2015年1月5日、韓国紙・朝鮮日報のウェブサイトは、90年代に中国が経済成長を優先させたことで生まれた手抜き工事を意味する“おから建築”で事故が多発していると報じた。6日付で参考消息網が伝えた。
黒竜江省ハルビン市で2日に起きたビル火災では、建物が崩壊し、消防隊員5人が犠牲となり、14人が負傷した。ビルは80年代末に建てられたものだったが、消火設備はなく、瞬く間に火が燃え広がり、火災に耐えられなくなったことで崩壊したと見られている。
80~90年代に建てられた建物の多くがすでに老朽化し、“砂の城”と化している。2008年の四川大地震や2014年に雲南省で起きた魯甸地震でも、この時期に建設された建物が多数倒壊している。経済ばかりが優先され、成長過程での無秩序や拝金主義を背景とした寿命の短い建築品質を反省する動きが中国国内で強まっている。
中国国営の新華社は、「80~90年代に建てられた建物に倒壊事故が頻発している。中国では新築建物の寿命は30年未満で、英国の4分の1でしかない」と報じている。
これが中国の品質である。日本の製造業の品質が根付くことはなかったのか?コピーし易い製品(携帯電話等)の売上は伸びていて韓国のサムソンの市場を食い散らかしているが、基礎技術を必要とする物の製造は困難なようだ。
しかしアフリカなど中国の技術で建設されたプラント等も多い。後10年程度で廃墟となる運命か?
日本の様に品質向上を図る「改善」と言う概念が現在の中国人には無い。文化大革命で知識人を殆ど殺してしまったためだ。一旦途切れた技術や思想の復活には恐ろしく時間が必要となる。
しかし中国人の多くはこの改善の必要性に気付いている。が、共産党政権化では実行が困難なようだ。
サウジアラビアのTV局が「改善」を意味する番組で日本を取り上げて小学校に掃除の時間を普及させたことは有名な話だ。子供たちが「物を大切に扱うようになった」と評判は良いそうだ。更にサウジノアラビアの王族がバック・アップしているそうだ。アラブ諸国はこの「改善」をキーワードに国も改善するかの勢いである。
今にアラブ諸国に技術面でも追いつかれるぞ!
この事件を見た(日本では報じない)世界の人々の反応で共通していたのは「さすがメイド・イン・チャイナ」と言うものであった。
中国の空母「遼寧」も基礎技術がないため実用性が無い空母である。ハッタリ好きの中国人らしい空母である。前にこのblogでも書いたように空母用の鋼板が作れないそうだ。これは元新日鉄(JFE)で中国に技術指導に行かれた方から聞いた話だ。
遼寧
基礎技術が無くそこそこ実用化できる工業製品は携帯電話やパソコンのようにコピーすれば良いような製品に限られる。
建築や製鉄など産業の基礎となる分野には基礎技術の浸透と絶え間ぬ技術開発(改善)が必要であり、中国や特に韓国の苦手な分野である。
朝鮮日報のニュースであるが、韓国も中国の事を笑えないハズだ。ロッテのビルの床が抜けそうではないか。
これが1980年代以降、日本共産党が目指した政治体制の結果である。耳に優しい言葉の結末がこのザマである。