【ニューヨーク和田浩明】
オバマ米大統領は9月23日、ニューヨークで講演し、朝鮮半島以外では対人地雷を使用せず備蓄も破棄する新方針を打ち出した。
6月にホワイトハウスが発表した生産、取得の禁止に次ぐ措置で、禁止条約に加盟する方針も改めて示した。ただ、時期については言及を避けた。
米国の韓国人に対する本音が見え隠れする出来事である。15年12月の戦時統制権返還後直ちに在韓米軍は韓国から撤退し連絡員だけ残すだけとなるであろう。
35,000人規模の在韓米軍も今や15,000人。陸海空合わせて陸軍の1個師団規模が韓国に駐留する。
米軍のアジア太平洋戦略の中枢は日本にある。米空軍の中枢は横田基地、米海軍の中枢は横須賀基地、米陸軍の中枢は座間基地である。そして神奈川県座間市の米陸軍基地内に、米陸海空の統合されたアジア太平洋「軍」の中枢はある。ペンタンゴンと同程度の情報が集まる。
韓国は現在米国にとり軍を駐留さておくべきメリットがない地域と化した。故に在韓米軍は早々に撤退したいのである。駐留費も未だに払っていない。更に他人に対し「感謝」を知らない韓国人に米国もいい加減見放すようだ。
その辺りのことが臭ってくるニュースである。北朝鮮が南進してきた時、在韓の米国人の避難の時間さえ稼げればよいと言う考えが見え見えである。また、この時米軍基地に逃げ込もうとする韓国人の侵入を阻止する上でも地雷を残すとしているのだろう。
米国は意外に甘くない、特に軍事関係においてはポイントを抑えている。韓国内の米軍基地を含む在外の米軍基地は重力測定も全て1970年代には終了している。どういう意味かというと、自国の基地が敵方に占領されて自軍が危機に陥らないようにすることまで準備している、と言うことである。占領された自国の基地に戦術核ミサイル(非常に狭い範囲が対象)を正確に打ち込むためである。
在日米軍基地も例外ではない。沖縄県が独立し米軍を追い出し、「中国と韓国のアジア共同軍を駐留させる」と喚いている候補者がいるが、それをしたら米国は沖縄の米軍基地に戦術核を打ち込むぞ。その準備はすでに終わっている。地球上の重力の地域差によるミサイル到達の誤差を極力小さくすることが目的で重力測定は行われた。戦術核と言っても5ktである。広島のリトル・ボーイと同等の破壊力がある。広大な米空軍基地も1発で壊滅する。
イラン革命により被った米国の損害の教訓により、自国の在外基地が占領された時のことまで米国は想定している。ここまでシナリオが準備されている。
その米国が韓国を見捨てた。外交上は巧言令色に真意を隠すのが国際社会の常識である、が、軍事的には事象が具体的に現れるので隠し難い。軍事音痴な日本のマスコミが国際情勢を俯瞰できるわけはないではないか。
近代兵学の祖、クラウゼビッツは「戦争は外交の延長線上にある」とし、2,500年前の中国の孫子は「兵は国家の大事なり」と、軍事は政治活動の根幹の一つであると言っている。その軍事を無視する日本のマスコミに外交や国際情勢が理解できるとは到底思われない。
韓国に対人地雷を残すと言う事は、米軍が通常兵力で北の南進を迎え撃つことはないということである。自国民の避難のために時間稼ぎを目的とすると言うことである。
オバマさんは使いこなせていないようですが、さすがに米軍は抜かりないのですね。そりゃそうですよね、信用ならない韓国人・役に立ちそうもない韓国軍に、命を預けられるはずもないです。韓国にはもう、反日左翼知識人モドキや自称人権弁護士やマスゴミしか味方がいません。日本ではかなりの影響力を持つ彼等ですが、日本国民から総スカンくうのもそう遠くないと思います。