里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ニガイチゴ 残りものに福

2017-03-26 | 日記
今年は木いちご類も一週間ほど時期が早まっていて、ニガイチゴの実も既に終盤。
写真のニガイチゴは栗原市南東部の、農地法面の木に生っていたニガイチゴの実です。
上は水田のようで、水も適度な肥料分も供給されるためか、実が大きく粒も揃っている
ので、試食してみましょう。




                             二枚とも2015.7.5撮影

完熟しているようですから、枝に触れるとポロッと落ちてしまいそう。
枝葉に触らないよう、赤い実だけ摘み採ります。
口に含むとイチゴの部分は甘いのですが、中に細かい種があって、これを噛むため
苦く感じるようです。この程度の苦味なら問題ありません。
残り物に福がありましたね ♪


                                 2015.7.5撮影

バラ科キイチゴ属の落葉広葉樹で、樹高1~1.5mの低木。
本州・四国・九州に分布し、日当たりの良い原野や林縁、林道沿いなどに群生する。
茎や枝は緑白色~緑色で、茎や葉柄に鋭い刺がある。
葉は互生し、長さ6~10㎝の広卵形、葉は3裂が基本形だが、切れ込みに変化が多い。
縁にある鋸歯も大きさや深さに変化が多い。
葉柄は長さ5~10cmで赤味を帯びる。
花期は4~5月で、花は白色の5弁花、上向きに咲き直径2~2.5㎝。
細い花弁は小さく波打っていて、花弁間に隙間がある。
萼片は5個、先が鋭く尖り、綿毛がある。
集合果は直径約1㎝の球形、6月末~7月初めに赤く熟して食べられる。



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