JRのダイヤ改定の際、2ヶ月前の号で指定席列車の改定時刻が付録で掲載され、1ヶ月前の号に全列車の改定時刻が掲載されるのが通例です。
例年であれば2ヶ月前は図書館で眺めるに留め、1ヶ月前の全列車掲載号を買うようにしているのですが、今回ばかりは特別。表紙をN700系「さくら」が飾り、巻頭カラーで九州新幹線撮影地ガイドが特集されている「JTB時刻表」を買ってきました。
これまでのニュースリリースでは発表のなかった、在来線特急の詳細な時刻表が明らかになり、運用車両もある程度推測できます。内容を見て、気付いた点を挙げてみましょう。
【1】九州新幹線のページは、東海道・山陽と別に
改定ダイヤは黄色い付録のページに掲載されていますが、改定後も本文ページに移るだけで、恐らく同じ体裁になると思われます。
山陽新幹線と直通を行い、「山陽・九州新幹線」というフレーズも用いられる九州新幹線ですが、時刻表では山陽新幹線と分割され、独立したページとなりました。東京~鹿児島のレールがつながったことを誌面からも実感できる連続掲載を期待していましたが、長くなりすぎるのは確かで、やむを得ません。
九州新幹線のページにも、山陽区間の主要駅が載っており、配慮はなされています。
【2】新幹線は鹿児島行き:N700系、熊本行き:800系が基本
「つばめ」は800系、「みずほ」「さくら」はN700系というイメージで語られることが多かった両形式ですが、実際の運用では種別に関係なく、基本的に鹿児島行きにはN700系、熊本行きには800系が入ります。例外的に、一部の時間で異なる形式になるという感覚です。
なお一番列車は、博多発がN700系、鹿児島発は800系になっており、当日のニュースでは両形式の晴れ姿を見ることになりそうです。
【3】個室付き787系は、「かもめ」「きらめき」がメインに
分離運転で、実質増発となる「かもめ」「みどり」。これまでハイパーサルーンで運転されてきた多停車型の「かもめ」全列車が、個室付き787系で運転されます。「白いかもめ」よりも10分遅いですが、「つばめ」の血統を引き継ぎ、多彩な設備を誇る787系は今もって快適。窓口でも、グループ客には個室やボックスシートを積極的に売り込んで欲しいものです。
また合わせて、一部列車に787系導入とリリースされていた「みどり」は、朝上り、夜下りの各2本が対象。観光客向けというよりは、輸送力の確保が主眼のように見えます。
一方、廃止される「有明」の一部区間を引き継いで大増発される「きらめき」も、ほとんどが個室付き787系。1時間もかからないショートランナーには過分な設備のように思え、後段の「きりしま」こそ活躍舞台のようにも思えますが…。ボックスシートを「走る会議室」としてアピールする手もありそうです。
【4】「にちりん」は多彩に、「きりしま」には個室なし787系
日豊本線の「にちりん」系統からは、予告どおり485系を一掃。民営化24年にして、ようやく新型車両への置き換えが完了することになりました。
気になる車両は、既存のハイパーサルーンに伍して個室付き・個室なしの787系が混じり、多彩な顔ぶれになります。個室付き787系は1日3往復。うち下り1本は小倉、上り1本は「にちりんシーガイア」として博多まで乗り入れ、長距離列車の旅を楽しめそうです。
一方、2往復増発やスピードアップといったテコ入れが図られる「きりしま」は、2往復がハイパーサルーン、残りが個室なし787系という陣容。2時間という所要時間から、てっきり個室付きの編成になると思っていました。鹿児島と宮崎をセットにした観光コースの一部として、観光列車の一環として育てる意図があるものと思っていましたが、ビジネス列車の色合いが強くなりそうです。
【5】どうなる割引きっぷ、NGCは2割引に?
