旅の4日目・8月18日は、松本で朝を迎えました。朝7時、宿のチャリンコを借りて、まちなかサイクリングに出発!
通学路は、学校へ急ぐ小中学生がいっぱい。登校日でしょうか?それにしては、ずいぶん時間が早い気が…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/45/b8890ae8c3e1ead54c522996d77c645d.jpg)
信州大学を抜けて約15分、郊外の温泉地・浅間温泉に到着。
まちなかから自転車で行ける距離にありながら、坂道のある、風情ある温泉街です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/82/d2f8831f0c2225e78473991f284e4657.jpg)
共同湯が点在しているのが嬉しく、「玉の湯」で朝風呂。250円という安さが嬉しいです。
お湯は無色透明ですが、ざばざばかけ流される湯には、小さな湯の花が無数に浮いています。なかなかの熱い湯で、目覚めの湯にはぴったりでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/d6/1ce4c1ceed14025279ce67b930b38b37.jpg)
市内へバック。近代建築が点在する街中ですが、中でも代表的なものといえるのが、旧開智学校。国の重文にもなっている学校建築物です。
月曜日のこの日は休館日で、残念でした!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/23/9d10cec3b9d800aaf9d40f1c11cff0ef.jpg)
お隣の松本市旧司祭館は、開館時間の9時より前だったのに、自由に入ることができました。
2階に上がると、大きく窓が取られた一角が。その内側にも窓があり、密閉型のテラスのようなものなのかも。寒い地域ならではとも言えそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/24/92ab52d057573100c20229e96c75721e.jpg)
改めて、国宝・松本城へ。朝9時を過ぎたばかりですが、観光客で賑わっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/65/9fa291a35ef6b07382fd7407c0172f65.jpg)
急な階段を上り、天守へたどり着きました。格子から外をのぞけば、夏の陽がまぶしい松本の街と山々が。
天候不順な8月ですが、ようやく天気に恵まれました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/2d/1953d58a3d38b51bf5f97b92fc1ab6e3.jpg)
まちなかを走っていたら、道に迷ってしまいました。
迷い道から抜け出そうと、適当に走っていてぶち当たったのが、この洋館。見学自由の文字につられて入ってみると…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/b8/29e57f38e971bea70e9bfbe15dcd4c04.jpg)
そこは「かわかみ建築設計室」なる設計事務所。医院だった建物ですが、ほぼ医院時代そのままに設計事務所として活用されています。
お仕事中の事務所なのに、ふらりと訪れる来訪者に開放されているのは嬉しいこと。忙しい中で、なかなかできることではありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/b4/d40a8c99b2e5b9eab1597932a6962050.jpg)
打合せ室には、古風な照明が下がります。照明吊元まわりの漆喰装飾も見事です。
洋風建築ではありますが、大工の棟梁の持てる技術で作られた、いわゆる「擬洋風建築」の一つ。次代に残したい遺産のひとつです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/68/5a421d319c59c8d60e62f1e361ac7c28.jpg)
宿に自転車を返して、チェックアウト。チャリダーの2人組さんも、旅立っていくところでした。暑いですが、お気を付けて!
