◎トライアングル デュ タキュル(3970m)北壁 コンタミヌ・グリソールート~モンブラン デュ タキュル(4248m)(単独登攀)
長かったアルプス滞在も残り2日となりました。今回4000m峰は一度も登っていなかったので日帰りで登れる4000m峰ということでモンブラン デュ タキュルに向かうことにしました。折角なのでノーマルルートからではなく、トラアングルの北壁を登ってから継続しました。
コンタミヌ・グリソールートも今回で3回目です。このトライアングル北壁には偉大なる山岳ガイドのアンドレ・コンタミヌ氏が拓いたクラシックルートが3ルートあります。その3ルートを全て単独で登っていますが、複数回登っているルートを数えると延べで5回目の登攀です。
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トライアングル デュ タキュル北壁全景。赤線が登攀ライン
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このルートはガチガチのガリーの突破がポイントです。今回はまるで水を流した水氷のようにツルツル、カチカチ状態で過去3回の内で最も難しい状態でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/f2/aaec742c820f6498100194d88f240481.jpg)
ガリーを抜けて中間部のミックス帯を登ります。先行パーティが取付いています。コスミックリッジを除いて初めて他の登山者と前後しながらの登攀です。
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昨年登ったコンタミヌ・マゾーを横に見ながらの登攀。
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最上部のミックス帯を急なアイスガリーから抜けます。ここも有り得ない堅さのカチカチアイスでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/1d/9f01d65cec28fcc8a51213b1a14afe03.jpg)
ガリーを抜けてホッとした瞬間です。途中で追い越した先行パーティが登ってきます。
フリーソロの僕を見てしきりに「クレージー!」と連呼していました。昨年は「ブラボー!」と言われたのになぁ~
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/6c/0f9230c2b491d2d28f00ef047d0321e0.jpg)
トラアングル山頂を経て取りあえず登攀終了~ そのままモンブラン デュ タキュルをめざします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/db/80f58d1b981474d93b436605bf6ad249.jpg)
モンブラン デュ タキュル山頂直下。ここもカチカチ状態。春の剱岳山頂直下より全然難しい状態でした。
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モンブラン デュ タキュル登頂! ここも今までに4、5回は登頂していますが、やはり4000mを越えているというだけで何となく嬉しい気分です。ミーハーでしょうか・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/1d/0292c46b2943a80568454a8a8b80841a.jpg)
山頂からのベルト、ドロワット、クルトの山並み
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/80/a4902cb181e5b839c3cb6cf3fe6060f2.jpg)
名前のとおり真っ白いモンブランを望みます。
◎プティベルト針峰(3512m) 北壁(単独登攀)
前日のタキュル山行で今回の登山を終了とするつもりでしたが、朝早くに起きて余りの天気の良さにジッとしてられません。
ゴンドラの切符も1日分残っていたのでクールダウンの山行に出かけました。あっという間の締めの登山なので単独というにはちょっと大げさかもしれませんね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/45/5774c82ea6b020436d412b9a809643c8.jpg)
プティベルト針峰全景 赤線が登攀及び下降ライン
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/8d/05fcbdaf75850f3a5fb4e0028d0b5f22.jpg)
ショートロープの滑落停止技術を訓練するパーティ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/01/11cc9f0b374411baba057b89561aad7c.jpg)
ほんの短い氷雪壁ですが、それなりに楽しめますし、街をブラブラしてるよりは10倍位充実します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/93/33770b8cbe4264c989ccfd9d671c50f7.jpg)
ノーマルルート岩稜ルートはクライマーで大賑わいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/9f/4e9c5b5d0121e8d6119375017d7bb239.jpg)
憧れ続けているベルト針峰 ナン・ブランフェースを望みます。いつかはあのルートへ・・・
この登山を以って今回のヨーロッパアルプス登山は全て終了しました。
数えると10年連続通ってきました。これからも通い続けていくことでしょう。
僕がヨーロッパアルプスに通い続ける訳・・・
先ず第一に、ヨーロッパアルプスの山々が大好きだからです。さらにこの土地、風土、自然、人々、街・・・にとても魅力を感じているからです。
そして次に、生活の大半を「プロ」として活動している僕という人間が一切の制約を取っ払って純粋に一人の登山者として活動できる場だからです。ガイドという仕事を生業としている僕は国内でどこに行っても「プロ」という目で見られますが元は単なる一人の登山者です。そして今でも原点(いわゆる土台)はやはり一人の登山者です。そんな僕が一人の登山者として自由に自分の登山を追求できる場所、それがヨーロッパアルプスなのです。
一人の登山者として今日より明日、明日より明後日、そして一月後、一年後・・・ という想いで、よりよく充実した登山を続けていきたい思います。
