登米市東和町、山地中腹のなだらかな雑木林内を踏査していると、日当りの良い一角があ
って淡紅色の花が群れ咲いています。ハルジオンですね。
農道沿いや土手など至るところに咲いている植物で、白花が多いのですが、ここにはやや
濃い目の淡紅色の花だけが群れ咲いていて、それが珍しいので撮って見ました。
二枚とも2022.5.25撮影
ハルジオンは北アメリカ原産の多年草で、我国へは大正時代の中頃に観賞用として持ち込
まれました。花がきれいなので当初は花壇などに植えられましたが、種子に長い冠毛が付
いていて風で遠くまで散布されることから、野に逸出して今では全国の道端や空地、土手
や耕作地周辺など至る所に生えています。
在来の植物を保護するため、さらなる増殖を防止すべく「侵略的外来種ワースト100」に
選定されています。
2022.5.25撮影
キク科ムカシヨモギ属の多年草で、北アメリカ原産の帰化植物。草丈は30~80cm。
現在では全国に分布し、道端や空地、土手や耕作地周辺などに生える。
根生葉はロゼット状に展開し、葉身はへら形で柄には翼があり、両面とも軟毛が密生する。
根生葉は花時にも残る。茎は中空で、全体に軟毛がある。茎葉は互生、被針形で基部は耳
状に張りだして茎を抱く。
花期は5〜7月、頭花は直径2〜2.5cmで、つぼみのときは花序全体がうなだれている。
舌状花は白~淡紅色で150~400個と多数、幅1mmほどの糸状。
筒状花は黄色、花冠筒の先は5裂。舌状花も筒状花も冠毛は長い。
果実は痩果で、扁平な広倒披針形。長さは1mmほど。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます