10月27日(ブルームバーグ):陸上自衛隊は27日、米陸軍と北海道での共同訓練を開始する。約800キロメートル離れたウラジオストク沖では海自がロシア海軍との捜索・救難共同訓練を26日から実施。日米同盟とロシアとの関係改善という2つの外交安全保障上の課題のバランスを取る格好となった。
米海軍第7艦隊司令官のロバート・トーマス中将は、先週、東京で記者団に対し、第7艦隊がロシア海軍との交流を中断している中で、海自が対話を続けてくれている、と日ロ共同訓練の意義を評価した。
2011年の東京電力福島第一原子力発電所事故以降、ロシアは日本のガス需要の10%を供給しているが、日本はウクライナ問題をめぐる対ロシア制裁も実施。そのことがロシアを刺激し、軍事的な緊張関係も生まれた。防衛省の15日の発表によると、空自の戦闘機は4月から9月までの半年間でロシア機に対し、全体の約61%にあたる324回の緊急発進(スクランブル)を行っている。
東京財団の畔蒜泰助(あびる・たいすけ)研究員は、日本の安全保障の基軸である日米同盟と日ロ関係をどう両立させていくのかが、安倍晋三政権が今、まさに直面している非常に大きな課題との見方を示した。
海自はロシアによるクリミア併合宣言以降、初めてとなる日ロ共同訓練のため、護衛艦「はまぎり」をウラジオストクに派遣。陸自と米陸軍が27日から12日間にわたり、北海道で4年ぶりに行う共同訓練は、あわせて約2000人が参加する。米陸軍は軍事用攻撃型ヘリ「アパッチ」や装甲車を北海道に送り込んだ。
米ロ両国が納得してWIN.WIN.ではじめてバランサーと言うのだよ、韓国!どっち付かずのフラフラ外交とは違うのである。
イスラム国が猛威を振るっている状況で、比較的安定しているウクライナ問題で拗れたロシアとの関係を修復したい米国防省、ホワイトハウスとのズレは否定できない。
なんとか先進諸国との関係を維持したいロシア、スクランブル増加も領空侵犯は殆どない。何らかのメッセージである。
外交は表向き巧言令色で飾られた言葉でその真意がわかり辛い。が、軍事行動はわかり易い。撃ち合えば当然険悪であり、共同訓練を行えば良好であり少なくとも険悪ではない。
災害援助は意外にその裏が読みにくい。善意なのかその裏に何があるのか読みにくい。自国にその能力もないのに他国の災害援助を断れば自国民が命を落とす。韓国のフェリー事故のように。これは論外であり素人の行動である。
しかし、日本も1995年の阪神淡路大震災時、村山政権は米軍の援助を断った。空母による救助を断った。空母の医療設備は日本の大病院の上をいくのであるが、自分たちの思想信条を国民の命より優先した。少なくとも米国は同盟国である。韓国を笑えない。
日ロ共同訓練に参加する「はまぎり」は、その同型艦は練習艦へと一線を退いた古い艦である。1993年リムパックで米海軍のA6イントルダーを誤射撃墜した「ゆうぎり」の同型艦である。イージス艦ではない。ロシアとの演習には最新鋭艦を出さない、ここが防衛省のミソである。それでもロシア海軍が目を見張る、それ程海自の実力は突出している。
米国は中間選挙前にも関わらず、オバマ大統領が早くもレームダック状態であり、ホワイトハウスが機能不全である。ブッシュ大統領やクリントン大統領でもこれほど無能ではなかったと思う、国防省や議会の苦労がよく見て取れる。
最近、北海道の自衛隊が縮小された気がしてロシア対策大丈夫?と思っていましたが、そういうことでしたか。
北方領土側の防衛も大事ですが、稚内とか小樽ではロシア絡みっぽい犯罪が多い感じですし、合同訓練は歓迎すべきですかね。最新鋭じゃないところも、さすが自衛隊!なのですね。
極東ロシアは朝鮮や中国と接しており、うかうかしてたら知らないうちに中国人や朝鮮人がうようよ…何てこともありそうだし、ロシアも大変なんですかね。信用はできませんが、中国朝鮮よりは話ができそう?