イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

クリスマスが終わり、新年を待つ年末年始の中間の一区切り、あまり盛り上がらない恒例のボクシングディセール。

2018年12月31日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
12月27日、クリスマスの2日後のマンチェスターのショッピングエリアです。



木曜日、平日ですがたいへんな賑わい。
クリスマス・イヴ(24日)あたりから有給休暇をとってとしあけの1月1日まで休んでいる人もけっこういると思います。

1月2日からは平常出勤。

今日の話題は、ボクシング・デイ Boxing Day にはじまる全国一斉バーゲンセールボクシング・デイ・セール Boxing Day sale



ボクシング・デイというのは、12月26日、クリスマスの翌日で、クリスマスとセットになって祝日です。

もともとはお屋敷の使用人が奥様にクリスマスプレゼントをいただく日だったのでボクシングデイ(ボックスはプレゼントをいれる箱)と呼ばれているらしいのです。

恒例のサッカーと競馬の試合があります。
何年か前までは、今は禁止されている野蛮な国辱スポーツ、キツネ狩りが全国的に開催される日でもあったそうです。

今、最も身近なボクシング・デイの行事はボクシングデイ・セール。

去年はストックポートのボクシング・ディ・セールの写真を撮って載せた記憶があります、今年はマンチェスター。



27日にマンチェスターに出かけたのは、お勤め帰りの友人と町であって夕食を食べるため。
待ち合わせ時間の1時間前にバスで到着して、おしゃれな文房具やでダイアリー(予定を書き込む手帳)を買い、セール開始後二日目のショッピングセンターもちょっとのぞく予定だったのですが、道の混み方が尋常ではなく、待ち合わせぎりぎりに着きました。

もーのー凄い数のショッピング客がマンチェスターのタウンセンターに向かっていたのです。

暗くなりつつある午後すぎにショッピングに繰り出すマンチェスターの人たち!(待ち合わせは4時ごろです)

この日は木曜日、イギリス中多くのショッピングセンターが9時か10時ごろまでオープンしている late opening day とボクシングディ・セール(2日目)がぐうぜんドッキングしたのでした。







待ち合わせ場所を少し変更して待ち合わせの友達には目当ての文具店に出向いてもらいました。
悔しいことに私の欲しかったダイアリーは値下げされていませんでした!(定価で買いました!!)

友達は来年用に半額になったクリスマスカードを買っていました。

ボクシングディ当日は、テレビのニュースによると、目当てのバーゲン品をねらってクリスマスの深夜から店の前に野営する人まで出る騒ぎだそうですが(たぶんロンドンの話でしょう)2日目にもなるとめぼしいものは売れてしまっています。

人込みがあまりにひどいと動悸がする(軽いパニック症状)私はボクシングデイ当日に店に行ったことはなく、せいぜい翌日か2,3日後にちょこっとのぞく程度ですが、みんなの期待が大きいわりには毎年ぱっとしません。



ほんとうによさそうな品は定価のままか、せいぜい30%引きどまりです。
みんなが争って買う半額セールのものはボクシングディ当日に売り切れるみたいです。
大晦日パーティ―のおめかし用にまだ需要がある服やアクセサリー、クリスマスの時に会えなかった人に新年パーティの時に渡すプレゼントなどなどまだまだ定価で売れる見込みがあるこの時期に、50~70%引きで売り切りたい商品って、お店にとっては結局どうでもいい物であることが多いみたいです。

それでも大勢いるんですよね、半額だ~って雰囲気にのまれて買っちゃう人が。

本当に欲しいけど値段が高くて躊躇しているものでもあれば、1月の最初の週末にはじまるジャニュアリー・セール January sale(冬物一掃セール)まで待つのもテかもしれません。



倒産の危機が懸念されている老舗デパート、デべナムス Debenham's。


デパートの一階はどこも「ストッキング・フィラー stocking filler」という値段の安い小物類売り場にたいへんなスペースを割いています。
誰に上げてもよさそうな入浴剤、チョコレート、アフターシェーブローション、クリスマス仕様の缶に入ったビスケット、紅茶やお料理用のスパイス、おちゃめな雑貨、文具など見て楽しいクリスマスプレゼントおすすめ用品が毎年いっぱい!

ほとんどが半額以下です。

結局何も買いませんでしたが、これはなに?という閑散とした一角がバーゲン客でにぎわう「ストッキング・フィラー」売り場にありました。


ヘーゼルナッツが入っているスプレッド、ナッティーラ Nuttela が山積み。(読み方は[塗ってら]ではありません)

パンに塗ったりお菓子作りに使われたりイギリスではおなじみのチョコレート風味のスプレッド。(アメリカ経由ですがイタリア原産のもとイタリアのメーカーです)

40%引きですが、クリスマス仕様の容器に入っているというわけではなく、スーパーなどで売っているのと全く同じ。

なぜ、デパートのクリスマスプレゼント売り場にセール値段で並ぶのか、それも山積み!

このセールサインになぜ、ドングリの写真が!?


脱力しそうなくだらないキャッチ、「 Go nuts for it!」夢中になれ!=狂ったように買いまくれ!ってことでしょうか。
ナッツというより、ドングリなんですけど。

ニュースによると、今年のボクシングデイ当日のセールの売り上げと人出は過去最低だったそうです。
オンラインショッピングの盛況と、たった一か月前の(前評判のわりにはイギリスでは盛り上がらなかった)大イベント「ブラック・フライデー」の影響が考えられます。

よいお年をお迎えください。

来年もよろしくお願いいたします。


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コメント (3)
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