Billboard Live 'Smoke & Blue'

2012年03月30日 | 佐野元春

個人サイトにビルボードライブ大阪で行われた佐野元春 and The Hobo King Band
「Billboard Live 'Smoke & Blue'」のレビューをアップしました。
ネタバレしてますのでご注意のうえ、読む、読まないを自己責任で選択してくださいませ。
よろしくお願いします。

今回はビルボードライブでは初となる3ヶ月連続の公演。
昨日、一昨日と東京公演が行われて3月の公演は終わり。
今日からClub BBLとファンクラブ会員に5月分の先行受付がはじまりました。
5月公演は雪村いづみさんがゲスト出演するとのこと。
ただし大阪公演は16日だけということ。僕は16日の席を予約することができました。
さっき残席情報をチェックしたら15日のHKBだけの日はまだ残ってました。
どうなんでしょうね。HKBだけというのも魅力的ではあるのですが。。

[追記]
15日の分もすべて予約が入りました。

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Sunday Song Book #1015

2012年03月25日 | Sunday Song Book

2012年03月25日プレイリスト
「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. 風の回廊(コリドー)/ 山下達郎 '85
2. NOTHING CAN CHANGE THIS LOVE / SAM COOKE "LIVE AT THE HARLEM SQUARE CLUB, 1963" '85
3. PHILADELPHIA DREAMING / MATT COVINGTON "MATT COVINGTON" '12('76?)
4. BABY PLEASE PRETTY PLEASE / JAMES KNIGHT & THE BUTLERS '71
5. PARTY TIME MAN / THE FUTURE "PAST, PRESENT & THE FUTURES" '78
6. I LAUGHED / THE JESTER '58
7. T & T / HIP CHICK "HIP CHICK 2" '12
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■内容の一部を抜粋
・近況
全国ツアーの真っ只中。ライヴの合間を縫って番組を前倒しで収録しているという。今回は3月17日、18日のNHKホールが終わった時点で録音しているとか。
「おかげさまでここのところ、声のほうが本調子になってきたといいましょうか、三十代の中頃の調子に戻って来ました(笑)。わりとコンスタントに演奏も歌もアベレージが保てておりますので福岡サンパレスもきっとうまくいってることと思います(笑)。がんばってやっております」と達郎さん。
福岡が終わった時点で20本を切り、あとは5月の中頃まで一直線。今週は26日月曜日が長崎ブリックホール。週末31日土曜日、4月1日の日曜日は横浜の神奈川県民ホール。

・風の回廊(コリドー)
リスナーからのリクエストで1985年のシングル「風の回廊(コリドー)」。

・棚からひとつかみ+リクエスト
先週に引き続いて今週もレギュラー・プログラムの「棚からひとつかみ」にリクエストをまぶして。最近のオールディーズもののCD再発ものに、リスナーからのリクエストをいろいろと取り混ぜて。

・NOTHING CAN CHANGE THIS LOVE
最近ソニーからサム・クックの作品が紙ジャケ、Blu-Spec CDでリイシューされた。紙ジャケなので限定盤とのこと。1963年1月にマイアミのハーレム・スクエアというアフリカ・アメリカンのコミュニティでのサム・クックのライヴ。あまりに刺激が強すぎて当時のRCAでは発売を自粛して1985年まで日の目を見なかったという。達郎さんは1985年当時、NHK-FMで「サウンド・ストリート」という番組をやってたが、このアルバム『LIVE AT THE HARLEM SQUARE CLUB, 1963』を全曲紹介したという。このアルバムは1曲だけ聴くというわけにはいかなくて、特にB面は通しで聴いてしまうくらい引き込まれる作品だそうだ。今回は全曲紹介するわけにもいかず、その中から1962年のヒット・ソング「NOTHING CAN CHANGE THIS LOVE」。サックスはキング・カーティス。マスタリングは2005年のボブ・ラドウィッグのものを採用している。日本盤の解説は鈴木啓志さん。

・PHILADELPHIA DREAMING
達郎さんが最近出たオールディーズもののリイシューでいちばん聴いてるのは日本のインディ・レーベル「マグナム・キャット」から出たマット・コヴィントンの1976年のアルバム『MATT COVINGTON』。マット・コヴィントンはフィラデルフィアのヴォーカル・グループ、フィリー・リボーションズのリード・ヴォーカルでファルセットのシンガー。このマット・コヴィントンのソロ・アルバムの中から「PHILADELPHIA DREAMING」。日本盤の解説はフィリーのオーソリティ、林剛さん。

・BABY PLEASE PRETTY PLEASE
マット・コヴィントンよりもっとマイナーなもの。1971年のジェームス・ナイト&ザ・バトラーズのシングル「BABY PLEASE PRETTY PLEASE」。いわゆるファンクもの。数年前に一度出たが今回は紙ジャケでボーナス・トラック付き。板起こしだそうだ。日本盤の解説は鈴木啓志さん。
「ジョス・ストーンが歌ったら合うような、そういう曲調でありますが」と達郎さん。

・バラシ
3月の大阪公演を聴きに行ったリスナーから「公演のトークの中で、今夜はバラシがないので、と仰ってましたが、この"バラシ"は何を指しているのでしょうか?」という質問。
舞台が終わったら、P.A.やセットや楽器を片付けるが、そのことを業界用語で"バラシ"というそうだ。大阪公演は2日公演だったため1日目と2日目のあいだは舞台の片付けがない。なので1日目は「今夜はバラシがないので」と申し上げたと達郎さん。

・PARTY TIME MAN
ザ・フィーチャーズの1978年の通算2枚目のアルバム『PAST, PRESENT & THE FUTURES』から「PARTY TIME MAN」。フィリー・ダンサーで長いけれど構成がしっかりしてて、最期まで楽しめる、冗長な感じがないと達郎さん。フィーチャーズは'60年代末期にフィラデルフィアで結成された黒人6人組のヴォーカル・グループ。
リクエストしたリスナーのスマホの話題に触れて。
「私もまだスマホじゃないですね(笑)。あの手で液晶を押すのがなんとなく抵抗があります。iPhone、スマホ、まだ踏み出せずにおりますが、結局そのうち全部アレになってしまうんですがね、嫌(ヤ)ですね、電気屋の陰謀」と達郎さん。

