里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

カセンソウ 溜池の土手

2017-03-26 | 日記

栗原市築館町から同瀬峰町にかけて、標高60~70mの丘陵が広範に広がっていて、
その間を縫うかのように、多くの小沢が流れています。
小沢の上流には農業用溜池があって、沢沿いに連なる田んぼに水を供給しています。
そんな溜池の土手上に、黄色い花が幾つか咲いています。
草を掻き分けて傍に行くと、咲いたばかりのカセンソウです。
タンポポと同じキク科の植物ですから、花のつくりが似ていますね。




                             二枚とも2015.7.5撮影

カセンソウは日当たりの良い、草地などに自生している野草です。
車道脇に自生していることもありますね。
花のつくりや草姿が似ているのがオグルマで、こちらは湿地の周辺や田んぼの畦道
など、湿り気の多い場所に自生しています。


                                 2015.7.5撮影

キク科オグルマ属の多年草で、北海道~本州に分布する。
日当りのよい山野の草地や路傍に自生し、草丈は60~80cm、地下茎を伸ばして増える。
図鑑によっては「湿った草地に自生」とあるが、普通の草地で確認している。
茎は直立し、細めだが堅く、上部で分枝して、全体に毛が密生する。
根生葉は鱗片状で、下部のやや大型の葉とともに、花が咲く頃には枯れる。
茎葉は互生し、洋紙質で薄いが、ざらつき感がある。
葉身は長さ5~8cm、幅1~2cmの長楕円状披針形で、先端は尖る。
基部は茎を抱き、縁にはまばらな鋸歯があり、葉裏には葉脈が浮き出ている。
花期は7~9月で、枝分かれした茎頂に頭花を1個ずつ付け、直径は3.5~4cm。
真ん中の筒状花も、周囲の舌状花も黄色く、舌状花は35~70個付く。
痩果は長さ約1.5mmの円柱形で無毛。冠毛は長さ8mmほど。



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