3ヶ月目、ついに利用額が購入額を上回りました。
【31番】ご近所のカレーの名店へ
暑い夏の盛りは、5分も歩きたくないもの。普通なら自転車で行きそうな短距離でも、パスがあれば気軽にバスに乗れてしまいます。
特に複数系統が走る区間では、待たずに乗れて便利です。
とある日曜日のお昼。西鉄久留米から31番(または3番)でバス停3つ目の、諏訪野町5丁目へ。
バス停の目の前にあるのが、洋食屋・キッチン「SUWA」です。
僕が頼んだのは、マトンマサラカレー。羊肉は大好きなので、独特の匂いもむしろ歓迎。サラサラしたカレーは、野菜のうまみもたっぷり溶け込んでいました。
12時過ぎに入店した時は僕らだけだったのに、続々とお客さんが入ってきて、ほぼ満席状態に。人気店なんですね。
西鉄久留米に戻り、1時間に1本の10番・鳥栖方面を捕まえ、通町6丁目へ。先月に続き、今月もLEONの月イチ企画「立ち飲み500円キャッシュオン」に寄り道しました。夏の盛りのクラフトビール、うまい!
レンタルビデオ屋に立ち寄りもしたので、運賃総額は599円相当になりました。
【3番&31番】ボリュームたっぷり台湾料理
とある日曜日の夜は、3番・青峰団地方面に乗って野田へ。国分町のエリアになります。
野田のバス停から歩いて3分、大きな台湾料理屋さん・勝つ山へやって来ました。
通りには面しているのに、駐車場の奥にあるので、これまでまったく気づかなかったお店です。
定食は税込み880円。トントロ定食を頼んだのに、山盛りご飯に巨大なからあげ2個まで付いてきました。
値段も量も2/3だとありがたいんだけど、さすがに自衛隊のおひざ元は違います(笑)。
台湾瓶ビールも税込み450円とお手頃。飲みに来ても、お安く済みそうです。
帰路は3番の間隔が開いていたので、国道3号線まで5分ほど歩いて、苅原から31番のバスを捕まえました。
乗り継ぎ割引の適用にはならないパターンなので、運賃は334円相当。
【田篭浮羽支線】奇跡のローカルバスで訪ねるスモークレストラン
九州では厳しい暑さとなった夏。豪雨災害の関係で暑い思いもたくさんしたので、最後に涼みに行こうと、浮羽「調音の滝」への小さな旅を企画しました。
朝9時、西鉄久留米バスセンターのミスドで、ホットドックを朝食に。せわしく行き交うバスや人を眺めながらの、のんびり。悪い気はしません。
旅仲間と待ち合わせ、まずは9時52分発・20系統の、浮羽発着場行きで出発。JR久大本線の方が早くて安いものの、一部区間不通の影響で本数が減っており、バスが頼りの状況です。
しかし今日に限って、天候に恵まれません。朝から降っていた雨はやまず、むしろ「豪雨」といえる雨脚になってきました。
とても滝には行けそうもなく、バス車中で「B案」への変更を決議。しかしB案の目的地へ乗り継ぐバスの接続時間は10分しかないのに、バスは7~9分の遅れで進行中です。
追い上げ、遅れを繰り返し、西鉄久留米から約1時間、浮羽発着所には7分遅れで到着しました。もうヒヤヒヤです。
久留米方面からの20番バスの最果て・浮羽発着所は、ローソンの店舗が入っています。というか、通常のローソンに待合所機能を持たせた感じ。
人がいて安心だし、nimocaのチャージもできるし、実用的ではあります。
11時02分発、田篭浮羽支線のマイクロバスが入ってきました。杷木・浮羽からうきは市南部の山中に分け入り、県境を越え日田市前津江まで走るローカルバスです。
土休日は1日にわずか5往復。次のバスは2時間半後なので、乗り逃すわけにはいきませんでした。
宝珠山・小石原方面と同様の、マイクロタイプのバスです。運賃箱の設置場所に、苦心の跡がうかがえます。
乗客は我々4人のみ。浮羽の町中を抜け、車窓はのどかな山村風景になってきました。
立派な浮羽大橋を超えれば、合所ダムが姿を現しました。
ダム湖を抜ければ道幅も狭くなり、運転士さんの腕が光ります。車窓に映るのは段々畑に、古民家。ニッポンの里山の原風景です。
朽ち果てたような家は少なく、カフェやギャラリーに再生された家もあちこちにあります。「過疎の村」という表現は当てはまりません。
雨模様とあって濁っている、隈上川沿いを登っていきます。5年前の九州北部豪雨の時に比べれば、はるかに穏やかだろうとは思いますが。
田篭浮羽支線は「フリーバス」と称する、バス停以外でも乗降可能な路線です。というわけで注連原バス停を通過して数百メートルの場所にある、イビサの前で降ろしてもらいました。
浮羽発着所から、約30分のみちのりでした。
イビサスモークレストランは、1988年創業のスペイン料理レストラン。地方の町の、さらに山奥で30年近く営業してこられたのだから、味は折り紙付きです。
建物も、いい雰囲気。4年前に訪れた時は、九州北部豪雨で建物の一部が損壊した状態でしたが、すっかり復旧されていました。
バスで来たので、前回は諦めるしかなかったアルコールにも、遠慮なく手を出せます。というわけで、まずはスペインビールで乾杯。