ピンクのページにはダイヤ改定後の割引きっぷの扱いについては掲載がなく、「きっぷの内容が一部変更となる場合があります」の注釈入り。今後も、JRのニュースリリースには注目する日々が続きそうです。
なお時刻表の発売とは関係ありませんが、先日ナイスゴーイングカードの入会に行った友人によると、窓口で、全線開業後の新幹線の割引率は2割になるかもしれない、決定ではないけれどとの説明を受けたとのこと。2割引とは、在来線の4割引び比べてもかなり寂しく、いずれあと1年でなくなる制度なのですから、現行の3割引を継続してくれてもいいのでは…と思います。
快速・普通を含む、全列車時刻表の発売も待ち遠しいものです。
例年であれば2ヶ月前は図書館で眺めるに留め、1ヶ月前の全列車掲載号を買うようにしているのですが、今回ばかりは特別。表紙をN700系「さくら」が飾り、巻頭カラーで九州新幹線撮影地ガイドが特集されている「JTB時刻表」を買ってきました。
これまでのニュースリリースでは発表のなかった、在来線特急の詳細な時刻表が明らかになり、運用車両もある程度推測できます。内容を見て、気付いた点を挙げてみましょう。
【1】九州新幹線のページは、東海道・山陽と別に
改定ダイヤは黄色い付録のページに掲載されていますが、改定後も本文ページに移るだけで、恐らく同じ体裁になると思われます。
山陽新幹線と直通を行い、「山陽・九州新幹線」というフレーズも用いられる九州新幹線ですが、時刻表では山陽新幹線と分割され、独立したページとなりました。東京~鹿児島のレールがつながったことを誌面からも実感できる連続掲載を期待していましたが、長くなりすぎるのは確かで、やむを得ません。
九州新幹線のページにも、山陽区間の主要駅が載っており、配慮はなされています。
【2】新幹線は鹿児島行き:N700系、熊本行き:800系が基本
「つばめ」は800系、「みずほ」「さくら」はN700系というイメージで語られることが多かった両形式ですが、実際の運用では種別に関係なく、基本的に鹿児島行きにはN700系、熊本行きには800系が入ります。例外的に、一部の時間で異なる形式になるという感覚です。
なお一番列車は、博多発がN700系、鹿児島発は800系になっており、当日のニュースでは両形式の晴れ姿を見ることになりそうです。
【3】個室付き787系は、「かもめ」「きらめき」がメインに
分離運転で、実質増発となる「かもめ」「みどり」。これまでハイパーサルーンで運転されてきた多停車型の「かもめ」全列車が、個室付き787系で運転されます。「白いかもめ」よりも10分遅いですが、「つばめ」の血統を引き継ぎ、多彩な設備を誇る787系は今もって快適。窓口でも、グループ客には個室やボックスシートを積極的に売り込んで欲しいものです。
また合わせて、一部列車に787系導入とリリースされていた「みどり」は、朝上り、夜下りの各2本が対象。観光客向けというよりは、輸送力の確保が主眼のように見えます。
一方、廃止される「有明」の一部区間を引き継いで大増発される「きらめき」も、ほとんどが個室付き787系。1時間もかからないショートランナーには過分な設備のように思え、後段の「きりしま」こそ活躍舞台のようにも思えますが…。ボックスシートを「走る会議室」としてアピールする手もありそうです。
【4】「にちりん」は多彩に、「きりしま」には個室なし787系
日豊本線の「にちりん」系統からは、予告どおり485系を一掃。民営化24年にして、ようやく新型車両への置き換えが完了することになりました。
気になる車両は、既存のハイパーサルーンに伍して個室付き・個室なしの787系が混じり、多彩な顔ぶれになります。個室付き787系は1日3往復。うち下り1本は小倉、上り1本は「にちりんシーガイア」として博多まで乗り入れ、長距離列車の旅を楽しめそうです。
一方、2往復増発やスピードアップといったテコ入れが図られる「きりしま」は、2往復がハイパーサルーン、残りが個室なし787系という陣容。2時間という所要時間から、てっきり個室付きの編成になると思っていました。鹿児島と宮崎をセットにした観光コースの一部として、観光列車の一環として育てる意図があるものと思っていましたが、ビジネス列車の色合いが強くなりそうです。
【5】どうなる割引きっぷ、NGCは2割引に?
ピンクのページにはダイヤ改定後の割引きっぷの扱いについては掲載がなく、「きっぷの内容が一部変更となる場合があります」の注釈入り。今後も、JRのニュースリリースには注目する日々が続きそうです。
なお時刻表の発売とは関係ありませんが、先日ナイスゴーイングカードの入会に行った友人によると、窓口で、全線開業後の新幹線の割引率は2割になるかもしれない、決定ではないけれどとの説明を受けたとのこと。2割引とは、在来線の4割引び比べてもかなり寂しく、いずれあと1年でなくなる制度なのですから、現行の3割引を継続してくれてもいいのでは…と思います。
快速・普通を含む、全列車時刻表の発売も待ち遠しいものです。