九州新幹線の開業から3ヶ月を迎えたのを期に、JR九州から3ヶ月間の利用状況が発表されました。
まず九州のメインルートたる博多~熊本間の利用者数は、前年比135%と、目標値の140%には及ばず。しかし月別に見れば、3月の126%、4月の134%、5月には142%、6月は138%と、次第に140%前後の数値を上げるようになっており、震災と経済低迷の影響から徐々に脱してきているようです。
これに対して、開業時から予想を上回る好調ぶりを見せていた熊本~鹿児島中央間は、引き続き162%と高い数値をマーク。部分開業時の時短効果も衝撃的でしたが、やはり全線開業してこその新幹線効果と言えるでしょう。
一方、新幹線で変わる生活パターンの象徴ともいえる新幹線定期の利用者数は、博多発で久留米まで189人、筑後船小屋が111人、新大牟田が108人という結果に。鹿児島中央から川内、出水までがそれぞれ500人以上をマークしているのを見ると、少し寂しい結果と感じました。
朝晩に在来線特急が残り、快速や西鉄電車も走るという環境にあるとはいえ、人口規模を考えれば、まだまだ伸びしろはあるように思います。
博多~熊本間は前年の10倍以上の475人と好調で、久留米~熊本間も132人を記録。福岡~熊本の通勤はなかなか高いハードルと思っていましたが、今や充分な通勤、通学圏内に変ぼうしたようです。
各駅停車「つばめ」の不調は新聞各紙が伝えており、今後は中間各駅の利用者の掘り起こしで全体の底上げを図って欲しいものと思います。
さて今週末の日曜日は、いよいよ「百日(ももか)祝い」出発式です。大いに祝い、九州の新幹線を盛り上げていきましょう。