・今後の特集
4月にオリジナル・ヴァージョン特集の番外編でドゥーワップ編。ドゥーワップはスタンダードを元ネタにしているものが多く、そのスタンダードの源流を探ってゆく。1930年代まで遡るものもあるそうだ。そしてそろそろ珍盤奇盤もやりたいそうだ。ネタも揃ってきたという。

・はじめて聴いたCD
リスナーからの質問で「達郎さんのはじめて聴いたCDは何ですか?」
はじめて聴いたのはまだアナログ・ディスクの時代。シングル・レコードでCDではないそうだ。中学生のときで78回転の「スケーターズ・ワルツ」。はじめて買ったのはヴェンチャーズ。'80年代にはじめて聴いたCDはクラシック。ロリン・マゼールのチャイコフスキーの「悲愴」か、アシュケナージのラヴェルの「夜のガスパール」なんかだったそうだ。
「ロリン・マゼールのやつは、ほとんどはじめて聴いたCDの1枚なんですが、なんでこんないい演奏がこんなひどい音なんだろうというのが(笑)、それが偽らざる本音でした。最近ようやく、そのロリン・マゼールのですね、当時のチャイコフスキーのその演奏がリマスタリングされてリイシューされました。それを私はiPodに入れて旅に持って聴いておりますが、こんなに違うのかというほど音が違います。まぁ、30年ほど前の話ですから」と達郎さん。

・I LAUGHED
ドゥーワップのリクエスト。ただリクエストしたリスナーがラジオ・ネームだった。ほとんどラジオ・ネームだったらリクエストに応えないそうだが、今回はリクエスト曲に惹かれて名前も何も見ずに持ってきてしまったとか。できれば名前を書いてほしいとのこと。
ジェスターズはニューヨークの4人組のヴォーカル・グループ。1958年の作品から「I LAUGHED」。

・T & T
達郎さんのバンドの小笠原拓海くん(ドラムス)がトランペットの市原ひかりさんと結成している5人組のインストゥルメンタル・バンド、hip chick。'70年代、'80年代のフュージョンをやってる。彼らのセカンド・アルバム『HIP CHICK 2』から「T & T」。

友人から僕宛の誕生日祝いのメッセージを達郎さんに読んでいただきました。
出先からiPhoneで聴きました。ありがとうございました。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
04月01日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #108

2012年03月21日 | Motoharu Radio Show


2012/03/20 OnAir - 3nd. Week - 雪村いづみさんを迎えて #2
01.雪村いづみ:フジヤマ・ママ
02.雪村いづみ:ビバップ・ルーラ
03.雪村いづみ:ラブ・ミー・テンダー
04.雪村いづみ:四月の恋
05.雪村いづみ:シュガー・キャンデー
06.雪村いづみ:マック・ザ・ナイフ
07.雪村いづみ:サヨナラ
08.雪村いづみ:ブルースを唄おう
09.雪村いづみ:アイ・ゲット・キック・アウト・オブ・ユー
10.雪村いづみ:スマイル
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■内容の一部を抜粋
・雪村いづみさんを迎えて
今週は先週に引き続いてゲストに雪村いづみさんを迎えて。雪村いづみさんは来年デビュー60周年。これまで歩んできた歌手としての素晴らしい歴史を振り返りながら雪村さんのレコードをたっぷり聴く。

・フジヤマ・ママ
雪村さんが歌ったロックンロールのカヴァー・レコードから。ロックンロールが流行るとビクターのスタッフが歌ってみたらどうかと提案したという。

・ビバップ・ルーラ
当時のロカビリー・ブームの中でミッキー・カーチスがボーイフレンドだったと雪村さん。

1957年には海外に進出。映画『嵐』でベルリン国際映画祭に出席。パリのオリンピア劇場に一週間ぶっ続けて出演したそうだ。白い着物を着て「セシボン」を歌ったのを覚えてるという。映画『四十八歳の抵抗』で女優としても高く評価されるようになった。

・ラブ・ミー・テンダー
アメリカに行ったときはエルヴィス・プレスリーとスタジオで会ったという。

・四月の恋
雪村さんが訳詞した曲。

・シュガー・キャンデー
雪村さんが訳詞した曲。妹の愛子さんと一緒に歌っている。

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・マック・ザ・ナイフ
日本語で歌うより英語で歌うほうが好きだと雪村さん。

・サヨナラ
雪村さんは曲によって歌い方を変えてると元春。クラシック音楽の唱法でこの曲を歌ってると。
アーヴィング・バーリンの作詞作曲。映画『サヨナラ』にはジャズ・シンガーのナンシー・梅木さんが出演していた。
ナンシー・梅木さんは日本人で米国に渡ってはじめて成功したシンガー。

・ブルースを唄おう
1959年にテレビ番組出演のため雪村さんは米国に渡る。このとき雪村さんは22歳。
1960年には「ホリデー・イン・ジャパン」でアメリカを一年間巡業する。
このとき大学生のジャックと知り合い、のちに結婚することになる。

・フィードバック
「Motoharu Radio Show。番組ではみなさんからの楽しいフィードバックを待ってます。番組専用のウェブサイトを用意しているので、是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのコメントを送ってください。みなさんからの楽しいフィードバックを待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・アイ・ゲット・キック・アウト・オブ・ユー
全米公演を終えて帰国後にレコーディングした曲。コール・ポーターの曲。
アメリカでヴォイス・トレーナーのレッスンを受けて音域が広がっている。
1961年、24歳で結婚。

雪村さんにお話が聞けてとても貴重な時間が過ごせたと元春。
雪村「うふふ。あたしがファンレター書いたのあなただけじゃなーい(笑)。あたしがあなたのファンなんだから、だからきょうこうやって出していただけてるんじゃない。ありがと」
元春「とても光栄です」

・スマイル
また機会を改めて'70年代、'80年代の話を、と元春。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
4月3日火曜日
コメント (3)
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Sunday Song Book #1014