燻されたソーセージやベーコン。地元産の野菜もおいしいです。
自家製ピザは、ソーセージや地元野菜がたっぷり載って1,500円。
コーヒーにデザートまで食べて、大満足。アルコールまで含めて1人あたり3,000円と少しだったけど、福岡市内だったらこの値段では済まないよね、きっと。
大雨もいつしか上がり、店内に吹き抜けていくのは、山間の渓谷の風。お店には、そもそもエアコンがありません。滝の涼風には当たれなかったけど、夏の火照りは充分クールダウンされました。
バスまで時間が残ったので、注連原(しめばる)の集落を歩いてみました。
5年前の九州北部豪雨では、大きな被害を受けた集落の一つ。河川の護岸もほぼ終わり、今は斜面をグラウトで固める工事が進んでいます。
川べりの、茅葺き屋根の家屋も立派に修復中。
林道を少し上がると、もとは茅葺き屋根だったであろう古民家が並んでいました。いい風景です。
5年後の今年、今度は筑後川を挟んで北側の地域が水害に見舞われてしまいましたが、いつかは注連原のように、のどかな風景を取り戻せると信じてます。
うきは市内とは反対方向の、下り(標高を基準にすれば登り)のバスがやってきました。時間もあるし、全員パスを持っているので、バスの終点を訪ねてみることにしました。
県境を越え大分県日田市・旧前津江村に入ると、より道が細く、渓谷も険しさを増してきました。
谷には集落が形成されているものの、家の数はわずか。よくぞ、西鉄の定期路線バスが生き残っているものと思います。
どん詰りの終点、コミュニティセンター前に到着。コミセン前の駐車場が、バスの転回場です。
深い山間の集落、前津江・柚木(ゆうき)。大分県にありながら、メインの道路は浮羽側に通じていて、生活圏としては福岡側に属するんだそうです。
行政上の手続きに行くのも、大変そう。合併で、前津江村役場ではなく日田市役所で済むようになった分、まだ近くなったのかもしれません。
炭焼き小屋?の先には、家もないようです。
家々の手入れは行き届いていて、人影は見えないながらも暮らしがあることが分かります。
帰路のバスも出発時は僕らだけでしたが、途中から5人の乗車があって、地域の足として頼られていることが分かりました。運転が苦手だとドライブにも厳しい道なので、ぜひバスでの訪問を!
浮羽発着所に戻ってきました。ローソンにはしっかり「Nishitetsu」のロゴが入り、単なるコンビニではないことを主張しています。ぱっと見ただけじゃ、気付かなさそうだけど。
イートインスペースは待合所として利用可能。トイレも使えるので、下手な無人のバスセンターよりよほどキレイで、安全です。
店員さんに「いらっしゃいませ」と言われてしまうので、何も買わないと申し訳ない感じになってしまいますが。
吉井営業所まで出てきました。浮羽まではおおむね1時間に1本というペースですが、吉井からは本数が倍増します。
パスの強みで、途中下車。
吉井の街を小一時間、ぶらぶら歩き。
吹き抜けが見事な「居蔵の館」や…
観光案内所も兼ねている観光会館「土蔵」を見物。
2月に訪れたMINOU BOOKS CAFEは、カフェスペースが満席状態。本屋のコーナーも人が絶えず、まずは成功を収めているようでなによりです。
吉井からまた1時間近く揺られ、久留米へ。所定のバス代は2,697円にも達して、ホリデーアクトパス冥利に尽きる1日でした。福岡からの2人も、「Fukuoka 1day Pass」の2千円のモトは充分に取れて、ホクホク顔です。
この他、
●双方の実家にお盆の帰省:2,559円
●東峰村でのボランティア活動:902円
●8月26日の西鉄ダイヤ改正の現場へ:2,136円
などなど、パスの利用相当額は総額で9,222円にもなりました。3ヶ月の累計では19,805円に達し、購入額の12,000円を軽く超えるレベルに。
あとの3ヶ月、焦らずに済みそうです(笑)。
【31番】ご近所のカレーの名店へ
暑い夏の盛りは、5分も歩きたくないもの。普通なら自転車で行きそうな短距離でも、パスがあれば気軽にバスに乗れてしまいます。
特に複数系統が走る区間では、待たずに乗れて便利です。
とある日曜日のお昼。西鉄久留米から31番(または3番)でバス停3つ目の、諏訪野町5丁目へ。
バス停の目の前にあるのが、洋食屋・キッチン「SUWA」です。
僕が頼んだのは、マトンマサラカレー。羊肉は大好きなので、独特の匂いもむしろ歓迎。サラサラしたカレーは、野菜のうまみもたっぷり溶け込んでいました。
12時過ぎに入店した時は僕らだけだったのに、続々とお客さんが入ってきて、ほぼ満席状態に。人気店なんですね。
西鉄久留米に戻り、1時間に1本の10番・鳥栖方面を捕まえ、通町6丁目へ。先月に続き、今月もLEONの月イチ企画「立ち飲み500円キャッシュオン」に寄り道しました。夏の盛りのクラフトビール、うまい!
