そゆる日記

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HOT ROAD

2014年08月28日 | エンタメ

世代じゃないのでコミック読んだことありません。

思い入れもなく映画化にも特に関心もありませんでした。

プロモーションでたくさんの番組に取り上げられるのを見て

「登坂が演技って、大丈夫なのか?」とちょっと思っただけで。

それが、ふと通りかかった金券ショップに「ホットロード¥800」と書かれてるのを見たら

「すみません、それ下さい」

購入してました。

登坂の演技が自分で思うより気になってたらしい。

(その証拠に行くまで話題にしてたのは

登坂の演技がイタかったらどうしようってことばかりで

内容のこと一切口にしてなかったっていう)

 

ここから若干のネタバレあり

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年代の設定が今よりほんのちょっと前って難しいね。

うんと隔たってたら「この時代はこうだったんだ」って

その世界観に入っていけるけど、

今とほとんど変わりないように見えていながら

「親に連絡がとれません」

あ、携帯は一部のお金持ちしか持ってない時代ね。

「長いスカート」

あ、不良がこういうスタイルだったときあったね。みたいに

いちいち「今ではない」って確認しないとなんない。

コミックにだだはまってた世代は大前提として

その時代を思い浮かべて見るから大丈夫なんだと思うけど

わたしらみたいにそれ以前だったり、

三代目のファン=それ以降の人たちには最初違和感あると思うわ。

 

年齢の設定が若干辛い。

能年ちゃんはほんとかわいいけど、それでも中学生には見えないね。

登坂にいたっては30歳がもうそこに見えてるくらいの大人

(身体の出来上がり具合とか髭の濃さとかがね)なので

中学生をたぶらかすとかいくつの役なんだろう?って思いながら見てた。

(ウィキで見たら16歳!の役でした)

そして、主人公二人がこういう具合なので

キャストの年齢がスライドして高くなっている。

登坂の先輩にあたる役を鈴木亮平さんが演じているんだけど

35歳くらいに見えて(実年齢は31歳でした。落ち着いてるのね)

この年で暴走族やる?みたいな。

(こちらもウィキで見たら20歳の役でした)

 

 

 

さて、そんなこんなに色々ムリありながらも

最終的には映画に引き込まれてちょっぴり涙も流したりしたのは

能年ちゃんの演技が凄かったから。

この人はほんとものすごい女優さんだ。

一瞬にして目の中に怒りが燃え上がったり

強がってても目の奥がびびってたりみたいな

感情の表現がものすごく豊かで

極論するとストーリーどうこうというより

ほぼ2時間能年ちゃんに見とれてたといっていいくらい。

そして、登坂も案外良かったのよ、これが。

2人の出会いのシーンで能年ちゃんに絡んで殴られ

カッとなる場面があるんだけど凄んだ目が怖かった~

ふだんあま~い声でラブソングを歌ってる人と思えなかった。

原作者が(一番は能年ちゃんだけど次に)登坂を見て

映画化をしてもいいと思ったっていう理由がわかった。

しかし、演技したところをみたわけでもないのに

キレたら何するかわからない一面がありながら

仲間思いで優しくてというキャラクターを演じられると見抜いたってすごいな。

 

というわけでこの二人に見とれてるだけで2時間たっちゃいます。

(あ、でも、見とれたい方はぜひ劇場で。

この感じはテレビサイズになったら伝わらないかもなあと思った)

ストーリーは、若い時コミックで読んだらハマる気持ちはわかるし

世代の方は当時を思い出して映画にもハマれるかもしれません。

私はそれなりに人生経験を積んでしまったから

「まあ、若い時ってこういう感じあるよね~」と

遠くから眺める感じになっちゃいましたが。

 

実は尾崎豊も生々しすぎてあんまり得意じゃないんだけど

ラストで流れる「OH MY LITTLE GIRL」は

背景の湘南の海とも相まって爽やか。とても良かったです。