<10月31日プレイリスト>
[「棚からひとつかみ」]
ウィスキーがお好きでしょ/竹内まりや 11月03日発売ニューシングル
SLEEP WALK/SANTO & JOHNNY '59
GIVE ME JUST A LITTLE MORE TIME/THE CHAIRMEN OF THE BOARD '70
ALL IN THE FAMILY/GENERAL JOHNSON '76
LOTTERY OF LOVE/JAMES PERRY '8?
I CAN'T STOP(TURNING YOU ON)/SILK "MIDNIGHT DANCER" '79
WE'LL WORK IT OUT/HENRIETTA '63
IT'S ALL IN THE GAME(LIVE)/山下達郎 (93/12/11 TBSホール)
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■内容の一部を抜粋
・近況
ツアーも残すところあと数本。先週は横浜だったが、また超前倒しで番組を収録しているため話すことができないそうだ。今日はツアーの合間を縫って日本武道館で行われるワーナー40周年記念のイベント「100年MUSIC FESTIVAL」に出演。タツローさんは武道館で自分の作品を歌うのは生まれて初めてだとか。まりやさんのバックではやったことはあるが自分の歌で、自分の声で武道館で歌うのはデビュー35年以来はじめての武道館のステージになるという。今週は11月4日、5日の木金が東京の追加公演NHKホール。これが終わると来週の11月8日が八戸の千秋楽で8月からずっーとやってきた今年のツアーもおしまい。引き続いてまりやさんの武道館のライヴが待っているが、そのあいだに仕事が入ってきているとか。
・ウィスキーがお好きでしょ
11月3日発売のまりやさんのシングル『ウイスキーが、お好きでしょ』。CDジャケットのデザインは浅井健一さんでイラストを書いてるそうだ。今回のシングルは全部で3ヴァージョン入ってる。サントリーの角ハイボールのコマーシャルで使われたCMアレンジ・ヴァージョン、フル・オーケストラで歌われたオーケストラ・ヴァージョン、もう1曲はイングリッシュ・ヴァージョンと銘打ってやはりオーケストラ・ヴァージョンだが違うアレンジ。オーケストラの2ヴァージョンはどちらも服部克久さんの編曲。
・SLEEP WALK
サント&ジョニーはニューヨーク出身の兄弟二人によるスチール・ギターとギターのインスト・デュオ。1959年の「SLEEP WALK」は全米NO.1にしてミリオンセラー。
・ライヴではコードレスのハンドマイクを使わないのですか?
リスナーからの質問で「ライヴではコードレスのハンドマイクを使わないのですか?」。
「あの~なるべくギターもマイクもですね、ワイアードでやっておりますが、僕の使ってるマイクが古いのでですね、そろそろへたってきて替えの品物をいくつかアレするんですけれども、なかなかですね、うまくいかなくて、それだったら思い切って新しい型のワイヤレスに変えてみようかと思って、数本やってみたんですけれども、やっぱり声のなんというか艶というのか、ワイヤレスだとやっぱり違うというアレなので途中でやめました。どっちもワイアードに全部ワイアードにまた戻しました。ギターはもうワイヤレスにする気はありません。一生ワイアードでいきます。え~よろしく」とタツローさん。
・GIVE ME JUST A LITTLE MORE TIME
先日、ソロモンバークが亡くなった。たくさんリクエストが届いているそうだ。なんかかけようと思っていたら、タツローさんの世代にとってはそれ以上の訃報が飛び込んできたという。タツローさんの大好きなシンガー、ジェネラル・ジョンソンが亡くなった。ジェネラル・ジョンソンはずいぶんキャリアの古い人でもともとはショウメンというヴォーカル・グループからスタートして、チェアメン・オブ・ザ・ボードのリード・ヴォーカリストとしてホーランド=ドジャー=ホーランドのレーベル「インビクタス」からデビュー。デビュー曲「GIVE ME JUST A LITTLE MORE TIME」がミリオンセラーになった。1970年、全米3位。
・ALL IN THE FAMILY
ジェネラル・ジョンソンは1943年生まれなので享年67歳。作曲家としても有名でクラレンス・カーターの「PATCHES」ほかヒット曲がたくさんある。しかし、なんといってもこのヴォーカル。一度聴いたら忘れられない。アリスタでソロ活動がはじまった1976年。ソロ・アルバムからシングル・カットされたソロ・デビュー・シングル「ALL IN THE FAMILY」は全米ソウル・チャート22位。ニューヨークのレコーディング。
「本当はジェネラル・ジョンソンだけで一週間できるんですが今ちょっともう自分のスケジュール精一杯で(笑)今日はこんなところで。ご冥福をお祈りします。ジェネラル・ジョンソン好きだったのに、ホントに。え~だんだんこっちも年を取っていきますね」とタツローさん。
・LOTTERY OF LOVE
タツローさんがずっーと探していたレコード。知人に頼んでようやく手に入れたという。ジェームス・ペリーという男性黒人シンガーの'80年代の12インチ「LOTTERY OF LOVE」。
・アルバムのレコーディング再開は年明け?