レンタルビデオ屋に立ち寄りもしたので、運賃総額は599円相当になりました。
【3番&31番】ボリュームたっぷり台湾料理
とある日曜日の夜は、3番・青峰団地方面に乗って野田へ。国分町のエリアになります。
野田のバス停から歩いて3分、大きな台湾料理屋さん・勝つ山へやって来ました。
通りには面しているのに、駐車場の奥にあるので、これまでまったく気づかなかったお店です。
定食は税込み880円。トントロ定食を頼んだのに、山盛りご飯に巨大なからあげ2個まで付いてきました。
値段も量も2/3だとありがたいんだけど、さすがに自衛隊のおひざ元は違います(笑)。
台湾瓶ビールも税込み450円とお手頃。飲みに来ても、お安く済みそうです。
帰路は3番の間隔が開いていたので、国道3号線まで5分ほど歩いて、苅原から31番のバスを捕まえました。
乗り継ぎ割引の適用にはならないパターンなので、運賃は334円相当。
【田篭浮羽支線】奇跡のローカルバスで訪ねるスモークレストラン
九州では厳しい暑さとなった夏。豪雨災害の関係で暑い思いもたくさんしたので、最後に涼みに行こうと、浮羽「調音の滝」への小さな旅を企画しました。
朝9時、西鉄久留米バスセンターのミスドで、ホットドックを朝食に。せわしく行き交うバスや人を眺めながらの、のんびり。悪い気はしません。
旅仲間と待ち合わせ、まずは9時52分発・20系統の、浮羽発着場行きで出発。JR久大本線の方が早くて安いものの、一部区間不通の影響で本数が減っており、バスが頼りの状況です。
しかし今日に限って、天候に恵まれません。朝から降っていた雨はやまず、むしろ「豪雨」といえる雨脚になってきました。
とても滝には行けそうもなく、バス車中で「B案」への変更を決議。しかしB案の目的地へ乗り継ぐバスの接続時間は10分しかないのに、バスは7~9分の遅れで進行中です。
追い上げ、遅れを繰り返し、西鉄久留米から約1時間、浮羽発着所には7分遅れで到着しました。もうヒヤヒヤです。
久留米方面からの20番バスの最果て・浮羽発着所は、ローソンの店舗が入っています。というか、通常のローソンに待合所機能を持たせた感じ。
人がいて安心だし、nimocaのチャージもできるし、実用的ではあります。
11時02分発、田篭浮羽支線のマイクロバスが入ってきました。杷木・浮羽からうきは市南部の山中に分け入り、県境を越え日田市前津江まで走るローカルバスです。
土休日は1日にわずか5往復。次のバスは2時間半後なので、乗り逃すわけにはいきませんでした。
宝珠山・小石原方面と同様の、マイクロタイプのバスです。運賃箱の設置場所に、苦心の跡がうかがえます。
乗客は我々4人のみ。浮羽の町中を抜け、車窓はのどかな山村風景になってきました。
立派な浮羽大橋を超えれば、合所ダムが姿を現しました。
ダム湖を抜ければ道幅も狭くなり、運転士さんの腕が光ります。車窓に映るのは段々畑に、古民家。ニッポンの里山の原風景です。
朽ち果てたような家は少なく、カフェやギャラリーに再生された家もあちこちにあります。「過疎の村」という表現は当てはまりません。
雨模様とあって濁っている、隈上川沿いを登っていきます。5年前の九州北部豪雨の時に比べれば、はるかに穏やかだろうとは思いますが。
田篭浮羽支線は「フリーバス」と称する、バス停以外でも乗降可能な路線です。というわけで注連原バス停を通過して数百メートルの場所にある、イビサの前で降ろしてもらいました。
浮羽発着所から、約30分のみちのりでした。
イビサスモークレストランは、1988年創業のスペイン料理レストラン。地方の町の、さらに山奥で30年近く営業してこられたのだから、味は折り紙付きです。
建物も、いい雰囲気。4年前に訪れた時は、九州北部豪雨で建物の一部が損壊した状態でしたが、すっかり復旧されていました。
バスで来たので、前回は諦めるしかなかったアルコールにも、遠慮なく手を出せます。というわけで、まずはスペインビールで乾杯。
