そゆる日記

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東海村

2014年11月01日 | 日々のあれこれ

今回、原子力発電所が見える海岸のロケ地が

東海村と知るきっかけになったのは

反原発を唱えるならまず現地を観光しましょうという

ちょっと変わった角度から反原発を訴えるブログでした。

 

すべての原発を世界遺産に

(WOさんのMVの紹介もされています)

 

 

 

東海村ってきいて 「なんか事故ありましたよね」 って

pchanさんもY田さんも言ったくらい

みんなの記憶に残っている原子力発電所の事故

(ってか人災かな)がありました。

 

東海村JCO臨界事故―Wikipedia

 

1999年とあるから、もう15年も前のことなんですね。

 

 

 

今回ロケ地巡りをするにあたってネットチェックするなか

この事故の犠牲者の方の画像を見てしまいました。

 

当時のことをよく覚えているわけではないのですが

事故で亡くなられた方の状況や治療といったことを

詳しく読んだ記憶がありません。

報道はこの事故がどうして起きたか、責任はどこにあるか

また原発は必要かという議論が中心だったように思います。

「大量の放射線を浴びるとはどういうことか」を

私は今日まであまり詳しく知らずに来てしまいました。

 

 

 

『高線量被曝による染色体破壊により、

新しい細胞が生成できない状態となる』

上記のウィキのなかで一番衝撃を受けた記述です。

 

私たちの体は日々新陳代謝を繰り返し

古い細胞が死んで新しい細胞が生まれて

自分という形を保ち続けています。

『私』の体に突然誰かの爪が生えてくるようなことはなく

『私』という染色体の設計図に従って

『私』の特徴を備えた細胞が日々生まれては死んでいく繰り返し。

 

その設計図が破壊されてしまう。

 

普通、重傷で亡くなる場合は

傷が大きすぎて自己治癒力がおいつかないイメージですが

それとはまったくレベルが違う。

生命を維持する仕組み自体が破壊されてしまう。

設計図を失って細胞をどう再生することもできなくなってしまう。

 

これは…

 

こんな危険なものを扱うのはやめたほうがいい。

こんなものを扱うことは人には許されていない。

電力が必要とか、そいういったレベルの話ではない。

そう、思いました。

(破壊されてしまった染色体の画像も見ました。

ほんとうにばらばらでした)

 

 

 

 

人は失敗する生き物。

どんな単純作業の工場でも

「100%ミスをなくすことに成功しました!」という話を

きいたことがない。

神様がこんなふうに人間を作ったということは

すべてが100%成功する予定調和の世界より

失敗する可能性があったほうが進化できるし

その中から新しいものが生まれる可能性があるからなんじゃないか。

神様はきっと人をわざわざ失敗する存在に作ったんだと思います。

 

人は失敗する。

 

フェイルセーフとかいって

何重にも何重にも安全を確保するしくみを作っても

想定外のことが起こったりして100%の安全はない。

 

 

 

私の頭に 見てしまった画像が何回も浮かびます。

怖い。

けど、もう一度見なければいけない気がしてまた見ました。

何回か、見ました。

だんだん、怖くなくなりました。

そして 

「忘れないで」

「みんなが思い出すように書いて」

と言われているような気がしてきました。

なので、書きました。

知りましょう。

そして忘れないようにしましょう。

 

朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)
 
新潮社