夫がどこかに行こうと午後突然言い出して、思い付きでまたバクストン Buxton に行くことにしました。
目的はバクストン博物館/美術館 Buxton Museum & Art Gallery。
バクストンはピークディストリクト Peak district の真っただ中、山の中にある町です。
町中、急な坂だらけ。
古くからマーケットが開かれる大きな広場に上がる急な坂を上がってすぐの場所にあります。
坂の途中から坂のほぼてっぺんまで続く19世紀の終わり頃に建てられた長ーい連続住宅の、一番端(下側)の一番大きい住宅部分が博物館/美術館になっています。
道に向いた角に入り口があります。
バクストン博物館/美術館に行きたくなった理由は、はい 2年前のストックポート日報に書きました。
知る人ぞ知る、バクストン名物のグロ展示物、人魚のミイラ、通名「バクストンの人魚 Buxton Marmaid」をどうしても見たくなったのです!
記事のリンクを貼りました☟
鉱泉の湧く町バクストン、マーケット広場のある丘の上、パブのフィッシュ&チップス、人魚、他いろいろ
(バクストンについて書いたそれ以前の記事のリンクがいくつか貼ってある記事です。)
一日中小雨が降り続く、肌寒い日のバクストンです。
すぐ奥の山並みが霧でかすんで見えません。
博物館の中にはいってみます!
問題のバクストンの人魚はこの1階の展示室にあります。
案内カウンターのにこやかな女性に「世界的に有名なバクストンの人魚はどこですか」と聞いたら教えてくれたのがこの Boyd Dawkins Study という展示室。
バクストン博物館のコレクションのもとになった、二人の科学者、博物学者を記念して1900年ごろの科学者の研究室を再現した展示室です。
展示ケースのむこう側には入れません。
いたいた、人魚!
怖い写真が撮れて大満足です。
グロさにおののき、表情の間抜けさに大笑いしました。
身長60センチぐらい(まっすぐに伸ばしたら)でしょうか。リトル・マーメイド。
下半身はサカナ、顔と上半身は木、眼球は貝殻、毛髪は人毛、歯は動物の骨...いろいろな素材を上手に組み合わせていかにもホンモノっぽく作られています。
(長い間 頭部はサルのミイラだといわれていたのが間違いだったと明らかになりました)。
レントゲン写真が展示してあります。内部に針金が巡らせてあるそうです。
19世紀には本物の人魚と信じられ、見世物小屋で見物料をとってお金を稼いでいたミイラ、どういういきさつで博物館の所有資料となったのかはどこにも書かれてありませんでした。
ボイドとドーキンスという二人の学者のコレクションではなさそうです。
展示ケースの中で仲良く一緒に展示されていたのは...
...右側が古代エジプトのピラミッドから盗掘されたお守り(ガラスドームの中の3点)とニセモノ!
19世紀のイギリスで古代エジプトものは大人気でした。
(よその国の遺跡をかってに盗掘して持ち帰り、売りまくるというのは現代の感覚で言えばものすごく恥ずべき行為ですが、ニセモノまで大量に出回っていたとは!もちろん、本物として売られていたそうです)
左側は石器時代の矢じりのニセモノ見本とニセモノづくりの名人の経歴!
人魚のミイラ、どこかにしまってあったのを「ニセモノ展示」の代表として引っ張り出されてきたようです。
博物館もこれは「ウケる(笑ってもらえる)!」と判断したのでしょう。
せっかく来たので上階の展示も見ていくことにします。
14年ほど前に来たときは古風で素朴な郷土博物館風だった展示方法が、おしゃれに明るく変わっていました。
展示品のいくつかに見覚えがあります。
鉱泉の湧くバクストンは、古代ローマ時代から人気の保養地です。
当時の遺跡からゴロゴロ発掘されているらしい考古学資料が自慢気に展示されていました。
他にも先史時代の遺物や地質学上の珍しいものがぽつぽつ....まとまりのないテーマのバクストンの歴史、地理にまつわるいろいろなものが 狭いスペースにぎっちり詰め込まれていました。
最近の多くの博物館同様、「自由にさわってみてください」展示方法がバクストン博物館でも取り入れられていました。
展示台に固定された化石や石器時代のツボ(レプリカ)などの他に、この地方(ダービシャー)特有のオーツケーキのリアルな模型がさわれるようになっているのには笑えました。
日本のレストランの食品サンプルそっくりでした。(もしかしたら日本に特注したのかも)
以前来た時 小さかった息子を怖がらせて泣かせた「咆哮するクマ」のはく製は 2階展示場に入ってすぐの場所にいました!
以前見た時よりも情けないことになっています。
バカみたいなティーシャツを着せられてバクストン・フェスティバルの宣伝をやらされています。
(スカーフが虹色です。LGBT がらみのイベントでしょうか)
しかも「僕と一緒にセルフィーを撮ってインスタグラムに投稿しよう」と呼び掛けています。
私もセルフィーを撮りましたが、インスタグラムに投稿する気は全くありません。
展示をすべてじっくり見ていけばすごく博学になるはずですが、かなり疲れる内容でした。
アングロサクソン時代の少年の頭蓋骨から顔立ちを復元するコンピューターグラフィックはかなり興味深く見られました。
美術館部分(広い一室だけ)にもよって、地元のプロ作家の年次展示会も見学しました。
町まで降りて見かけたのが.....
国内最大手文具店のハイストリート・チェーン、WH スミス WH Smith のショーウィンドー。
プラスチックの植木鉢を重ねて制作した、レンガ色に日焼けした人魚のディスプレイ!