僕はバスで松本駅へ。松本駅から延びる上高地へのアクセスライン、アルピコ交通・上高地線の電車に乗り込みます。グループのバス、タクシーと共通した、派手な塗装が特徴です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/0c/c872e78cea006b37ac63e1876f2eb46a.jpg)
元京王井の頭線の電車は冷房もよく効いていますが、天井には風鈴が下がり、涼を演出していました。
午前中の時間、車内にはハイカーの姿が目に付きます。夏休み中とはいえ沿線の松本大学の学生の姿もあり、逆方向の松本方面の電車は買い物客が多く、双方向での需要がある路線です。郊外に出れば、上高地の山々が車窓を飾ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/49/73ebfac357e95c4c4a171c005a1a94f6.jpg)
約30分で終点、新島々着。駅前には屋根続きでバス乗り場があり、乗継ぎがスムーズなのはグループ会社ならでは。
僕は時間の都合もあって、次の電車で折り返し。上高地へ向かう人を、うらやましく眺めるのみでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/31/2de98553f38c06ea66e0e974d0567ac9.jpg)
駅前には旧駅舎が保存され、直売所として活用されていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/06/be8a73dcac1d56a35940a298e5bf8903.jpg)
松本駅に戻り、普通電車で長野へ向かいます。東北地方を席巻する701系の親戚、E127系100番台。1両に4つだけクロスシートがあるのが救いで、駅弁を開けます。
帰省ラッシュの時期でもあり、電車は混雑。しかし僕の他にもお弁当を広げる姿が見られ、リラックスした雰囲気です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/9b/bfb9d8bc19c986d7f283cda7408750df.jpg)
特急「しなの」ではなく普通電車を選んだのは、特急券の節約だけではなく、日本三大車窓の姨捨の景色をじっくり眺めたかったから。
スイッチバック式の姨捨駅にも入線。夏空の下に輝く善光寺平の風景を、ゆっくりと楽しめました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/3e/3d4781532d39b13a7fe627de94a86402.jpg)
長野駅で下車、大急ぎで長野電鉄の駅に走ります。湯田中行きの特急「ゆけむり」は、もと小田急のHi-SEです。
ハイデッカー構造が災いし、交通バリアフリー法に耐えられないということで小田急を追われた車両ですが、新天地での活躍を続けています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/5b/91466b89d3ff2eccd4504578337d08c3.jpg)
外観は今もって新鮮なHi-SEですが、車内にはどことなく時代を感じる場所も。喫茶店の扉のような自動ドア、最近の車両ではあまり見かけないデザインです。先頭車両の前には、魅惑の展望席が待っています。
ちなみに長野電鉄の特急券は、わずか100円。これでHi-SEに乗れるのはお得にも感じますが、長野電鉄の運賃はお高め(湯田中まで33.2kmで1,160円。同距離をJR本州3社なら、580円)なので、激安というわけではありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/c4/cd10fc513bae853986f766a602b90746.jpg)
展望席は家族連れが占めていましたが、荷物をどかしてもらって席にありつきました。神奈川県からの旅行のようで、湯田中泊まりながら、長野までの電車往復を組み込んだご様子。小田急沿線住まいなのかもしれません。
「りんご畑の中を走る電車」は伊達じゃなく、展望席の窓の両側には、りんごの木々が並びます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/f3/4ecc27e01a7d2763c937ac42000a41b5.jpg)
1時間の旅を終え、温泉の玄関口・湯田中着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/59/087055b3d8be69d4c28476e50ea03a3b.jpg)
湯田中の温泉街には結構な密度で共同湯が並び、生活にも密接した温泉であることが分かります。町内会で管理し、鍵を持った近所の人しか入れない温泉もありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/4d/057e4670b56037858b0448bd7772744c.jpg)
観光客でも気軽に入れる、駅裏の「楓の湯」で一浴び。外国人観光客も、異国の露天風呂を楽しんでいました。長野~湯田中間の電車と「楓の湯」入浴券をセットにしたクーポンもあり、通常の電車往復より安いのだから驚きです。
ちなみに今回僕は、長野周辺のJR、長電、しなの鉄道やバスが乗り放題の「信州北回廊パス」を利用しました。二日間有効なので、長野周辺をあちこち乗り歩くならお得です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/2c/d39cd241b5e2fddde7aca1ea639d9b13.jpg)
長野までは特急「スノーモンキー」で。前身はJRの「成田エクスプレス」で、バブル世代の特急電車の一つです。側面の塗装は少し変わっていますが、その他はほぼ原形を留めており、懐かしく感じる人も多いのでは?