2012年03月18日 | Sunday Song Book

2012年03月18日プレイリスト
「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. ヘロン / 山下達郎 '98
2. CAN'T HIDE LOVE / EARTH, WIND & FIRE "GRATITUDE" '75
3. I WANNA BE FREE / THE MONKEES "THE MONKEES" '66
4. NINE OUT OF TEN TIMES / PAUL KELLY '66
5. ALL OUR PAST TIMES / THE BAND "THE LAST WALTZ BOX" '02
6. JUST LIKE IN THE MOVIE / CARESS "CARESS" '77
7. YOU'RE MY LADY / THE GENTLEMEN FROM NEW YORK CITY '86
8. ブーメラン・ベイビー / 山下達郎 "COZY" '98
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■内容の一部を抜粋
・近況
全国ツアーの真っ只中。2/3消化して先々週から先週は宮崎、大分、鹿児島と九州の南部をやってきたそうだ。
「いやー、しかし宮崎、大分、鹿児島。各地、異常なほどの盛り上がりでございまして(笑)。なんか三十代の頃のライヴのような、お客さんもみなさん元気でございます。盛り上がってありがとうございました。また、よろしくお願いします(笑)。昨日、今日はNHKホールでございます。今年の、今回のツアーはNHKホールは昨日、今日だけでございます。あとは全部中野のサンプラザでございますが。土日でございますのでたくさんのお客さんいらっしゃっていただけるはずでございます。土日がNHKホールなので今日も前倒しで録っております。昨日はちゃんといってるはずです。おかげさまでここのところ、ちょっと声のほうが大分いいのでですね、うまくいってるはずでございます。今日も引き続きNHKホール、お待ち申し上げております。このNHKホールが終わると今週は博多です。木金ですから22日23日になりますが博多のサンパレスでございます。そのあと長崎へと向かって参ります。いよいよ九州もラストスパートでございます。博多のお客さま、お待ち申し上げております」と達郎さん。

・ヘロン
春先になるとこの曲へのリクエストが増えるそうだ。1998年の曲。

・棚からひとつかみ+リクエスト
今週はレギュラー・プログラムの「棚からひとつかみ」にリクエストをまぶして。最近のオールディーズもののCD再発ものに、リスナーからのリクエストをいろいろと取り混ぜて。

・CAN'T HIDE LOVE
今月ソニーからアース、ウインド&ファイアの全タイトルが紙ジャケ、Blu-Spec CDでリイシューされた。紙ジャケなので限定盤とのこと。高品質CDだが中身は日本にあるサブ・マスターを使用しているので劣化が少ないそうだ。「音が良くて日本のリマスターなので無理のないリマスターです」と達郎さん。「CAN'T HIDE LOVE」は1975年の2枚組アルバム『GRATITUDE』に収録されている。ABC面がライヴで、残りのD面がスタジオ録音。このスタジオ録音からのシングル。アルバムは1975年に全米1位を3週間続けた。そしてこのアルバムは達郎さんのオーディオ・チェックのアルバムだとか。いつもアースをかけてアナログのプレーヤーのアンプをチェックしているという。

・I WANNA BE FREE
モンキーズのデイビー・ジョーンズが亡くなった。1966年のファースト・アルバム『THE MONKEES』の3曲目に入ってる「I WANNA BE FREE」邦題は「自由になりたい」。ボイス&ハートの作品。アルバムは13週間1位。

・NINE OUT OF TEN TIMES
マイアミ出身の黒人ソウル・シンガー、ポール・ケリーのシングル・コレクションが出た。'70年代以降は作曲家、プロデューサーとしてのほうが有名だが、'60年代から'70年代の初めまではシンガーとしてたくさんのシングルを出していた。1966年のシングル「NINE OUT OF TEN TIMES」が日本ではいちばん有名というか人気が高い曲。

・ALL OUR PAST TIMES
ザ・バンドにリクエスト。2002年の『THE LAST WALTZ BOX』から「ALL OUR PAST TIMES」。エリック・クラプトンの1976年のアルバム『NO REASON TO CRY』に収められていたリック・ダンコとの共作曲。この曲をザ・バンドと一緒にラスト・ワルツのステージ上で演奏したヴァージョン。
「しかしザ・バンドは演奏がうまいですね、これ本当に。この歳になって聴くと深さといいましょうか、本当の音楽っていう、そういう感じがします」と達郎さん。

・今後の特集
4月にオリジナル・ヴァージョン特集の番外編でドゥーワップ編。ドゥーワップはスタンダードを元ネタにしているものが多く、そのスタンダードの源流を探ってゆく。1930年代まで遡るものもあるそうだ。そしてそろそろ珍盤奇盤もやりたいそうだ。ネタも揃ってきたという。

・ヴェンチャーズ
リスナーから「達郎さんが好きなヴェンチャーズのアルバムがあれば教えて下さい」というお便り。
ヴェンチャーズはなんでも好きなんだそうだ。生まれてはじめて買ったアルバムがヴェンチャーズの『THE VENTURES IN SPACE』だったとか。『THE VENTURES IN SPACE』、『KNOCK ME OUT』、『THE FABULOUS VENTURES』、『SURFING』の4枚だったらどれでもいいと達郎さん。

同じリスナーから「レコードの保管用のビニールは糊付きですか? 糊なしですか?」という質問。
「そんなこと訊いてどうする? 糊なしですね。通気を良くするといいましょうか。全部ビニールは入れないと気が済まない人なので(笑)」と達郎さん。

・JUST LIKE IN THE MOVIE
上の質問をしたリスナーからのリクエスト。コレスの1977年に発売されたアルバム『CARESS』。いわゆるスイート・ソウルものだが正体が全くわからないグループ。プロデュースはパトリック・アダムスなのでニューヨークのレコーディング。'80年代には高値で取引されていたが今はCD化されている。

・YOU'RE MY LADY
いわゆるスイート・ソウルもの。P-VINEからジ・アルティメッツというヴォーカル・グループとトピックスというヴォーカル・グループのCDが紙ジャケで発売された。この紙ジャケを2種類を買うと45回転のアナログ・シングルがもらえたそうだ。アルティメッツ、トピックス関連のニューヨーク・シティというグループのシングル。B面はザ・ジェントルメン・フロム・ニューヨーク・シティというクレジットでレコーディングしていて、それが「YOU'RE MY LADY」という曲。リード・ヴォーカルはアルティメッツのリード・ヴォーカルのネイト・ヘイデンという人で、1969年のソースを1986年にザ・ジェントルメン・フロム・ニューヨーク・シティと名前を変えて、同じプロデューサー、同じシンガーでリリースしている。このシングルが欲しくて達郎さんは紙ジャケを2種類を購入したそうだ。

・ブーメラン・ベイビー
むかしから聴いてるけどリクエストははじめてというリスナーからのリクエスト。
1998年のアルバム『COZY』から加山雄三さんのカヴァーで「ブーメラン・ベイビー」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
03月25日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #107

