イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ストックポートのライトアップ、くらいくて長い秋冬の夜を彩るイギリスの季節の風物詩

2018年12月05日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
イギリスの秋、冬の長い夜を彩る建築物のライトアップの話題です。
ストックポートタウンセンターの、国道6沿いにたつストックポート日報ではすっかりおなじみの三つの建物...

市庁舎 Stockport Town Hall


日替わりで色が変わるのですが、昨日見た時はどぎついホットピンクでした。
通勤ラッシュを少し過ぎた7時前の写真です。

日常にちょっとした視覚的な刺激を与えてくれます。

通りに面した正面だけ色照明が当てられます。


中央部分に一部赤いライトが使われていてメリハリを出しているのでしょうがまるで建物の中が火事で燃えているように見えます。


幻想的で美しい緑や青、鮮やかな黄色のライトアップの時に通りかかったら写真を撮って載せることにします。
多色使いの時もあります。

斜め前のストックポート市民美術館 Stockport Art Gallery and War Memorial の建物を重厚に浮き立たせる静謐な白い照明が対照的です。




この美術館、第一次世界大戦で戦死した兵士の霊を祀る「戦没者慰霊堂」でもあるのです。
階段の真ん中に置いてあるのはミズゴケを詰めた巨大な鉄の十字架です。

昼間に撮った写真です。


私は今年、11月の初めから二週間日本に帰国していたので11日の戦没者慰霊日とその前後の一連の行事を見逃しました。
当日は今年もミズゴケに差した生花で飾られたはずのこの十字架、12月になってもまだおいてあります。

花が枯れたあとも戦没兵士にゆかりのある個人がさした赤いポピーのついた小さな木の十字架がぎっしりたっています。


戦没者慰霊の日について書いた記事のリンクです☟。
イギリスのクリスマスに向けての商魂まる出し浮かれ騒ぎの直前の避けて通れない戦没者の死を悼む厳粛な日。戦没者慰霊の日



11月いっぱい、照明を消した建物前面に巨大な赤いポピーいくつかと、「Stockport Remembers」という白い文字が浮かび上がる戦没者を忘れないメッセージを込めた投射照明のディスプレイがありました。今年はじまったものと思われます。

日本から帰った後、11月中 何回かバスで通りすぎる際見かけました。

きのう日没後に通りかかったのですが普通の白い照明に戻っていました。
12月になって中止したようですね。写真が撮れなくて残念です。



ストックポートを代表する名物建築、ストックポート・ヴァィアダクト Stockport Viaduct


この写真は別の日の午後5時半ごろ、通勤客でにぎわうバス・ターミナルから見上げて撮りました。


名所建築のライトアップ、日本でも珍しくはないですね。

イギリスでは 観光地ではない、ストックポートのような地方都市でもかなり力が入っているのです。

日本のようなにぎやかな電光看板もほとんどなく、パブなど夜間営業しているビジネスは店の看板(というか外壁にかかれた屋号)にスポットライトを当てているだけの控えめな照明が多いイギリスでは、ライトアップで建物の存在感がひときわ映えるのです。

11時過ぎてもうすあかるく、いつまでたっても日が暮れない夏の夜には無用の長物!
イギリスではライトアップと言えば日が短く夜がうんざりするほど長い秋冬限定、季節の風物詩と言っていいかもしれません。



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コメント (1)
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