長野では全車普通車になっていますが、グリーン個室の1室は残されており、1,000円で貸切り利用が可能です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/80/2807c456bc11c74b0637909642b72ba4.jpg)
長野寄りの2両は、「集団見合い型」と呼ばれる固定座席。リクライニングもなく、登場当初はボックスになっていました。ただ適度に傾斜がついた座席は座り心地がよく、1時間程度の乗車であれば悪くありません。
湯田中方の1両は後年、グリーン車から普通車に改造された車両。一般的なリクライニングシートなので、あえて避けました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/8f/77a188dabffe8369ec0466e4acd1206f.jpg)
上下2段になったLED案内装置も健在。上の段は日本語、下の段は英語で案内できる、空港アクセス特急らしい装備です。
温泉で外国人は見かけたので、長電でもけっして無駄な装置ではありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/35/8dfdc850e7c243339d5b885c6e5d660d.jpg)
デッキまわりのラゲッジスペースも、空港特急ならでは。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/b3/a2075ad90c7d88c1257c73bc985aea57.jpg)
夕方に長野の街に出る需要も多いようで、半分以上の乗車率で長野市内に入りました。
長野駅からは、普通電車で来た道を戻ります。元東急の車両で、車内のLED案内装置や放送のチャイムも健在。地下を走る電車とあいまって、東京にいるのが長野にいるのか分からなくなります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/8b/6fdd815f51958d62131b7c671ed67937.jpg)
善光寺下駅で下車。この駅も地下駅で、地方都市としてはかなり珍しいのでは?
1981年の地下化以来、リニューアルなどは行われていないようで、ホームはどこか懐かしい雰囲気。余分な装飾のない実用一点張りの内装です。自販機などは置かれていませんが、水飲み場はあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/f0/2cfb57b0dc995092085578a4716d8a80.jpg)
改札の前には、なんとMDの広告が残っています。たぶん期限切れなんだろうけど…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/6a/d11c0d4e211b6cc2b87bc92623b7ea63.jpg)
古びたベンチに、有人改札。大都市圏の地下鉄では見られなくなった風景が、残っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/69/58e946b6c325ff5df84ba32992f9dcb0.jpg)
善光寺下駅から、住宅街を歩いて10分少々。善光寺の参道に至ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/a0/23ec06e0033255fe515e9e14faf65662.jpg)
本堂の拝観時間は終わっていました。残念!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/8e/06643c0dde64e503a8c0eb7981de7081.jpg)
今夜は、善光寺からほど近い1166ゲストハウスに投宿。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/21/d9c74d916a86fa0fcd44129b301730e1.jpg)
1階ラウンジは、リニューアルというほど手を入れられていないのですが、なんだか心地よい空間です。
ラウンジ、ゲストルームともに冷房はなく、扇風機のみ。それでも過ごせるのがうらやましい、長野の気候です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/40/296d0f9cd7c7a69c5fc9650495f27b03.jpg)
長野のまちなか滞在も、今夜の一泊のみ。さっそく徒歩で、街歩きに出発です。せっかくなので本格的な信州蕎麦を食べようと、まちなかの蕎麦屋さんへ。
蕎麦もうまかったけど、合わせて頂いた小布施の生酒もまたうまくて、幸せな気分です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/88/4c454d9448332c1cb6b2726a187a46c9.jpg)
お囃子の音に導かれてみれば、セブンイレブンに獅子舞が入店していました(笑)。まちなかの店を巡り歩いているようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/6a/24be2e45520634054e084ac9ddb35890.jpg)
権藤周辺が長野でも一番の繁華街のようです。アーケードは、昔は商店がひしめいていた雰囲気が残りますが、今は飲食店の方が目立っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/48/3823e4c07dce6f75eb58c7463de7ad45.jpg)