2012年03月14日 | Motoharu Radio Show


2012/03/13 OnAir - 2nd. Week - 雪村いづみさんを迎えて #1
雪村いづみ:想い出のワルツ(ライブ)
雪村いづみ:アイズ・オブ・ブルー
雪村いづみ:泪のチャペル
雪村いづみ:シークレット・ラブ
雪村いづみ:ジャンケン娘
雪村いづみ:マンボ・イタリアーノ
雪村いづみ:スィート・アンド・ジェントル
雪村いづみ:チャチャチャは素晴らしい
雪村いづみ:セブンティーン
雪村いづみ:恋人になって
雪村いづみ:ケ・セラ・セラ
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■内容の一部を抜粋
・雪村いづみさんを迎えて
今週はゲストに雪村いづみさんを迎えて。雪村いづみさんは来年デビュー60周年。これまで歩んできた歌手としての素晴らしい歴史を振り返りながら雪村さんのレコードをたっぷり聴く。

・雪村いづみ
1937年3月20日生まれ。東京大岡山の生まれ。父親がカルア・カマアイナスというバンドでギターやウクレレを演奏しながらマネージャーをやっていた。日比谷公会堂が活躍の場で幼少の頃よく観に行ったという。15歳の時、グロリア・デ・ヘヴンのデッカ盤で覚えた「Because Of You」を新橋のダンスホール「フロリダ」で歌って認められ、それがきっかけとなって歌手になった。

・想い出のワルツ(ライブ)
1953年、16歳でデビュー。当時はまだSP盤の時代。5万枚から6万枚くらい売れるヒットになったとか。築地にあった古いビクターのスタジオで録音したそうだ。歌手と楽団が一緒にスタジオに入って同時に録音するいわゆる一発録音が主流。当時のライヴ・ヴァージョンを聴く。

・アイズ・オブ・ブルー
1953年には15曲レコーディングしている。「アイズ・オブ・ブルー」では当時珍しいヴォーカルの多重録音が行われている。

・泪のチャペル
レコーディングする曲はビクターのスタッフが選曲。当時の歌は原曲の英語詞、日本語の訳詞、そしてまた英語詞に戻るというパターンが多かった。

・シークレット・ラブ
1954年からは映画にも出演。この年だけで8本の映画に出演している。
「シークレット・ラブ」は映画『カラミティ・ジェーン』の主題歌でドリス・デイが歌っていた。それを雪村さんがカヴァー。

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・ジャンケン娘
1955年には雪村いづみさん、美空ひばりさん、江利チエミさんの三人娘で映画『ジャンケン娘』に出演。その主題歌。
「ひばりさんとチエミさんと一緒の映画に出られるなんて夢のようでした。私が東宝の専属だったためにみなさん東宝に来てくださったのだけど」といづみさん。

・マンボ・イタリアーノ
1955年には「ニューリズム」と呼ばれる中南米のラテン音楽が日本で流行した。「マンボ・イタリアーノ」はローズマリー・クルーニが歌ってヒットした曲のカヴァー。

・スィート・アンド・ジェントル
1955年のラテン傾向の曲からもう1曲。

・チャチャチャは素晴らしい
歌詞がユニークな曲。訳詞はビクターに在籍した井田誠一さん。



元春は1956年生まれなので「両親が若い頃に聴いてた曲がこうしたマンボ、チャチャ、ボレロ、ルンバ」といったラテン音楽だったそうだ。

・セブンティーン
当時のファンは女の子が多かったという。映画の上映後に劇場で歌うことが多かったとか。

・恋人になって
1956年の曲。ロックンロールの原型になったジャンプ・ブルース。元春も歌いたいと思う曲だそうだ。服部良一さんと笠置シズ子さんのコンビによる「買い物ブギ」を思い出させると元春。

・ケ・セラ・セラ
1956年の曲。日本人の多くの人たちは雪村いづみさんの曲として覚えてるんじゃないかと元春。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
来週も引き続いて雪村いづみさんへのインタビューが続く。
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Sunday Song Book #1013

