風が吹くと桶屋が儲かる

身体のダメージもこころのダメージも大きなダメージの方が実感できて記憶されやすいものです。

しかし、本人が思っている原因と実際の原因は大きく違っています。臨床上本人が顕在意識で認識している原因は、自分自身が納得しているか納得しやすい内容になっていますが、本当の原因は、本人が納得できないものがほとんどです。

諺で「風が吹くと桶屋が儲かる」という諺があります。
依然私は、その諺の解釈を風が吹くとその風に吹かれて桶が転がりなくなってしまうので桶屋が儲かるのだと思っていました。

実際は、「風が吹く」→「ほこりが舞う」→「目にごみが入る」→「目が見えなくなる」→「三味線弾きが増える」→「猫が少なくなる」→「ねずみが増える」→「ねずみが桶をかじる」→「桶に穴が開く」→「桶が売れる」→「桶屋が儲かる」
これと同じようにどう感情や記憶のネットワークが繋がっているのかは人それぞれなのです。

多くの場合ストレスの原因は、本人にとっては大変な状況ですが、周りから見ると「何でこんなことで悩むのか？」という位選択に異常な偏見があり、解決策が見付けられなくなっています。

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