熱く・楽しくいこう!

山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

北アルプス 北穂高岳東稜~大キレット縦走

2021-09-17 08:50:14 | ガイド山行/バリエーションルート登山
9月10日~12日は、北穂高岳東稜~大キレット縦走のガイドでした。

上高地を起点に北穂高岳を最高点にグルリと周回するコースです。


最高の秋晴れの下、上高地を出発です! 穂高がドッバーンと迎えてくれております。


涸沢ヒュッテに到着。
明日めざす北穂高岳とその東稜を眺めながらテラスでノンビリ寛ぎタイム。

2日目はメインの行程日。
翌朝起きてみると、な、なんと雨! 予報がガッツリ外れてしまいました。
でも次第に止む感じなので暫く待機してから遅めの出発。


東稜上に出る前には雨も止んでくれましたが、ガスガス~ 殆ど景色が見えません~
東稜核心部のゴジラの背に突入です!




雨は止んでいますが岩が滑りやすくなっているので慎重な足運びで進みます。


ゴジラの背の最後は懸垂下降。


無事に東稜を登り終えて北穂高岳登頂! おめでとうございます!


続けて後半戦の大キレット縦走です。
下りてきた北穂高岳北壁(と言うらしい)を見上げます。いつ見ても凄い景観です。


長谷川ピークへ向かいます。ちょっとしたことが致命的な事故に繋がる箇所なのでより慎重で確実な動作で進みます。


長谷川ピーク


お江戸でござる! ではなくて、本日のお宿に到着でござる。
最近新しい支配人に変わりましたが次々と新しい試みにチャレンジされていて人柄と共にとても応援したくなる山小屋です。

3日目は南岳~天狗池を経て上高地へ下山。


南岳。通過点っぽい山頂ではありますがれっきとした3000m峰ですYO~!


天狗池からの逆さ槍。微風で鮮明には写すことが出来ませんでした。
まぁ僕の撮影技術では無風であっても綺麗に写せるかは定かではありません。ハイ。


徳沢園に立ち寄ってお気に入りのコーヒーソフトに舌鼓。
上高地までまだ2時間の歩きが残っていますが既に今回の締めを思わせてくれるホッとする一時です。
この後は順調に上高地に下山して3日間の山行を終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








熱く、楽しくいこう!



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山野井泰史さん

2021-09-08 19:19:35 | うんちく・小ネタ
久しぶりに山野井泰史さんのことがヤフーニュースに出ています。
僕のような者がいうのも大変おこがましですが、登山家と名乗る人や呼ばれる人は沢山いらっしゃいますがほんの一部の方を除いてハッキリ言って殆ど興味がありません。
ただ山野井泰史さんは僕にとってもう30年近く前からずっと変わらず特別な存在です。本物の登山家、クライマー、そして何より一人の人間として最も敬愛してやまない方だからです。
記事の文中にとても惹かれた言葉があります。
「マカルー(西壁)を登れるくらいの理想のクライマーになりたいとずっと思っていたのになれなかった。第三者は関係ない。マカルーがあって僕があって、僕は登れなかった。」
この「第三者は関係ない」。本当に物事を突き詰めるということはこういうことなんだなぁ~と、やはりこれこそ山野井さんだなぁと思わせられた言葉でした。

登山家・山野井泰史さん(ヤフーニュース)








熱く、楽しくいこう!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北アルプス 奥穂高岳 南稜

2021-09-07 08:03:04 | ガイド山行/バリエーションルート登山
9月5日~6日は、奥穂高岳南稜のガイドでした。

大阪では「ミナミに行く」となると難波辺りに行くことを指しますが、ここ岳沢界隈では「ミナミに行く」というのは南稜に行くことを指します。
なーんちゃって!

冗談はさておき南稜は奥穂高岳山頂直下へ直接登るバリエーションルートです。取付きまでのガレ場と雪渓の処理、ハイマツの藪漕ぎ、そして岩稜登攀と難しくはありませんがとても変化に富んでいて、そして何より大スケールの穂高の真っ只中を直線的に登る素晴らしいルートで僕自身大好きなルートの一つです。
ここ数日間長雨が続いていましたが丁度晴天に恵まれて充実した登山を満喫していただくことができました。


青空を見ながら上高地から入山です。


岳沢に着いて明日めざす南稜を見上げます。


岳沢小屋を4時に出発して真っ暗な中を頑張って前半戦を越えてきてようやく岩場のスタートです。


眼下に上高地と霞沢岳、遠くに焼岳、乗鞍岳、御岳山と大パノラマが広がります。


トリコニー1峰めざして岩場を登り詰めていきます。頭上にはモノリス岩がまるで青空に突き刺しているようです。


モノリス岩も越えて急な岩場をグングン登ります。


さらにグングン登って足下には凄い高度感で岳沢が広がっています。モノリス岩もかなり下になりましたね。


トリコニー1峰の頂稜を越えてこられます。バックは明神岳の主稜線


トリコニーから上の岩稜を見上げます。
南稜の頭めざして最後のクライマックスです。ですがこれがなかなか長い!


上部岩稜もできるだけ忠実に岩上を辿るとなかなか楽しめるのです。その分疲れた体には堪えますが・・・


ようやく南稜の頭に到着! おめでとうございます!
大変大変お疲れ様でした。本当によく頑張られましたね!


