里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

コキンバイ 山裾の林縁 

2020-04-20 | 日記

加美町宮崎地区西部、林道を上がって行くと、小沢近くの斜面下に、黄色い5弁花が幾つ
か咲いているのを見つけました。何という花でしょう、初めて見るような・・でも、高山
植物に似た花があったような気もします。
種名は判りませんが、キンポウゲ科の植物のような・・或いはバラ科の植物かも ?

                              二枚とも2020.4.16撮影

葉が3出複葉で小葉の縁に鋸歯があることや、花に多数の雄しべがあって、それが細く長い
ことなどから、バラ科のコキンバイと同定しました。
悩んだのは、葉表に光沢があって葉脈が目立たないことです。たぶんそれは、葉が出たばか
りで開ききっていないためと思われます。

コキンバイは深山から亜高山帯にかけて分布する植物ですから、標高300mに満たない地点
の、林道近くに咲いているとは予想もできませんでした。
岩がちな場所で、風の通りが良いことなどが影響しているのかも知れませんね。

                              二枚とも2020.4.16撮影

バラ科コキンバイ属の多年草で、北海道~中部地方以北の本州に分布し、草丈は10~20cm。
山地~亜高山帯の林内や林縁、渓流沿いの岩場などに自生する。
根茎は細く、地中を横に這って、しばしば群生する。
根出葉は長柄があり3出複葉。頂小葉は倒卵形で大きく長さ2~3cm、浅く3裂して縁に
鈍鋸歯がある。側小葉は歪んだ卵形で2深裂する。
茎葉は小さな披針形~卵形で3裂する。
花期は5~6月、花茎の先に、直径2cmほどの黄色の5弁花を1~3個つける。
花弁は円形~楕円形で、先がやや尖るものもある。5個の萼片と萼片よりやや小さい5個の
副萼片があり、披針形で先は尖る。雄しべは多数あり、雌しべの花柱は5個ほど。
果実は痩果で、長さ3~4mmの倒卵形。

 

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