里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

マルバトウキの群生地 歌津の半島部

2018-06-15 | 日記
南三陸町歌津地区の半島部、集落道から漁港の防波堤方向へ入っていくと、崖下に
白い花が群生しています。花の付き方からセリ科の植物と思われます。
歩み寄って観察すると、数年前に歌津の別の浜で観察したマルバトウキによく似ていますが、
葉の形が違うようです。3枚の小葉からなっているのは同じですが、小葉の形が違うのです。
マルバトウキの小葉は卵形で、先端も丸みを帯びているのに対し、ここの小葉は菱形で、
先端が尖っているのです。




                              二枚とも2018.6.8撮影

マルバトウキ属、さらに遡ってセリ科を調べてみましたが、マルバトウキ以外に似たような植物
にたどり着けません。マルバトウキの小葉の形には、複数の形があるのでしょうか。
改めて撮影した全ての写真の細部まで見直すと、茎下部の葉が写っていて、その小葉の先は丸み
を帯びています。そうか、茎上部に付いている小葉の先は尖っていても、下部の葉先は丸み
を帯びているんだ。マルバトウキでよかったんですね。

気温が低い生長初期の小葉は丸くなり、気温が上がって盛んに生長し始めると小葉が尖ってくる
など、何らかの傾向があるのでしょう。




                              二枚とも2018.6.8撮影

マルバトウキは2015年の6月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴などは、下の青字をクリックして参照願います。
浜辺のマルバトウキ


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