商店街の真ん中には映画館が!十年前なら、中規模の都市にはどこにでもあった「街の映画館」の雰囲気がただよっていました。
いいなあ~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/aa/0940b0c8327c1b1d5b3fc415dc98169f.jpg)
アーケードに面する権藤駅前には、イトーヨーカドーが。ビルそのものは長電の所有で、地下駅とも直結したターミナル・スーパーです。
長野は今も、「電車生活」ができる地方都市だなと感じました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/29/89bf0254e8c979770a0c01edd0ac27ea.jpg)
宿でおすすめの飲み屋さんに入れば、カウンターの名古屋のサラリーマンさんと10秒で意気投合。そば焼酎の蕎麦湯割りを、何杯も頂いてしまいました。ちなみにずらりと並ぶキープの蕎麦焼酎は、宮崎の「雲海」ばかりでした(笑)。
名古屋のサラリーマンさんが夜の街に消えた後も、北海道出身の飲み屋の主人と名刺を交わしつつ、話はつきません。旅の最後の夜は、深酒で更けて行きました。
通学路は、学校へ急ぐ小中学生がいっぱい。登校日でしょうか?それにしては、ずいぶん時間が早い気が…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/45/b8890ae8c3e1ead54c522996d77c645d.jpg)
信州大学を抜けて約15分、郊外の温泉地・浅間温泉に到着。
まちなかから自転車で行ける距離にありながら、坂道のある、風情ある温泉街です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/82/d2f8831f0c2225e78473991f284e4657.jpg)
共同湯が点在しているのが嬉しく、「玉の湯」で朝風呂。250円という安さが嬉しいです。
お湯は無色透明ですが、ざばざばかけ流される湯には、小さな湯の花が無数に浮いています。なかなかの熱い湯で、目覚めの湯にはぴったりでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/d6/1ce4c1ceed14025279ce67b930b38b37.jpg)
市内へバック。近代建築が点在する街中ですが、中でも代表的なものといえるのが、旧開智学校。国の重文にもなっている学校建築物です。
月曜日のこの日は休館日で、残念でした!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/23/9d10cec3b9d800aaf9d40f1c11cff0ef.jpg)
お隣の松本市旧司祭館は、開館時間の9時より前だったのに、自由に入ることができました。
2階に上がると、大きく窓が取られた一角が。その内側にも窓があり、密閉型のテラスのようなものなのかも。寒い地域ならではとも言えそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/24/92ab52d057573100c20229e96c75721e.jpg)
改めて、国宝・松本城へ。朝9時を過ぎたばかりですが、観光客で賑わっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/65/9fa291a35ef6b07382fd7407c0172f65.jpg)
急な階段を上り、天守へたどり着きました。格子から外をのぞけば、夏の陽がまぶしい松本の街と山々が。
天候不順な8月ですが、ようやく天気に恵まれました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/2d/1953d58a3d38b51bf5f97b92fc1ab6e3.jpg)
まちなかを走っていたら、道に迷ってしまいました。
迷い道から抜け出そうと、適当に走っていてぶち当たったのが、この洋館。見学自由の文字につられて入ってみると…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/b8/29e57f38e971bea70e9bfbe15dcd4c04.jpg)
そこは「かわかみ建築設計室」なる設計事務所。医院だった建物ですが、ほぼ医院時代そのままに設計事務所として活用されています。
お仕事中の事務所なのに、ふらりと訪れる来訪者に開放されているのは嬉しいこと。忙しい中で、なかなかできることではありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/b4/d40a8c99b2e5b9eab1597932a6962050.jpg)
打合せ室には、古風な照明が下がります。照明吊元まわりの漆喰装飾も見事です。
洋風建築ではありますが、大工の棟梁の持てる技術で作られた、いわゆる「擬洋風建築」の一つ。次代に残したい遺産のひとつです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/68/5a421d319c59c8d60e62f1e361ac7c28.jpg)
宿に自転車を返して、チェックアウト。チャリダーの2人組さんも、旅立っていくところでした。暑いですが、お気を付けて!
