2019年04月28日プレイリスト
「男性裏声シンガーで棚からひとつかみ Part 2」
1. 夜翔 (NIGHT-FLY) / 山下達郎 "メロディーズ" '83
2.EASY TO LOVE / LEO SAYER '77
3. HEAVEN ONLY KNOWS / LOVE COMMITTEE '76
4. BE MINE / THE TREMELOES '67
5. I WANT TO PAY YOU BACK / THE CHI-LITES '71
6. FUNNY HOW LOVE CAN BE / THE IVY LEAGUE '65
7. THE MAKING OF YOU / CURTIS MAYFIELD "CURTIS" '70
8. TWO FACES HAVE I / LOU CHRISTIE '63
9. SIDE SHOW / BLUE MAGIC '74
10. 群青の炎 / 山下達郎 "コージー" '98
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
「十連休がはじまりました。いよいよ後数日で平成とお別れでございまして。新しい令和という元号がですね、はじまります。平成はいろいろございましたけれども、新しい令和という時代が穏やかなものとなりますよう祈らずにはいられません。そんな優等生的な言葉しか申し上げられませんがですね、スタジオ(レコーディング)やっておりますので(笑)、正直言ってそれどころじゃねぇ、そういう感じでございますが。そういう方いらっしゃると思いますが、何が十連休だよっていう。盆も正月もねぇよ。そんなこと言うとなんか怒られるんだそうですよ。働き方改革で。なんか額に汗して働くのがそんなに悪いことかなぁ、昭和生まれはそんなふうに思ったりしますが。このへんでやめときましょう」と達郎さん。
・男性裏声シンガーで棚からひとつかみ Part 2
先週に引き続いて「男性裏声シンガーで棚からひとつかみ」。先週は割とベタで代表的な作品ばかりだったが今週は達郎さんの趣味を入れて幅広く「男性裏声シンガーで棚からひとつかみ Part 2」。
・夜翔 (NIGHT-FLY)
達郎さんの裏声の曲から。1983年のアルバム『MELODIES』から「夜翔 (NIGHT-FLY)」。
・EASY TO LOVE
レオ・セイヤーは地声と裏声のコントラストがはっきりしている上手い人。1977年のアルバム『THUNDER IN MY HEART』からのシングル・カットで1978年の春に全米36位となった「EASY TO LOVE」。「ジェフ・ポルカロのドラミングが素晴らしい」と達郎さん。レオ・セイヤーとアルバート・ハモンドの共作。
・HEAVEN ONLY KNOWS
フィラデルフィアのエシックスというグループで活動を開始したロン・タイソン。エシックスが発展的解消してラヴ・コミッティという4人組のヴォーカル・グループになり、その後ロン・タイソンはテンプテーションズの裏声担当のメンバーになり、日本にも何度か来日している。ロン・タイソンがラヴ・コミッティ時代の作品で1976年、全米ソウル・チャート32位の「HEAVEN ONLY KNOWS」。
・BE MINE
トレメローズ1967年、全英37位の「BE MINE」。達郎さんはこの曲で裏声の練習をしたとか。もともとはイタリアのスクーターズというグループの作品をカヴァーしたものだが、曲は圧倒的にトレメローズのほうが優れているという。
・I WANT TO PAY YOU BACK
パワーのある、声が通る裏声の他に、やわらかな、スウィートな裏声、裏声と地声の違いがはっきりとしない人たちの中から。ザ・チャイライツはシカゴのヴォーカル・グループ。リーダー、リード・ヴォーカル、プロデューサー、ソングライターのユージン・レコードの歌い方もスウィートな典型。1971年のアルバム『GIVE MORE POWER TOTHE PEOPLE』からのシングル・カット「I WANT TO PAY YOU BACK」。
・FUNNY HOW LOVE CAN BE
'60年代に活躍したジョン・カーターとケン・ルイスのソングライター・コンビが自分たちでグループを組んで出したヒット曲「FUNNY HOW LOVE CAN BE」。1965年全米8位。ソングライター・コンビのグループなのでスタジオ・ミュージシャンがレコーディングに参加している。どの曲だかわからないがジミー・ペイジもそのひとり。
・竹内まりや Music & Life 〜40年をめぐる旅〜 再放送決定
NHK総合で3月26日(火)にオンエアされた「竹内まりや Music & Life 〜40年をめぐる旅〜」。好評につき再放送が決定した。5月4日(土)深夜0時35分から。詳しくは竹内まりや40周年特設サイトにて。
https://www.mariya40th.com
・アンコール上映
昨年公開されたまりやさんのライヴ・ドキュメンタリー映画『souvenir the movie ~Mariya Takeuchi Theater Live~』のアンコール上映が決定した。今回はそれに加えて2012年に公開された『山下達郎シアター・ライヴ PERFORMANCE 1984 - 2012』が同時にアンコール上映される。共に二週間の限定公開。5月17日(金)から二週間限定。ただし二本立てではなくそれぞれ別々の上映となる。上映時間は各劇場によって異なる。詳しくは竹内まりや40周年特設サイトにて。
https://www.mariya40th.com
あるいはワーナーミュージックの山下達郎特設サイトにて。
https://wmg.jp/tatsuro/
・THE MAKING OF YOU
カーティス・メイフィールドもユージン・レコードや先週のスモーキー・ロビンソンと同様に、裏声と地声の差が曖昧。達郎さんはスモーキー・ロビンソンに一度会ったことがあり、その話を訊いたことがあるそうだ。スモーキー・ロビンソンは自分が裏声を出しているという意識がなく、変声期があまりなかったということを述べていたとか。「だから小田和正さんと似た感じだと思います」と達郎さん。カーティス・メイフィールドも裏声と地声の差がなめらかではっきりと分けない感じ。ヴォーカル・グループ出身のリード・シンガーがそういうことを作っているので、ソロになったときにヴォーカル・グループのバックアップがないと線が細いとかいう批判は当たらない。1970年のソロ・ファーストのアルバム『CURTIS』から「THE MAKING OF YOU」。
・TWO FACES HAVE I
ルー・クリスティはイタリア系の白人でドゥー・ワップ・グループ、クラシックスのメンバーだった。その後、ソロになりセカンド・ヒットの「TWO FACES HAVE I 」は1963年全米6位。
・SIDE SHOW
フィラデルフィアの5人組のヴォーカル・グループ、ブルー・マジック。リード・ヴォーカルはテッド・ミルス。1974年、全米ソウル・チャートNO.1の「SIDE SHOW」。
・群青の炎
最後は達郎さんの1998年のアルバム『COZY』から「群青の炎」。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2019年05月05日は、「リクエスト+棚からひとつかみ (予定)」
http://www.tatsuro.co.jp