ここからそのまま吊尾根を縦走して下山したいところですが、「奥穂高岳のバリエーションルート」というからにはやはり奥穂山頂に登ってこそ!
という訳で南稜の頭から更に暫し登って奥穂高岳登頂です!
これで本当のおめでとうございます!ですね!


かなりガスに包まれてきていましたが奥穂山頂からは超グッドタイミングでガスが切れてジャンダルムが全容を眺めさせてくれました。
最後のご褒美みたいなもんですね。
この後、吊尾根~重太郎新道を経て岳沢。そして順調に上高地に下山して今回の山行を終了しました。
2日間お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。







熱く、楽しくいこう!



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

柿の種

2021-09-04 12:27:52 | うんちく・小ネタ
ツマミお菓子の帝王的存在と知られる亀田の柿の種


多くの登山愛好者にとっても行動食としても山小屋、テントでの滞在時にも楽しみなド定番でしょう。
そんな柿の種がハリウッドの大人気作品に登場していて話題となっている。

ハリウッド大作に亀田の柿の種(ヤフーニュース)
いよいよ世界進出。これは世界の山ちゃんならぬ「世界の亀ちゃん」か!
それにしても世の中どんなきっかけでブレークするか分かりませんな。


なんと! 
サン・カン演じる「ハン」が自身の所有車であり本作の「顔」ともいえる「トヨタ スープラ」に腰かけて柿の種を食べている。
よく見るとこのオレンジカラーは柿の種に似ているような・・・


こんな車。トヨタ スープラ(トミカミニカーですが・・・)
久々にフルモデルチェンジされての復活で大人気車となっています。


因みにシリーズ第3作目の「ワイルドスピード東京ドリフト」では、マツダRX7(FD)でした。
カスタマイズしまくりでほぼ原形を留めていませんが、ヴェイルサイド特製の何とも美しすぎるデサイン。
同じくオレンジとブラックのツートンカラーがスープラにも引き継がれています。


尚、蛇足ですが右の赤ボディが僕の愛車マツダRX8
スーパーの駐車場で他の車から大きく離れた隅っこの場所に停めていたのに戻ってみると真っ黄色ボディのスープラに思いっきり横着けされていた・・・。スープラに並べられてしまうと流石の我が愛車も少々見劣りしてしまいます。

だいぶ脱線しましたが話を戻して、
まぁそんな柿の種ですが、先月8月初旬の山行時に涸沢ヒュッテのテラスで熱心に食べていると思わず奥歯が欠けてしまいました。
とても美味しくツイツイ夢中になって食べ過ぎてしまう柿の種ですが、食する際はちょっとご注意を!
えっ!僕の歯が弱すぎただけなのか⁉







 
熱く、楽しくいこう!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

個人ガイド 北アルプス ジャンダルム飛騨尾根

2021-09-01 18:49:33 | ガイド山行/バリエーションルート登山
8月27日~29日は、個人ご依頼でジャンダルム飛騨尾根のガイドでした。

3日間ずっと、とても良い天気に恵まれて最高の登山を楽しんでいただくことができました。


穂高岳を望みながら入山。穂高の代表的景観です。


この日のお宿、岳沢小屋に到着~。


夕飯は心なしかボリューミーになっていました。ってホンマかいな⁉


翌朝は午前4時ジャストに出発して先ずは天狗のコルめざして天狗沢を登っていきました。


天狗のコルに出てからは穂高主稜線を登ってようやくジャンダルム基部に到着~。


さあ、いよいよここからが本番! 飛騨尾根の取付きめざして急で猛烈なガレルンぜをたまにロワーダウンを交えながら下降していきます。


下って下ってようやく飛騨尾根の取付き地点に到着。下降してきた急なルンぜを見上げます。




飛騨尾根を登ります。2年ぶりの訪問でしたが近年の大雨と昨年の地震の影響などでどこもかしこも浮石だらけ。十分すぎるほど慎重に登っていきます。


ちょっとしたポイントなどもあって楽しみながら岩稜を攀じっていきます。


眩しいくらいの高度感を足下に気持ち良い岩稜をグングン登っていきます。


「天に向かって登る」という表現がピッタリの岩稜登攀。やはり楽しさ満点のルートですね。


ガスも出てきて本番ルートらしさを醸し出すには十分な演出です。


いよいよジャンダルム直下まで登ってきました。


ジャンダルム登頂! おめでとうございます。名物の天使がお出迎えです。
ガスガスで景色が見えないのがちょっと残念でした。


この後、奥穂高岳を越えて穂高岳山荘に到着。
早めに着いたのでラーメンに舌鼓。めちゃ美味しい味噌ラーメンでした。


翌3日目は涸沢を経て下山。下山前に穂高岳山荘裏からジャンダルムと登った飛騨尾根を見物しました。
クッキリとした青空に突き上げる飛騨尾根のカッコイイ姿に見惚れてしまいました。


北尾根を望みながら涸沢へ下山。これまた最高にカッコイイ姿の穂高のシンボルです。


涸沢から望む北穂~涸沢岳~奥穂高。涸沢の代表的景観です。


徳沢園では名物のコーヒーソフトを味わってもはや下山し終えた気分に浸ってしまいました。
この後、残り2時間の道程を経て上高地へ下山して今回の山行を終了しました。
3日間お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。








熱く、楽しくいこう!


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする