コスモロジーの授業の素材を得るためにネット検索していて、「全生物は同じ単細胞生物から進化した」という説がほぼ確定したという重大ニュースを知りました(ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト5月14日(金) 16時48分配信 / 海外 - 海外総合)。
世界的な権威のある科学雑誌「Nature」に掲載された論文を元にした記事です。
これでいよいよ、「すべての生命は共通の先祖から生まれた?」、「すべての生命は親戚である」というつながりコスモロジーの大きなポイントが現代生物学のほぼ定説になった、と考えていいようです。
過去の記事の一部を再掲載します。
「すべての生命は、最初のたった1つの単細胞生物の生命を引き継ぎながら、30数億年かけて多様に進化-分化したものです。
そういう意味でいうと、すべての生き物は共通の先祖を持った親戚です。遠い遠い関係だとしても、でもやはり親戚なのですね。
水中や地下の微生物も、道端の草や山の木も、セミやトンボもチョウも、イヌもネコも、数え切れないほどのいろいろな生き物が、みんな自分の親戚だということが、科学の眼からも語ることができるというのは、とても不思議で、とても感動的なことだとは思いませんか。」
以下に、ニュースの主な部分も引用しておきましょう。
地球上のすべての生物は約35億年前の単細胞生物から進化したことを確認したとする最新の研究が発表された。150年以上も前にチャールズ・ダーウィンが初めて提唱し、現在広く受け入れられている“全生物の共通祖先”説を裏付けるものとなる。
アメリカのマサチューセッツ州ウォルサムにあるブランダイス大学の生化学者ダグラス・セオバルド氏は、生物の3つの大きな分類(ドメイン)に属するすべての種が共通の祖先から進化した確率と、複数の異なる生命体から進化した確率、アダムやイブのように現在の形態のまま発生した確率などを、コンピュータモデルと統計モデルを用いて算出して比較した。ドメインとは、生物分類学における最上位の分類群(タクソン)で、真正細菌、バクテリアに似た微生物である古細菌、植物やヒトなどの多細胞生物を含むグループである真核生物の3つがある。
セオバルド氏によると、「複数の祖先が存在したとする説で最も有力なもの」は、1つの種が真正細菌に進化し、1つの種が古細菌と真核生物に進化したという説である。しかし今回の分析結果から、その確率は10の2680乗分の1であることがわかった。10の2680乗とは10の後ろにゼロが2680個並ぶ数字である。「これは天文学的な数字で、あまりの小ささに、口にするのもはばかられるほどだ」。
同氏はまた、ヒトは始めから現在の形でこの世に存在し、進化的な祖先など存在しないとする創造論的な考え方についても検証を行った。統計分析の結果、ヒトが独自の起源を持つなど「ひどくお粗末な仮説だ」との結論に達した。ヒトが他のどの生物とも別に創造された確率は10の6000乗分の1だという。
(中略)
この研究は2010年5月13日発行の「Nature」誌に掲載されている。
「全生物は同じ単細胞生物から進化した」、つまりみんなが親戚。
動植物を科学的にも感情的にも身近に感じることができますね。
岡野先生の定説が生物まで及んだことそして証明されたこと、なによりと思います。天理教の教祖・中山みき様は「世界一列みな兄弟」とおっしゃっています。昔からこの言葉が大好きで…・ちなみに私は天理教ではありません。
昨夜もお疲れ様でした。しかし、楽しかったですね。
全生物は親戚ということがはっきりしたので、これからますます楽しい親戚関係を創り上げていきたいものですね。
私たちなら、できる!
>まあちゃんさん
「世界一列みな兄弟」とはいい言葉ですね。
兄弟でも仲の良くないつまらない兄弟がいますが、私たちは楽しい中の良い兄弟関係にしていきたいものですね。