2012年03月11日 | Sunday Song Book

2012年03月11日プレイリスト
「東日本大震災一周年、追悼と復興祈念プログラム」
1. DON'T GIVE UP ON ME / SOLOMON BURKE "DON'T GIVE UP ON ME" '02
2. BLUE MONDAY PEOPLE / CURTIS MAYFIELD "THERE'S NO PLACE LIKE AMERICA TODAY" '75
3. YOU ARE NOT ALONE / R. KELLY "LOVE LETTER" '10
4. MY ONE & ONLY LOVE / DORIS DAY "DUET" '61
5. 蒼氓 / 山下達郎 "サンデーソングブック 10th アコースティックライブ" '03
6. 希望という名の光 (2012 ACOUSTIC VERSION) / 山下達郎
7. いのちの歌 (PIANO & VOCAL VERSION) / 竹内まりや 01月25日発売ニューシングル
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■内容の一部を抜粋
・東日本大震災一周年、追悼と復興祈念プログラム
山下達郎: みなさん、こんにちは。山下達郎です。毎週日曜日午後2時からの55分間は、わたくし山下達郎がお送りいたします「TSUTAYA SUNDAY SONG BOOK」の時間であります。TOKYO FMをキーステーションといたしましてJFN全国38局ネットでお届けいたしております。本日3月11日は東日本大震災一周年。あれから一年が経ちました。一年経って震災の記憶が風化していくというような懸念も語られている今日この頃でありますが、私の個人的な印象では風化どころか緊迫感はむしろ増大している感すらあります。二万人に迫る死者、行方不明者。三十四万人以上の方々が今も避難者となっておられます。改めましてご家族、ご親類、ご友人を亡くされたみなさまに心よりお悔やみを申し上げますとともに、不自由な生活に耐えておられる避難者のみなさまに心よりお見舞い申し上げます。とりわけ福島の原発事故による放射能汚染で被災され、避難を余儀なくされた方々のご心痛、また放射能汚染の不安を抱えながら、現地で生活されてる方々のご心情は察するに余りあり、重ねて心よりお見舞いを申し上げます。福島原発の情勢というものは依然として予断を許さないものがある上に、初期対処のまずさもあって、政府とか電力会社からもたらされる情報が一体どこまでが真実で、どれほどの隠蔽があるのか、多くの人々はこの一年、そして未だに深い疑心暗鬼にかられて過ごしております。更には震災と原発災害に追い打ちをかけるような、この間の台風被害、国際的にも金融不安や、タイの大水害、それらに伴う日本経済の地盤沈下といったそうした中でこの先復興にどれくらい時間がかかるのか想像もつきません。今いちばん優先されるべき課題はこの内憂外患の国難をいかに克服するかであり、それには挙国一致、大同団結が不可欠です。こんなときに民主も自民も、またどこぞの省庁もへったくれもありません。それなのに政治や官僚たちの、特にリーダーシップを発揮するべき上層部の人々こそ、相変わらずあーだこーだ百家争鳴で方針決定は遅々としてなかなか建設的方向に向かいません。彼らに更なる自覚と自戒を求めずにはおられません。さて、一年後の本日、2012年3月11日。地震発生時刻に当たる午後2時46分が、なんと私の「SUNDAY SONG BOOK」の放送時間内という大きなめぐり合わせとなりました。本来ならこの時間帯、私の番組取りやめていただいてJFN38局ネットで特別番組を放送したほうが適切なのではというようなことを申し上げたのですが、私の「SUNDAY SONG BOOK」の中で何かメッセージをという局側の要望をいただきました。そんなわけですので私なんぞには荷の重い役回りなんですが、ご指名いただきましたので、本日の山下達郎「SUNDAY SONG BOOK」は「東日本大震災一周年、追悼と復興祈念プログラム」と題しまして全国のリスナーみなさまに、あくまで私に出来る範囲でしかありませんが、一時の心の安らぎお届けできるようお送りしたいと思っております。昨年の3月震災直後にお送りしました「東日本大震災鎮魂プログラム」の際にも申し上げましたが、19年半続いております私のこの番組「SUNDAY SONG BOOK」はいつもはかなりマニアックな内容の音楽番組であります。ですので一周年目の本日も、基本的にはいつもこの番組を聴いてくださってるリスナーのみなさまのためのプログラムとして選曲と構成をしていることを予めご了承してください。ただどのような番組、どのような音楽であろうとも人の心のために作られてることは変わりはありません。2時46分になりましたら震災の犠牲になられた方々のために一分間の黙祷を捧げたいと思いますので、みなさま、予めご準備よろしくお願い申し上げます。昔からこの番組にリクエストをお寄せ頂くリスナーのみなさまの中にも被災された方々が沢山いらっしゃいます。いつもは濃いー音楽の話題を書いてお送りくださるみなさま方が、今回は一人の人間としてのあらわな、でもどなたも冷静で前向きな心情を書き綴ってくださいました。そうしたお便りも時間の関係で、これもごく僅かで申し訳なく思いますけれど、ご紹介してまいりたいと思っております。それでは山下達郎「SUNDAY SONG BOOK」、「東日本大震災一周年、追悼と復興祈念プログラム」はじめさせていただきます。

被災地のリスナーからのメッセージを中心に。
前半の洋楽作品は普段達郎さん自身が実際に心の平安に大いに役立ってる中から何曲か選んだとのこと。

・DON'T GIVE UP ON ME
ソロモン・バークの2002年のソロ・アルバム『DON'T GIVE UP ON ME』からタイトル・ソング。
「僕になにか足りなくても 僕が合格点じゃなくても 君の期待に今日は応えられなくても いつだって明日はある じゃなきゃ明日の夜がある だから堪えておくれ 遅かれ早かれ僕はちゃんとするから」という希望に満ち溢れた歌。

・BLUE MONDAY PEOPLE
達郎さんの生涯のヒーリング・ミュージック。カーティス・メイフィールドの1975年のアルバム『THERE'S NO PLACE LIKE AMERICA TODAY』から「BLUE MONDAY PEOPLE」。

・YOU ARE NOT ALONE
R.ケリーの2010年のアルバム『LOVE LETTER』の隠しトラック「YOU ARE NOT ALONE」。もともとはマイケル・ジャクソンの1995年のプラチナ・シングル「YOU ARE NOT ALONE」のセルフ・カヴァー。
「君は独りじゃない 僕は君と一緒にいる 君が遠くに行っても僕はここに残っている 君は独りじゃない 僕たちが離れ離れになっても 君は僕の心の中にいる」といういい歌。

東京世田谷区の超常連の方から「キャラメル・ボックスという劇団のお芝居を観に行ったら、被災地の方々、仮設住宅で暮らす人たちはものすごく元気。悲しみや辛さを乗り越えるための元気で満ち溢れている。それに比べて東京のみなさんに元気がない。直接、被災したわけではない東京が震災前の元気を取り戻していないように思える。これから末永く東日本沿岸の方々を支えていくために、とにかく東京が元気にならないと、東京の人たちに元気になってほしいと力説されていたのが印象的でした」というお便り。

「これなかなかおもしろいお便りなので紹介しました。自分の場でできることをする、志が褪せない、落ちないように努力する、そういうことなんでしょうが。私も東京の人間として気持ちを新たにしなければならないと思います。どうもありがとう」と達郎さん。

・MY ONE & ONLY LOVE
1961年のアンドレ・プレヴィンとの共演アルバム『DUET』から「MY ONE & ONLY LOVE」。昨年の「静かな棚つか」ではジョニー・マティスのヴァージョンをオンエア。もともとはフランク・シナトラが世に広めた。

・蒼氓
達郎さんにとってとても重要な作品のひとつ、1988年の「蒼氓」。
2003年のSUNDAY SONG BOOK 10周年記念のアコースティック・ライヴのソースから。

・希望という名の光
今日のプログラムのために先日録音した「希望という名の光」のアコースティック・ヴァージョン。
「一部メディアに生歌との表記がありましたが、本日わたしは大分でライヴの当日でありますため生演奏不可能でしたので、スタジオで一発録音での演奏にコーラスをダビングしたものを使用しました」と達郎さん。

・黙祷
「さてまもなく午後2時46分となります。今日は政府主催の追悼行事をはじめ、全国の津々浦々で追悼の催しが開かれてることと思います。あれから一年。あの大震災で失われた多くのいのちを悼み、多くの財産、家、畑、工場、鉄道、クルマ、船、家畜、それらの失われたものの大きさに思いを馳せ、この先、決して容易ではありませんが、それでも未来に向かって引き続き、様々なかたちでの復興へ向けた努力が、一日も早く身を結ぶことを祈りつつ、そのためにこの国に生きるすべての人々が助けあい、心をひとつにできることを願いながら、只今から一分間の黙祷を捧げたいと思います。みなさまご準備ください。それではみなさま黙祷しましょう。黙祷」と達郎さん。

