社会科学上の不満

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外交と防衛、歴史と現状についての不満のハケ口。(観念論の方は出入り禁止)

中国の内紛と外交

2007-12-15 18:29:55 | 外交と防衛
 諸子百家の時代から中国の外交は内紛と大きな関係があります。内紛を有利に進めるための外交であり、必ずしも中国(統一国家)としての外交ではないケースが多いのです。戦国時代の昔から、中原、河北、江南、益州などと、今もその「藩」と呼ばれる互助組織と言うか地域共同体と言うか、日本で言う関西や東京と言う郷土意識が強すぎるのが中国です。ハッキリ言えば中国政府はEUと似た立場であり、各州はヨーロッパの国々に相当するのではないでしょうか。(中国は約13億人の人口を抱えていると言いますが、EUは3億人ですが。)
 江沢民は上海「藩」が母体の政治家です。その北京「藩」の巻き返しが始まっています。上海「藩」が裕福層と結びつき政策を進めてきましたが、裕福では無い層が10億人存在します。彼らの不満に火がつけば中華人民共和国は内部分裂する可能性が大きいと予測されています。その不満を緩和させるために現政権は苦労をしています。また、漢民族(中国)が世界の中心であると言う中華思想を喪失すれば政権は終焉にむかいます。北京オリンピックは中国政府にとっては非常に大きな意味を有するイベントなのです。
 日本政府は任天堂のwii等のバッタ物の取締りの実績が上がれねば北京オリンピックをボイコットするぐらいのことを外交交渉で発言してもよいと思いますが、良い仔ちゃんぶっているようです。
 ある意味外交交渉はヤクザとの交渉と同じです。
コメント
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