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山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

刺激

2011-09-21 14:10:53 | プライベート

先週まで北アルプスを中心にガイド続きで忙しいばかりの毎日でしたが、その後はキャンセルや荒れ模様の天気の影響などでガイドに出ない日が続いていてちょっとゆったりした日々を過ごしています。

まあ、こういう時は普段なかなか出来ずにいることをするようにしています。

装備のメンテナンスや片付け、ホームページの更新、公募企画作り、案内書類やチラシの作成、もちろん山行お誘いの営業活動などなど・・・ しなければならないことで一日はあっという間に過ぎてしまいます。 もちろんプライベート的なこと、例えば買い物に出かけたり、録画しておいたテレビ番組をみたり(特に『渡る世間は鬼ばかり』は絶対に欠かせないのです!)、当然山に出かけたり、プライベートウォールを登ったり、ちょっとした筋力トレーニングも行うようにしています。

それで、たまにこういう時間に余裕のある時の大事な行事として、大好きな洋菓子を食べに行くことも多いです。 先日はお気に入りのフランス菓子店ガトー・ド・ボワへ行ってきました。 洋菓子の世界コンテストでチャンピオンに輝いたことのあるオーナーシェフが経営のお店なのですが割りと地元近くにあるので最も多く出かけるお店です。

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今回頂いた『ブラジエンヌ・エス』というケーキ。

今年は創業29周年とのこと。地元の奈良はじめ、とても遠方からも買いに来られたり、注文が入る人気店で、一時期は5、6店まで店舗を増やして営業展開をされていたのですが、シェフが追求する「品質」を保つことが難しくなり、「品質第一主義」を優先するために敢えて思いっきり減らして現在は2店舗のみで営業されているのです。 世間的には大きく営業展開している企業ほど「素晴らしい企業」と見られる風潮がありますが、それとは真逆で敢えて非常に小規模経営を行い「職人として常に一流を追求し続ける」熱いポリシーに基づいて経営をされています。どちらを好むかは個人的嗜好性の問題もありますが、僕のような『人の命を預かる』山岳ガイドという仕事にとってもやはり「品質」=「安全」こそ最も優先すべきものであり、だからこそ分野は違ってもこのシェフのような熱いポリシーと姿勢こそ見習うべきものであると実感しています。そういう意味でも単に洋菓子を食べるために行くだけではなく、常に大きな刺激がもらえる場所であり、刺激がもらえる時間でもあるのです。 

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