「こうした音楽番組は厄災や争いのない平穏な世の中でなければ続けられません。日本だけではなく世界中の災害と今もどこかで続いてる騒乱がひとつでも、少しでも穏やかになることを祈念しつつ山下達郎SUNDAY SONG BOOK 来週もまたセイムタイム、セイムチャンネルでみなさんごきげんよう。さようなら」と達郎さん。

・いのちの歌(ピアノ&ボーカル・バージョン)

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
03月18日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」(予定)
http://www.tatsuro.co.jp
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山下達郎 Performance 2011 - 2012 大阪公演(3.2)

2012年03月09日 | 山下達郎

3月2日にグランキューブ大阪で行われた達郎さんのコンサートを聴きに行きました。
個人サイトにレビューをアップしてます。
ネタばれしてますので自己責任において読む、読まないを選択してください。
よろしくお願いします。
http://homepage3.nifty.com/sitedoi/

今回のツアー、この日が関西での最終公演。
僕もこれで見納めとなりました。
まぁ、追加公演が来週の東京、NHKホール公演の頃に発表されるかもしれません。
日程次第ではどこかに行きたいという気持ちはあるんですけれど。。

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Motoharu Radio Show #106

2012年03月08日 | Motoharu Radio Show

2012/03/06 OnAir - 1st. Week - ジャパニーズ・ポップミュージックの夜明け
笠置シヅ子:ラッパと娘
笠置シヅ子:ロスアンゼルスの買物
ティーヴ釜萢:トーキョー・ラグ
江利チエミ:ロック・アラウンド・ザ・クロック
小坂一也とワゴンマスターズ:冷たくしないで
雪村いづみ:ビー・バップ・ア・ルーラ
雪村いづみ:フジヤマ・ママ
雪村いづみ:恋人になって
Rich Robinson:Falling Again
鈴木ヤスシ:ジェニ・ジェニ
佐々木功:好きにならずにいられない
かまやつ ヒロシ:恋の片道切符
藤木孝:ママのツイスト
山下敬二郎:ダイアナ
坂本九:上を向いて歩こう
コニー・フランシス:想い出の冬休み
Nat "King" Cole:L-O-V-E
ミーナ:砂に消えた涙
弘田三枝子:私のベイビー
佐野元春:バイバイ・ハンディ・ラブ
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・ジャパニーズ・ポップミュージックの夜明け
特集は「ジャパニーズ・ポップミュージックの夜明け」と題して'50年代から'60年代にかけての国内ポップシンガーによるカヴァー曲を取り上げる。
「これはちょっと自分の話になってしまうんですが、僕は1956年3月13日に生まれました。そしてこの1956年3月13日というのはエルヴィス・プレスリーがデビュー・アルバムをリリースした、正にその日に当たるということです。まぁ、僕の母が相当なエルヴィスのファンだったということは聞いていましたが、まさかデビュー・アルバムの発売日に合わせて僕を生んだということは多分ないと思いますが。この素敵な偶然、人が聞いたらそれがどうしたって話になるんでしょうけれども、ロックンロールが好きな僕としては、これは本当に思わず自慢したくなるエピソードです。そんなわけでエルヴィス・プレスリーのデビュー・アルバムが発売された年、そして僕が生まれた年、1956年。物の本によるとこの1956年こそロックンロール誕生の年である、そんなことが書いてありました。日本の場合は戦争が終わってほぼ10年という節目でもありました。Motoharu Radio Show、今夜の特集は『ジャパニーズ・ポップミュージックの夜明け』と題して戦後、日本のポピュラー音楽が欧米の音楽にどのように影響されてきたか、レコードを通じてみていきたい、そんな特集にしたいと思います」と元春。

・ラッパと娘
・ロスアンゼルスの買物
笠置シヅ子の1939年のレコード「ラッパと娘」と1948年の「ロスアンゼルスの買物」はいずれも服部良一のプロデュース。服部良一は洋楽のビートをはじめて歌謡曲に持ち込んだ日本のポップ音楽の元祖。日本のポップス界の最大の功労者といってもいい。

・トーキョー・ラグ
戦後初期のスター、日系二世のティーヴ釜萢はかまやつひろしさんのお父さん。この方はのちにジャズの学校を作って雪村いづみ、平尾昌晃、ミッキー・カーチスなど多くのシンガーを育てた。

・ロック・アラウンド・ザ・クロック
1955年にアメリカでビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツは世界初のロックンロールのヒットを飛ばした。「Rock Around The Clock」。その曲を日本で真っ先にカヴァーしたのは江利チエミだった。

・冷たくしないで
小坂一也とワゴンマスターズがエルヴィス・プレスリーの「Don't Be Cruel」を日本語でカヴァー。1955年のレコード。このあとにやってくるロカビリー・ブームの火付け役になったレコード。

・ビー・バップ・ア・ルーラ
・フジヤマ・ママ
・恋人になって
1953年、一人の天才的歌手がデビューする。雪村いづみ。彼女は当時美空ひばり、江利チエミと共に三人娘と呼ばれて一世を風靡した。三人の中では一番垢抜けていて都会的な印象がある。アメリカをずっと巡業していたこともあってシンガーとしてもパフォーマーとしてもその表現力はとても素晴らしい。当時のロックンロール・ヒットをカヴァーした3曲。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月3月の「3PICKS!」はリッチー・ロビンソン『Trough A Crooked Sun』、クラウド・コントロール『Bliss Release』、そしてフローレンス+ザ・マシーン『Ceremonials』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はリッチー・ロビンソン『Trough A Crooked Sun』。

・リッチー・ロビンソン
米国ジョージア州アトランタ出身のバンド、ブラック・クロウズのギタリスト。バンドから離れてソロ・アルバムを出した。アメリカ南部のロックンロール音楽でいい感じでレイドバックしている。ブラック・クロウズはリッチー・ロビンソンとクリス・ロビンソンという二人の兄弟が中心となっている。
「このブラック・クロウズというバンド。僕は最初に聴いたとき、'70年代のバンドだと思いました。当時のバンドでいうと例えばハンブル・パイとか、ロッド・スチュワート、フェイセス、そうしたバンドが持ってるいい雰囲気を感じました。今の時代にこうした雰囲気を持ったバンドというのはとても貴重じゃないかと思います」と元春。
今回紹介するリッチー・ロビンソンのソロ・アルバム『Trough A Crooked Sun』はブラック・クロウズと同じようによいブルースとよい演奏がある。『Trough A Crooked Sun』から「Falling Again」。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週は「メダカのがっこう」。田んぼに住む生きものたちを守ることが環境保護につながるという理念のもと2001年から活動している。