僕はバスで松本駅へ。松本駅から延びる上高地へのアクセスライン、アルピコ交通・上高地線の電車に乗り込みます。グループのバス、タクシーと共通した、派手な塗装が特徴です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/0c/c872e78cea006b37ac63e1876f2eb46a.jpg)
元京王井の頭線の電車は冷房もよく効いていますが、天井には風鈴が下がり、涼を演出していました。
午前中の時間、車内にはハイカーの姿が目に付きます。夏休み中とはいえ沿線の松本大学の学生の姿もあり、逆方向の松本方面の電車は買い物客が多く、双方向での需要がある路線です。郊外に出れば、上高地の山々が車窓を飾ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/49/73ebfac357e95c4c4a171c005a1a94f6.jpg)
約30分で終点、新島々着。駅前には屋根続きでバス乗り場があり、乗継ぎがスムーズなのはグループ会社ならでは。
僕は時間の都合もあって、次の電車で折り返し。上高地へ向かう人を、うらやましく眺めるのみでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/31/2de98553f38c06ea66e0e974d0567ac9.jpg)
駅前には旧駅舎が保存され、直売所として活用されていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/06/be8a73dcac1d56a35940a298e5bf8903.jpg)
松本駅に戻り、普通電車で長野へ向かいます。東北地方を席巻する701系の親戚、E127系100番台。1両に4つだけクロスシートがあるのが救いで、駅弁を開けます。
帰省ラッシュの時期でもあり、電車は混雑。しかし僕の他にもお弁当を広げる姿が見られ、リラックスした雰囲気です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/9b/bfb9d8bc19c986d7f283cda7408750df.jpg)
特急「しなの」ではなく普通電車を選んだのは、特急券の節約だけではなく、日本三大車窓の姨捨の景色をじっくり眺めたかったから。
スイッチバック式の姨捨駅にも入線。夏空の下に輝く善光寺平の風景を、ゆっくりと楽しめました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/3e/3d4781532d39b13a7fe627de94a86402.jpg)
長野駅で下車、大急ぎで長野電鉄の駅に走ります。湯田中行きの特急「ゆけむり」は、もと小田急のHi-SEです。
ハイデッカー構造が災いし、交通バリアフリー法に耐えられないということで小田急を追われた車両ですが、新天地での活躍を続けています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/5b/91466b89d3ff2eccd4504578337d08c3.jpg)
外観は今もって新鮮なHi-SEですが、車内にはどことなく時代を感じる場所も。喫茶店の扉のような自動ドア、最近の車両ではあまり見かけないデザインです。先頭車両の前には、魅惑の展望席が待っています。
ちなみに長野電鉄の特急券は、わずか100円。これでHi-SEに乗れるのはお得にも感じますが、長野電鉄の運賃はお高め(湯田中まで33.2kmで1,160円。同距離をJR本州3社なら、580円)なので、激安というわけではありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/c4/cd10fc513bae853986f766a602b90746.jpg)
展望席は家族連れが占めていましたが、荷物をどかしてもらって席にありつきました。神奈川県からの旅行のようで、湯田中泊まりながら、長野までの電車往復を組み込んだご様子。小田急沿線住まいなのかもしれません。
「りんご畑の中を走る電車」は伊達じゃなく、展望席の窓の両側には、りんごの木々が並びます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/f3/4ecc27e01a7d2763c937ac42000a41b5.jpg)
1時間の旅を終え、温泉の玄関口・湯田中着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/59/087055b3d8be69d4c28476e50ea03a3b.jpg)
湯田中の温泉街には結構な密度で共同湯が並び、生活にも密接した温泉であることが分かります。町内会で管理し、鍵を持った近所の人しか入れない温泉もありました。
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観光客でも気軽に入れる、駅裏の「楓の湯」で一浴び。外国人観光客も、異国の露天風呂を楽しんでいました。長野~湯田中間の電車と「楓の湯」入浴券をセットにしたクーポンもあり、通常の電車往復より安いのだから驚きです。
ちなみに今回僕は、長野周辺のJR、長電、しなの鉄道やバスが乗り放題の「信州北回廊パス」を利用しました。二日間有効なので、長野周辺をあちこち乗り歩くならお得です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/2c/d39cd241b5e2fddde7aca1ea639d9b13.jpg)
長野までは特急「スノーモンキー」で。前身はJRの「成田エクスプレス」で、バブル世代の特急電車の一つです。側面の塗装は少し変わっていますが、その他はほぼ原形を留めており、懐かしく感じる人も多いのでは?