長かったアルプス滞在も残り2日となりました。今回4000m峰は一度も登っていなかったので日帰りで登れる4000m峰ということでモンブラン デュ タキュルに向かうことにしました。折角なのでノーマルルートからではなく、トラアングルの北壁を登ってから継続しました。
コンタミヌ・グリソールートも今回で3回目です。このトライアングル北壁には偉大なる山岳ガイドのアンドレ・コンタミヌ氏が拓いたクラシックルートが3ルートあります。その3ルートを全て単独で登っていますが、複数回登っているルートを数えると延べで5回目の登攀です。
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トライアングル デュ タキュル北壁全景。赤線が登攀ライン
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このルートはガチガチのガリーの突破がポイントです。今回はまるで水を流した水氷のようにツルツル、カチカチ状態で過去3回の内で最も難しい状態でした。
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ガリーを抜けて中間部のミックス帯を登ります。先行パーティが取付いています。コスミックリッジを除いて初めて他の登山者と前後しながらの登攀です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/be/e0a32da0305c5c48c4042b9c8603b109.jpg)
昨年登ったコンタミヌ・マゾーを横に見ながらの登攀。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/b5/ee9a3b03de9cdc9bea74ef9703e6f9ab.jpg)
最上部のミックス帯を急なアイスガリーから抜けます。ここも有り得ない堅さのカチカチアイスでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/1d/9f01d65cec28fcc8a51213b1a14afe03.jpg)
ガリーを抜けてホッとした瞬間です。途中で追い越した先行パーティが登ってきます。
フリーソロの僕を見てしきりに「クレージー!」と連呼していました。昨年は「ブラボー!」と言われたのになぁ~
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/6c/0f9230c2b491d2d28f00ef047d0321e0.jpg)
トラアングル山頂を経て取りあえず登攀終了~ そのままモンブラン デュ タキュルをめざします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/db/80f58d1b981474d93b436605bf6ad249.jpg)
モンブラン デュ タキュル山頂直下。ここもカチカチ状態。春の剱岳山頂直下より全然難しい状態でした。
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モンブラン デュ タキュル登頂! ここも今までに4、5回は登頂していますが、やはり4000mを越えているというだけで何となく嬉しい気分です。ミーハーでしょうか・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/1d/0292c46b2943a80568454a8a8b80841a.jpg)
山頂からのベルト、ドロワット、クルトの山並み
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/80/a4902cb181e5b839c3cb6cf3fe6060f2.jpg)
名前のとおり真っ白いモンブランを望みます。
◎プティベルト針峰(3512m) 北壁(単独登攀)
前日のタキュル山行で今回の登山を終了とするつもりでしたが、朝早くに起きて余りの天気の良さにジッとしてられません。
ゴンドラの切符も1日分残っていたのでクールダウンの山行に出かけました。あっという間の締めの登山なので単独というにはちょっと大げさかもしれませんね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/45/5774c82ea6b020436d412b9a809643c8.jpg)
プティベルト針峰全景 赤線が登攀及び下降ライン
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/8d/05fcbdaf75850f3a5fb4e0028d0b5f22.jpg)
ショートロープの滑落停止技術を訓練するパーティ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/01/11cc9f0b374411baba057b89561aad7c.jpg)
ほんの短い氷雪壁ですが、それなりに楽しめますし、街をブラブラしてるよりは10倍位充実します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/93/33770b8cbe4264c989ccfd9d671c50f7.jpg)
ノーマルルート岩稜ルートはクライマーで大賑わいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/9f/4e9c5b5d0121e8d6119375017d7bb239.jpg)
憧れ続けているベルト針峰 ナン・ブランフェースを望みます。いつかはあのルートへ・・・
この登山を以って今回のヨーロッパアルプス登山は全て終了しました。
数えると10年連続通ってきました。これからも通い続けていくことでしょう。
僕がヨーロッパアルプスに通い続ける訳・・・
先ず第一に、ヨーロッパアルプスの山々が大好きだからです。さらにこの土地、風土、自然、人々、街・・・にとても魅力を感じているからです。
そして次に、生活の大半を「プロ」として活動している僕という人間が一切の制約を取っ払って純粋に一人の登山者として活動できる場だからです。ガイドという仕事を生業としている僕は国内でどこに行っても「プロ」という目で見られますが元は単なる一人の登山者です。そして今でも原点(いわゆる土台)はやはり一人の登山者です。そんな僕が一人の登山者として自由に自分の登山を追求できる場所、それがヨーロッパアルプスなのです。
一人の登山者として今日より明日、明日より明後日、そして一月後、一年後・・・ という想いで、よりよく充実した登山を続けていきたい思います。