「11月にもう明日からなります。来週11月7日になりますが翌日の八戸が最終公演で。早いものでツアーも終わりでございますが。一休みして今度は竹内まりやさんの武道館のリハーサルがはじまります。そのあいだにまた曲書きの仕事が入ってきましてですね(笑)。どうするのかという。一生懸命働きます。今年一杯はもう追いまくられるアレでございますが。アルバム、それが終わりましたら年明けですね。アルバムかかりますので当分休めませんが。おかげさまでどこもさして悪いところございませんので一生懸命働きたいと思います。働けるうちに働け、何グズグズ言ってるのかという」とタツローさん。
・I CAN'T STOP(TURNING YOU ON)
シルクはフィラデルフィアの7人組のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。女性ヴォーカルが一人入っていて、デブラ・ヘンリーというヴォーカリストでとてもいい声をしているとタツローさん。「I CAN'T STOP(TURNING YOU ON)」は全米ソウル・チャート87位。1980年のアルバム『MIDNIGHT DANCER』からシングル・カットされた。今回そのアルバム『MIDNIGHT DANCER』が世界初CD化。
・WE'LL WORK IT OUT
最近、奇特な方から譲ってもらったレコード。これもずっーと欲しくて探していたという。ゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズの1963年のアルバム『EVERYBODY LOVES A CLOWN』に入ってるピーター・アデルとゲイリー・ゲルドの作品「WE'LL WORK IT OUT」が高校生の頃から死ぬほど好きだとタツローさん。好きが高じて「土曜日の恋人」というオマージュ・ソングまで作ったという。その「WE'LL WORK IT OUT」のゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズよりも前にレコーディングされたヘンリエッタのヴァージョン。ヘンリエッタは女性シンガーで、1963年にゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズと同じリバティ・レーベルからリリースしている。
ずいぶん長い間探していて手に入れることができた、聴いてみると普通のボサノヴァで、レオン・ラッセルが(ゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズの)あのオケに仕上げたので、やはりレオン・ラッセルはすごい才能だなということを確認しつつ、こっちのほう(ヘンリエッタ)がファースト・ヴァージョンなので話の種に、とタツローさん。
・タツローさんのiPod
リスナーからの質問で「今回のツアー中にヘビロテで聴いたiPodの曲は?」。
タツローさんのツアーのiPodには落語しか入ってないそうだ。落語のCDが百何十枚入ってて、ほとんど志ん生師匠の落語だが、ときどき円生さん、金馬さん、円歌さんのも聞くという。
・どのケータイを使ってますか?
リスナーからの質問で「どのケータイを使ってますか?」。
ドコモのふつうーのやつだとか。着信音もピピピでマナー・モード。着うた、着メロほとんどしてない、メールもめんどくさいので電話だけ、とタツローさん。
・ネイルサロン
リスナーからの質問で「ギターを弾くにあたって特別に爪の手入れはしてますか?ネイルサロンに行ったりするのでしょうか?それとも自分で手入れをするのでしょうか?」。
ギターリストは職業病で爪が傷むそうで、タツローさんの場合はカッティングで人差し指の爪がぼろぼろになるとか。だから本番前に三層に塗って対処しているそうだ。佐橋佳幸さんは今回初めてそれ専門のネイルサロンに行って鉄壁だといって喜んでいたという。
・IT'S ALL IN THE GAME(LIVE)
先週の「山下達郎ライブ音源で棚からひとつかみ」の余り。秋口なのでしっとりとタツローさん。1993年12月11日にTBSホールで行われたアコースティック・ライヴから一番最後にやった曲。ベースに伊藤広規さん、ピアノに難波弘之さんのトリオ編成。アルバム『SEASON'S GREETINGS』のときのライヴで、トミー・エドワーズのカヴァーだが頭の部分にドゥーワップの織り込みが入る。「ほんの座興です」とタツローさん。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係
■今後の予定
11月07日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/