2024年最後の日。しめ飾りと玄関に花を飾った。
来年は巳年。我が家の庭にはその時期になると蛇が出る。一瞬ぎょっとするが、悪さをしない蛇なのでそのままにしておくとやがて消えている。
その他の動物ではもぐらがいる。ハクビシンは隙間をふさいでもらったので天井裏で暴れることはない。鼠はここ数年見ていない。野良猫は我が家の庭で今の時期は暖かい日の当たるところで休んでいて、夏は木陰でのんびりしている。10年ぐらいの寿命だと思うので入れ替わっていると思うが、元は飼い猫か。子どもがやたらに生まれていないようなので不妊手術が済んでいるのか。
今年はくも膜下出血の手術から6年目で今のところ身体の不調はない。定期健診と薬は飲んでいるのでしばらくはいけるか。ただ物忘れがすすんだ。メモは欠かせない。
カーター元米大統領死去。100歳。ピーナッツ農場主で、政争を勝ち抜いて大統領になったわけではない。
一方、韓国では現職大統領に逮捕状。韓国では現職大統領が海外に逃亡したり、側近に暗殺されたり、激動がいまだ続いている。大統領になるのも命がけ。北朝鮮と対峙していて、徴兵制がある国で皆銃の扱いは心得ている。
いよいよ自民党という党が終焉をむかえつつある。大企業と統一教会に支えられた政党だったが、それは許されない時代になった。
NHKは「戦後政治の歩み」を特集した。平和憲法のもと戦前の軍国主義と決別し、平和外交と経済の復興に力を入れた吉田茂。むろん米占領軍の支配下のもとでだが。
戦前の高級官僚として満州国建設の青写真を描いた岸信介は、戦犯に問われたが、「アメリカの犬」になることで復権する。戦後力を増した中国、ソ連、東欧諸国に対抗するために日本はアメリカにとって自由になる唯一と言っていいアジアの大国だ。面積の大きさではなく、経済、教育、官僚組織が整っているという意味だが。
しかし岸は国民の反感をもろに買う首相だった。戦前からのエリート官僚であり、国民と共に歩むというより国民を支配するという考えが強い首相だった。これは明治以来の長州支配そのもので、それを変えることは終生なかったといっていい。極まったのは60年の日米安保条約の改定だった。岸は安保改定してさらに強権を発揮して首相を続けるつもりだった。アメリカは岸では国民は反発するばかりと彼に退陣を迫り、大蔵官僚だった池田勇人に交代させ「所得倍増」を国民に約束させ、事実そのように進んだ。池田が病に倒れると、国民そのものと言っていい田中角栄が首相の座につき「列島改造」で、国民の心をつかんだ。もちろん負の側面も多いにあった。いわゆる「公害問題」や「談合」、利益をあげることを至上とする企業体質、これは今も続いている。
さて新しい年に私たち国民はどう向き合うのがよいのか。
連合という反共体質の組合連合に支配されている立憲や国民民主と言った政党には期待できない。国民自身の市民連合が主体にならなければならないと私は考える。