今でこそ日本語でロックを歌うのは当たり前のことだったが英語でできている音楽に日本語を当てはめてゆくというのはそもそも無理があったと思われる。しかしそこは無理は承知で楽しさ優先でいこうよというのが当時のノリだったんじゃないだろうか。日本語のロックンロールの夜明け。男性シンガーによる洋楽のカヴァー・レコードから鈴木ヤスシの「ジェニ・ジェニ」と佐々木功の「好きにならずにいられない」。

1958年、東京で第一回日劇ウエスタン・カーニバルが開催される。場所は東京・有楽町にあった元日劇ミュージック・ホール。年に二回当時のロカビリーのスターたちが集まってライヴを行った。ロカビリー三人男といえば平尾昌晃、山下敬二郎、ミッキー・カーチスの三人。それぞれバンドを持っていて熱狂的なライヴをやった。大体外国の曲の日本語カヴァーをやっていた。当時このイベントは大盛況となってマスコミが大きくこの様子を伝えた。これによりロカビリーという音楽が全国に知れ渡ることになる。空前のロカビリー・ブーム。ウエスタン・カーニバルに出演していたかまやつ ヒロシ「恋の片道切符」、藤木孝「ママのツイスト」、山下敬二郎「ダイアナ」。

・上を向いて歩こう
日本人アーティストでたった一人、ビルボード・ホット100で1位を獲得した歌手がいる。そう坂本九。1961年に出した「上を向いて歩こう」は「SUKIYAKI」というタイトルで海外でもヒットした。この曲は国内外で多くの歌手にカヴァーされている。中村八大、永六輔のオリジナル作品。

'60年代に入ると洋楽の日本語カヴァーは益々盛んになってくる。その動きを一気に加速させたのが草野昌一(しょういち)、またの名を漣健児(さざなみけんじ)という訳詞家だった。'60年代ポップスの日本語カヴァーのオリジネイターといってもいい。雑誌ミュージックライフの初代編集長でもあった。坂本九の「ステキなタイミング」からはじまって、以降アメリカン・ポップスを中心に400曲以上の訳詞を手掛けた。草野昌一はのちに音楽の著作権に関わるビジネスマンとして大きな功績を残す。彼が手掛けたコニー・フランシス「想い出の冬休み」、ナット・キング・コール「L-O-V-E」、ミーナ「砂に消えた涙」、そして弘田三枝子「私のベイビー」。

「こうして聴いてみると新しい発見があっておもしろいですね。僕の興味はやはり自分がソングライターということもあって曲の中の言葉ですね。日本語がどんなふうにビートにフックしているか、それを歌手がどう歌ってるのか。そこに興味を持ちました。その点でいうと今日特集した中では二人の女性シンガー、雪村いづみ、弘田三枝子、この二人のシンガーの歌は本当に素晴らしいと思いました。そして漣健児。日本語を使ったポップソングの表現、日本語をどうビートに乗せていくか。いろいろな試行錯誤が見えてとても興味深かったです。では特集最後に僕の歌を聴いてください。僕は'50年代ロカビリーの世代ではないんですがこんな曲を書きました。まぁ、時が時ならもしかしたら僕もあの日劇ウエスタン・カーニバルに出ていたかもしれません。Bye Bye Handy Love」と元春。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

「次回放送は3月13日になります。ゲストには雪村いづみさんをお迎えしたいと思います」と元春。
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Sunday Song Book #1012

2012年03月04日 | Sunday Song Book

2012年03月04日プレイリスト
「ひなまつりガールシンガー・ガールグループ特集」
1. 愛してるって言えなくたって / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" '11
2. SUGAR TOWN / NANCY SINATRA '66
3. DON'T EVER LEAVE ME / CONNIE FRANCIS '64
4. YOU'LL ALWAYS HAVE ME / THE APPOLAS '66
5. KEEP IT COMING / LEOLA JILES '67
6. THIS LOVE / LOVE POTION '67('64)
7. IS THAT LOVIN' IN YOUR HEART / PATTI & THE LOVELITES '72
8. I NEVER DREAMED / THE COOKIES '64
9. ミラクル・ラブ / 竹内まりや '92
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■内容の一部を抜粋
・近況
全国ツアーの真っ只中。2月から3月はまりやさんのレコーディングと、ほかに雑事もあり、テンパってるという。そうなると番組にしわ寄せが来るのがこわいので、番組はかなり前倒しで収録しているそうだ。「先週の木金、3月1日2日は大阪のグランキューブ大阪、今年二回目の大阪公演。無事に終わってるはずでございます」と達郎さん。今週はインターバルがあって、そのうちにまりやさんのレコーディング。この次は3月9日金曜日宮崎市民文化ホール。宮崎、大分、鹿児島と九州をまわる。「今週は宮崎。宮崎のお客様、お待ち申し上げております。宮崎市民文化ホール、結構いい音がします」と達郎さん。

・ガールシンガー・ガールグループ特集
ひなまつり番組恒例「ガールシンガー・ガールグループ特集」。昨年2011年も3月6日に「ガールシンガー・ガールグループ特集」をオンエア。その翌週に続きを予定していたら、東日本大震災が起こり番組が中止になった。あれから早くも一年が経った。'60年代から'70年代を中心に当時のいわゆるアイドルものからR&Bのグループ、うまい人やあんまりうまくない人をいろいろ取り混ぜて。

・愛してるって言えなくたって
昨年2011年3月9日にリリースしたシングル。不運なシングルになってしまった。あのときの思いを込めてと達郎さん。

・SUGAR TOWN
ナンシー・シナトラの「シュガータウンは恋の街」。1966年の全米5位にしてミリオン・ヒット。アレンジャーのビリー・ストレンジが先日亡くなったので追悼してオンエア。享年81歳。ナッシュビルに移ってナッシュビルで仕事をしていた。もともとはレッキング・クルーと呼ばれるスタジオ・ミュージシャン・グループのセッション・ギタリストとして数々のセッションに参加してアレンジャーになった。ナンシー・シナトラの一連のヒットやフランク・シナトラとも数多くやっている。パートリッジ・ファミリーやエルヴィスもやっている。そのビリー・ストレンジの代表的なアレンジ作品。

