなにか心の中が動く、そのかたちを30年前に作ってたんだなと思うと、やっぱり凄いなと。いま果たしてJ-POPと言われるシーンの中でそういう曲作り、人間の未来なんてわからないんで、明日のことを考えてやってらんないよというふうに言うのかもしれない、確かに。売れないことにはしょうがないんだよとかね、いまそういう風潮があることはあるんだけれども、でもそれを言う前に作り手がすごく音楽を信じること、音楽なんて信じないことにはこういうものは作れないと思うんだよね。そしてある意味では、そうだね、何そんなに一生懸命やってるんだろうと言う人がいるかもしれないけれど、ここまで入れ込んで作られてる音楽っていうのはね、改めてライヴを見ていて、感動しながら、素晴しいシーンに僕も関われたなっていう、いい気持ちになれたっていう感じですね。

・総合的なエンタテイメント
リスナーから「ALL FLOWERS IN TIME 'TOKYO」は夫婦で一緒にダンスしながら観たというコメントを後藤さんが読んで。
ダンサブルなコンサートというのは佐野元春が最初だと銀次さん。日本のロックはもう少し体育会的なノリ、なんとか道的な、ちょっとそういうところがあるけれど、涙も笑いもいろんなモノが混ざってて、よく元春は「プロレスと同じだよね」と言ってたけれど、元春がそういうアスレチックな楽しみやいろんなものが混ざった総合的なエンタテイメントにしたような気がするそうだ。

・ヤング・フォーエバー
銀次 : ロック版『男はつらいよ』ですね。男はつらいんですよ。でもその辛さに耐えて生きてゆくというのが男の美学じゃないかと思うんですよ。このみっともなかったりするところがね。でもそれでも生きてるってところが。それがおしゃれな曲なのに佐野元春の根底に流れてるのは僕はすごく面白いと思う。ストーリとして順を追って納得していく曲じゃないんですね。ひとつひとつの言葉が感覚的に捉えられる、でも考えてくださいよ。身体を動かして踊ってるときに、いろんなこと言われたってわかるわけないじゃないですか。としたら言葉の端切れがパーンと感覚の中に引っかかってくる、それが効いてくるっていうか、まさにそれがポップスの詩の使い方だなぁと思うんですよ。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
次週も引き続いて伊藤銀次さんをゲストに迎えて特集「佐野元春30周年総括」パート2。
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Sunday Song Book #977

2011年07月03日 | Sunday Song Book

<07月03日プレイリスト>
[「棚からひとつかみ+リクエスト」]
夏への扉/山下達郎 "ライド・オン・タイム" '83
A LITTLE OLD LADY (FROM PASADENA)/JAN & DEAN '63
YOUR MISSION (IF YOU DECIDE TO ACCEPT IT)/LOST GENERATION '74
GETTING THE CORNER/THE T.S.U. TORONADOES '69
CRY TO ME/SPENCER WIGGINS '6?
BUTTERFLY/THE HOLLIES "BUTTERFLY" '67
MIGHTY SMILE/山下達郎 "アルチザン" '91
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■内容の一部を抜粋
・近況
うだるような暑さ、電力事情の関係で冷房が弱めなので、スタジオの中に扇子(龍神)を持ってきて扇ぎながら番組の収録を行ってるという。
「暑い日、熱中症で被害が出たりしております。お身体にはくれぐれもお気をつけください。相変わらず被災地の避難所、それから仮設住宅、避難生活を送ってらっしゃる皆様、ご不自由で暑い中大変でございます。毎週のことでありますけれど、心よりお見舞い申し上げます」と達郎さん。

ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』が完成していよいよプロモーションがはじまる。7月いっぱいは雑誌関係、新聞の活字媒体、8月に入ると放送関係の取材がはじまる。

・棚からひとつかみ+リクエスト
そんなわけで今週からは納涼リクエスト大会に向けてレギュラー・プログラムの「棚つか」にリクエストをまぶしてハーフ&ハーフのプログラム「棚からひとつかみ+リクエスト」。

・夏への扉
1980年のアルバム『RIDE ON TIME』から。この季節になると超常連のリスナーを中心にリクエストが集まるそうだ。

・A LITTLE OLD LADY (FROM PASADENA)
リスナーからのリクエスト。
ジャン&ディーンはサーフィン・ホットロッド・シーンの代表的なデュオ。1964年、全米3位の「A LITTLE OLD LADY (FROM PASADENA)」。

