洗濯物がよく乾く、晴天の暑い日が、もう5日続いています。今日あたりからまた涼しくなり肌寒い秋にこのまま突入しそうです。
帰省中、寒い寒いとこぼし続けた息子が猛暑のスペインに帰ってすぐに暑くなりました。
あつがりの私は暑い暑いとこぼし続けています。と言っても最高気温はせいぜい28℃ぐらいですが。9月になっても日中30℃越えと言う日本の皆様に笑われますね。
...ただ、自宅はもちろんお店も職場も公共交通機関もエアコンが普及していないのです。逃げ場がありません!
近年は、エアコンを稼働させるスーパーマーケットや大きな会社のオフィス、飲食店なども少しずつ増えてきているようですが。
1年のうち、エアコンのありがたみが堪能できる夏日はせいぜい5~12日程度だと言われている英国では、高価で場所をとり、しかも環境にいいとは言えないエアコンがどれだけ必要とされているか疑問なところです。
そう言えば、私が子供時代を過ごした今ほど暑くはなかったという4,50年前までの日本も冷房はちょっとした贅沢家電でしたよね。扇風機で何とかしのげていた記憶があります。たしかに8月は1か月間ずっと暑かったはずですが、英国の一番暑い数日間と状況が似ているように思います。子供の頃の暑さの記憶はおぼろげですが。
写真は昨日と一昨日に近所の商店街、ブラモール・ビレッジ Bramhall Village で撮った、「ストックポート・ビキニ」です。
オジサンたちが町の中でシャツをめくりあげてお腹を出して歩く中国の真夏の風習、「北京ビキニ」が何年も前に中央政府によって禁止された、という笑える話を聞きました。
日本ではけっこう話題になったという北京ビキニ、英国では全くと言っていいほど知られていません。私も日本にいる友人に聞くまで知りませんでした。英語で検索してみたら、英語2件とドイツ語、フランス語、スペイン語のニュース数件ずつにヒットしただけでした。
去年、事情があって夏に日本にいた私は、ほとんどの時間を冷房の効いた実家で過ごしました。友人と会ったり買い物をしたりで外出の機会もけっこうあったのですが、できるかぎり屋内で過ごしました。暑いのは人一倍苦手です。
日本の盛夏の服装事情を暑い盛りに若者たちが繰り出す町の中で実際に目にしたわけではないのですが...。
こんなに暑いのに!日本では男性の「東京ビキニ」はもちろん、肩を出して街の中を歩く女性の姿も見たおぼえがありません。
以上のことから、「日本人はどんなに暑くてもだらしない恰好はしないわね」と言う話をチャットでしていた時、友人に聞いたのが、北京ビキニの話です。
写真ではわかりにくいのですが、赤ちゃんを抱いた若いお母さんのトップもおへそ出しスタイルです☟
その友人に見せるために撮った、「英国のビキニ事情」ビジュアル情報です。
暑い夏が大好きで、日焼けの機会を絶対に逃したくない英国人の狂喜の表現、「どこにいたってリゾート地」ファッション全開です。
英国では、(気温は必ずしも高いとは限らない)天気のいい夏の日に、たまに上半身裸で町の中や住宅街を歩いている男性を見かけます。ショーツにサンダル、サングラスをかけて手にはビール...など夏の休暇ムードたっぷりでキメて、どちらかと言うと割れた腹筋を見せびらかしたそうな肉体美を誇る男性が多いかもしれません。
しかし、シャツめくりあげのこっぱずかしいビキニ男性を見たことはかつて一度もありません。
夏休み最後の週だったセコンドリー・スクール(中高等学校)も多かったのでしょう、10代の若い人たちが多く行きかったブラモール・ビレッジでした。
私立校らしい(?)制服をクリーニング屋から持って帰るお母さんと3人娘です。☟
ジムで運動をする時に身に着けるようなおそろいの「ブラトップ」で歩いていた目も覚めるようなスタイル抜群の少女の一団ともすれ違いました。スマートフォンのカメラが手元になかったので写真が撮れませんでした。
肩出しやビキニスタイルの女性はすべてブラジャーの肩紐丸出し...にご注目ください。見慣れた光景です。(日本では見ませんよね)
上半身ハダカは皆無。見かけた30代以下の男女のほぼすべてがショーツ(半ズボン)スタイルでした。
わかりにくいのですが、ピンクの袋を持った女性もおへそ出しトップです。☟
こーんなにビキニ、というかおへそ出しスタイルの女性が街なかにあふれているのに、ハダカの男性がいなかったのは印象的です。
おへそ出しではないこの女性のミニ丈ドレスは上半身が金太郎さんの腹掛けスタイル(ホルターネック、背中全開)で背中のブラジャー丸出し...遠くからの隠し撮りでよくわかりませんね。☟
カンカン照りの屋外に3時間駐車した私のクルマは誇張なくサウナ状態でした。
しかもエアコンがありません。状態の良い中古で今のクルマを購入した20年ぐらい前、英国ではエアコンの付いた自家用車はけっこう贅沢だったのです。ついでに言えば、ここ数年、故障で運転席側1面しか窓も開きません!!!!!!!!!
全身を汗が流れるのを感じながらサウナ状態のクルマを運転すること15分、メガネが曇って、しかも目に汗が流れ込み危険だったため汗を拭くために車をとめたりもしてどうにか目的地のスーパーマーケット、リドル Liddle に到着しました。
以下、写真は安売りスーパーマーケット、リドルの内部の「ストックポート・ビキニ」。
リドルはエアコン全開でキンキンに冷え切っていました。
サウナのあと水風呂に飛び込んだ後のようなスーッと汗が引く爽快感!日本の夏の屋外と屋内の気温の差の記憶がいきなり戻りました。
「あ~極楽、外に出たくない!」と大して広くもない売り場をウロウロ、たくさんの種類のあるハムや野菜をじっくり選ぶふりをして時間をかせいで1時間以上も店内にとどまりました。
まあ、1時間もいるとさすがに飽きますし、水風呂に5分も入っているとサウナに戻りたくなるように、1時間もエアコンが効きすぎの場所にいて体が冷えてきたために、暑いクルマに戻りました。
...そう言えば、日暮れが早くなっているのでした。買い物を終えてクルマに戻った3時過ぎにはけっこう過ごしやすい気温にさがり、エアコンですっかり冷えた体を少し持て余して、一面だけ開いた窓から涼しい風をいれて家まで運転して帰りました。
英国の夏は、気温が高い日でも、一般に湿度が低いものですから、日陰や風通しの良い屋内に入るとスーッと気温が下がるのを感じられます。
ブラモール・ビレッジで見かけたイスラム教徒の少女たちです☟
同年代の少女たちのほとんどすべてが、ランニング・ショーツに肩出し、おへそ出しスタイルで行き来していたこの通りで、長そで、長ズボンの、戒律を守ったスタイルは新鮮に見えました。
そう言えば、日本で会った年配女性の多くも長そで、長めのスカート姿でした。暑かったのに...。日焼けを防ぐためですよね?