・DON'T EVER LEAVE ME
コニー・フランシスの「DON'T EVER LEAVE ME」は1964年のスマッシュ・ヒット、全米42位。作曲とプロデュースはジェフ・バリーとエリー・グリーンウィッチ。いかにもバリー/グリーンウィッチらしい一作。数年前のバリー/グリーンウィッチ特集のときにかけそこなった一曲。「なんかサム・クックのWONDERFUL WORLDをもっと賑やかにしたような曲でございますが。あのときにバリー/グリーンウィッチの特集をやりましたらですね、バック・コーラスでエリー・グリーウィッチが歌ってる声がわかるようになってきましてですね(笑)」と達郎さん。

・YOU'LL ALWAYS HAVE YOU
最近リイシューされたガール・グループものでアポラス。'60年代サンフランシスコのベイエリアで結成された。もともと男1人女性3人のぐグループだったが、すぐに女3人になった。黒人女性3人組のキャリアの長いグループ。イギリスのエースから全曲収録のコンプリートものが出た。未発表曲も入ってる。この中からアシュフォード/シンプソンのペンになる1966年の「YOU'LL ALWAYS HAVE YOU」。編曲はジーン・ペイジ。プロデューサーはワーナーの名プロデューサー、ディック・グラッサー。
「このリード・ヴォーカルのレオラ・ジャイルスという人はとてもいい声を、私好みの声をしてます。また棚つかのときにでもレオラ・ジャイルスのソロ・シングルでもこのCDからかけてみようかなと思います」と達郎さん。

・KEEP IT COMING
気が変わってレオラ・ジャイルスの曲をかけることに。1967年のシングルだがダビングしてないヴァージョンで未発表曲。ラリー・ワイスの曲ですが、テディ・ランダッツォのような趣きがあります」と達郎さん。編曲はジーン・ペイジで、プロデュースはディック・グラッサー。

・THIS LOVE
ニューヨークの黒人女性ヴォーカル・グループでラブ・ポーション。キャリアの古いグループで、最初はチャーマーズと名乗っていたが、それからジョイトーンズになり、ラブ・ポーションにと名前がどんどん変わった。ここのメンバーのリン・ミドルトンという女性は再結成のプラターズやハープトーンズのメンバーとしても活躍した人。ジョイトーンズ時代の1964年に一旦リリースして、その後、ラブ・ポーションと名前を変えて1967年に再リリースした一曲が「THIS LOVE」。

真ん中CMが復活。「希望という名の光」が使われたJA共済のCM。

・東日本大震災一周年追悼プログラム
来週は東日本大震災から一周年となる3月11日の放送になる。しかも地震が起こった2時46分がこの番組のオンエア時間内。本来ならJFNで特別番組を作るべきだと進言したところ、この番組で何かやってほしいというふうに言われたそうだ。とはいっても大上段に構えてやるつもりはないとか。「東日本大震災一周年追悼プログラム」、大げさなものではないけれども、できるだけその空気を醸し出すような構成にするつもりだという。

・希望という名の光
ここに来て「希望という名の光」がいろんなところでオンエアするという話が決まってきたそうだ。まず本日からJA共済のCMソングとしてテレビ、ラジオでスタート。日本テレビ系全国ネットの単発ドラマ、3月6日火曜日午後9時からの「3.11 その日、石巻で何が起きたか ~6枚の壁新聞~」というドラマのエンディング・テーマとして「希望という名の光」がオンエアされる。

・IS THAT LOVE'IN YOUR HEART
シカゴのパティ&ザ・ラブライツの1972年のシングル「IS THAT LOVE'IN YOUR HEART」。シカゴのクラレンス・ジョンソンがプロデュース。

・キョウタくんの質問コーナー
埼玉県の超常連イシワタリヒロオさんの息子さんキョウタくんの質問コーナー。
「達郎さんは家族で何して遊んだことがありますか?」→「いろいろありますよ、それは。ドラえもんゲームとか、そういうやつですね」
「達郎さんは宿題をやるほうでしたか?」→「全然(笑)」
「達郎さんは将棋や囲碁はしますか?」→「将棋、囲碁というのは本当に5つ、6つからやんなきゃダメなんですよね。二十歳過ぎてですね、坂本龍一さんと二人で囲碁をやってみようかと、二人で教則本を買ってやったんですけど、なんだかよくわからなので、私の叔父が囲碁の有段者だったのでね、そこに聞きに行きましたら、ダメダメ二十歳過ぎてから囲碁なんてやったってうまくなるわけない、5つ、6つからやんなきゃ、って一蹴されまして。それでやめました。そういう思い出がありますね」

・I NEVER DREAMED
ザ・クッキーズの1964年の「I NEVER DREAMED」。ジェリー・ゴフィンとラス・タイトルマンの共作。

・達郎さんの好きな曲
リスナーから「達郎さんは誰でも知ってる歌手の中で何が好きなんだろうと思って気になってます。教えてください、ビートルズ、ストーンズ、マイケル・ジャクソン、スティービー・ワンダーなど」という質問。
「ビートルズは圧倒的に初期です。NOT A SECOND TIME、NO REPLY、ALL I'VE GOT TO DO、THIS BOY、そんなようなところですね。ストーンズはアルバム『AFTERMATH』がいちばん好きなんです。LADY JANEとか、I AM WAITINGとかこれがもう死ぬ程好きなんですが。あとはGIMME SHELTERとかそういうやつね。マイケル・ジャクソンも圧倒的にジャクソン・ファイブですから、ABCとかI WANT YOU BACKとか初期ですね。スティービー・ワンダーねぇー。天才ですからなかなかアレですが、敢えて挙げろったら、BAD GIRL、RIBBON IN THE SKYそんな感じですかね。へへへ」と達郎さん。

・ミラクル・ラブ
まりやさんの1992年のシングル「マンハッタン・キス」のカップリング。もともと牧瀬里穂さんのシングルとしてリリースしたもののセルフ・カヴァー。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
03月11日は、「東日本大震災一周年復興祈念プログラム」
http://www.tatsuro.co.jp
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