目的はバクストン博物館/美術館 Buxton Museum & Art Gallery。
バクストンはピークディストリクト Peak district の真っただ中、山の中にある町です。
町中、急な坂だらけ。
古くからマーケットが開かれる大きな広場に上がる急な坂を上がってすぐの場所にあります。
坂の途中から坂のほぼてっぺんまで続く19世紀の終わり頃に建てられた長ーい連続住宅の、一番端(下側)の一番大きい住宅部分が博物館/美術館になっています。
道に向いた角に入り口があります。
バクストン博物館/美術館に行きたくなった理由は、はい 2年前のストックポート日報に書きました。
知る人ぞ知る、バクストン名物のグロ展示物、人魚のミイラ、通名「バクストンの人魚 Buxton Marmaid」をどうしても見たくなったのです!
記事のリンクを貼りました☟
鉱泉の湧く町バクストン、マーケット広場のある丘の上、パブのフィッシュ&チップス、人魚、他いろいろ
(バクストンについて書いたそれ以前の記事のリンクがいくつか貼ってある記事です。)
一日中小雨が降り続く、肌寒い日のバクストンです。
すぐ奥の山並みが霧でかすんで見えません。
博物館の中にはいってみます!
問題のバクストンの人魚はこの1階の展示室にあります。
案内カウンターのにこやかな女性に「世界的に有名なバクストンの人魚はどこですか」と聞いたら教えてくれたのがこの Boyd Dawkins Study という展示室。
バクストン博物館のコレクションのもとになった、二人の科学者、博物学者を記念して1900年ごろの科学者の研究室を再現した展示室です。
展示ケースのむこう側には入れません。
いたいた、人魚!
怖い写真が撮れて大満足です。
グロさにおののき、表情の間抜けさに大笑いしました。
身長60センチぐらい(まっすぐに伸ばしたら)でしょうか。リトル・マーメイド。
下半身はサカナ、顔と上半身は木、眼球は貝殻、毛髪は人毛、歯は動物の骨...いろいろな素材を上手に組み合わせていかにもホンモノっぽく作られています。
(長い間 頭部はサルのミイラだといわれていたのが間違いだったと明らかになりました)。
レントゲン写真が展示してあります。内部に針金が巡らせてあるそうです。
19世紀には本物の人魚と信じられ、見世物小屋で見物料をとってお金を稼いでいたミイラ、どういういきさつで博物館の所有資料となったのかはどこにも書かれてありませんでした。
ボイドとドーキンスという二人の学者のコレクションではなさそうです。
展示ケースの中で仲良く一緒に展示されていたのは...
...右側が古代エジプトのピラミッドから盗掘されたお守り(ガラスドームの中の3点)とニセモノ!
19世紀のイギリスで古代エジプトものは大人気でした。
(よその国の遺跡をかってに盗掘して持ち帰り、売りまくるというのは現代の感覚で言えばものすごく恥ずべき行為ですが、ニセモノまで大量に出回っていたとは!もちろん、本物として売られていたそうです)
左側は石器時代の矢じりのニセモノ見本とニセモノづくりの名人の経歴!
人魚のミイラ、どこかにしまってあったのを「ニセモノ展示」の代表として引っ張り出されてきたようです。
博物館もこれは「ウケる(笑ってもらえる)!」と判断したのでしょう。
せっかく来たので上階の展示も見ていくことにします。
14年ほど前に来たときは古風で素朴な郷土博物館風だった展示方法が、おしゃれに明るく変わっていました。
展示品のいくつかに見覚えがあります。
鉱泉の湧くバクストンは、古代ローマ時代から人気の保養地です。
当時の遺跡からゴロゴロ発掘されているらしい考古学資料が自慢気に展示されていました。
他にも先史時代の遺物や地質学上の珍しいものがぽつぽつ....まとまりのないテーマのバクストンの歴史、地理にまつわるいろいろなものが 狭いスペースにぎっちり詰め込まれていました。
最近の多くの博物館同様、「自由にさわってみてください」展示方法がバクストン博物館でも取り入れられていました。
展示台に固定された化石や石器時代のツボ(レプリカ)などの他に、この地方(ダービシャー)特有のオーツケーキのリアルな模型がさわれるようになっているのには笑えました。
日本のレストランの食品サンプルそっくりでした。(もしかしたら日本に特注したのかも)
以前来た時 小さかった息子を怖がらせて泣かせた「咆哮するクマ」のはく製は 2階展示場に入ってすぐの場所にいました!
以前見た時よりも情けないことになっています。
バカみたいなティーシャツを着せられてバクストン・フェスティバルの宣伝をやらされています。
(スカーフが虹色です。LGBT がらみのイベントでしょうか)
しかも「僕と一緒にセルフィーを撮ってインスタグラムに投稿しよう」と呼び掛けています。
私もセルフィーを撮りましたが、インスタグラムに投稿する気は全くありません。
展示をすべてじっくり見ていけばすごく博学になるはずですが、かなり疲れる内容でした。
アングロサクソン時代の少年の頭蓋骨から顔立ちを復元するコンピューターグラフィックはかなり興味深く見られました。
美術館部分(広い一室だけ)にもよって、地元のプロ作家の年次展示会も見学しました。
町まで降りて見かけたのが.....
国内最大手文具店のハイストリート・チェーン、WH スミス WH Smith のショーウィンドー。
プラスチックの植木鉢を重ねて制作した、レンガ色に日焼けした人魚のディスプレイ!