燻されたソーセージやベーコン。地元産の野菜もおいしいです。
自家製ピザは、ソーセージや地元野菜がたっぷり載って1,500円。
コーヒーにデザートまで食べて、大満足。アルコールまで含めて1人あたり3,000円と少しだったけど、福岡市内だったらこの値段では済まないよね、きっと。
大雨もいつしか上がり、店内に吹き抜けていくのは、山間の渓谷の風。お店には、そもそもエアコンがありません。滝の涼風には当たれなかったけど、夏の火照りは充分クールダウンされました。
バスまで時間が残ったので、注連原(しめばる)の集落を歩いてみました。
5年前の九州北部豪雨では、大きな被害を受けた集落の一つ。河川の護岸もほぼ終わり、今は斜面をグラウトで固める工事が進んでいます。
川べりの、茅葺き屋根の家屋も立派に修復中。
林道を少し上がると、もとは茅葺き屋根だったであろう古民家が並んでいました。いい風景です。
5年後の今年、今度は筑後川を挟んで北側の地域が水害に見舞われてしまいましたが、いつかは注連原のように、のどかな風景を取り戻せると信じてます。
うきは市内とは反対方向の、下り(標高を基準にすれば登り)のバスがやってきました。時間もあるし、全員パスを持っているので、バスの終点を訪ねてみることにしました。
県境を越え大分県日田市・旧前津江村に入ると、より道が細く、渓谷も険しさを増してきました。
谷には集落が形成されているものの、家の数はわずか。よくぞ、西鉄の定期路線バスが生き残っているものと思います。
どん詰りの終点、コミュニティセンター前に到着。コミセン前の駐車場が、バスの転回場です。
深い山間の集落、前津江・柚木(ゆうき)。大分県にありながら、メインの道路は浮羽側に通じていて、生活圏としては福岡側に属するんだそうです。
行政上の手続きに行くのも、大変そう。合併で、前津江村役場ではなく日田市役所で済むようになった分、まだ近くなったのかもしれません。
炭焼き小屋?の先には、家もないようです。
家々の手入れは行き届いていて、人影は見えないながらも暮らしがあることが分かります。
帰路のバスも出発時は僕らだけでしたが、途中から5人の乗車があって、地域の足として頼られていることが分かりました。運転が苦手だとドライブにも厳しい道なので、ぜひバスでの訪問を!
浮羽発着所に戻ってきました。ローソンにはしっかり「Nishitetsu」のロゴが入り、単なるコンビニではないことを主張しています。ぱっと見ただけじゃ、気付かなさそうだけど。
イートインスペースは待合所として利用可能。トイレも使えるので、下手な無人のバスセンターよりよほどキレイで、安全です。
店員さんに「いらっしゃいませ」と言われてしまうので、何も買わないと申し訳ない感じになってしまいますが。
吉井営業所まで出てきました。浮羽まではおおむね1時間に1本というペースですが、吉井からは本数が倍増します。
パスの強みで、途中下車。
吉井の街を小一時間、ぶらぶら歩き。
吹き抜けが見事な「居蔵の館」や…
観光案内所も兼ねている観光会館「土蔵」を見物。
2月に訪れたMINOU BOOKS CAFEは、カフェスペースが満席状態。本屋のコーナーも人が絶えず、まずは成功を収めているようでなによりです。
吉井からまた1時間近く揺られ、久留米へ。所定のバス代は2,697円にも達して、ホリデーアクトパス冥利に尽きる1日でした。福岡からの2人も、「Fukuoka 1day Pass」の2千円のモトは充分に取れて、ホクホク顔です。
この他、
●双方の実家にお盆の帰省:2,559円
●東峰村でのボランティア活動:902円
●8月26日の西鉄ダイヤ改正の現場へ:2,136円
などなど、パスの利用相当額は総額で9,222円にもなりました。3ヶ月の累計では19,805円に達し、購入額の12,000円を軽く超えるレベルに。
あとの3ヶ月、焦らずに済みそうです(笑)。