長野では全車普通車になっていますが、グリーン個室の1室は残されており、1,000円で貸切り利用が可能です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/80/2807c456bc11c74b0637909642b72ba4.jpg)
長野寄りの2両は、「集団見合い型」と呼ばれる固定座席。リクライニングもなく、登場当初はボックスになっていました。ただ適度に傾斜がついた座席は座り心地がよく、1時間程度の乗車であれば悪くありません。
湯田中方の1両は後年、グリーン車から普通車に改造された車両。一般的なリクライニングシートなので、あえて避けました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/8f/77a188dabffe8369ec0466e4acd1206f.jpg)
上下2段になったLED案内装置も健在。上の段は日本語、下の段は英語で案内できる、空港アクセス特急らしい装備です。
温泉で外国人は見かけたので、長電でもけっして無駄な装置ではありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/35/8dfdc850e7c243339d5b885c6e5d660d.jpg)
デッキまわりのラゲッジスペースも、空港特急ならでは。
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夕方に長野の街に出る需要も多いようで、半分以上の乗車率で長野市内に入りました。
長野駅からは、普通電車で来た道を戻ります。元東急の車両で、車内のLED案内装置や放送のチャイムも健在。地下を走る電車とあいまって、東京にいるのが長野にいるのか分からなくなります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/8b/6fdd815f51958d62131b7c671ed67937.jpg)
善光寺下駅で下車。この駅も地下駅で、地方都市としてはかなり珍しいのでは?
1981年の地下化以来、リニューアルなどは行われていないようで、ホームはどこか懐かしい雰囲気。余分な装飾のない実用一点張りの内装です。自販機などは置かれていませんが、水飲み場はあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/f0/2cfb57b0dc995092085578a4716d8a80.jpg)
改札の前には、なんとMDの広告が残っています。たぶん期限切れなんだろうけど…
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古びたベンチに、有人改札。大都市圏の地下鉄では見られなくなった風景が、残っています。
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善光寺下駅から、住宅街を歩いて10分少々。善光寺の参道に至ります。
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本堂の拝観時間は終わっていました。残念!
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今夜は、善光寺からほど近い1166ゲストハウスに投宿。
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1階ラウンジは、リニューアルというほど手を入れられていないのですが、なんだか心地よい空間です。
ラウンジ、ゲストルームともに冷房はなく、扇風機のみ。それでも過ごせるのがうらやましい、長野の気候です。
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長野のまちなか滞在も、今夜の一泊のみ。さっそく徒歩で、街歩きに出発です。せっかくなので本格的な信州蕎麦を食べようと、まちなかの蕎麦屋さんへ。
蕎麦もうまかったけど、合わせて頂いた小布施の生酒もまたうまくて、幸せな気分です。
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お囃子の音に導かれてみれば、セブンイレブンに獅子舞が入店していました(笑)。まちなかの店を巡り歩いているようです。
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権藤周辺が長野でも一番の繁華街のようです。アーケードは、昔は商店がひしめいていた雰囲気が残りますが、今は飲食店の方が目立っています。
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商店街の真ん中には映画館が!十年前なら、中規模の都市にはどこにでもあった「街の映画館」の雰囲気がただよっていました。
いいなあ~!
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アーケードに面する権藤駅前には、イトーヨーカドーが。ビルそのものは長電の所有で、地下駅とも直結したターミナル・スーパーです。
長野は今も、「電車生活」ができる地方都市だなと感じました。
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宿でおすすめの飲み屋さんに入れば、カウンターの名古屋のサラリーマンさんと10秒で意気投合。そば焼酎の蕎麦湯割りを、何杯も頂いてしまいました。ちなみにずらりと並ぶキープの蕎麦焼酎は、宮崎の「雲海」ばかりでした(笑)。
名古屋のサラリーマンさんが夜の街に消えた後も、北海道出身の飲み屋の主人と名刺を交わしつつ、話はつきません。旅の最後の夜は、深酒で更けて行きました。