・YOUR MISSION (IF YOU DECIDE TO ACCEPT IT)
ノット・オン・アルバム、アルバムに収録されてないシングル。達郎さんは最近気がついて手に入れたそうだ。ロスト・ジェネレーションは'70年代にシカゴで活動したヴォーカル・グループ。リード・ヴォーカルのローレル・サイモンは作曲家としての才能がある人で、すごくクールなサウンドの曲を書いて、それがローレル・サイモンの声に合ってる。「YOUR MISSION (IF YOU DECIDE TO ACCEPT IT)」はロスト・ジェネレーションの最後のシングル・ヒットで1974年、65位のスマッシュ・ヒット。「この時代のシカゴのスタジオの風の吹くエコーの音が素晴らしい」と達郎さん。アレンジがトムトム、プロデュースはローレル・サイモン。

・GETTING THE CORNER
T.S.U.トルネドーズはテキサス、ヒューストンで'60年代に結成されたインストゥルメンタル・バンド。ドラム、ベース、ギター2人、オルガン、ホーンが3人の8人編成のグループ。全く無名だがアーチ・ベル&ザ・ドレルズの「TIGHTEN UP」を演奏しているグループとして知られている。1969年、全米75位、R&Bチャート34位。2002年にアルバムがCD化されたが音が悪いので今回はオリジナルのアナログから。

・みずてん
先週の放送で達郎さんが「これは全くのみずてんで買った」と言ったところ、リスナーから「みずてん」とはどういう意味ですか?という質問のお便りが届いた。
「不見転」と書くそうだ。博打の時に状況を考えず札を出すところから、後先考えずになんかするという意味になったという。要するに達郎さんは中身を確認せずにレコードを買うという意味で言ったそうだ。

・CRY TO ME
スペンサー・ウィギンズにリクエスト。先日、イギリスのケントから出たベスト盤の中から「CRY TO ME」。当時は未発表曲で10数年前にCD化されたが今回はリアル・ステレオ・ヴァージョン。「CRY TO ME」は1962年のソロモン・バークのヒット曲のカヴァー。1960年代後半のレコーディング。作詞作曲バート・バーンズ。

・納涼リクエスト大会
プロモーションのピークが7月末から8月頭。そのときに番組は毎年恒例の「納涼リクエスト大会」を行う予定。

・プレゼント
3月9日発売のシングル「愛してるって言えなくたって」の初回盤に封入したハガキで応募するとアナログ盤をプレゼントするという企画があった。ようやくアナログ盤が完成したのでこの番組で20名に抽選でプレゼント。12インチの重量盤。

・ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』
ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』は8月10日発売。むかしだったら7月のおわりくらいになったら全曲オンエアしてウンチクを話したが、若干時代が変わって、最近はYouTubeなどネットで音が自由にアップできる世の中になり、発売日前にそれをやられるとレコード会社各社がだんだん二の足を踏むようになって、発売日前のオンエアを控えるという本末転倒の事態になってるとか。「仕方がないというか、世の中の趨勢と言いましょうか。だからその代わりにと言っては何なんですが、制作ノートとかですね、曲の解説とかをネットとかで積極的に上げていくかたちになります」と達郎さん。
通算22枚目、オリジナル・フル・アルバムとしては13枚目。

・JOY 1.5
'80年代終わりから'90年代にかけてシングルのカップリングで発表されたライヴ・テイクはほとんどが未アルバム化。今回新たにリマスタリングして8月10日発売のニュー・アルバム『RAY OF HOPE』の初回限定盤ボーナス・ディスクにまとめて収録して『JOY 1.5』とするそうだ。

・BUTTERFLY
リスナーから「蝶々関連でなにか1曲を」というリクエスト。
ホリーズの1967年のアルバム『BUTTERFLY』のタイトル・ソング。達郎さんが今まで見たライヴの中でワン・オブ・ザ・ベストは大手町のサンケイホールで見たホリーズのライヴだとか。ちょうどアルバム『BUTTERFLY』の発売前後の頃でグラハム・ナッシュがカラオケをバックにギターを弾きながらこの曲を歌ったそうだ。

・ライヴハウス・ツアー
ホームページに「全国ホール・ツアー決定」と書いてあるがライヴハウス・ツアーはどうなったんですか?というリスナーからの質問。
震災があったので予定が変更になったそうだ。震災がなかったら夏場にライヴハウスをやるような準備をしていたとか。「震災の問題で、特にライヴハウスはひじょうに電気の問題があって、やばかったので一回先送りになりました。なので、その代わりに少しホール・ツアーをちゃんとした数をやろうという感じでございます。ライヴハウス・ツアー、そのうちちゃんとやりますので、ご安心ください(笑)。全然やる気は失せてはいませんですし、実際にやれますですのでそのつもりで。いつかはやってみたいと思いますので、今回はホール・ツアーが凄く大規模なので、そちらを優先ということです。よろしくお願いします」と達郎さん。

・MIGHTY SMILE
達郎さんの雨の歌。1991年のアルバム『ARTIZAN』に収められている。

■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
07月10日は、引き続き「棚からひとつかみ+リクエスト」
http://www.tatsuro.co.jp
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