9/2~5はツアー会社の依頼で槍ヶ岳ツアーのガイドでした。一体いつまで続くねん!と叫びたくなるくらいの猛暑続きですが、3000mもしっかり真夏の暑さでした。これだけ暑さが続くと今冬は反動で猛烈な厳寒になってしまうのではないかと心配です。
ということで、14名の参加者を少しでも安全に行動してもらう為、槍の穂先のピストンでは手すり用のフィックスロープを張ったり、手取り足取りサポートする為に行ったり来たりを繰り返しましたが、槍ヶ岳山荘に戻って来た時にはさすがに精神的にすっかり疲れてしまいました。大人数のツアーでこのような危険度の高いコースにおいては「ガイド=安全を確保するのが第一」というのが非常に難しいですね。北鎌尾根や北尾根などを2名位のお客さんを連れてガイドする方が余程安心してガイドできるのです。 我々のツアーは丸腰!、ほぼ同時に行動していた某旅行会社ツアーは全員ハーネスとランヤードを着けて行動していました(これさえも危ない面もあるのですが・・・)が、でもツアー会社によって異なるこの対応の差!このような措置だけとってもツアー会社の姿勢(安全対策に対する認識はどの程度か?)が伺えますね。ツアーにご参加される方も単に料金や宣伝文句、会社のスタッフが優しいから等々・・・という変な理由からではなく、「如何に安全について真剣に考えている会社か?」。その辺のことをよく検証した上でツアー会社を選ぶことこそ必要ではないでしょうか。毎日毎日起こっている山岳事故。明日は我が身かもしれませんぞ~!
猛暑続きでも、山には少しづつ秋がやってきていました。